スマトラ沖地震で被災 孤児5人が支援に感謝 鶴岡

インドネシアの伝統舞踊を披露するアチェの子どもたち
 2004年12月のスマトラ沖地震で孤児となったインドネシアの少年少女5人がこのほど、山形県鶴岡市を訪れ、寄付などの慈善活動を続けてきた日本の「里親」たちと交流を重ねている。15日には庄内農高演劇部によるチャリティー公演を初めて生で見る。

 国際交流活動をしているNPO法人、地球の子どもネットワーク(鶴岡市)は、22万人の犠牲者のうち16万人を占めたスマトラ島アチェ州の施設に教育物資支援などを行ってきた。今回、大阪の財団の協力を得て、施設から13―18歳の孤児5人と教師ら計8人の来日を実現させた。

 12日に鶴岡市のたらのきだいスキー場で初めて雪を見たという子どもたち。13日は、05年から演劇部によるチャリティー公演で寄付金を贈ってきた庄内農高と、文房具を寄付してきた余目中(庄内町)を訪問。庄内農高では、インドネシアの伝統舞踊と日本の空手を互いに披露し合うなど交流を深めた。

 同ネットワークの山口考子さんは庄内農高での歓迎会で「この日を実現でき、夢がかなった。ずっと協力してもらいありがとう」と話した。

 チャリティー公演は15日午後2時半から同市文化会館で開かれる。入場無料だが、パンフレット代の200円が募金に回る。演劇部3年の佐藤紘二君(18)は「恥ずかしいものは見せられない。元気を出してくれればうれしい」と意気込んだ。

 地震で家族や親せきをすべて失ったというアフマド・ヤニ君(15)は「日本で支えてくれる親や兄弟、姉妹に会えて幸せだ。強く生きる気持ちになれた」と話していた。訪問団は16日帰国する。
2009年02月14日土曜日

山形

社会



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