島根大医学部付属病院(出雲市)の医師や看護師ら603人に計約4700万円の残業代不払いがあったことが13日、分かった。島大は今月17日に不払い分を支払う予定で「職員の適正な労働時間管理に努めていきたい」としている。
島根大では昨年、医学部の職員198人に対して計約4400万円の残業代不払いがあったなどとして出雲労働基準監督署から是正勧告を受けていた。
医学部付属病院でも調査を行ったところ、06年10月から昨年9月末までに、職員ら603人に時間外労働手当の不払いが発覚した。
大学の法人化後に結んだ労使協定で、時間外は1カ月45時間までとしたため、職員に協定を順守しようという意識が働き、過少申告につながったという。【小坂剛志】
毎日新聞 2009年2月14日 地方版