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小泉元首相、定額給付金に反対表明 倒閣の引き金か (2/2ページ)
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政府・与党は今月下旬には、定額給付金の財源を盛り込んだ平成20年度第2次補正予算の関連法案を衆院で再議決し、定額給付金を実施する方針だ。だが、自民党内から16人が否決に回れば、平成20年度第2次補正予算の関連法案が廃案となり、麻生政権が行き詰まるのは必至だ。
小泉氏はこの日の会合でまた、「最近の首相の発言には怒るというより笑っちゃうくらい、ただただ、あきれているところだ」と批判した。続けて、10日に麻生首相から電話があった際のやりとりを披露した。
麻生首相に小泉氏は「首相や執行部の方針に批判的な発言をすると『後ろから鉄砲を撃つな』という押さえ込みがかかるが、首相が前からこれから戦おうとしている人たちに鉄砲を撃っているんじゃないか。発言には気をつけてほしい」との不快感を表明。「首相の発言に信頼がなければ選挙は戦えないと肝に銘じてほしい」と指摘したという。
小泉氏の発言について民主党の鳩山由紀夫幹事長は国会近くの事務所で記者団に「麻生首相が首相としての体をなしていないということだ。定額給付金にノーと言うべきだ」と述べた。
麻生太郎首相は12日夜、首相官邸で記者団に、小泉氏の発言について「批判があるのは伺っている。発言は慎重にする」と述べた。
一方で「選挙を戦えないというが、国民の総意は景気対策だ。景気対策を仕上げて戦えるようにしたい。しかるべき時期に政策を立て、野党との違いを明確にして行う」と述べた。定額給付金についても、「政府・与党できちんとした手続きを踏んで決めた結論だ。粛々と成立させるように努力する」と語った。