日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)で来日したインドネシア人看護師候補の2人が13日、着任先の八戸市河原木のシルバー病院に到着した。2人は補助看護師として働き、3年以内の国家試験合格を目指す。
八戸市に来たのはアルニさん(25)とヌルルさん(26)。2人ともインドネシアの病院で2年以上看護師として働いた経験があり、「日本の高い医療技術を学びたい」として来日した。
2人は高橋通宏院長に「初めは日本語がうまくないので、間違いがあったら教えてください」などとあいさつした。高橋院長は「看護師不足を補うというより、国際協力ととらえている。長期的な交流になればいい。看護の基本ができており、(言葉の不自由さは)ハート(心)で乗り切ってくれるはず」と話していた。
インドネシア人の受け入れでは、むつ市の特別養護老人ホーム「みちのく荘」でも先月末、介護福祉士の候補2人が着任した。中山辰巳園長は「2人は目線を合わせて誠意を持って話を聞いてくれ、高齢者が喜んでいる。日本人スタッフへの刺激にもなっている」と話している。【喜浦遊】
毎日新聞 2009年2月14日 地方版