人間の食料を守る猫 | 5161|共感2
59059| JAPANjion999 | 2008.07.07 00:17:09
TOP

人類の食料確保の歴史は、長期保存ができる食材の確保、及び、それを鼠などの害獣から守るための闘争の歴史と言っても良いでしょう。

 

 

首に、臨時の勲章を下げるサイモン水兵
 
 
 

 

 

 

猫が、人間に愛され、ペットとなった理由は、その可愛らしさも原因ですが、当初の要因は、人間の貴重な食料・穀物を、鼠から守るメリットがあったからです。

 

 

 

イギリスのウィスキー蒸留所では、原料の穀物を鼠から守るため、「ウィスキーキャット」が飼われていましたし、イギリスの軍艦でも、鼠駆除の為に、猫を飼うことが、しばしばありました。

 

 

 

 

 

 

 

今日は、そんな猫の物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1948年、世界大戦の直後、その猫は、香港で、イギリスの水兵に拾われました。

 

水兵の軍艦アミシストに持ち込まれた、その猫は、サイモンと名づけられ、軍艦の食料を食い荒らす鼠退治に絶大な貢献をすることになります。

 

    戦友と共に

 

 

 

 

水兵たちに愛されたサイモンは、鼠を取ると、水兵のベットに、「獲物」をプレゼントし、船長の軍帽の中で眠りました。

 

  船長と談笑

 

 

 

 

1949年、中国共産党の軍隊が、南京を攻略する寸前、南京のイギリス人を救う為に、アミシストも揚子江に派遣されました。

 

軍艦はイギリスの国旗を掲げていましたが、共産軍は、アミシストを無差別に砲撃します。アミシストは、艦橋に被弾し、船長を含め、多くの死傷者を出しました。サイモンも重症を負って、血だらけになりました。

 

サイモンを愛した船長は、戦死しましたが、船医の必死の介護のお陰で、サイモンは生き延びました。

 

中国軍の砲撃の為に、多くの水兵が恐怖のトラウマに病んでいましたが、水兵と同じように怪我をしたサイモンが、その後、恐怖を克服し、元気を回復する姿は、水兵達の心を癒す助けとなったのです。

 

 「離せ。コラ!」

 

 

 

サイモンの負傷中、船内には鼠が増殖しました。その中で、一番、体の大きい鼠のことを、水兵達は、「毛沢東」と呼んで忌み嫌っていました。

 

サイモンは、傷から回復すると、その「毛沢東」と対決して、遂にその鼠を殺しました。水兵たちは、喝采して、サイモンを自分達と同様に、「熟練した水兵」だと賞賛しました。

 

 

 サイモン水兵の乗艦

「俺には、仕事がある」

 

 

 

その後、アシミストは、インド洋と航行し、スエズ運河を通って、イギリスに帰りました。

 

激しい戦闘を生き延び、水兵に愛されてきたサイモンは、既にイギリスでも有名になっていて、立ち寄る全ての港で歓迎され、多くのファン・レターが殺到しました。

 

イギリス海軍の猫として、初めて、従軍記章とディッキンメダルを受賞したサイモンは、イギリスでの検疫終了後、ロンドン市長が出席する中で、正式に勲章を授与される予定でしたが、その前に、突然、死んでしまいます。

戦闘での傷と感染が原因だったようです。

 

 

 

 

彼の葬儀には、軍艦アシミストの水兵全員が出席して、戦友の死に敬意を表しました。

 

 

サイモンの墓

 

 

 

 

 

 

戦友に愛された、幸せな猫でした。

 

 

 

 

 

 
 
 
 

IP xxx.147.xxx.44
10741.jpg 155KB)
jion999|07-07 00:17
再掲です。「ペット掲示板へ行け!」と罵られるのは、覚悟の上です。(笑)
galuxy12|07-07 00:19
先日に見ました^^記憶が鮮かに残っています^^;;;;(とにかく猫をおびただしく好きだ...w)
 → jion999|07-07 00:22
御免なさいね。度々掲示して。猫が好きなので、この話は、100回くらい、掲示したいんですよね。(笑)
 → galuxy12|07-07 00:26
常在する方々はもう見たが, 新しく見る方々もいくらでもいると思いますw猫はいつでも良いですw
bakanotanin|07-07 00:43
そのー 猫も鼠も日本では、食べ物とは認識されていないのですが
 → jion999|07-07 00:45
まぁ、猫を食べるなら、敵を増やすでしょうな。(笑)
bakanotanin|07-07 01:34
この猫が獲物をプレゼントする行動は、母猫が子猫に食べ物を運んでくるのと同じだそうです。 つまり、サイモンは水兵を自分の子供だと思っているようですね。こんな訳なので、猫のプレゼントはどんなにグロテスクでも、有難く受け取らなければなりません。そうしないと、猫は自分は要らぬ世話を焼いていると思ってプレゼントを持ってこなくなります。うちの猫も、半死半生の鼠とか蜘蛛とか、蜥蜴なんかを持ってきますけど、「ありがとう」といって感謝して受け取るようにしています
 → tkne|07-07 05:14
猫が飼い主や気にいった人に獲物をプレゼントする行動は”これをお前にやるから食べろ”という意味です。犬の場合は飼い主や気にいった人に褒めてもらうことが目的なので、受け取って褒めれば犬は満足します。しかし、猫の場合は飼い主や気にいった人に食べさせることが目的なので、ゴミ箱にすぐに捨てるとゴミ箱から取り出してきたり不機嫌になることがあるので注意しましょう。
i_hate_korea|07-07 01:37
韓国人は猫を食べる. 猫のエキスがオークションで販売になっている.私の家近くバスに乗って行ってみると猫エキスを抽出して販売する店がある.
tkne|07-07 05:01
猫が好きな人には厳しい話ですが、普通の猫が取れるのは小型のハツカネズミが限界で大型のドブネズミやペストを媒介するクマネズミを取ることはできません。ヨーロッパでは魔女狩りの時にネズミを取る猫を駆除したのでペストが蔓延したという都市伝説もありますが、ヨーロッパでペストを媒介したのは体長が15cmから20cmにもなるクマネズミです。それに2000年にアメリカで放し飼いの猫が媒介した腺ペストで少女が死亡した事例のように、猫はペストに感染しても軽い風邪の症状しか出ないペストを媒介する動物の一種です。
tkne|07-07 05:08
猫に食料を守らせたのは古代エジプトが最初だとされています。古代エジプトでは農作物を荒らす小型のネズミをフェレットを使って駆除していたのですが、フェレットは食べる分のネズミしか取りませんし持久力がない動物なので、多くのフェレットを用意しないと農作物を守ることができませんでした。そこへ中東で狩りに使われていた猫が持ち込まれ、農作物を守る仕事がフェレットから猫へ引き継がれました。日本や韓国では猫よりも新しいペットのフェレットですが、家畜化された歴史はフェレットのほうが猫よりも古いのです。
 → nice_na_middle|07-07 10:10
中東で飼われてた猫は家畜じゃないの?
 → tkne|07-07 19:37
中東で山猫が家畜化されて猫になるよりも前にイタチが家畜化されてフェレットになっているのですよ^^
nanrinannet|07-07 15:43
素敵な猫ですね.^^
min_ka_e|07-07 23:30
私には仕事がある. 悲壮なせりふです. 面白く感動を持って読みました^^
teikoku_kinyu07|07-08 11:15
漫画「マスターキートン」のウィスキーキャットの話を思い出しました^^
「清酒おねてぃ」の新商品が7月7日0時から受付開始! [2]
- 人間の食料を守る猫 [16]
明日のお昼 [1]