フィリピン人の一家に厳しい判断です。両親の不法滞在を理由に国外退去を命じられているフィリピン国籍の少女の問題で、森法務大臣は一家で日本に残ることは認めないという判断を示しました。
生まれ育った日本で暮らしたいと訴えるカルデロンのり子さん(13)。再び滞在期限を迎えた13日朝、入国管理局に出頭する両親をひとり見送りました。
「いつもどおりで心配しなくていい」(カルデロンのり子さんの父・アランさん)
しかし、その両親に伝えられたのは・・・。
「一家全員での在留特別許可はしないことと決定しております」(森 英介 法相)
一家で日本に残ることは認めず、滞在期限を2週間延長するので、それまでに出国する日を決めなさいというものでした。
「すごいショックを受けています」(カルデロンのり子さん)
その一方で、入国管理局は、のり子さんひとりだけなら日本に残る余地もあるとしました。
過去には、短大に進学した18歳のイラン人少女だけ、日本に残ることを認め、両親と妹を強制送還したケースもありますが・・・。
「短大生と中1では違うんじゃないかと」(一家を支援する渡辺彰悟 弁護士)
「私にとって日本は母国なので、日本に家族3人で残りたいと思っています」(カルデロンのり子さん)
支援する弁護士は、今後は強制収容などの厳しい対応も予想されるが、あくまで一家全員で日本に残れるよう訴えていくとしています。(13日16:12)