「サバランと和菓子」
本日、用事があって、ちょっと遠くへ出かけました。
用事を済ませた後、美味しいサバランを置いてあるフランス菓子屋さんに寄りました。
カメラを忘れたのですが、この店は、フランス風の商品を置いています。
パンやパン菓子。
ジャムやゼリー。
飴。マカロン、クッキーなどが小さくて小ぎれいな店内一杯に並べられています。
日本の昔ながらのケーキ屋さんは、ケーキ中心なのでかなり印象が異なります(*^_^*)
現在は、ハロウィンフェアをしていましたよw
カメラを忘れたのがとても残念ですw
そんなわけで、本日のおやつ。
菓子「サバラン」
飲み物「ロプチュー(インド紅茶)」

サバラン (savarin) は、フランスの焼き菓子。
ブリオッシュを切断し、紅茶味のシロップを染み込ませて冷やしたものにラム酒やキルシュワッサーをかけ、生クリームや果物で飾りつけたもの。また、ブリオッシュ生地を直径18〜23cmのドーナツ形の型に入れて発酵させてから焼き、キルシュ風味のシロップをしみ込ませたものを意味します。
今回私が購入したのは、小さいサイズのサバランです。

いつもは季節の果物が乗っているのですが、今回はキウイ・生パイナップル・リンゴ。
飾りにオレンジの砂糖煮。
その下には生クリーム。
ラムのシロップに浸したサバラン生地は柔らかで凄く甘い。
水分が多くて、崩れる寸前です。
サバランには杏のジャムがたっぷり塗られて、パウダーのココナツが振りまかれています。
果物は新鮮で、固く、とても酸っぱい>< 薄く甘いゼリーがかかっています。
生クリームの甘さはひかえめで、ミルクの味がします。
オレンジの皮の甘煮が味のアクセントでしたw

フランス菓子特有の、小さいけど、これでもか、というくらい濃い味を堪能致しました。
本場の西洋菓子よりは穏和な味だと思いますが、甘党でも2個は無理w
面白いと思うことなのですが、西洋の、特にフランス菓子のデコレーションケーキって素材の味も舌触りもバラバラなんですよね。
今回の、果物、生クリーム、サバラン生地、、、単品で食べても、個性が強すぎてあまり美味しくない。
わかりやすい例はシブーストでしょうか。
カスタードクリームにメレンゲを混ぜ合わせたクリームの間にフルーツなどの甘露煮を挟んだものが乗った、タルトやパイのことです。
上は砂糖をかけて焦げ色がついている。
これもパイ生地単品、クリーム部分単品、リンゴの甘煮単品だと甘すぎたり、酸っぱかったり、淡泊すぎたりでそう美味しい物ではない。
カラメルの焦げた部分なんて、かなり苦いですよ。
しかし、サバラン同様、「ケーキ」として一つの食品にまとめてしまうと、美味しい「菓子」になるわけです。
強弱のある味の素材を、足し算していくことで生まれる味が西洋のデコレーションケーキではないかと思います。
「黒く焦げている」練りのケーキが多い、フランス菓子、、。
しかし、焦げているのも職人の計算です。
焦げた砂糖の苦みが、ケーキの味を良くするのです。


逆に、日本の不二家のケーキは、素材(スポンジ生地・クリーム・苺)の舌触りや味は、なるべく均一にしようとしていたイメージがありますね。

スポンジ生地はクリームと同じくらい柔らかく。
苺は酸っぱい物よりも甘い物を追求し生クリームの甘さに近づけています。
そして、見た目は小ぎれいに、、、。
シュークリームの皮も、柔らかいものが昔は主流でした。
皮もふわふわ。
カスタードクリームも柔らかなシュークリーム。

これって、和菓子の発想に似ている気がします。
和菓子も食感が極端に異なったり、味が違いすぎる物はないからです。
似たような食感、味の材料を組み合わせることで、調和させます。
見た目も味も「穏和で美しい」ことをめざします。
自己主張しません。

まぁ、これはあくまでも、個人的な感想ですけどね
(*^_^*)
本日のお茶、「ロプチュー」は、インドの紅茶。
実は、インドの王族が利用するインドの高級ホテルの定番品だそうです。
ダージリン紅茶よりも、味は香ばしくおおらかです。
ミルクにも合うので、残った分はミルクティーとして愉しみましたw
