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認知届偽造 日本籍取得の巧妙手口

2009.2.13 22:40

 服役中の日本人男性を父親とする認知届を勝手に提出し、子供に日本国籍を取得させたとして、警視庁組織犯罪対策1課と池袋署は、公正証書原本不実記載などの疑いで、いずれも中国籍で豊島区池袋の無職、王宗容疑者(29)と交際相手の沈楠容疑者(28)、足立区西新井本町、ブローカー、郭清清容疑者(34)を逮捕した。同課によると、3人はいずれも容疑を認めている。郭容疑者は「沈容疑者から頼まれた」と犯行の主導を否認しているが、戸籍取得の手口は巧妙なものだった。

 同課の調べによると、3人は王容疑者と沈容疑者との間にできた子供に日本国籍を取得させようと、日本人の男性(56)名義の認知届を偽造し、昨年1月22日、東久留米市役所に提出。子供が生まれた後の2月8日、足立区役所に出生届を出し、職員に男性を父親とする虚偽の戸籍を作らせた疑いがもたれている。

 男性は当時、傷害罪で服役中で認知届が出されていたことを知らなかった。同課がDNA鑑定をしたところ、「男性は子供の父親ではない」との結果が出た。

 同課によると、沈容疑者から「子供に日本国籍を取らせたい」と相談を受けた郭容疑者が、男性の名前を使って認知届を出させることを指南したとされる。郭容疑者は沈容疑者から報酬80万円を受け取っていた。

 王容疑者らは「子供に日本国籍が与えられれば、日本の教育が受けられる」などと供述しているといい、同課は子供に日本国籍を取らせた後、自分たちも永住資格を取得しようとしたとみて調べている。

 未婚の外国人母と日本人父との間の子供は、胎児の段階で父親が認知すれば日本国籍が取得できる。昨年12月の国籍法改正で、出産後も父親の認知だけで国籍取得が可能となっている。

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