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| 振り込め詐欺被害防止キャンペーンでチラシなどを配る松本治男県警本部長（中央）、さいたま市立本太中学の男子生徒＝１３日夕、ＪＲ浦和駅前 |
振り込め詐欺対策で、全国の警察は年金支給日の十三日、ＡＴＭ周辺などに警察官を配置し、一斉集中警戒を実施した。埼玉県警は警察官二千七百二十五人を動員し、被害が発生した千五百十九カ所を重点的に警戒。昨年十月、十二月に続く三度目の一斉警戒で初めて被害の発生認知がなかった。警察庁は昨年十月に続き、二月を振り込め詐欺撲滅月間に指定している。
警戒日に合わせ、県内二十七カ所で被害防止キャンペーンも実施した。ＪＲ浦和駅西口では、松本治男県警本部長が参加。さいたま市立本太中学校の生徒、さいたま市常盤一、二丁目の自治会メンバー、浦和、南区長らとチラシなどを配布し、注意を呼び掛けた。
一月の発生認知件数は六十九件で昨年同月と比べ六十四件少なく、被害総額も約九千万円減の一億六百二十二万円だった。今月は十二日現在で、認知件数三十一件（被害額約五千七百三十万円）。昨年の二月は百七十三件（二億六千万円）と同年最悪の数字だっただけに、大幅な減少傾向となっている。
松本本部長は「これまでの防止キャンペーンで振り込め詐欺防止に対する意識は高まってきた。金融機関やコンビニの協力で被害防止もだいぶできている」と手応えをつかんでいる様子。
検挙件数も今月、警察官を装った振り込め詐欺グループ四人を逮捕するなど、七事件、十一人を新たに逮捕。松本本部長は「最近はエクスパックや宅配など犯人が被害者に接近するようになってきた。積極的に検挙を強化していきたい」と意気込みを語った。
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