猫を償うに猫をもってせよ

2009-02-13 情報提供者求む このエントリーを含むブックマーク

 藤本祥和というやつ、売名目的のチンピラだから相手にしないほうがいいと言われていたのだが、あまりにしつこい。もう四年くらい私をつけ回していて、立派なネットストーカーだ。それで提訴してやろうと思ったが住所が分からないからできずにいた。そこでやつが本を出している白夜書房にメールしたら、電話をくれれば住所を教えると言われたので電話した。ところが、やはり教えないと言うのだ。それじゃあ証拠を揃えて白夜書房に対して情報公開請求の提訴を起こすことになる。

 藤本とはメールのやりとりはしたのだよ。だが私がちゃんと答えているのに、こやつは私が逃げている逃げているとしつこく繰り返し、禁煙ファシズムが過剰であるという私の論点から自分では逃げまくり、果ては、なぜタバコばかりが攻撃されるのかという問いに、いやほかのものも攻撃されていますよとずらずら並べた中に「時津風部屋」とあるのを見て議論を打ち切った。

2007年9月のやりとりで、住所を教えろと言った私に、藤本はこう言っている。「何ひとつ後ろめたいことをしていないのに、訴状郵送のための住所を教えろというのも奇妙な話ですね。」普通、後ろめたいことをしているから住所が教えられないのだろう。もし何ひとつ後ろめたいことをしていないのなら、住所ぐらい教えられるはずだ。逃亡しているのはどっちかね。

 しかし藤本、『文化手帖』とか『文藝年鑑』とかを見れば、たいていの人の住所が書いてあるのに、たかが住所くらい教えられないというのは、自分でよほど後ろめたいからではないか? 逃げているのはどっちかね。公開討論けっこう、裁判所でやろうぜ。

 というわけで、藤本の住所ないしは常勤の勤務先をご存知の方に情報を求めます。勤務先でも訴状送達は効力を持つので。藤本、東大卒なんだから、弁護士なぞ雇わなくても『裁判は自分でできる』とかいう本を読んで、答弁書と準備書面でやりあおうぜ。準備書面でも「時津風部屋」とやってごらん。東京地裁で会いましょう。

 (小谷野敦

 実際には電話でもメールでも手紙でも済むのに、「会って話がしたい」と言い出す場合、泣き落としか恫喝かに決まっている。私はこれまで、26万借りて借用書も書かなかったやつと、手紙でやりとりしていた某教授からやられたことがあるが、いずれも行かなかった。単行本で仕事をしている編集者がいきなり「会いたい」と言ってきたら、用件は「シナはダメ」とか、そういうものと決まっている。こっちはわざわざ出て行くだけ面倒なんだよ。

 藤本よ、君はこう言っている。

●匿名掲示板について

>匿名掲示板といえば、あなたとされている人物がよく書き込んでは論破されて

 この箇所を読んだとき、思わず声を出して笑ってしまいました。それ、ガセネタです。

 私も一部では有名人なので、2ちゃんねるに、あることないこと書かれているのは知っています。だけど、そこで誰かと議論したことは一切ありませんよ。

 ほおー。電話番号を教えたとか、提訴すると言われたとか、君に詳しい人がいるもんだねえ。

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私の後輩で、妙に素早く就職した柳沢田実という人がいる。面識はない。その柳沢編『ディスポジション』という本の柳沢によるあとがきを見たら「価値相対主義が常識となった現代において」とあった。そうなのか? 私には全然常識ではないのだが。