弘前署警部補を懲戒免 飲酒運転容疑で書類送検

 青森署は12日、酒飲み運転の疑いで、弘前署管内の交番に勤務する男性警部補(46)=青森市=を書類送検した。青森県警は同日、警部補を懲戒免職処分にした。

 警部補が飲酒した弘前署の会合には、安田義明署長ら署幹部も同席。県警は、飲酒運転防止の措置を怠ったとして安田署長を戒告の懲戒処分、上司3人を訓戒や注意の処分とした。

 調べでは、警部補は1月30日午後10時45分ごろ、青森市石江の国道7号で、酒を飲んで乗用車を運転した疑い。弘前市の独身職員寮であった新人歓迎会で飲酒後、帰宅途中だった。「蛇行運転している車がある」と通報を受けた青森署員の取り調べを受けた。

 関係者によると、警部補は2000年9月にも、無断で捜査車両の鍵を持ち出し、酒気帯びの部下に自宅まで送らせたとして、道交法違反(酒気帯び運転ほう助)の罪で略式命令を受け、県警から停職4カ月の懲戒処分を受けていた。

 摘発から公表まで約2週間かかったことについて、県警の成田龍雄首席監察官は「捜査を尽くし、正確な情報提供をするためだった」と釈明。匿名とした理由は「プライバシー保護の観点からで、警察庁の指針に基づいた適正なもの」と語った。

 県警の山本博之警務部長は「県民の信頼を裏切り、深くおわびする。1日も早い信頼回復のため、再発防止策に全力で取り組む」との談話を発表した。
2009年02月13日金曜日

青森

社会



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