2009-02-11
ニコニコ動画で権利者削除をしている権利者について調べてみた
ニコニコ動画では2008年7月5日から削除要請をした権利者名を公表するようなり、ニコニコ動画の情報サイトであるNearchでは2008年8月2日*1からその削除動画のデータを収集しています。そこで権利者削除をした権利者で件数の多い順に上位100の権利者を並べてみました
※一応削除件数も併記しましたがNearchのほうで取得できた件数であり、実際の削除数はその何倍になっている事もあります。例として2009年の1月に起きた音楽制作者連盟による一斉削除では20000〜25000超の動画が削除されたと推定されているようです*2。なのでどういう企業、業種が削除に積極的なのかという目安程度に見て下さい
※削除件数は2009年2月11日の0:00〜2:00あたりのもの
※ピットクルーによる自主削除やテレビ放送番組と判断された物、個人の権利侵害の物については権利者名が表示されない事もあります。詳しくは動画を削除した権利者一覧とは (ドウガヲサクジョシタケンリシャイチランとは) - ニコニコ大百科を参照して下さい
権利者名 | 削除件数 | |
---|---|---|
1 | 社団法人音楽制作者連盟の会員 | 2224 |
2 | キングレコード株式会社 | 2091 |
3 | 株式会社サンライズ | 1994 |
4 | 在京テレビ局6社 | 1595 |
5 | 株式会社東京放送 | 842 |
6 | 株式会社テレビ東京 | 829 |
7 | 株式会社ジャパン・ライツ・クリアランスの会員 | 748 |
8 | 日本放送協会 | 528 |
9 | バンダイビジュアル株式会社 | 508 |
10 | 株式会社小学館集英社プロダクション | 415 |
11 | 株式会社フジテレビジョン | 413 |
12 | 株式会社エー・ティー・エックス | 401 |
13 | 東映株式会社 | 360 |
14 | 株式会社フロンティアワークス | 349 |
15 | 株式会社ジャパンイメージコミュニケーションズ | 298 |
16 | 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント | 295 |
17 | 株式会社角川書店 | 290 |
18 | 株式会社ヒストリーチャンネル・ジャパン | 285 |
19 | 個人の権利 | 284 |
20 | 東映アニメーション | 277 |
21 | 株式会社アップフロントワークス | 223 |
22 | 社団法人日本音楽事業者協会 | 210 |
23 | エイベックスホールディングス株式会社 | 201 |
24 | 株式会社スタジオジブリ | 198 |
25 | 株式会社ソニー・ミュージックレコーズ | 197 |
26 | 株式会社コーエー | 179 |
27 | ジェネオンエンタテインメント株式会社 | 174 |
28 | 株式会社ぴえろ | 164 |
29 | 株式会社ゴンゾ | 164 |
30 | 株式会社コナミデジタルエンタテインメント | 152 |
31 | 株式会社アニプレックス | 151 |
32 | 株式会社トムスエンタテインメント | 144 |
33 | シンエイ動画株式会社 | 143 |
34 | 株式会社バップ | 140 |
35 | 株式会社マッドハウス | 132 |
36 | 株式会社ビジュアルアーツ | 131 |
37 | 株式会社スタジオディーン | 124 |
38 | 株式会社メディアファクトリー | 118 |
39 | 株式会社スペースシャワーネットワーク | 116 |
40 | 株式会社文化放送 | 115 |
41 | 株式会社アートバンク | 111 |
42 | 株式会社エピックレコードジャパン | 108 |
43 | 株式会社キューンレコード | 106 |
44 | 株式会社テレビ朝日 | 102 |
45 | 日本アニメーション株式会社 | 101 |
46 | 株式会社アクアプラス | 95 |
47 | 株式会社エスエムイーレコーズ | 95 |
48 | 日本テレビ放送網株式会社 | 92 |
49 | ワーナーエンターテイメントジャパン株式会社 | 88 |
50 | ディスカバリー・ジャパン株式会社 | 87 |
51 | 株式会社イーエス・エンターテインメント | 83 |
51 | 株式会社エンターブレイン | 83 |
53 | 株式会社ラジオ関西 | 81 |
54 | 東宝株式会社 | 75 |
55 | 株式会社ぎゃろっぷ | 75 |
56 | 株式会社マーベラスエンターテイメント | 74 |
57 | ビクターエンタテインメント株式会社 | 69 |
58 | 株式会社ショウゲート | 67 |
59 | 株式会社ジェー・シー・スタッフ | 65 |
60 | 株式会社徳間書店 | 62 |
61 | 株式会社円谷プロダクション | 58 |
62 | 角川映画株式会社 | 57 |
63 | エム・ティー・ヴィー・ジャパン株式会社 | 57 |
64 | 株式会社ミノリ | 56 |
65 | 有限会社ランプオブシュガー | 55 |
66 | ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン | 51 |
67 | DIXEO株式会社 | 48 |
68 | 有限責任中間法人日本動画協会の会員 | 43 |
69 | 株式会社カプコン | 42 |
70 | 株式会社ソニー・ピクチャーズ_エンタテインメント | 42 |
71 | 有限会社AKABEi_SOFT2 | 41 |
72 | 株式会社シャノン | 39 |
72 | 株式会社WOWOW | 38 |
72 | アイディアファクトリー株式会社 | 38 |
75 | 合資会社スカイ・フィッシュ | 37 |
76 | 株式会社講談社 | 36 |
77 | 株式会社ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ | 33 |
78 | 株式会社グループ・タック | 32 |
78 | 学校法人高宮学園 | 32 |
80 | アットエンタテインメント株式会社 | 31 |
81 | 有限会社シャングリア | 30 |
81 | 株式会社ぱっぷる | 30 |
81 | 株式会社ミュージックレイン | 30 |
84 | 松竹株式会社 | 29 |
84 | 株式会社AG-ONE | 29 |
84 | 株式会社オー・エル・エム | 29 |
84 | 株式会社デフスターレコーズ | 29 |
88 | 20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社 | 28 |
88 | 株式会社キッズステーション | 28 |
88 | 株式会社ニトロプラス | 28 |
91 | 株式会社創元社 | 27 |
92 | 株式会社ジェイ・スポーツ・ブロードキャスティング | 26 |
92 | 株式会社スタジオ雲雀 | 26 |
94 | 株式会社USEN | 25 |
95 | 有限会社ノーツ | 25 |
95 | 株式会社日本アドシステムズ | 25 |
95 | 西日本旅客鉄道株式会社 | 25 |
98 | 株式会社マリン・エンタテインメント | 24 |
99 | 株式会社インデックスミュージック | 23 |
100 | 株式会社集英社 | 23 |
もし100位以降について興味があればhttp://f.hatena.ne.jp/longlow/20090211183125をオリジナルサイズにし拡大して見て下さい
全体としては音楽や映像系の企業、団体が上位に来ているかな。まあ日頃の言動から考えれば当然の話ではありますが。それと今後は音楽制作者連盟の削除のように企業単位ではなく協会、連盟単位の削除がより増えていくのかも。幅広い削除をする場合そのほうが都合が良いし、何より企業名を前面に出さなくて済むというのは大きい。当然の権利と言われても削除に対しては反発がある人もいるでしょうし、そういう反発を和らげるためにも協会や連盟のような団体を使う企業が多くなってくるんじゃないかと思った
*1:Nearchの管理人様からお聞きしました。わざわざお答えいただきありがとうございます
*2:音楽制作者連盟一斉削除事件とは (オンガクセイサクシャレンメイイッセイサクジョジケンとは) - ニコニコ大百科より
- 6091 http://netamichelin.blog68.fc2.com/blog-entry-5876.html
- 2926 http://www6.ocn.ne.jp/~katoyuu/
- 854 http://sshiori.dtiblog.com/
- 614 http://www.oshiete-kun.net/archives/2009/02/post_439.html
- 572 http://b.hatena.ne.jp/hotentry
- 542 http://kyuusai2nd.net/
- 421 http://homepage1.nifty.com/maname/index.html
- 292 http://ringonoki.net/news/123/
- 277 http://d.hatena.ne.jp/
- 270 http://b.hatena.ne.jp/hotentry/it
> 今後は音楽制作者連盟の削除のように企業単位ではなく協会、連盟単位の削除がより増えていくのかも。
これ、削除の理由の違いを考慮していない意見な気がするんですが。これらの「権利者」が何の権利を侵害したかどで削除を申し立てたかなんて千差万別ですし……
たとえば、音楽制作者連盟と日本音楽事業者協会の違いはわかりますか? それぞれが何の権利を守っているかなど。ぼくの知る限り、後者は芸能人の肖像権が中心だったりします。いっぽう前者は音楽制作者の著作権など。
あと、
> 企業名を前面に出さなくて済む
これがどうも、ただのニコ動ユーザによる憶測な気がしてならないんですよね。それも、削除に対しての反発に裏打ちされた。そういうのに関係なく、どの権利者も業務として淡々とやるだけではないのかしら?
つまり、
> そういう反発を和らげるためにも協会や連盟のような団体を使う企業が多くなってくるんじゃないか
これがシャドウボクシングに思えてならないのです。