大阪放送局

2009年2月14日 0時10分更新

幻の優勝グッズ 支払いを半減


大阪の阪神百貨店と阪急百貨店を経営する会社が、去年、プロ野球、阪神タイガースが首位を独走していたころに優勝記念商品を注文しましたが、逆転優勝を許したあと代金を半額程度に減らして下請け業者に支払っていたことがわかりました。
公正取引委員会は不当な取り引きにあたるとして近く改善を勧告する方針です。

関係者によりますと、阪神・阪急の両百貨店を経営する大阪の「阪急阪神百貨店」は、阪神タイガースが首位を独走していた去年7月ごろからリーグ優勝を見越して下請けの十数社に対し優勝記念のタオルなどの商品を大量に注文していました。
ところが、最大で13ゲーム差をつけていた巨人に去年10月、逆転優勝を許し、その翌月の11月ごろ、契約書に記載された代金を半額程度に減らして下請け業者に支払ったということです。
下請け側に責任がないのに発注した会社が代金を減額するなどの行為は下請法で禁じられており、公正取引委員会は、不当な取り引きにあたるとして阪急阪神百貨店に対し近く、改善を勧告する方針です。
不当に減額された金額は十数社であわせて1億円以上にのぼりますが、公正取引委員会が調査に入ったあとの去年12月に減額分は支払われたということです。
阪急阪神百貨店の持ち株会社は「公正取引委員会からの調査中であり、コメントは差し控えたいが、去年12月の段階で代金は全額支払った」とコメントしています。