岡山放送局

2009年2月14日 1時17分更新

牛肉を不正輸出 社長2人逮捕


中国への輸出が禁止されている国産牛肉を岡山県の港を出る貨物船に積み込んだり、飛行機で持ち出したりして中国に不正に輸出したとして、大阪と神戸の会社社長2人が、岡山県警察本部に13日、逮捕されました。

逮捕されたのは大阪・住吉区の貿易会社、「モントレイディング」の社長森山慶英容疑者(74)と神戸市灘区に住む食品卸業者「神戸ミートサプライ」の社長外池新治容疑者(54)の2人です。

警察の調べによりますと2人は税関への必要な手続きをしないままおととし8月、岡山県備前市の東備港から中国に向けて出港する貨物船に国産牛肉およそ70キロを積み込んだほか、森山社長は関西空港から中国の大連に向かう飛行機に牛肉46キロあまりをカバンで持ち込んで、中国に不正に輸出したとして関税法違反の疑いが持たれています。

中国では日本でBSEの感染が明らかになった平成13年以降、日本産の牛肉の輸入が禁止され、日本政府も中国への輸出を禁止しています。

しかし、中国では輸入が禁止された後も富裕層の間で日本産の牛肉の人気が高く高値で取り引きされているため、警察では2人が中国に不正に輸出をして利益を得ようとしていたとみて調べています。調べに対して森山社長は飛行機での輸出については認めていますが、貨物船での輸出については2人とも否認しているということです。