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妊婦搬送:コーディネーター廃止 看護師ら不足、機能せず--奈良

 救急搬送中の妊婦の死産を受けて奈良県が設置した妊婦搬送コーディネーターが、今年度末で廃止されることになった。コーディネーター役の看護師不足などが主な理由。県によると、大阪府や札幌市で同様の制度が運用されているが、廃止は初めて。

 同県橿原市の妊婦が07年8月に死産し、県は同年12月から同市の県立医大病院にコーディネーターを配置。危険度の高い妊婦のかかりつけ医の要請に対応し、同病院で収容できない場合、近畿各府県との広域連携の調整をする狙いだった。

 ところがコーディネーターが定員の10人に満たず、嘱託の看護師や助産師計4人が土曜朝から月曜朝まで勤務するだけで、平日には運用できなかった。当直医との調整もかかりつけ医が直接連絡することが多く、設置後1年の受け入れ要請約200件のうち、コーディネーターへの依頼は5件だけ。県地域医療連携課は「機能していない」と判断した。【阿部亮介】

毎日新聞 2009年2月14日 大阪朝刊

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