シンポジウム：「派遣法、撤廃を」　労組など、あすから関西各地で　／奈良

　「派遣切り」など非正規労働者の失業問題が深刻になる中、関西にある個人加盟の労働組合（ユニオン）などが来月上旬までに、労働者派遣法の撤廃を訴えるシンポジウムを関西各地で６回にわたり開く。偽装請負を告発した労働者や現役の派遣労働者らもパネリストとして参加し、派遣労働の撤廃を求める。
　シンポジウムでは、現在の大量失業や、深刻な貧困・格差の温床になっている労働者派遣制度の実態について、ユニオン関係者や当事者が明らかにする。パネリストとして、パナソニック子会社の偽装請負を告発し、解雇無効を求める訴訟で勝訴した元期間工の吉岡力さん（３４）や、三菱重工業で９年近く請負・派遣労働者として働き、先月、正社員としての雇用を求めて提訴した圓山（まるやま）浩典さん（４６）らが出席する予定。
　詳細の問い合わせは「なかまユニオン」（０６・６２４２・８１３０）。
　シンポジウムの会場と日時は以下の通り。　１４日午後１時半、長岡京市中央生涯学習センター（京都府長岡京市神足２）▽１５日午後２時、大津市ふれあいプラザ（同市浜大津４）▽２２日午後１時半、大阪市立浅香人権文化センター（同市住吉区浅香１）▽２８日午後２時、尼崎市立すこやかプラザ（兵庫県尼崎市七松町１）▽３月１日午後１時半、奈良県女性センター（奈良市東向南町）▽同７日午後６時半、堺市総合福祉会館（同市堺区南瓦町）。【日野行介】

２月１３日朝刊