「頼りの医療機関」定着 徳島市の夜間休日診療所9年目 2009/2/14 10:17
徳島市医師会の運営するふれあい健康館(沖浜東二)一階の市夜間休日急病診療所が開設から九年目を迎え、緊急時の医療機関として市内周辺の利用者に定着している。患者の七割以上を子どもが占めており、頼りにする保護者は多い。医師会は一月末に待合所を拡張するなど、利用者の利便性向上にも努めている。
診療所は小児科と内科があり、診療時間は月-土曜日の午後七時半-十一時半と日曜休日の午前九時-午後五時、午後六時-十一時半。二〇〇一年十一月に幸町三から移転した。
〇六年四月からは市医師会が指定管理者となり、医師会所属の小児科医一人と内科医一人が交代で当番医を務める。年間患者数は旧館時代の七-九千人から、一万三千-一万五千人に大幅に増えた。
さらに、本年度は徳島赤十字病院(小松島市)が夜間休日診療の時間外料金の徴収を始めたことからか、一月末までの患者数は一万千五百九十一人で、前年同期比三百六十七人増加した。
このため、市医師会は一月二十八日、待合スペースを百六平方メートルから百五十六平方メートルに拡張。座席数を三十人分から五十人分に増やした。多い日には夜間(午後七時半-十一時半)だけで七十人以上が診察に訪れ、待合室の混雑が緩和された。
高熱が出た長女(5つ)を連れてきた鈴江賢二さん(45)昭美さん(42)夫妻=南田宮二、クリーニング店経営=は「診療所は初めてだけど、駐車場が広くて車で来るには便利。待合所も明るく広々としていて待ちやすい」と歓迎している。
診療所担当理事の田山正伸医師(57)=北矢三町三、小児科=は「混雑を嫌って車中で診察の順番待ちをする患者が多く、いつも容体が急変しないか心配していた。待合室が広くなり、改善されたと思う」と話している。