日本の結婚式の一例(2)のつづき
寿司ケーキの試食が終了すると、スタッフの人が寿司を綺麗に切って盛りつけてくれます。
希望者はテーブルまで受け取りに行きます。
年配のお客に配って帰ると、テーブルには新しい料理が運ばれていました。
■1人用の鍋物
海老と、鮭と、もやしと、白菜の鍋でした。

■海老の焼き物。
筍、蕪、里芋が付け合わせ。
上のレース状のものは、でん粉質の食品を油で揚げた物。
甘めのソースが振りまかれていました。

そろそろ、お腹一杯ですが、、、、今度は赤飯が運ばれてきました。
■テーブルの上

この会場は「和洋折衷のアンティーク」の内装なので、やや照明が暗いですね。
新婦が、一度退場した後、白い婚礼装から、黒引き振り袖という衣装に着替えて再入場します。
※日本の披露宴では、新婦が何回か衣装を着替えることは珍しくありません。
会場では、新郎新婦の友人が祝いの歌を披露していました。
新婦も参加して歌ったり、楽器が得意な新郎の友人が弾き語りをしたりと賑やかです。
このような席では、年配のひとでも知っている縁起の良い古い歌・有名な歌が多く歌われることが多いですね。
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会場にはカラオケがあり、飛び入りで、祝い歌を披露する列席者も居ました。
新郎新婦は二人で退席。
■ステーキと、サラダ
和牛のステーキです。柔らかくて良い味でした。
味は塩胡椒でシンプルでしたね。ソースは赤ワインです。

周囲を見回すと、若い列席者は、もりもりと平らげています。
しかし、年配の列席者は黙々と折り(主催者が配る、残った食事を持ち帰る弁当箱)にステーキや赤飯、海老の焼き物など、加熱してある料理を詰めていました。
■オリ(折り詰めoridume)と呼ばれる。

私ですか?
勿論完食致しました。
美味しいものは美味しいうちに食べないとね(*^_^*)
「0020__さんは席に居ないのに、全ての料理を食べ終えているのは何故???」と、近くに座っていた親戚に不思議そうに言われました(^^;)
ステーキの後は、「ケーキのバイキング」があったのですが、、、、
何枚か撮った写真が全滅でしたので、イメージ影像でお楽しみください(T_T)
■イメージ画像

ケーキの皿を両手に持って、ホスト側である親族は、会場中をさまよいます。
「ケーキ要りませんか~?」ほとんど行商状態です。
ついでにお酒も行商します。
ケーキの皿も行き渡り、落ち着いた所で、新郎新婦が着替えて再入場しました。
キャンドルサービスを各テーブルで行い、大きなテーブルの蝋燭に火をつけます。
これもまた、日本の披露宴ではよく行われる演し物です。

その後、新婦が自分の家族に感謝の手紙を読みました。
最後に、新郎新婦と両親が、「披露宴に出席していただいたことのお礼」と、「これからよろしくおねがいします」と挨拶して披露宴は終了ですね。
新郎新婦が玄関で、お菓子を列席者にお礼を言いながら手渡しします。
バスが見えると思いますが、招待客の多くはそれに乗って帰宅します。
新郎新婦は、この後二次会に参加したそうです、、、元気だなぁ。
■帰宅する人々
主催者側が用意した「引き出物」というお土産と、お菓子を持って帰る人々。
私も貰いました。
、、、、撮影する前に、速攻で食べられてしまったので、手元にありません。
ネット検索して、同じ物をご紹介します。
■花嫁菓子(池の月)イメージ画像
私の在住する地方では、婚礼の時に、新婦が実家の近所と嫁ぎ先の近所に挨拶して回る風習があります。
この際に配るのが『花嫁菓子』です。
『ふやき』という、もち米で作った焼き菓子に溶かした砂糖を塗ったものです。
口当たりが優しい、甘いお菓子です。
ピンクの袋入りをいただきました。
■中身(イメージ画像)
甘いですが、懐かしい味。
米菓子に砂糖の味は、お茶によく合います。

ということで、日本の地方の一般的な披露宴を紹介致しました。
あくまでも、一地方の結婚式です。
全国の婚礼の習慣が、このようであるとは限りませんので、韓国の方はご注意を。
日本では、結婚の儀式よりも、その後の「披露宴」の比重が非常に大きいですね。
「周囲の人に夫婦として認知される=結婚」という感覚が古代から日本では続いてきました。
現代は、勿論、「法律婚」ですが、披露宴が重要視されるのはその影響が強いからだと思います。
■列席者を見送った後の二人