子育て

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

今どきお産事情:/1 出産施設、減少の一途 リスクに応じ産院選び(4/5ページ)

 ◆記者の体験

 ◇「自然」にこだわって

 昨年1月、自宅(横浜市)の近所の産院で妊娠の確定診断を受けた。待合室で9月の分娩予約が迫る掲示が目に入った。焦ったが、初産のほぼ全員に、赤ちゃんが生まれやすいように肛門(こうもん)と膣(ちつ)の間を切る会陰(えいん)切開をしていると聞き、予約しなかった。

 陣痛促進剤の投与などのない「自然なお産」にこだわった。特に興味を持っていたのが、ぬるま湯の中で産む水中出産だ。痛みが和らぎ、リラックスしやすいという。水中出産できる神奈川県の施設を探すと、その数は片手で足りた。自宅から最も近かったのが、バスで約30分の豊倉助産院(同市)だ。

 3月中旬、夫と見学に訪れた。豊倉節子院長(61)は「『お産だけ自然に』というのは無理。食事や運動などで体を整える必要がある」と語った。出産時の夫の立ち会いや母乳育児などもかなうと知り、その場で分娩を申し込んだ。

 無事出産したが、希望を最大限受け入れてくれる施設との出合いは幸運だった。【須田桃子】

毎日新聞 2009年2月13日 東京朝刊

関連記事

子育て アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報