2009年2月14日 1時17分更新
県内で臓器移植医療をどのように進めていくかを話し合う協議会が開かれ、臓器が提供される機会を増やすため、救急医療の現場で患者の家族に提供の意思を確かめる試みが始まっていることが報告されました。
この協議会は臓器移植に関わる医療や行政の関係者が集まって毎年、開かれているもので、13日は岡山市の会場に医師や県の担当者など、およそ20人が集まりました。
会議の中で、岡山県内では去年とおととしの2年間、脳死になったり死亡したりした人から臓器提供が行われた例はなく、提供を増やすための活動を進める必要があると報告されました。
また、臓器提供の可能性がある急な事故や病気などの患者に対応する救急医療の医師が、患者の家族に、臓器提供について話を聞く考えがあるかどうかをたずねるため、パンフレットを渡す試みが始まっていることが報告されました。
この試みは去年12月から岡山大学病院と津山中央病院で始まり、説明のためのパンフレットが用意されているということですが、実際に渡したケースはまだないということです。
救急医のグループは、今後、このパンフレットが使いやすいかどうかを検討し、活用する場面を拡げていきたいと話しています。