日本のある地方の結婚式(1)
先日の大安吉日、親族の婚礼に出席しました。
結婚式と、披露宴を行うタイプです。
日本の結婚式としては一般的なものだと思いますが、韓国の方には珍しいかと思いますのでご紹介致します。
当日の朝は、新郎新婦は、衣装を着るため、早起きして結婚式場に移動します。
親族は、タクシーなどで各自移動します。
飲酒前提なので、誰も自家用車で移動する人間はいませんでした。
会場の親族控え室に着くと、10分で着物を着せられた花婿が、1人で寂しく座っていました。
新婦の着替えには長時間必要なので、「別室で待っていなさい」と、放置されていたようです。
新婦の着替え部屋からは楽しそうな笑い声が聞こえてきています。
「何分待ってたの?」
「1時間くらい前から、、、」
哀れな、、、。
控え室では昆布茶と、鶴と亀の形の砂糖菓子が置いてありました。
撮影は忘れてしまったのでイメージ画像(-_-)です
■昆布茶(粉末昆布のお茶)
「喜ぶ」の発音yorokobu
「昆布」の発音konbu・kobu
喜ぶという言葉と発音が重なる昆布は縁起がよい食べ物である。
祝いの席などではよく使用される。

■干菓子 (砂糖菓子)
日本の上質な砂糖を加工した菓子。
私が在住する地方特産の「和三盆」使用だった。
「型」によって色々な形に形成できるので、祝い菓子に使用されることが多い。
メーカーは違うが、これとほとんど同じ形でした。形は「亀と鶴」
亀は万年・鶴は千年長生きするという伝説が日本にはあるので、縁起の良い動物である。

1時間もすると、親族が全員揃いました。
「結婚の儀式」は今回は神道で行います。
今回は、初めて対面する親族も多かったので、式の前に、親族は別室に集合。
簡単に自己紹介を行います。
■着替えが終了した、新郎新婦。

写真には写っていませんが、この部屋で親族が自己紹介を行いました(私も居ます)。
■結婚式場(これはセッティング前の会場)

鏡や供え物などの食べ物が積まれています。
■写真が撮影できなかったのでイメージ画像。
写真と違い、大根や白菜も供えられていました。

式順
巫女の先導で新郎新婦、新郎両親、新婦両親、新郎親族、新婦親族の順に入場し、最後に祭司が入場する。
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「典儀」と呼ばれる司会進行役(巫女が行う場合もある)が式の始まりを宣言する。
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祭司の拝礼に合わせ、全員が起立。神前(祭壇)に礼。祭司が幣を用いて穢れを祓う。一堂は起立したまま軽く頭を下げ、これを受ける。
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祭司が神前で、その神社に鎮座する神と氏神・祖先神に、結婚を報告して、神の加護を願う。
全員は起立して頭を下げる。
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三々九度の杯を交わす。杯には清酒が入っている。
■三々九度(サンサンクド)

神に供えた酒を飲みます。これは清酒が入っています。
誓いの言葉を述べて、新郎新婦が各自、お酒を3回飲みます。
着物は綿が入っているので、「重く腕が上がらなかったので、杯を落としそうだった」と、後に新婦が語っていました。
新婦にも苦労はあるようです。
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新郎新婦が誓いの言葉を読みます。新郎が本文を読んだ後、二人が自分の名前を言います。
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玉串を祭壇に奏上する
玉串とは「榊」の枝に紙垂れをつけた物です。
挙式が無事終了したお礼として神に捧げます。
■玉串

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指輪の交換
キリスト教の要素を取り入れた儀式なので、元来の神前式結婚には無かったものです。
しかし、現代の日本では主流になりつつあるようです。
巫女が、指輪を運んできて交換していました。
■結婚指輪(写真がないのでイメージ画像)
もっと綺麗な箱に入っていましたが(-_-)

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祭司が式を無事終わらせたことを神に報告し、一拝。全員は起立して拝礼。
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その後斎主がお祝いの挨拶をし、全員で拝礼。
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祭司退場の後、新郎新婦、媒酌人、親族の順に退場。
所要時間30分くらいでした。
本格的な儀式だともっと時間がかかるようですが、今回は簡略化した様子です。
これで、結婚の儀式は終了。
神道の祭司が色々と興味深い行動をしていたのですが、厳粛な雰囲気ですので多くは撮影できませんでした(^^;) 残念!
引き続き、披露宴が開始されます。
親族はロビーで、披露宴に招いたお客を待ちます。
■ロビーの様子はこんな感じです

親族や披露宴出席者を撮影しながら披露宴開始時間までを過ごします。
盛装した若い女性が多いので華やかです。
コーヒーやオレンジジュースが無料で配布されます。
忙しかったので撮影忘れた(^^;)食べ物なのに
披露宴は、親族だけでなく、新郎新婦の友人や仕事仲間、近所の人、恩師などが招かれています。
今回の参加者は全員で80名程度。
私の在住する地方の披露宴としては、少々規模が小さいです。
「参加者の受付係」は、通常、新郎新婦の友人が行います。
■受付係担当の新婦友人、、、新郎友人の写真は失敗していました(^^;)

新郎新婦+その両親は、記念撮影するらしく、カメラマンに拉致されていきました。
披露宴の時間になりました。
ロビーから、披露宴会場に移動します。
■中庭には池があり、鯉が泳いでいました。

披露宴会場の入り口では、新郎新婦+両親が客を出迎え、挨拶します。
場合によっては、家族全員で出迎えることもありますが、今回は少人数です。

親族や、その他列席者が着席して、披露宴が開始されます。
今回の披露宴は、シンプルな披露宴で、参加者によるゲームなどは行いませんでしたね。
「落ち着いて、食事をして貰いたい」と新郎新婦の希望だったようです
披露宴に出席してくれたお客に、新郎が挨拶しました。
その後、親族の年長者が、「乾杯」の合図をして、飲食が開始です。
■玄関に生けてあった生け花です。

次回は、料理中心で(*^_^*)w
