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【神奈川】

CSKが進出中止 MM地区 相次ぐ撤退、横浜市痛手

2009年2月14日

 情報サービス大手「CSKグループ」の持ち株会社「CSKホールディングス」(本社東京都港区)は十三日、横浜市西区のみなとみらい21(MM)地区で計画していたグループ本社ビル建設を中止することを決め、横浜市に伝えた。同地区での開発中止は、昨年の大型娯楽施設に続き二例目。相次ぐ撤退は同地区開発を推進する市にとって痛手となりそうだ。 (中山高志)

 市は二〇〇七年十月、同社が同地区43街区に地上三十三階、地下二階のグループ本社ビルを建設する、と発表した。同社は計画中止について「急激に経済環境が変化する中、経営体質強化などを図るための財務体質改善の一環。横浜市をはじめ関係者に深くおわびする」としている。

 市MM推進課によると、同地区で開発対象となる総宅地面積は八十七ヘクタール。うち、計画中または工事中を含む本格的施設の利用は今回のCSK分を含め四十八ヘクタール。これとは別に現在、二十ヘクタールが暫定的に施設として利用されている。

 同地区では、昨年三月にゲーム機大手「セガ」が屋内大型娯楽施設の建設を取りやめた。また、昨年十一月に東京地裁に民事再生法適用を申請した不動産会社「モリモト」が建設中だったオフィスビルも、工事が中断されている。

 同課の担当者は、「これ以上経済状況が悪化すれば何が起こるか分からないが、一方で進行しているプロジェクトもある。引き続きPRに努めたい」と話している。

 

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