日本とインドネシアとの経済連携協定(EPA)で来日したインドネシア人看護師候補者104人が13日、全国47の医療機関に赴任した。
女性の候補者5人を受け入れた医療法人社団「葵会」(本部・東京都千代田区)はこの日、千葉県柏市の専門学校で入職式を開いた。5人を代表して、ザイニ・ワルダニ・シトルスさん(27)が、法人幹部らを前に「きちんとコミュニケーションをとって皆さんといい関係を作りたい。将来は日本で看護師として働きたい。そのためには国家試験に合格しなくてはいけない」と抱負を語った。
5人はインドネシアの看護師免許を持ち、それぞれ母国の病院の救急や内科などで約2〜5年勤務した経験を持つ。昨年8月に来日し、今月12日までの約半年間、ほかの看護師候補者と一緒に日本語や生活習慣を学んできた。
当面は、同会が運営する千葉・柏たなか病院(同市)に看護助手として勤務。食事の介助や口腔(こうくう)ケアなど、日本の看護技術の研修を受けながら、期限となる今後3年以内に日本の看護師の国家試験合格を目指す。