近野さんの事務所が決まったり、クリスこと中塚さんがメンバーに昇格したりしたらしいのだが、その間私は私事で劇場に行けずにいたのですっかり取り残されている。週末に近野さんが出ている公演で、自己紹介の時に「研究生の…」って言うのを聞いて、あれ?と一瞬思ってしまったが、そうか、近野さんの方は研究生のまま事務所が決まったんだっけ、と勘違いに気づいた。
そして 2/1(日)は B-3rd「パジャマドライブ」公演の千秋楽に向かっていたら、ぐっさんこと野口さんが卒業発表との知らせが飛び込んで来る。当日発表か!うーん。何かもう、毎日あまりにも激しく物事が動くので、追い切れない感。
ぐっさんは確かに「何が何でもアイドルになる!」みたいなギラギラ感はなくて、ゆるーいキャラではあったけれど、その緩さが一服の清涼剤のように思える時が少なからずあったし、そしてあのシュールな、人の気を引き付けておいてぽいっと放り出す絶妙のユーモアは、非常に得がたい人材だったと思うので、やっぱり残念。
何しろ、卒業する最後の公演が終わって、ファンに言葉を伝えられる最後の最後となるはずの陰ナレで「ぐっさんじゃんけん」をやって(実際にじゃんけんが見える必要がないことを理解している点がまたすごい)「今勝った人は、B-4th 初日のメールが外れます」なんて冗談を言ってのけられるような子は、そうそういるもんじゃない。ああいう子のやる気を刺激し切れなかった、育て切れなかったのは、劇場とファンとが共に後悔と反省を分かち持つべきことかも知れない。
B-3rd についての総括はいずれ書きたいと思っているけれど、とりあえず千秋楽についてだけ、簡単に述べておく。千秋楽はさすがに全員、思いがこもっていて、とても良い公演だったと思う。ただ、あえて厳しいことを言うと、あれくらいの水準を日々維持できるようであって欲しい、と思う。チーム B についていつも思うことは、「たまに良い時はあるけれど、続かない」ということだった。それは B-3rd の期間でも、結局、解決しないままの宿題として残されたのではないかと思う。
あの劇場では常に「
どの日も特別な 1 日」だ。リンクを貼っておいただけだと読まない人もいると思うので、古いエントリから一部引用しておく。
…パフォーマーとして大事なことは、そういう「特別な時」に無意識に発揮されるようなパワーを、毎日、全曲で、意識的に発揮できるようにすること、だと思う。日々のステージが「日常」になってしまったら、今日は昨日の、明日は今日の繰り返しでしかなくなってしまう。そして特に AKB48 劇場は、客の顔ぶれもあまり変わらなかったりするから、ついルーティンをこなしている心境になってしまうかも知れない。でも、客の中にはその日が初めての人もいれば、その日が大切な日 ( 誕生日とか ) の人もいるはずで、毎日が誰かにとって「特別な日」なのだ。その特別な日にかける思いに応えるためには、舞台の上の人は、常に一期一会の心がけでステージを務めなければならないのだ。
私たちファンが何度も劇場に足を運ぶのは、昨日とは違う今日の姿を見るためだ。昨日と同じステージを見たいだけなら、DVD を何度でも眺めていれば良い。だが、たとえ同じセットリストで演じていても、生身の人間が演じている限り、昨日と今日は同じではないと思うからこそ、劇場に通うのだ。まして、日々のステージで成長していく ( はずの ) メンバーたちによるステージであれば、なおさらのことだ。昨日が昨日で特別な 1 日だったように、今日はまた別の、特別な 1 日なのだ。
そして、感動というのは、そういう客の思いと、それに応えるステージ上の演じ手の思いとが出会ったところに生まれるものなのだ。
1 公演 1 公演を大切に、という気持ちを持つことは、もちろん重要だ。ただ、いかにそう思っていても、それをきちんとステージ上でのパフォーマンスで発揮できないのでは、いつまでも素人の域を出ない。プロとしてやっていくには、ステージ上から強い気持ちを押し出していくこと、それを必要な時に意識して発揮できるようにすることだ。
神公演と呼ばれた B-3rd「パジャマドライブ」公演でも完全には脱皮し切れなかったチーム B にとって、次の B-4th は、決して脅しではなく、ラストチャンスになると思って取り組んで欲しいと思う。私は、チーム B メンバーはそれができるはずの人たちだと信じている。