日本のワサビ「HONWASABI」(1) | 3670|共感20
47366| JAPAN0020__ | 2007.09.26 15:55:07
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日本のワサビ「HONWASABI」(1)


鼻の粘膜を刺激する厳しい辛さ。
さわやかな薄い緑色と深山を想わせる香り。
わさび(WASABI)は、刺し身や、そば、寿司など、和食に欠かせない食材です。

 


揮発性が高いことが、ワサビの特徴です。
辛味と香りが一番良い状態なのが、すり下ろしてから10分程度。
そのかわり強烈な辛さは、食べ終わった後に、口に残りません。
日本人は、ワサビの味と香りの、いさぎ良さを好みました。
そんな日本の調味料「ワサビ」について、今回は説明します。


■ワサビ


学名 Eutrema japonicum
和名 ワサビ
英名 Wasabi

まずは生態から。


アブラナ科の多年生水生植物です。

西洋ワサビと区別するために”本ワサビHONWASABI”と呼ばれます。

 夏涼しく冬温暖な山地の沢に生え、水温が10度から17度の範囲でないと育ちません。

また水質(酸性かアルカリ性か、含まれているミネラルの割合など) などの条件が合わないと生育が悪くなったり病気になったりします。 収穫までに3~4年かかる割に採れる量が極めて少ないので高価です。

品種改良によって畑で栽培可能な物もありますが、高級品は綺麗な沢で育った本ワサビです
HONWASABIの原産地は日本。日本の山に自生していた植物です。

 

日本を代表する香辛料のイメージが強いのか、外国人が作った映画のタイトルにもなりました。
■WASABI


■文献に見られるワサビ(1)

この植物が人に利用されるようになったのは、いつからかはわかりません。
とりあえず、文献に残っているWASABIの記述を紹介しましょう。

 

666年ごろ(飛鳥時代)
奈良県明日香村の苑地(えんち)遺構から出土した木簡にワサビや薬草とみられる植物名や、庭園を管理する役所名などがかかれていた。この場所は薬草園だったと推定されている。木簡には上下に切れ込みがあり、わさびを保管した容器にくくりつけたラベルとみられます。ラベルには「委佐俾三升(わさびさんしょう)」とかかれていました。


■発掘現場

718年(奈良時代)の賦役令(税金を納める方法を記した法律)の中にも「山葵」の名前がみられます、土地の名産を年貢として納めていたと推定されます。
918年(平安時代)の「本草和名」という本に「山葵」として、名前が出ています。この薬草辞典にによると、深山に生え、銭葵(ぜにあおい)の葉に似ていることから山葵(やまあおい)と書いて「WASABI」と読むのだと紹介されています。

鎌倉時代の建治2年(1276年)富士の南条氏へのお礼の手紙に日蓮聖人が食した河海苔、八頭芋とともに富士川支流精進川のわさびがでてきます。

 

この時代の代表的なわさび料理ですが、寒汁(hiyajiru)が挙げられます。
hiyajiruとは冷水に味噌を加えて、野菜や焼き魚など、様々な具材を入れた汁です。

冷たいみそ汁で夏の料理として好まれました。


■現在のhiyajiru

キュウリと紫蘇が入った冷たいhiyajiru

 

鎌倉時代の料理書である『厨事類記(ちゅうじるいき・1296年以降・紀宗長著) 』の中でわさびのことが書かれています。 寒汁(ひやじる、冷たい汁)を供える時の記述に「汁の実に、山薑(ワサビ)、夏蓼(なつたで)、板目塩(いためしお)、薯芋(やまのいも)のとろろ、橘葉(たちばなのは)などは同じ盤(さら)に盛りてこれを加え置く」とあり、「山薑(ワサビ)」の文字が記載されています。

 

 ■山葵の文字が見える

 

また、室町時代の寺子屋の教科書とされる『庭訓往来(14世紀後半前後に確立)』に、「御時の汁には、・・・山葵、冷汁(ひやしる)等也、・・・」と記載され、わさびが寒汁の実として、法会の食事として食されていた記述もあります。

 

■食用の鯉


■鯉の洗い


四条家の料理書『四条流庖丁書(1489年)』に、「鯉は山葵酢」の記載があります。鯉の刺身をわさび酢につけることが記されています。
わさびを刺身(ナマス)のツマとして用います

 

■「四条流包丁式」

886年、神饌・御饌の式を新しく改案、制定したときに確立した。
神饌とは神宮へ供える料理。天皇に奉る料理が御饌。

写真は、器具を使い、魚に直接手を触れずに、調理している図。

 

1638年(江戸時代)寛永15年に京都の旅宿の主人松江維舟重頼が書いた貞門俳諧の書「毛吹草巻第四」には諸国の名物が記述されています。その中に記されているわさびの産地を拾い出すと、安芸(広島)の新城山葵と近江(滋賀)の国の名前が見られます。
自生している地名では1600年代にはすでに、地方の名産品として、流通販売されていたことが推測できますね。

■ワサビの自生地(山間部の沢)

ワサビについての栽培ですが、1600年以降から栽培が始まったという伝説が、一部地方では通説となっております。これは、徳川幕府が一地方に自生しているワサビを賞味、賞賛した後に、栽培させたという伝説です。

しかし、上に挙げたように、

(1)複数の文献にも名前は登場している。

(2)ワサビは元来日本全国に自生していた植物である。

ことから考えて、食べられると判明した時点で、自生地では食べていたのではないだろうかと思います。

さて、江戸時代に入った後、ワサビの人気はますます高まり、色々な料理に多用されるようになります。

 

(2)につづく

 

■日本わさび(HONWASABI)

 
■西洋ワサビ

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marich77|09-26 16:07
良い文だ. 玉にきず! 映画で焦点を濁ごしたの. わさびが芥子科はなければ菜の花科か?
 → lmh6156|09-26 16:10
わさびと言うセンス
 → meteor99|09-27 01:16
わさびと言えばなんだか哀れっぽく見える. わさびというのが最近がジョだ父親名前なのにセンス以前にウェンジモを ..
marich77|09-26 16:17
0020__ 委佐が わさび野党?
 → marich77|09-26 16:49
Wasabi (Japanese: ワサビ, 山葵 (originally written 和佐比)
 → marich77|09-26 16:51
http://japan.people.com.cn/2001/04/17/riben20010417_4630.html
no1genki|09-26 16:33
アブラナ科ワサビ属ワサビ Brassicaceae Eutrema japonicum http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B5%E3%83%93
 → marich77|09-26 16:48
やっぱり菜の花科ですね. Naver 百科事典には芥子科で紹介されていました. でたらめネイバー
 → tomtom|09-26 21:12
Naver 百科事典は植物系は不得意! 金糸瓜・そうめん南瓜(茹でると麺類のようになる南瓜)でも間違っていた。
75ne_san|09-26 16:40
0020__さんの投稿は、勉強になります。(2)が楽しみ。
 → 0020__|09-26 20:22
2は料理紹介が主になりそうですw
oks543|09-26 16:47
私もわさびが好きです +_+
 → 0020__|09-27 01:32
是非、生のワサビを食べてください。美味しいですよ(^^)
kimjhsa3|09-26 17:38
寿司でわさび抜けばどうやって食べようぞ!
 → 0020__|09-26 20:24
実は私は、ワサビ無しの寿司も好きです
neutrino2007|09-26 17:52
うーん、きちんと文献を示すところが凄いね。赤組のw博士やj博士と共著すれば「食の起源」なんてベストセラーが出来そうだ。
 → 0020__|09-26 20:21
w氏j氏はともかく、私のはお粗末ですよ。比べたらいけません(^^;) 
suika_daisuki|09-26 17:56
山葵のすって食べる部分を「いも」と呼んでます。(^^) 長野県の安曇野市です。
 → 0020__|09-26 20:19
長野ですか。新鮮な山葵が入手しやすそうですね。羨ましい(^^) 私は葉の加工品が好きですw
 → kanson|09-27 02:04
suika_daisuki氏は安曇野なんですか。私も安曇野市在住の友人の結婚式で、わさびの芋だけを使ったわさび漬けを引出物で頂いて、その美味しさに驚きました。葉や茎を混ぜた物とはまったく比べ物になりませんね。
muspel|09-26 18:02
個人的にインスタントわさびは日本産を好みます. 韓国産より色が年下ながら味も非常に違います.
 → 0020__|09-26 20:16
日本人はワサビ好きですからね(^^) 各種メーカーが、HONWASABIに近い味を作ろうと努力した結果です。
teikoku_kinyu07|09-26 18:10
西洋ワサビって、ホースラディッシュのことかな?辛さの質は似てるけど、香りとかが確実に劣りますよね。
 → 0020__|09-26 20:14
まぁ、日本料理に向いてないってことで、、、日本人好みではないですね(^^;) ただし、ホースラディッシュの原産地の料理には西洋ワサビが向いていると思いますよ。
marich77|09-26 18:17
サンガング [山薑] ウェトックイブシックムル生姜目生姜科のヨロヘサルイプル. 学名 Alpinia japonica 分類生姜科 大きさ高さ 35〜70cm 高さ 35〜70cmだ. 葉は広いバソコルで道が約 30cm, 蝶約 6cmだ. ギッコルメックで裏に毛が出て下部はイブジブになる. 花は遅い春に被告白地色にピンク色を帯びて銃傷花順番による. 実は永遠に約 15mmとして肉質で赤く熟して毛が出る. 薬用で栽培して種子は芳香性(芳香性) 健胃剤, 消化不良・食慾不振・腹痛・下痢・嘔吐などに使う.>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 0020__ これもわさびか?
 → 1964|09-26 18:32
marich77 09-26 18:17 >科名:ショウガ科/属名:ハナミョウガ属 和名:花茗荷/生薬名:伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)/学名:Alpinia japonica
 → marich77|09-26 18:40
1964さん本文中に....橘葉(たちばなのは)などは同じ盤(さら)に盛りてこれを加え置く」とあり′「山薑(ワサビ)」の文字が記載されています。
cin_cin|09-26 18:32
本わさびは、余分な味がしなくて、爽やかですね。
 → 0020__|09-26 20:12
日本人の好みの味であることは確かですねw 生ワサビを初めて食べたときは感激しました(^^)
ideafunds|09-26 19:26
良い文よく見ました. わさびと健康に関する研究がもしあるんですか?
 → 0020__|09-26 20:10
現在では、殺菌作用があるという科学的根拠がありますね。近代以前は、刺身などに多用していたことから、日本人も薬用効果があることを経験で知っていたかもしれません。
0020__|09-26 19:36
飛鳥時代は「委佐俾」と書いた。 山葵の漢字が見られるのは平安時代の「本草和名」からである。 奈良時代の地誌では、「」と書いて、ワサビと読ませている。 ワサビの漢字は時代が過ぎると、「山葵 =山+葵」と統一されていくが、これは葉の形が、葵の葉に似ていることから変化したものだと考えられている。 しかし現在でも古い漢字表記が用いられてワサビと発音することもある。 古い漢字表記の一例 http://www.naoru.com/wasabi.htm アブラナ科と、生姜科どちらもあるが、生姜科は「わさび」という発音ではない。 山薑 ヤマミョウガ. と呼ばれる。
 → 0020__|09-26 19:41
marich77 09-26 18:40>への返答です
 → marich77|09-26 20:01
委佐-->和佐比-->山薑-->山葵? 委佐をわさびで受け入れることは学術的な根拠がある?
 → 0020__|09-26 20:05
何が言いたいのか明確にしなさい。学術的根拠のないことは日本の学者は発表しない。君がそれを否定するなら、自力で資料をそろえるように。
 → 0020__|09-26 20:07
何の根拠もなく、文句が言いたいだけの人間は相手にしない。書いてあることが間違いであるという証明をする資料をそろえて、意見するようにしろ。できないならこれ以降、お前の相手をしない。
 → marich77|09-26 20:15
0020__ 親切にしてくれる. 急に興奮はなぜするのか? 日本最初の庭園にいろいろの植物の植木鉢が発見されたと言うのにわさびの花粉も発見されたの? 1400年前の漢字 委佐を現代日本語で読んだ時わさびに発音されるか? 委佐がわさびという具体的な証拠がムオッイルカという疑問が生ずることは極めて当たり前なのではない?
 → 0020__|09-26 20:17
marich77 09-26 20:15>現代日本語ではなく上代日本語表記。上代日本語表記でないという疑念はどこから湧くんだ?いつもお前はしつこいんだよ。
marich77|09-26 20:22
0020__ 09-26 20:17 marich77 09-26 20:15>現代日本語ではなくて昔の日本語表記.昔の日本語表記ではないと言う疑念はどこで湧く?いつもお前はしつこい. >>>>>>>>>>>>>>>>> 私がしつこくはあったのにそのまま好奇心, 分かろうとする欲求を親切に満足させてくれ. 委佐と使われた木幹でわさびという植物を連想し出す力が驚異的なの. 山薑(ワサビ)」の文字が記載されています。>>>>>>これもわさびと紹介したんじゃないの?
 → 0020__|09-26 20:26
そうそう。それもワサビ。 http://www.naoru.com/wasabi.htm では、古い表記が使われている。山葵も山薑も現代日本で使う表記。山葵が主流だが。納得したら失せろ。
0020__|09-26 20:30
日本には万葉仮名という、現代漢字以前に使用していた特殊な漢字の使い方がある。奈良・飛鳥時代は万葉仮名表記と思われる。万葉仮名であるということを否定するなら、根拠と共に提示しろ。しつこいからもうお前は無視する。
 → marich77|09-26 20:37
そうマンヨブジブ! 葉名表記でわさびを 委佐で表記したの.
chiii|09-26 20:52
予想通りの展開。。
tripod1|09-26 21:11
そしてウリナラ起源へ
0020__|09-26 21:25
どうしていつもいつも、marich77 は私のスレッドで、意味のない粘着を繰り返すのだろうねぇ(-_-) 次のスレッドではなにを質問してきても無視します。 馬鹿にはお仕置きが必要だろう。
 → marich77|09-26 21:30
熱心に同族に泣き叫んで訴えなさい.
 → 0020__|09-26 21:59
都合が悪くなって、「泣き叫ぶ」とか「興奮する」とか、私を評価するのがお前のパターンw ぷははw
 → chiii|09-26 22:16
それは、かまってくれる(いまとなっては)唯一の人だからですよ。 優しいもの^^
 → marich77|09-26 22:57
熱心に同族に泣き叫んで訴えなさい.>>>>>>>>>> 0020__ もう自分の言葉も見知る事ができないことなのか? すまない. 君の真似った.
 → 0020__|09-26 23:36
marich77 09-26 22:57 >興奮するなw
ideafunds|09-26 23:00
もし, わさびの恒産化能力に対する資料がありますか?
 → 0020__|09-26 23:35
翻訳ができていませんが?スレッド本文と関係のあることでしょうか?
chanlee|09-27 00:00
わさびはインスタントチューブより、サメ皮ですったものか良いですね。d(^_^o
1964|09-27 00:47
marich77  >あなたは、0020氏にただ言いがかりをつけたいだけのひとのようですね。 残念です。
nuko_cup|09-27 03:09
ε(*'д')^o/∩
teseuse|09-27 04:38
参照で日本のわさびと西洋わさび二つとも試食したんですが, 日本のわさびが圧倒的に辛いようにします. 長短所は引き継ぐが刺身墨期には日本わさび側がもうちょっとゾッアボイギンします. ただ韓国ではパウダー瓦斯卑膳には求めるのがしたたかです
 → chanlee|09-27 12:29
パウダー式は香りが足りない。それに辛すぎる。d(^_^o
 → teseuse|09-28 04:43
求めることができません. 悲しいことですが. 私も生わさびが良いです.
mirudal|09-27 09:12
チューブに入っているわさび漫歩に本当の植物ははじめてですね. 神妙..(ところでみんななぜするように戦うか..)
gkdus_|09-27 11:41
醤油にワサビプルオで食べ物につけて食べるのが好きな私はこんな事を見ればシンギハルタルム!!
wjd0366|09-27 11:57
わさびは本当につらい味だ.W
mabub6963|09-27 13:28
wasabi(映画)は韓国ではレオン2 (Leon2) 路紹介されていますね. 当たるんでしょうか.?
あつあつのマーボーきゅうり。(^^) [53]
- 日本のワサビ「HONWASABI」(1) [62]
さまざまなハンサング食べ物 [23]