ファイル共有ソフト「シェア」などを使ってインターネット上に児童ポルノを流したとして、京都府警ハイテク犯罪対策室などは13日、児童ポルノ禁止法違反容疑で京都市伏見区の塾講師の男(44)を逮捕するとともに、岐阜県内の会社員の男(46)の逮捕状を取り、取り調べを始めた。匿名性が高く流出元の特定が困難とされる「シェア」を使った児童ポルノ公開の摘発は全国で初めて。
捜査関係者によると、2人は今年1月ごろ、「シェア」などを使い、自宅のパソコンからネット上に少女のわいせつな画像や動画を公開し、不特定多数のユーザーがダウンロード可能な状態にした疑いが持たれている。
府警は、2人の自宅など関係先を家宅捜索してパソコンなどを押収、児童ポルノの入手先を調べるなど容疑の裏付けを進める。2人の間に連絡を取り合った形跡はなく、面識はないとみられるという。
ファイル共有ソフトによる児童ポルノの流出では、埼玉県警が12日、「イーミュール」を使った同法違反容疑で千葉県我孫子市の男(28)を逮捕。奈良県警も今年1月、同容疑で「うたたね」というソフトでネット上に動画を流したサーバー管理者を逮捕したほか、昨年11月には長野県警が「ライムワイヤー」を使って児童ポルノを流した男を逮捕している。
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