北九州放送局

2009年2月14日 16時12分更新

年金支給日で集中警戒


後を絶たない振り込め詐欺の被害を防ごうと、警察は年金支給日の13日、お年寄りの被害が増えるおそれがあることから銀行のATMコーナーなどに警察官を配置して警戒にあたりました。

福岡県警は13日、警察官1400人体制で、県内に4100か所あるすべてのATM・現金自動預け払い機を回って警戒にあたりました。
このうち北九州市八幡東区の銀行では、警察官が入口やATMの近くに立ち、訪れた人にチラシを配りながら「電話があってもあわてて振り込まないように」と注意を呼びかけました。
全国では先月、振り込め詐欺の被害額が9億8300万円に上りました。
5年前に統計を取り始めてから最も少なくなりましたが、依然として多額の被害が後を絶ちません。最近では、ATMから現金を振り込ませる手口だけではなく、バイク便などで自宅を訪れて直接現金受け取る手口や郵便小包を悪用した手口も目立っています。
年金を受け取りに訪れたお年寄りの女性は「いろいろな手口があってこわいなと思います。
不審な電話はすぐに切るように注意しています」と話していました。八幡東警察署生活安全課の西山登志郎課長は「ATMからの振り込みにしろ宅配便にしろ現金を求める電話があったら必ず本人かどうかほかの家族にも連絡を取ってあわてず確認してほしい」と注意を呼びかけています。