広島地方気象台は十三日、中国地方で「春一番」を観測したと発表した。日本海の発達した低気圧に南風が吹き込んだためで、鳥取県内でも強風が吹く荒れた天候となった。
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鳥取市で最大瞬間風速25メートルを観測。海岸近くでは強風にあおられて砂煙が舞った=13日、北栄町江北の国道9号
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この強風で、空の便やJRのダイヤが乱れるなどした。鳥取空港では、羽田発鳥取行きと折り返し便を含め五便が欠航するなど、計約六百五十人の乗客に影響が出た。
JR山陰線では、大山町富長と兵庫県香美町香住区の余部鉄橋に設置された風速計が規制値を超えたため、御来屋−淀江間、香住−浜坂間で列車の運転を一時見合わせた。運休や遅れが相次ぎ、計四十七本に影響が出た。
国立公園・大山にある豪円山、中の原、上の原、大山国際の四スキー場は朝から全リフトの運転を見合わせた。リフトに設置した風速計の最大瞬間風速が三〇メートルを超えたためで、終日運転しないのは今シーズン初。