福岡放送局

2009年2月14日 12時22分更新

年金支給日 全ATM警戒


振り込め詐欺の被害が依然として後を絶たないことから、福岡県警察本部は年金の支給日にあたる13日、県内にあるすべてのATMで警戒にあたり、お年寄りなどに注意を呼びかけました。

このうち、田川市内にある福岡銀行の後藤寺支店では、振り込め詐欺の手口を紹介したチラシやティッシュペーパーを配って、「おかしいと思ったら警察に連絡してください」とATMの利用者に声をかけていました。
去年1年間の福岡県内の振り込め詐欺の被害額は6億円近く(5億9887万円)に上り、おととしより1億円以上増えています。
警察は、今月を振り込め詐欺の対策強化月間に定め、年金の支給日にあたる13日は、お年寄りが被害にあうおそれが高いとして県内にあるすべてのATMで警察官1400人の体制で警戒にあたりました。
福岡県警が振り込め詐欺の被害者に聞き取り調査を行ったところ、▼息子や孫を装って現金をだまし取る「オレオレ詐欺」についてはほぼ全員が知っていたものの、▼「融資を受けるには保証金が必要だ」と偽って金をだまし取る「融資保証金詐欺」の手口については、7割の人が知らなかったということです。
また、最近は金融機関の窓口やATMを使わずに、郵便局のエクスパックや宅配便などで現金を送らせる手口も目立つということです。警察は、「振り込め詐欺」にはさまざまな手口があるため、不審に思ったら周囲の人や警察などに相談してほしいと呼びかけています。