久々の投稿。

鶏卵素麺keiransoumen

読んで字のごとく、卵で作った素麺である。

友人から京都土産として、お土産にいただいた。

こんな箱。

何が出るかな。

何が出るかな。

鶏卵素麺です。

これは実は、卵と砂糖の菓子なのです。

材料は、卵と砂糖。

沸騰させた糖蜜の中に、鶏卵の黄身を流して、素麺状態に固めたものが鶏卵素麺。

古い菓子だと聞いていたので、以前から興味があったのですが、思いがけず試食することが出来ました。

さっそくいただきます。

紅茶か煎茶か迷ったのですが、中をとって、今回は農家から直接買ってる国産紅茶で。

もぐもぐ。

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OTZ

一言で言えば、卵黄を、砂糖水で煮た味がします。

卵の水分が減っているせいで卵臭が結構強烈です。そして、非常に甘い。

噛むと、ちょっとぱさついた麺（？）から、じょわっと砂糖水が染み出し卵のにおいが鼻に抜けます。

残念ながら、自分の好みではありませんでした（個人的な嗜好です）。

タンパク質の塊を甘く煮た味は、紅茶に合わない。抹茶にも厳しそう。

コーヒーにしとけばまだマシだったかもしれません。

なんというか、ある意味、「想像通りの味」でした。

珍味だとは思いますが、これからは南蛮菓子ならカステラか金平糖かボーロを食べることにします。

とはいえ、「卵と砂糖が貴重であった時代」であれば、「砂糖をふんだんに使った贅沢な卵料理」としての魅力は十分あったことでしょう。

その時代に思いをはせて珍味として味わうという意味では、価値のある体験でありました。

説明書き

鶏卵素麺は１６世紀頃南蛮人によってカステラ・コンペイトウ・ボーロなどと共に日本に伝わりました
別名「エンジェルヘア（天使の髪）」とも呼ばれ、当時の人々には大変な驚きを持って迎えられました。
当店ではその鶏卵素麺を昔ながらの製法により、新鮮な卵黄だけを糖蜜に流すだけの素朴で栄養価に富んだお菓子として仕上げております。
このまま適当に切ってなるべく早くお召し上がりくださいませ。

おまけ。

熟した柿と少量の砂糖と寒天を煮詰めて作った柿羊羹。

色は悪いが、こちらは素朴な味で旨かった。