県彦根保健所と彦根市消防本部、同市立病院はこのほど、新型インフルエンザの発生に対処するための連携訓練を、同病院で実施した。湖東地域の医療機関や各市町、消防関係者ら計約150人が参加し、救急搬送、診察、院内感染予防などを訓練し、発生時の態勢・行動を確認しあった。
「国内で新型インフルエンザの患者が確認され、彦根でも高熱とせき、呼吸の苦しさを訴える患者が発生」という想定。同保健所に防疫対策地方本部を設置し、市消防本部の救急車で患者を感染症指定医療機関の同病院に搬送した。
同病院では医師が患者を診察し、検体採取を行った後、感染症病室に移した。医師や看護師は、実際に防護服やマスク、ゴーグルを装着、緊張感に満ちて訓練していた。
このほか、感染拡大を防ぐための防護服やマスクを着脱するデモンストレーションもあり、参加者は熱心に聴き入って動作を確認していた【松井圀夫】
毎日新聞 2009年2月13日 地方版