1 コメンテーター: panhead コメント日: 2008/07/30 10:40:33
「アスタナが出なかったツール」。「ドーピング発覚で有力選手が失格になったツール」が終わった。
しかし、幸いにもそんな言葉で総括されるようなレースではなかった。強く印象に残っているのは、チームCSCサクソバンクの豪華サポート陣による強烈な牽引。ライバル達をふるい落とし、へとへとになって落ちたかと思えば、また同じジャージを着た別の選手が集団を引き始めるというシーンが繰り返された。そして、個人タイムトライアルが苦手と思われたサストレと、順当に運べば逆転可能と思われていたエヴァンスの予想外の走り。「これがツールの第三週」という言葉が心に響いた。
他にも、成功したことのない逃げを繰り返していた選手が始めてステージ優勝を掴んだり、ジロで「最速スプリンター」として注目されたカベンデッシュが一つの時代の訪れを感じさせてくれもした。併せて、カベンディッシュをゴール前にエスコートするコロンビアの青いジャージも時代の代わりを象徴するかのように目立っていた。
選手やチーム、観客、運営、ストリーミングサーバの運営者(動画でリアルタイムでツールを楽しんだのは初めてでした)、テキストライブ、ニュースサイトの編集者、みなさんお疲れさんでした。ありがとうございました。