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栃木の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月13日(金)11時04分39秒   返信・引用  編集済
  皆様おはようございます。今回で、栃木の逸材は最終回。08年度の模様ではチェック出来なかった選手を一人、07年夏の大会の模様から補足して終えたいと思います。

○清水 優太(栃木・矢坂中央 3年)投手 177/71 右/右

(どんな選手?)

右のスリークオーターから、グイグイと力強いストレートで押して来る投手です。最終学年には、MAX139キロに到達するなど、栃木県下を代表する速球派でした。ただ最後の夏は、一回戦で敗れてしまい、その成長が確認出来なかったのは残念です。

(ピッチングスタイル)

すでに2年夏の時点で、常時130〜MAX135キロぐらいの球威のある速球を投げておりました。小さく横滑りするスライダーとのコンビネーションで、力投派の投手ながら、アウトコースに速球とスライダーを集められる制球力も悪くない投手でした。

少々内角に構えても、外角にいってしまうことが多かったのですが、しっかり内角にこの力のある速球が決まると、中々高校生レベルでは打てる代物ではありません。右のスリークオーターでありながら、左打者のアウトコースにもしっかりコントロールすることが出来る投手でした。

(課題)

課題は、ベースカバーなどフィールディングは悪くないですし、クィックも1.1秒台と下手ではなかったのですが、牽制などがあまり上手くなかった点です。また左打者には、唯一の変化球であるスライダーを使うことが出来ませんでした。その辺の課題が、最終学年でどの程度改善されていたのか気になるところです。

(素材としては)

肉体や球に「強さ」があるのが最大の特徴で、いわゆる「馬力」のある投手です。それでいて、下地になる制球力もしっかりしているのが魅力です。最終学年までに、如何に攻めのバリエーションを増やし、更にその資質を延ばしてこれていたのか気になるところ。

(今後は)

残念ながら進路については、よくわかりません。ただ順調に伸びていれば、無名ながら大学など上のレベルでも活躍出来る、剛球投手に成長出来る素材だと思います。ぜひ今後も野球を続けて欲しい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

栃木の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月12日(木)07時59分39秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今朝は、少し掲示板の短評も違った手法で掲載してみたいと思います。あまり作成に時間がかからないようなら、どんどん方式を、これまでと変えて短評を作成したいと思います。今朝は時間がないので、簡単に一人を。

○中田 智暁(栃木・栃木工 2年)一塁 181/75 右/左

(どんな選手?)

投げても140キロ級の投手、打っても上手さとパンチ力を兼ね備えた強打者と云われている選手です。今回はピッチングは確認出来ませんでしたが、3番・一塁手とした昨夏の栃木大会の予選を確認出来ました。彼の良さは、ずばり柔らかいリストワークにあると云えるでしょう。大型ですが、完全にアベレージ傾向の強い選手です。

(守備・走塁面)

ちょっと正確なタイムを記録出来ていないのですが、走力に関しては、中の下レベルです。塁間を走り抜けるにしても、プレーにあまり貪欲さが感じられなかったのは残念(別に極端にチンタラ走っているわけではないのですが)。また一塁の守備に関しては、正直よくわかりませんでした。今後観戦する機会があれば、この部分は重点的に観てみたいと思います。

(打撃)

軽く前足を引いて構えるのですが、少々全体のバランスが悪いのが気になります。仕掛けは、「平均的な仕掛け」を採用し、ある程度の対応力と長打力を兼ね備えた中距離・ポイントゲッターが採用するスタイルです。

足をしっかり引き上げてインステップして踏み込むが、やや足下のブレが観られます。またトップを作るのは早いのですが、グリップが奥に入り込んでヘッドの出がスムーズではありません。またスイングの際に肘が落ちてしまうのは残念です。魅力は非常にリストワークが柔らかいところ、その反面ヘッドスピードに鋭さや力強さに欠けるところが気になります。

(素材としては)

とにかく素材としての「柔らかさ」が最大の魅力です。しかしその反面「強さ」「怖さ」などが物足りなく、それでいてプレーへの「貪欲さ」・状況に応じたプレーへの意図も感じられません。最終学年になって、内面から野球への意識が変わることを期待したいです。

(今後は)

上のレベルで野球を続ける、活躍して行くためには、体幹を中心に強さを増しつつ、野球への意識・総合力を高めたいところです。投手としての資質はわかりませんが、打者としては相当頑張らないと苦しいです。この一年で、見違える程の成長を見せてくれていることを期待したいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

神宮大会の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月11日(水)19時55分24秒   返信・引用  編集済
  皆様今晩は。今日は、祝日だったのですが、出勤日だったので仕事をしてきました。昨夜は眼の調子が悪く早めの就寝で夜中起きての更新。しかし今日になっても、眼の調子が回復せずに、日中かなり辛い一日でした。ようやく夕方になって、眼の調子が回復しつつありますが、この後、夕飯を取って一睡してから、更に更新を続けるか決めたいと思います。

◎小川 優(愛知学院大 2年)投手 180/76 右/右 (東濃実業出身)

1年の春・秋のリーグ戦で、いきなりMVPを獲得するなどリーグの看板選手に。その勢いで全国大会にも出場し、完成度の高いピッチングで好投手ぶりを披露。2年生になった今年は、1年時ほどの派手な活躍はなかったが、それでも好成績をマーク。やはり同リーグでは抜けた存在なのだろう。

個人的に1年生の頃は、球威・球速に欠け、良くまとまったタイプの好投手と云う感じで、あまり魅力を感じていなかった。しかし久々に観たのだが、常時140キロ台を超え、MAXで140キロ台中盤を記録するようになった速球には、とても球威と伸びが感じられ、その球質がプロを意識出来るボリューム感になってきたと評価したい。

投球の多くが、カウントを取るフォークと空振りを誘う二種類のフォークとのコンビネーションになり、まるで上原浩治(巨人)のようなピッチングスタイル。小さく曲がるスライダーなどもあるが、先発を目指すならば、もう少しいろいろな変化球を織り交ぜ、身体への負担を小さくしたい。

制球力も、カウントを整えるのには苦労しないタイプ。アウトコース中心に、大まかにボールを投げ分ける制球力がある。追い込むとフォークと云うパターンで、マウンド捌きは、さすがに安定している。クィックなども1.2秒前後と基準レベルなのだが、意外に牽制は並で、フィールディングも冷静さに欠く部分もあり、もう少し総合力を高めたい。

どうも球威・球速を増してしまった分、力みや身体の突っ込みが目立つようになり、投球が雑になってしまったような気がする。課題であった、身体や球には確かな「強さ」が備わってきているだけに、投球に元々持ち味であった丁寧さを再度大事にしてみたい。

攻めのバリエーションを増しつつ、投球に丁寧さを呼び戻せば、2年後は最高評価でプロ入り出来るだけの資質を持ち合わせている。今後はその投球で、全国大会を制して頂きたい。

○大野 弘仁(愛知学院大 3年)遊撃 166/65 右/左 (柳ヶ浦出身)

この選手の売りは、なんと云っても遊撃守備。悪く言えば、これ以外はプロを意識出来るものはないと云っても過言ではない。打撃も良く云えば積極的、悪く云えば、もう少し状況に応じたバッティングをしろ!と云いたくなるタイプ。

大分の柳ヶ浦時代から、遊撃守備には定評があった。フットワーク・キャッチングなども安定し、地肩はそれほど強くないのだが、意識的にワンバウンドなどをさせて際どいをアウトを拾うなど、身体能力にあった遊撃守備をする。ただリーグ戦の成績などを観ると、失策なども多く、超ファインプレーを魅せる一方で、ミスも少なくないタイプなのかもしれない。その一方で走力は遅い。左打者ながら塁間4.4秒弱ぐらい。プロの基準が、4.2秒であることを考えると、巧打者タイプだけに、走力がないのは残念。

打撃に関しては、今春のリーグ戦では、打率.362厘をマークするなど、箸にも棒にも引っかからないわけではない。現にチームでも6番を任されている。ただ上のレベルを意識すると、構えこそバランスは良いが、ボールを捉えるセンス・打球の強烈さなど並で、際だつ特徴が見出せない。先にも書いたように、状況に応じた打撃が出来るかも疑問で、そういった意味でも物足りなさを感じてしまう。

いずれにしても走塁は破綻無く、打撃の技量を上げて行きたい。今のレベルだと、社会人に進んでも、頭角を現すのは厳しいのではないのか。ぜひ上のレベルを意識した打力・プレーを身につけて欲しい。

○北園 伸哉(愛知学院大 4年)捕手 170/70 右/右 (常葉学園菊川出身)

とにかく打力はともかく、捕手としての能力が際だつ選手なので、取り上げてみたいと思います。よく投手や野手にも指示を出す選手で、まさに司令塔です。軽快なフットワーク・まず後ろに反らさない絶対的なワンバウンド処理・打球への反応と素早くカバーリングに走る姿勢・身体を小さく屈めミットを大きく魅せるキャッチングに、しっかりミットを示すことの出来る構えなど、プレーの端々に高いセンスと意識の高さが感じられます。

身体が小柄な分、頑強さや当たりの強さには不安が残りますが、二塁までのスローイングも、捕ってから一連の動作に無駄がなく、正確なコントロールが出来ます。実際に計測した時は、2.0秒強ぐらいでしたが、プレーの再三で一塁などにも牽制を入れるなど、スローイングの精度には自信を持っていると思われます。

打撃も昨春1割台だったりと、リードにエネルギーを使い過ぎて力が出せないのでしょうか?ただスイング自体はシャープで、思いっきりの良いスイングが出来ます。けして打撃のポテンシャルがないわけではないので、もう少し打撃への意識も持ちたいものです。

課題は、キャッチングの際に、球の力に負けてしまいミットがブレてしまうことがあるのと、あまりにフットワークが激しいので、投手が投げにくいかもしれないと云う危険は感じます。ただ並々ならぬ捕手センスとプレー意識があるので、社会人などに進んで、ぜひ野球を続けて欲しい好捕手です。愛知学院大の強力投手陣の陰には、この男の存在なくして語れません。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

神宮大会の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月11日(水)03時57分16秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日は「魔の火曜日」と云うことで、あまり眼の調子がよろしくなかったので、一時血圧も上が80台で安定しておりましたし(ただむしろ調子が悪いときは120台ぐらいの方が私は調子悪い)帰宅後すぐに就寝致しました。目を覚ましたので、少し書き込んで、明日も出勤なので、また寝たいと思います。

○前田 英雄(愛知学院大 3年)右翼 172/82 右/右 (三好出身)

愛知学院大の4番打者です。秋のリーグ戦では、リーグ5位となる打率.340厘・3本塁打・9打点と好成績を残しました。小柄なのですが、パンチの効いた強打、更に俊足・強肩の身体能力も兼ね備える好選手です。

ただ神宮大会では、一塁までのタイムも計測出来ず。TVでの観戦だけに、この選手を掴むまでには行かず、脚力に関してはよくわかりませんでした。また右翼手としてのキャッチング・動きなどは悪くなさそうでしたが、強肩と云われる肩に関しては、これまた確認出来ずじまい。この辺のスピード感や地肩の強さなどは、生観戦の方がよくわかるポイントです。

打席では、スクエアスタンスでバランスよく構えております。かなり気持ちも強そうな選手で、早いカウントから積極的に打ちに来ます。打球もセンターからレフト方向に、巻き込む打撃を得意としているのではないのでしょうか。

この体格でも長打力があるのは、身体の強さもさることながら、仕掛けが「遅めの仕掛け」を採用するなど、長距離打者向きのタイミングで振り出しているからだと思われます。

軽くステップして、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップ。そのため内角の球を巻き込んで長打するのに適したスイングを致します。恐らくその長打の源は、この巻き込んでの本塁打だと考えられます。踏み込んだ足下もブレず、しっかりカベを作ってスイングの出来る選手です。

特に早めにトップを作りことで、ボールをいち早く待つことが出来ます。ヘッドを縦ながら、前にカベを作りながら上から振り下ろす、あの巨人の原監督が、大田 泰示選手に指導していたような内角打ちを、見事に実践出来る選手です。この強烈な巻き込みから、球足の速い打球を生み出します。その一方で、アウトコースの逃げて行く球に対しては、どうなのかな?と云う疑問を持ちます。その辺を注意して最終学年は観てみたいですね。

身体の軸も崩れることなく、しっかり振り抜けておりますし、技術的にもしっかりしたものを持っております。

素材としては、身体や精神的にも「強さ」を持ったのが一番の特徴です。状況に応じた打撃など考えるプレーよりも、直感的にプレーするタイプだと思います。中々プロと云うタイプではないのですが、走・守の総合力次第では、ひょっとしてと云う見方も出来なくはありません。全国レベルの好選手なので、ぜひ最終学年も、そのプレーに注目してみたい選手でした。

◎浦野 博司(愛知学院大 1年)投手 178/78 右/右 (浜松工出身)

エースの小川優の後を継いで、登板してきた投手です。身体付きやフォームなどは、この小川に良く似た感じの投手です。まだ線は細いのですが、確かな球速とセンスを感じさせる投手でした。

テンポ良くポンポンと投げ込む、小気味の良いタイプです。ワインドアップで振りかぶり、常時140キロ以上(MAX143キロ)を記録する伸びのある速球を投げ込みます。特にリリースの仕方が素晴らしく、球がしっかり伸びてくる来る点では、エースの小川以上のものを感じさせます。横滑りする小さなスライダーと、縦に鋭く落ちるフォークらしき球もあります。

アウトコースにしっかりボールを集めることが出来、特にスライダー外角低めに、決められるところも魅力です。ランナーを背負わなかったので、クィック等の動作やフィールディング・牽制などの投球以外の部分はわかりませんでした。ただ身のこなしも良いので、恐らく大きな破綻はないものと思われます。投球センス・技量・制球力、すでに1年生としては、かなりものがあります。

しいて注文を云わして頂ければ、あと二回りぐらい身体が大きくなってもらいたい。そういった身体の強さが出てくると、もっと凄みの増す投手になれると思います。投球には雑なところがありませんし、細かいコントロールと云う意味では、小川以上のような気が致します。このまま順調に伸びて行きますと、3年後は大変楽しみな投手です。大エースの小川優と云う、素晴らしい手本がいるので、彼を目標に、更に彼以上のものを求めても、それに応えられるだけのポテンシャルがありそうです。ぜひ皆様には、覚えていて頂きたい楽しみな投手です。

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群馬の逸材達  投稿者:花菱パチェコ  投稿日:2009年 2月10日(火)05時09分11秒   返信・引用
  蔵さんお早うございます!いつも楽しませていただいています。
わが群馬の選手達をこれほどまでに詳しく寸評して下さるのは有り難い限りです。
例えば小板橋内野手(前橋育英)と戸田内野手(前橋工)は同じ左打者だけど観ればタイプが違うのが分かるのに、ボキャ貧な僕が実像を感じたまま伝えようとすると二人を同じ言葉で評じていまいそうです(汗

チームメイト古野内野手(前橋商)にお株を奪われた感のあった大古内野手ですが、“去年とそんなに変わってない様だけど何となく開き早く、何となくバラバラで、自信なさそう”だけど何処が好くないのかモヤモヤしていましたが蔵さんの評でそのモヤモヤもスッキリしました。
ホント勉強になります!
“六畳〜”であの様に語っていましたが言葉で選手の姿をイメージ出来るのだからさすがです。これだけ見事に発信しているのだからアタシャ追い付けません(→って追い付くつもりかいっ?(^^ゞ)

話は変わりますがBCリーグ群馬ダイヤモンドペガサスに148キロ左腕・川野智(鷺宮製作所)がトライアウトで合格しました。知らない選手ですが期待してます。
 
    (蔵建て男) 素晴らしいビデオ有り難うございました。ただ残念だったのは、BCリーグの選手達の映像を、私の手違いで消してしまいました(寸評出来ず申し訳ございません)。

群馬には、本当に良い選手が多いんだなと改めて思いました。とても貴重な情報となったことを、深く感謝させて頂きます。

川野投手ですが、大学時代に一度観たことがあります。長身のスラッとした投手なのですが、当時は身体に芯がなくフニャフニャした感じで頼りない投手でした。ドラフト候補と騒がれたのですが、まだまだと云う感じでしたね。
球速も130キロぐらいだったと思うのですが、MAX148キロも出るようになったんですか?

鷺宮時代もバックネット裏でビデオ係をしている姿をよく見かけたのですが、実戦で登板しているところを見たことがありませんでした。ぜひBCリーグでは、活躍して欲しいと思っております。もしご覧になられたら、ご感想などお聞かせくださいませ。
 

(無題)  投稿者:M&T  投稿日:2009年 2月10日(火)00時11分10秒   返信・引用
  熊谷⇒熊代でした。
訂正です。スイマセン。
 

神宮大会の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 9日(月)23時46分36秒   返信・引用
  今日の寸評・第二弾。今度は、孝行野球ではなく、神宮大会・大学の部から。

○西野 亨信(常磐大 4年)投手 184/78 右/右 (八千代松陰出身)

正直この投手よく知りませんでした。阪神に指名された吉岡以外にも、こんな投手がいたのかと驚きました。

球速は、神宮と云うこともあったのかもしれませんが、常時140〜MAX147キロ。結構、球威・球速のある速球に、縦にブレーキの効いたカーブとのコンビネーションが光ります。更にスライダーや落差のあるフォークなども併せ持ち、中々興味深い投手です。

牽制も1.1秒前後と早いのですが、速球全体が高く、制球力はあまり良くありません。それでもランナーを背負ってからの踏ん張りも効くなど、精神的にも結構強いのだと思います。ただ普段ではあり得ないぐらい飛ばしたのか?最初の3イニングぐらいで球威ガタ落ち。スタミナの無さも気になりました。

素材としては、身のこなし、特に股関節あたりの「柔らかさ」に不満があります。また投球に「イヤらしさ」みたいなものが物足りないです。球威・球速はある程度あるので、今後の指導次第では、まだまだ「速さ」など、力強さが増して来るかもしれません。

今後JR東日本東北に進むと云うことで、ここで本格的な指導を受けて、更に技量を延ばして欲しいと思います。本当に思わぬ収穫とは、こういった選手のことを云うでしょうね。

○上内 辰哉(立命館大 3年)遊撃 172/69 右/右 (立命館宇治出身)

三拍子揃ったソツのないプレーヤーで、3番・遊撃手で出場しておりました。非常にプレー全体に余裕が観られ、リラックスしてプレーが出来ているのが印象的でしたね。

遊撃手としても、そのフットワークからスローイングの一連の流れに、無駄がない選手です。地肩はそれほどでもないのかもしれませんが、スローイングの球筋も安定しておりました。遊撃手としては、結構上手い部類の選手だと思います。

一塁までの塁間も4.45秒前後(左打者換算で4.15秒前後)と基準である4.2秒を上回る中の上レベルの脚力はありそうです。ただ足を売りに出来る程の、絶対的なものは感じませんでした。

打席では、右オープンスタンスから、非常にリラックスして構えられております。ボールを引きつけて叩けるように、緩い球も対応出来る能力はありそうです。あとは非常に柔らかさ・センスなどは感じられるのですが、速い球にも差し込まれない、鋭く・強いスイングを身につけて「強さ」を意識した芯のあるプレーヤーを目指して欲しいと思います。更に今年のアピール次第では、社会人などでの活躍が期待出来るプレーヤーになれるかもしれません。

○柳田 一喜(立命館大 3年)二塁 167/75 右/右 (神港学園出身)

神港学園時代は、小柄ながらパンチの効いた捕手でありました。大学進学後、二塁手になったようです。リーグ新記録の17打点を記録するなど、自信に満ちあふれた表情で、打席でも風格を感じさせてくれます。

今回の観戦では、あまり二塁手としての能力は、よくわかりませんでした。ただ僅かに飛んできた打球の処理を観ると、無難に対処していたかなと云う印象です。また一塁までの間を4.5秒弱(左打者換算で4.2秒弱)と基準レベルの脚力がありました。ただ何より素晴らしいのが、けして最後まで勢いを緩めないで走り抜ける野球への姿勢。普通これだけ大学で絶対的な存在になっていたら、もう少しプレーに慢心があっても不思議ではありません。しかしこの選手は、常に全力プレーを心がけているナイスガイです。

とにかくランナーが得点圏にいると、センターから右方向に無理なくはじき返します。まさにこういった場面での打撃を、改善に心得ている選手だと感じます。この選手の素材としての素晴らしさは、身体・精神的な「強さ」・自信に満ちた表情から来る独特の威圧感などの「怖さ」、更に技術に裏打ちされた野球センス・何より甘い球を逃さない「鋭さ」を持った精神面にありそうです。

守備・走塁面でのアピール度には欠けますが、打撃・またそのプレースタイルには、中々興味深いものがあります。09年度も、そのプレーから目が離せそうもありません。期待して見守りたい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

ドラフト候補の進路  投稿者:ニコル  投稿日:2009年 2月 9日(月)22時36分41秒   返信・引用
  一目瞭然2008に載っている高校生の中で新たに進路が判明した選手を見つけたので紹介します。

岩佐海斗(成立学園)→東京ガス
松窪岬(鹿児島実業)→JFE西日本
林哲也 (松商学園)→専修大学
水落雄貴(福岡東高)→福岡大学

この他にも自由ヶ丘の福地は九共大、日田林工の末次は九国大、伊万里商の下平は九産大、明豊の千速は別府大と言う話が
ありますが信憑性は無いのでアテにしないで下さいw余談ですが水落と2枚看板だった小原も福岡大との事です。
 
    (蔵建て男) 貴重な情報有り難うございます。早速ページに反映させて頂きました。

九州の逸材達は、やはり九州の大学に進む選手が多いんですね。遠征した時は、ぜひその勇姿を確認出来たらと思います。
 

日産  投稿者:M&T  投稿日:2009年 2月 9日(月)21時43分11秒   返信・引用
  休部の発表で熊谷が今年の解禁となりましたね。
今年のドラフト戦線に影響を与えるんじゃないでしょうか。
 
    (蔵建て男) 確かに若くてして日産のレギュラーを務めている選手ですので、指名の可能性はあると思います。しかし極めて地味なタイプですよね、今年のアピールがないとなると、上位で消えるような選手なのでしょうか?  

栃木の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 9日(月)20時25分33秒   返信・引用
  皆様今晩は。日産も休部ということで、この動きが他の自動車メーカーに波及しなければ良いのだが・・・。

○佐藤 拓也(栃木 文星芸大附 1年)投手 181/71 右/右

エースの中山匠だけでなく、文星芸大附には楽しみな1年生投手が複数いるようです。そんな一人が、この佐藤拓也。均整の取れた体格で、柔らかい腕の振りをする選手です。彼も2年後が楽しみな投手です。

球速は、常時125〜130キロぐらい。変化球は、カーブとのコンビネーションです。アウトコースに球を集めることが出来、投球の一番の基礎は出来る投手です。牽制も中々鋭く、クィックも1.15〜1.25秒ぐらいと基準以上です。総合的な野球センスも悪くありません。

一般的な成長曲線を辿って行ければ、2年後には135〜140キロ級の、県下を代表する投手に育っていっても不思議ではありません。チーム内に良きライバルもいるようですし、ぜひその成長を期待したいですね。栃木の高校野球を語る上では、覚えていて損はない選手だと思います。

○板橋 諒太(栃木・文星芸大附 3年)遊撃 167/67 右/右

甲子園も経験した選手で、一番・遊撃手で出場しておりました。小柄ですが、相手を揺さぶるイヤらしいタイプの選手です。また精神的も強そうな選手で、野球センスを感じさせます。

遊撃手としては、少々キャッチングはどうかな?と思える部分はあるのですが、スローイングの球筋はしっかりしていて、地肩は中々強そうです。塁間4.45秒前後で、これは左打者換算だと4.15秒前後に相当する、基準以上の脚力の持ち主です。ただ上のレベルでは、小回りが利きそうなので、二塁の方が向いているかもしれません。

打撃では、少々スクエアスタンスで構えるのですが、全体にバランスが悪い気がいたします。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するなど、対応力と長打力をバランス良く織り交ぜたスタイルです。

足を浮かし回し込むので、打てるポイントが広く対応力が感じれます。インパクトの際に足下もブレませんし、下半身は安定しております。上半身は、少々トップを作るのが遅くなる傾向がありますが、バットを上から降ろせるのでインパクトまでのロスは感じられません。最後までバットも振り切れておりますし、技術的に大きな破綻はない選手です。

素材的には、あまり「怖さ」は感じられませんが、その分「イヤらしさ」を全面に出し、プレーにそれなりのスピード感もあります。野球センスも悪くないので、そういった実戦的なレベルの高さを売りに、頑張っていって欲しい選手です。上のレベルで野球を続けるかはわかりませんが、ぜひ何処かで、また出会ってみたい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

日産  投稿者:通りすがり  投稿日:2009年 2月 9日(月)17時49分1秒   返信・引用
  遂に、社会人野球の強豪日産自動車野球部が休部になりましたね!      なんか寂しいですね(T-T)  
    (蔵建て男) 地元のチームなんでね、余計にショックです。今ままでどんな不景気でも存続させてきただけに、この僅かな期間の不況で休部になってしまうのは非常に残念です。

ところで休部期間って、いつからなんですかね?スポニチ大会や六大学との対抗戦でも、すでに対戦相手として名前が決まっておりますが。
 

質問です。  投稿者:素人  投稿日:2009年 2月 9日(月)14時51分34秒   返信・引用
  最近迷スカウトを見つけ毎日拝見してます。個別の寸評を読むと尻を落とさないとカーブを習得しづらいとありますが、何でですか??素人からはどんな投げ方でも投げられるだろうと思ってしまいました。
時間があればコメントお願いします。
 
    (蔵建て男) カーブを投げるだけなら、野球を始めて最初に教わる変化球ですから、誰でも投げれます。

しかしプロ相手には、腕の振りがゆるまないようにして、速球と見分けの付かないような腕の振りをしなければなりません。そのため多くの投手が、野球のレベルが上がるにつれ、このカーブが投げられなくなります。

ここで云うお尻の一塁側に向かって落とすことで、腕を充分に捻り出すだけのスペースを設け、更に着地までの時間を稼ぎやすくなります。その着地までの時間が充分にないと、身体を捻り出すだけの時間が稼げないのです。もしお尻を一塁側に落とさないでカーブを投げることも可能ではあるのですが、一つ見分けが付きやすい、もう一つは身体への負担が大きいなど理由で、極めてこういったカーブが投げにくいフォームになります。縦に落差の大きなフォークも、理論的には良く似た理由になります。
 

09年 本当に凄い奴!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 8日(日)18時30分43秒   返信・引用
  皆様こんにちは。今朝ブログにも記載した通り、http://pink.ap.teacup.com/applet/tasuketekudasai/20090208/archive

ここに記載するような短評については、もう少し自分が感じた、ありのままを素直に表現出来ないかなと思っております。そんな折り、今日は素晴らしい選手に出会いましたので、皆様にご紹介したいと思います。

☆中山 匠(栃木・文星芸大附 1年)投手 185/79 右/右





                        「素直に伸びてくれれば良い!」





2008年・夏の栃木大会。私は、一人の1年生右腕に釘付けになった。その男の名前は、中山 匠。1年夏の時点、栃木屈指の強豪校・文星芸大附のエースナンバーを背負う。

185センチの均整の取れた体格・柔らかい腕の振り・ボールを手元で切れるリリース、バランスの取れたフォーム、あとは素直に肉付けする以外、何も望まないと云うぐらい、素晴らしい1年生の登場だ!

球速こそ、まだ常時130〜MAX135キロ程度。しかしその力みのフォームのため、打者は思わず差し込まれてしまう。この投手、ただ素材が素晴らしいと云うだけではない。テンポの良いマウンド捌き・内外角にしっかり投げ分けられる高い制球力、速球とスライダーでカウントを整えつつ、縦に鋭く切れ込むフォーク(縦スラ)?など、すでに両サイド・高低を意識したピッチングも出来る、高い総合力を兼ね備える。

これは本当に凄い!このまま順調に伸びて行ったら、2年後ドラフトの目玉になるのではないのか?そんな確かな未来を実感させてくれる大器なのだ。文星芸大附と云えば、かつては宇都宮学園として名の知れた学校。あの伝説の剛球投手・泉正義が先輩にいる。

中学時代から大器と騒がれていた泉は、1年からバリバリの主力投手として活躍した。その泉が「剛」ならば、この中山は「柔」と表現すべき選手だ。栃木では、この泉以来の素材であることは間違いない。すでに完成度の高かった泉の方が、球威・球速では、上だっただろう。しかし投手としての総合力・将来性では、この中山の方が上回る素材になれると私は考える。

不幸にして泉は、高校3年の夏に痛めた故障が、プロ入り後も全く癒えぬまま球界を去った。しかしこの中山は、そんな先輩とは違い道を辿るような予感がする。ぜひ栃木の方々には、来年を楽しみにしておいて欲しい。あの「江川卓」の再来かもしれない!!

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六大学&栃木の逸材!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 8日(日)09時30分35秒   返信・引用
  皆様おはようございます。昨日一人、六大学の逸材をご紹介できなかったので、最後の一人と栃木の逸材の続きを、今朝は行って行きたいと思います。

○漆畑 哲也(慶応大3年)遊撃 180/75 右/右 (慶応高校出身)

慶応高校時代から、あまり気になったことのない選手であった。それでも慶応大の遊撃手として中軸を任される09年度の注目の内野手として、名前があがることが多い。

一塁までの塁間は、4.05秒強。これを左打者換算に置き換えると3.75秒強?と云うプロでもトップクラスの快速選手のタイムに相当する。何かの計り間違えかなとも思うのだが、秋のリーグ戦でも3盗塁。走塁技術はともかく、本当に足が凄いのかもしれない。

遊撃手としても、ソツがない。特に特質すべき印象はないのだが、秋のリーグ戦の12試合で失策0と云うのは、素晴らしい。この好守のポテンシャルは、今シーズンじっくり見極めてみたいポイントだ。

課題の打撃はどうだろうか?スクエアスタンスで、少しグリップを下げ気味に構える。善太のバランスも取れ、自分のリズムで打席に立てているなど、リラックスした良い構えと云えそうだ。

仕掛けは、一度足をベース側に置いて、そこからチョンとステップする「遅すぎる仕掛け」を採用。この始動が遅くなってしまっているところが、彼の最大の課題であるように思えます。この二段階の動作を否定するつもりはないが、ステップするタイミングを全体的に早くしないと、一定レベル以上のスピードに対しては厳しいだろう。

足を軽く浮かして真っ直ぐ踏み込んで来る。インパクトの際に、カカトをめり込ましてスイングするので、パワーロスを最小限に抑えることができている。打撃の準備段階であるトップも早く作ることができ、バットを上から振り出すことができている。ただバットの先端が下がる傾向にあり、そこが後のスイング動作のロスにつながっている。また打ち終わった後、少し軸足が前に崩れる傾向にあり、身体が突っ込むのにも注意したい。

素材としては、少々「怖さ」などに欠ける印象はあるが、野球センス自体は感じられる選手。昨秋には、打率.237厘ながら、初のベストナインに選出された。打撃の成長が観られるようだと、中々面白い選手かもしれない。春のリーグ戦では、注目してそのプレーを観てみたいと思います。

○森河 大地(栃木・佐野日大 3年)遊撃 178/73 右/両

一昨年の選抜も経験した選手で、チームの4番・遊撃手を務める、攻守の要的な存在です。ただ私の観た試合の模様では、あまり良いところは観られませんでした。

ボールの正面に回り込もうとする丁寧な守備に心がける選手で、一塁までの塁間は、4.5秒強と左打者にしては、足が遅いのが気になります。打撃でも対応力・スイングの強さなどもまだまだで、もう少しバットを振り込んで欲しいなあと感じました。特に振り終わった後に、上半身の力に下半身が負けてしまうアンバランスなスイングが気になりました。

スクエアスタンスで、グリップは平均的な高さで、あらかじめ捕手側に添えております。全体的なバランスは良いのですが、自分のリズムも刻めず、構えた時から硬さと脆さを感じさせます。

仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用。これは、長距離打者が多く採用するスタイルです。狙い球を絞り、ボールを手元まで引きつけて、ボールに最大限のインパクトを与えます。軽く足を浮かし、真っ直ぐ踏み込みます。ただ上半身の力に下半身が支えきれない傾向があります。

最初からトップに近い位置にグリップを持っていっているのですが、ややトップを作るのは遅れている印象です。トップ自体は、グリップも奥に入らずヘッドの滑り出しは悪くありません。やや肘は下がって出てきても、ヘッドを下げないでスイングできるので、打てるポイントは限られますが、ドアスイングにはなりません。ただ全体的にヘッドスピードやスイングに強さが感じられず、まだまだ物足りない印象です。

素材的には、全体的にすべてが物足りません。上のレベルで野球を続けるのならば、相当精進しないと厳しいと思います。志しを高く持って、野球に取り組んで頂きたいと思います。

○出井 優太(栃木・佐野日大 3年)投手 181/75 右/右 (日大進学予定)

一昨年の選抜で、140キロ級の球を投げ込んで注目された本格派です。最終学年でも、北関東を代表する投手として、大いに期待された選手でしたが、少々伸び悩んだ印象が強いです。

球速は、常時135〜141キロぐらい。甲子園で観た時は、剛球タイプに育つのかと思ったのですが、現在は球威よりもキレで勝負する快速球タイプになっておりました。変化球は、カーブ・スライダー。特に横滑りするスライダーが、武器の投手です。

それほど細かいコースの投げ分けはできないのですが、ストライクゾーンに球を集める制球力はあるようです。マウンド捌きなども良いのですが、クィックは1.4秒台と物足りません。そして何より気になったのが、これだけの球速を記録するのに、対戦相手の打者が、全く彼のストレートを苦にしていなかったと云うこと。それだけタイミングの合わせやすい、あるいは球が見やすいフォームだったと云うことでしょう。

素材としては、「センス」などの将来性はあると思います。ただ「怖さ」・「イヤらしさ」に欠け、打者としては組みやすしの印象を与えます。正直、2年春以降、伸びておりませんでした。才能はあると思うので、志しを高く持って精進して欲しい選手です。上手く伸びれば、4年後はプロを意識できる選手に育つのではないのでしょうか。

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六大学の逸材5!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 7日(土)22時46分45秒   返信・引用
  ええ、今日の逸材紹介第二弾。六大学の逸材の続きを。今朝は、中林 伸陽(慶応大)投手の個別寸評を発表。http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/kp-72.htm
明日の朝、最後の六大学の選手を紹介して、神宮大会などから、別の大学生などをご紹介して行けたらと考えております。

○小野寺 和也(慶応大 3年)一塁 181/75 右/左 (前橋高校出身)

3年春には首位打者を経験した、大型の左のアベレージヒッターです。けして長打力はないのですが、秋のシーズンも3割台をマークしました。

守備位置は、一塁と云うことでアピールに欠けます。しかしその動き自体は悪くなく、けして動けない選手ではありません。一塁までの塁間も4.15〜4.3秒弱と、盗塁をバシバシ決める脚力はありませんが、平均的な走力はありそうです。

前足を軽く引いて、グリップを身体の近くに添えて構えます。全体的にバランスも取れていて、軽く自分のリズムが刻められるのも良いです。仕掛けは、アベレージ打者としては「遅めの仕掛け」を採用するなど、強打者・スラッガータイプの仕掛けです。ただ打撃スタイルと仕掛けが不一致なのが気になるところです。

軽く地面から足を浮かし、ややアウトステップ気味に踏み込みます。その際に足下がブレないのは良いです。ボールを上から叩く意識があり、トップ〜インパクトまでもロスの少ないスイング軌道ができます。軸足にも粘り強さを感じ、技術の高い選手です。

素材としては、やはり柔らかいリストワーク・身のこなしから来る「柔らかさ」が最大の魅力です。ただスイングの強さ・ヘッドスピードの鋭さには、少々物足りなさを感じます。もう少しプロを意識した、強いスイングを身につけたいところです。けしてスカウトが好むタイプではありませんが、更に首位打者をとって、アピールを続けて欲しいと思います。

○梶本 大輔(慶応大3年)三塁 175/70 右/左 (西条高校出身)

高校時代から強烈な打球が持ち味の、強打の三塁手でした。ただその反面、やや粗い部分があり、その粗さが、まだ大学でも改善できていない印象です。

一塁までの塁間は、4.25秒〜4.3秒ぐらいと、あまり速くはありません。そのため足を売りにするタイプではないようです。ただ三塁守備は、高校時代から安定。地肩も悪くない選手でした。しかし最大の売りは、思いっきりの良いスイングにあるように思えます。

その打撃ですが、スクエアスタンスで構え、少しグリップを下げ気味に構えます。腰の据わりなど全体のバランスは良いのですが、構え時に力み過ぎで、固さが感じられるのが気になります。もう少しリラックスして構えられると、随分違って来るのではないのでしょうか。

仕掛けは、「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の長打力と対応力を兼ね備えた中距離・ポイントゲッタータイプです。しっかり足を引き上げ、少しアウトステップ気味に踏み込みます。この際の踏み込みも良く、強い打球を生み出します。またそれを支える下半身がブレないのも良いです。

あらかじめ捕手方向にグリップを持って来ているので、トップを作るのも遅れません。トップ〜インパクトまでのスイング軌道にもロスがなく、大きな弧を描きつつフルスイングできる思いっきりの良さがあります。ヘッドスピードも強烈で、打球の速さがある強打者です。

頭のブレも小さく身体の開きも遅く、軸足も崩れないなど体軸にも安定感を感じます。技術的にも高いものがあるのですが、それが結果に表れないもどかしさがあります。

素材としては、「強さ」・「怖さ」も感じられる思いっきりの良さがあります。ただ力み過ぎで、打撃全体の「柔らかさ」に欠けるのが最大の課題です。そのため打撃に淡泊が感じられ「イヤらしさ」がありません。強打者としてのポテンシャルは秘めている選手です。ちょっとしたことがきっかけで、化けるのではないかと思わせるものがあります。身体を柔らかく使えるようになると、面白い選手ではないかと思います。密かに今年の飛躍に期待したい一人です。

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栃木の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 7日(土)20時46分55秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日から全国の逸材は、栃木に入って行きたいと思います。

○河野 悠也(栃木・佐野日大 3年)中堅 178/74 右/右

1年生から4番に座る強打者で、けして長距離打者ではないのですが、甘い球を逃さない集中力が素晴らしい選手です。打球もセンターから右に左と広角に打ち分ける幅広い打撃が持ち味です。

一塁までの塁間は、4.35秒前後。これを左打者に換算すると、4.05秒ぐらいとなり、プロの基準である4.2秒をも上回る俊足選手です。また外野手としても、中々の強肩で、身体能力があるのも魅力です。

打撃では、スクエアスタンスでバランス良く構えます。カカトをフミフミして自分のリズムで打席に立てております。「遅めの仕掛け」を採用して、狙い球を絞り、その球を逃さず叩くスタイルです。将来的には、二番タイプの打者に育つのではないかと考えます。

真っ直ぐ〜ややアウトステップ踏み込み、その足下がブレないのが良いです。ただ少し肘が下がってスイングしてしまうので、トップ〜インパクトまでにロスを感じます。それでもヘッドが下がらないようにスイングはできているので、コンパクトではあるのですが。フォロースルーも大きくはないのですが、最後までしっかりバットを振り切ることができます。特に頭のブレ・身体の開き・軸足の崩れなどがなく、体軸が安定しているところが良いです。

素材としては、身体の「強さ」・相手への「怖さ」などに欠ける印象があります。また昨春にはすでに頭角を現しておりましたが、それほど伸びていなかったのは残念でした。ただ甘い球を逃さない「鋭さ」は健在で、野球センスの高さも感じられます。

将来的にも、そのスピードに負けない身体が作れれば、大学などでも活躍できる才能を秘めた選手です。けしてスケールや肉体のポテンシャルで圧倒するタイプではないのですが、身体能力もありますし、将来楽しみな選手です。これからも、より実戦力を磨いて活躍していって欲しい選手でありました。

○西宮 悠介(栃木・佐野日大2年)投手 177/75 左/左

恐らく2009年度の栃木を代表する左腕になると思われる投手です。ガッチリした体格から、球威のある速球を投げ込む馬力のある投手です。

昨夏の時点では、常時125〜130キロぐらいでした。しかしその球速以上に球威があるのが特徴です。変化球は、カーブ・スライダー。スライダーは、あまり特徴がありませんが、カーブは、中々曲がり大きく有効でした。

左腕らしく牽制はまずまず、フィールディングも中々素早いです。ただ昨夏の時点では、クィックができない投手でした。試合をまとめるセンスがあると云うよりは、力で押すピッチングスタイル。ただマウンド捌き自体は悪くなく、野球センスも悪い選手ではないように思えます。

素材的には、球と身体に「強さ」があるのが最大の魅力です。球速は並ですが、馬力があるので、冬の間にしっかり精進すれば、常時135キロ前後〜MAXで140キロぐらいまで到達する左腕に、育っても不思議ではありません。あとは、もう少し身体の切れや、投球に「イヤらしさ」みたいな実戦力が磨かれて来ると楽しみです。

まだまだ荒削りではありますが、2009年度の栃木を代表する投手として、覚えておいて損はないのではないのでしょうか。

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六大学の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 7日(土)01時28分46秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日も私用を沢山片付けていたら、いつの間にか、こんな時間になってしまいました。こんな状態のまま、シーズンを迎えるのでしょうか(笑)。

さて今日は、六大学の逸材シリーズの続きを。明日の第五弾と、中林投手の寸評で、六大学を終了する予定です。次回からは、神宮大会あたりを取り上げてみたいと思います。

○小道 順平(明治大 3年)左翼 175/77 右/右 (二松学舎大附出身)

3年春のリーグ戦では、打率.380厘で僅かに首位打者に届かず。秋のリーグ戦では、打率.250厘と低迷し、スタメンもままならず。しかし右方向への打球に特徴のある選手です。

二松学舎大附時代も一年生からスタメンを確保。打撃では、非凡な才能を示していた。大学では、左翼守っており、打球への反応・キャッチングなどを観ていると、やや心許ない。高校時代は、一番打者を務めたいたように、塁間は4.4秒弱(左打者換算で、4.1秒弱に相当)するなど、走力は中の上レベルはあると言えよう。

スクエアスタンスで構え、カカトをトントンして自分のリズムで打席に立てる選手です。「早めの仕掛け」を採用するように、アベレージ打者の傾向が強い選手のようです。早めに足を引き上げ、空中で長くキープ。その足を真っ直ぐ踏み込んで来るのですが、少々インパクトの際に足下がブレる時があるのが残念です。

あらかじめ捕手方向にグリップを引いて構えているので、トップは深く、それでいて奥には入り込んでおりません。ただスイングの際に、肘を極端に下げてスイングするなど、トップ〜インパクトまでにロスを感じさせるスイングです。わざとポイントを遅らせているのかわかりませんが、右方向への打球が目立ちます。ヘッドは下げないのでロスはあるのですが、意外にスイングの弧の小さいコンパクトなスイング軌道。フォローまでしっかり振り切ることで、打球を運ぶことができているようです。

素材としては、それほど身体に「強さ」、打席での「怖さ」は感じないアベレージ打者の傾向が強く、もう少し「イヤらしさ」などが打撃に出てくると良いと思います。現状ドラフト候補としては考えにくく、最終学年でのアピールで、社会人への道を切り開いて欲しいものです。

○小島 宏輝(早稲田大 3年)中堅 178/75 右/左 (愛工大名電出身)

高校時代は、強打者のイメージが強かったが、大学ではバットを軽く払うようなスイングが目立ち、アベレージ打者の傾向が強い好打者です。三拍子バランスの取れたところが売りですが、3年春に.289厘をマークしたぐらいで、これといった実績のある選手ではありません。

ただ塁間は、4.1秒弱と基準である4.2秒を上回るソコソコの脚力の持ち主。中堅手としての守備範囲・キャンチングなどもまずまずで、地肩も中々強い印象があります。そういった意味では、守・走では基準レベル以上の選手であるように思えます。

打撃では、スクエアスタンスで、グリップを高めに添えます。それでもカカトをトントンして、自分のリズムで打席に立てているのは良いところです。仕掛けは「早すぎる仕掛け」で、そのため投手のタイミングに狂わされる危険性があります。投手の重心が下がり始めてから始動するようにしても良いのではないのでしょうか?

足を引き上げ回し込み、着地までの時間があるので、打撃に幅があるのは良いです。ベース側にインステップして踏み込めるのですが、膝を内に一度閉める癖があり、その辺がタイミングの不一致の要因にもなっているようです。

トップの形成・グリップの位置などに大きな問題はないようですが、高校時代から気になるのが、インパクトの際に肘が下がり気味で、インパクトまでにロスを感じさせるスイングです。また頭のブレ・身体の開きは我慢できておりますが、少し軸足が前に崩れかかってしまい、安定した打撃が望みにくいタイプなのかなと思います。

素材としては、スイング・身体付きに「強さ」に欠ける部分があり、そのため「怖さ」などの威圧感は感じられません。ただボールを捉える「柔らかさ」を感じさせる選手で、ミートセンスに優れた選手です。強く、かつ安定した打撃ができるようだと、将来楽しみな選手です。いずれにしても現時点では、ドラフト候補と云うタイプではないように思えます。今後の成長を期待したい一人でした。

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群馬の逸材15!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 6日(金)07時47分12秒   返信・引用
  皆様おはようございます。群馬の逸材も、いよいよ最終回。大変08年度の群馬大会については、充実したものとなりました。群馬大会の録画にご協力頂いた方々、本当に有り難うございました。

○新井 誠人(群馬・桐生市商 3年)投手 181/70 右投げ

ワインドアップで振りかぶり、均整の取れた体格から投げ込まれる快速球が自慢の投手です。主に球種は、スライダーとのコンビネーション。たまにカーブも投げるようです。

やや左打者には、速球が高めに抜ける傾向にあるようですが、右打者にはアウトローに速球を集められる点は好感が持てます。本格派投手ですが、それほど制球力に破綻もないようで、クィックなども1.2〜1.25秒ぐらいと基準レベルで、投手としてのまとまりも悪くないように思えます。

素材としては、現時点では突出してる部分はない変わりに、大きな破綻する部分もありません。筋が良さそうな選手ですし、まだ肉体的にも伸びる将来性を期待したい「センス」の良さがあります。良い指導者と、本人の意識次第では、3,4年後かなり注目される投手に、なれる可能性があるのではないのでしょうか。今後の成長を期待したい投手でした。

○古野 慎一(群馬・前橋商3年)遊撃 178/73 右/右

前橋商の一番・遊撃手として活躍した選手です。この選手は、プレーにスピード感があり、パンチを秘めた強打者でもあります。

一塁までの塁間は、4.2秒弱(左打者換算で、3.9秒弱)で走り抜けられるなど、かなりの脚力の持ち主です。上のレベルでも動ける強打者としての可能性を感じさせます。その一方で、守備に関しては気になります。フットワーク・キャッチングも並レベル。何よりスローイングの際に、腕が横から出てくるので、球筋が安定しない傾向にあり、一塁手も大変捕りにくそうです。そのため長い距離のスローイングには不安があり、二塁あたりで鍛えた方が良いかもしれません。

打撃に関しては、スクエアスタンスで構え、グリップを高く引き上げた強打者スタイルです。ただ自分のリズムを刻めない選手なので、構えに硬さを感じます。

仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、中距離・ポイントゲッタータイプだと思います。足を引き上げ、真っ直ぐ踏み込んで来るオーソドックススタイル。踏み込んだ足下がブレないのは良いです。

トップも深く、それでいてグリップは奥に入り込みません。打撃の準備段階であるトップを作るのも、遅すぎることはないようです。バットを上から出す意識はあるのですが、少々からだとバットの距離が離れたスイングをする点が気になる材料でしょうか。それでもフォローまでしっかりバットを振り切れる選手です。頭のブレ・身体の開きは我慢出来ておりますが、軸足の崩れが観られ、少々安定した打撃を期待出来るのかは疑問です。

素材としては「強さ」・「怖さ」などはまずまずですが、「イヤらしさ」・「センス」などはどうかな?と云う疑問はあります。それ以上に身のこなしの「柔らかさ」欠ける部分があり、その辺が将来的にネックになる可能性があります。

ただ強打・俊足の好選手なので、その辺の身体能力を生かせれば面白いと思います。今後、何処まで成長するのか、注目してみたい選手でした。

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群馬の逸材14!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 4日(水)03時27分18秒   返信・引用
  皆様今晩は。中々更新できずに苦しんでいる管理人。群馬の逸材シリーズは、次の15弾で終了予定。これとは別にBCリーグの選手何人かを、このシリーズの後に掲載予定です。今週末には、栃木・山梨・埼玉に入りたいと思います。なんとか2月中には、東海の各県まで終わりにしたいですね(当初の予定では近畿までしたが)。

まあ、そろそろ寝ないと、明日やばいので、簡単に今日は群馬の投手をご紹介したいと思います。

○町田 翔司(群馬・前橋工3年)投手 180/70 右投げ (八戸大進学予定)

中学時代から有名な投手だったようで、春まではエースとして活躍した投手だそうです。まだ全身を生かし切れていないフォームなのですが、その割に非常に手元まで伸びる速球を投げ込む楽しみな投手です。球速は、常時130〜MAXでは130キロ台後半ぐらいでは出ていそうな勢いがあります。変化球は、横滑りするスライダーに、どうもフォークらしき落ちる球もあるようです。

牽制などは鋭くないのですが、1.0秒前後の高速クィックが出来ます。ただあまり投球をまとめるセンスなど、野球センスは高くない印象で、まだまだポテンシャルの高さで投げている印象が強いです。

まだまだ、身体に「強さ」、投球に「イヤらしさ」などにも欠けますし、身のこなしに「柔らかさ」や動作に「鋭さ」がありません。ただそれでもあれだけの球を投げ込んで来るのですから、もう少し、しっかりしたフォームが身につけられると、伸びて来るかもしれません。志しを高く持って、高いレベルを目指して欲しいと思います。

○周東 知弘(群馬・桐生市商 3年)投手 179/70 右投げ

田面 巧二郎の陰に隠れがちでしたが、中々の好投手でした。球速は、130〜135キロぐらいで、それほど球威はないのですが、手元までの勢いはまずまずでした。ただ独特のシュート回転するストレートは、わざとではなくナチュラルなのかなと思います。

変化球は、カーブ・スライダー。特にカーブが、低めにブレーキ良く決まるところが、評価出来る選手です。それほど際だつ球はないのですが、投手としても、適度にまとまった好投手と云う印象が強いです。

素材としては「強さ」・「怖さ」に欠けますが、投球に「鋭さ」みたいな、隙の少なさを感じます。将来的には、スケール型ではないので、全体のパワーアップを図る共に、より実戦的な術を磨いて欲しいですね。ぜひ、これからも野球を続けて行って欲しい選手であります。

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「群馬の逸材」の選手名について  投稿者:ビョーク  投稿日:2009年 2月 2日(月)19時12分48秒   返信・引用
  蔵さん、お久しぶりです。
「群馬の逸材」特集、毎度毎度楽しみに読ませていただいております。
ところで、紹介して下さった選手の中で二人ほど名前の間違いがありましたので、修正させていただきます。

「田中 優馬」投手(富岡)とありましたが、正しくは「田中」ではなく、「高田」投手です。
また、前商の加藤投手の名前も、「加藤 誉」ではなく、正しくは「加藤 誉啓」です。
また、不快にお思いになるようでしたら申し訳ありませんが、
他にも最近の寸評を読んでいると、結構選手名に誤字・脱字があると思います。
(例:「和田 幸毅」投手のはずが「和田 幸穀」投手になっていたり)
せっかくの寸評もその辺が少々もったいないと思いますので、もう少し選手名の確認を丁寧に行った方がよろしいかと思います。
それでは。
 
    (蔵建て男) ご指摘有り難うございました。高校生リストの方で、修正させて頂きました。これからも気がついた時は、どんどん教えて頂けると幸いです。

群馬の逸材も残り僅かなのですが、本当にいろいろ良い選手がいるので、驚かされました。まだまだ全国をくまなく行かなければと改めて思う次第です。
 

群馬の逸材13!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 2日(月)08時17分44秒   返信・引用
  皆様おはようございます。昨日は、映画観ていたら寝てしまいました(笑)。と言うことで今日は、昨日更新予定だった群馬の逸材の続きから。

○戸田 大貴(群馬・前橋工 3年)一塁 180/76 右/左 (東洋大進学予定)

柔らかい膝の送りと鋭いヘッドスピードが自慢の強打者です。引っ張るだけでなく、無理なくレフト方向にも流せるなど、幅の広い打撃が出来る選手でもあります。

守備は、一塁と言うことですが、実際には結構動けるタイプの選手ではないかと思いました。三塁打を打った映像などを見ると、けして走力も遅くないように思えます。

打撃では、構えた時に少しだけ前足を引いておりますが、ほぼスクエアです。自分でリズムも刻めているのですが、少し上半身に力が入り過ぎかなと思います。

「遅めの仕掛け」を採用しておりますが、二段階で始動するタイプなので、最初の始動で打撃スタイルが決まってきます。そのためアベレージ〜中距離タイプと言うのが、彼の本質ではないのでしょうか。

小さくステップして、真っ直ぐ踏み込みます。踏み込んだ足下がブレないので、カベを崩さずにスイングが出来ます。そうかといって、膝の伸縮を生かして、低めの球を拾うのが非常に上手い選手です。

課題は、打撃の準備段階であるトップを作るのが少し遅れ気味になることでしょうか。それ以外は、ヘッドスピードも鋭く、スイング軌道もコンパクトで、頭のブレ・身体の開き・軸足の粘りなども好く、中々技術的にもしっかりしたものを持った好選手です。

素材的には、膝の送りを中心とした「柔らかさ」と甘い球を逃さない「鋭さ」を持ったところに魅力を感じます。打撃センスも悪くないので、守備・走でもう少しアピール出来るようだと上のレベルでも注目されると思います。技術の兼ね備えた強打者として、今後の活躍も期待してみたい一人でした。

○加藤 雅人(群馬・前橋工 3年)投手 178/70 右/右

2年春の関東大会でも生で見た投手でした。球速も、MAX145キロを記録するまでに成長したと聞いております。

ゆったりとしたフォームから、常時135〜140キロぐらいのストレートを投げ込みます。ビシッとミットに突き刺さる感じで、どちらかと言うと球威よりもキレで勝負するタイプです。変化球は、小さく横滑りするスライダー、それに昨年観た時は、カットボールのような球も投げていた記憶があります。

昨年からの成長は、球速を増した点。そして何より両サイドにしっかり投げ分けられる制球力の高さにあります。素材としては、隙のない投球が出来る「鋭さ」みたいなものがあるところでしょうか。どちらかと言うと肉体のポテンシャルで押すスケール型と言うよりは、実戦的な投球に磨きをかけたい選手です。

けして身体は大きくありませんが、均整も取れておりますし、活躍が楽しみな投手です。基礎がしっかりしている投手なので、大学など上のレベルに進んでも、比較的早く頭角を現すのではないのでしょうか。今後も更に伸びるようだと、楽しみな投手だと思います。

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松下 健太  投稿者:3・23  投稿日:2009年 2月 1日(日)09時55分3秒   返信・引用
   二神、武内と寸評を読ませていただきました。やはり、どちらも今のところ素材型ですね。
 今回、寸評していただく松下はどうして去年腕の高さをあげてしまったのか疑問です。これにより、彼の良さが失われてしまったと思います。この春は、腕が下がっていることを願うばかりです。
 
    (蔵建て男) 奪三振率が低下しているところが、彼の持ち味が損なわれている一つの現れかもしれません。ただフォーム分析をしたところ、かなり技術的には高いことがわかってきました。  

群馬の逸材12!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 2月 1日(日)02時28分5秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日は、後半戦に入ってきた群馬の逸材の続きを。今回ご紹介する選手は、サンプルも少なめだったので、簡単に感想を述べる感じでご紹介して行きたいと思います。

○竹原 雅人(群馬・市立前橋 2年)投手 181/73 右投げ

均整の取れた体格が目を惹く2年生右腕です。まだ全身を生かし切れていないフォームのせいか、130キロぐらい出ているであろう速球も、微妙に変な変化が加わってしまっています。上半身と下半身のバランスを整え、質の良い速球を投げ込んでもらいたいものです。

素材としてしては完全に素材型で、肉体的にも技術的にも改善しないといけない点が多そうです。ただ持ち得るポテンシャルは高そうなので、本人の意識次第では、最終学年の夏ぐらいまでには、140キロ近い球速を出しても不思議ではありません。一冬超えて、その評判が響いて来るようだと楽しみな本格派右腕でした。

○瀬戸 隆吾(群馬・太田市商 2年)遊撃 171/60 右/右

夏の時点では、一番を務めていた選手です。ガッツのあるプレーヤーで、ヘッドスピードも中々鋭いです。

一塁までの塁間は、4.5秒弱(左打者換算で4.2秒弱)と基準以上ですし、最後まで一所懸命走り抜けます。最大の売りは、打球を処理するまでの一連の流れとスピード感溢れる遊撃守備です。また地肩も強く、スローイングの球筋に非常に安定感があります。遊撃守備に関しては、すでに上のレベルで通用する素材だと言えそうです。

ガッツもありますし、ヘッドスピードも鋭いのですが、課題はやはり打撃にありそうです。もう少し対応力を増して行けるのか注目したいですね。打撃でのアピールが出来れば、09年度の群馬を代表する遊撃手になれそうな好選手でした。

○田中 優馬(群馬・富岡3年)投手 179/72 左/左

MAX137キロを記録すると云う、08年度の群馬を代表する左腕でした。角度のある常時130〜135キロ級の速球を投げ込みます。打っても4番を打つなど、投打で富岡の中心選手でした。

変化球は、カーブ・スライダーなどオーソドックスなタイプですが、内角に食い込むスライダーを投げ込むなど、かなり実戦的な投手だったと思います。力強さに有る程度の実戦力がある投手なので、左腕であることも加味すると、上のレベルでの活躍も期待出来るかもしれません。

観たところ、角度・球持ちなども好く、試合をまとめるセンスもありそうです。あとは、もう少し身体にキレなんかが出てきて、もうワンランク球速を増して来ると楽しみな投手でした。今後の活躍が期待される、総合力の高い左腕でした。

○池田 成宏(群馬・前橋南 2年)投手 右/右

スラッとした細身の体格ですが、キレのある速球とスライダーで、三振の奪える投手です。典型的なスライダー投手の投げ方をする、来年楽しみな2年生右腕でした。

筋の良さそうな投手体型の選手で、投球にもセンスを感じます。球速は、まだ130キロ前後ぐらいだと思いますが、一冬超えて体幹に力が出てくるようだと、09年度は群馬でも話題の投手になるかもしれません。スケール型と言うよりは、センスの良さが光るタイプでした。

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六大学の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月30日(金)19時19分35秒   返信・引用
  六大学の逸材も、これからは、早慶の選手達などを中心に取り上げて行きたいと思います。今日は、高校時代ドラフト候補として注目された二人の投手に近況について考えて行きたいと思います。

○大前 佑輔(早稲田大 3年)投手 186/80 左/左 (社出身)

高校2年の時に甲子園に出場し、大変スカウト達の注目を集めた大型右腕です。手足の長い体型、ゆったりとした大きなフォーム、まだまだ肉付け出来そうな肉体。それ故に、もし最終学年で早稲田進学を打ち出さなければ、何処かに指名されていたかもしれない投手でした。

しかし早稲田入学後は、正直伸び悩んでおります。リーグ戦でも、3年秋までに1勝もしておりませんし、主力投手の多くが残った早大では、最終学年でどのぐらい登板機会があるのかも微妙だと云うのが、正直なところです。このオフの間に、大幅に成長しないと、かなり大卒でのプロ入りは厳しい状況にあります。

球速は、常時130キロ前後・MAXで135キロぐらいです。長身で腕が長いので、打者としてはタイミング取りにくい特徴がありますが、現状、球威・球速不足は否めません。変化球は、カーブ・スライダー。緩急・カウント取る意味では、けして悪い球ではありませんが、三振を奪うような絶対的なキレはありません。

左腕らしく牽制は上手いのですが、クィックなどは1.3秒前後とやや遅いです。自分の「間」を大切にした先発タイプですし、テンポも好く投球センスは悪くありません。そのため、それほど素材型と云うタイプではありません。

6試合 6回1/3イニング 5安打 6四死球 9奪三振 防御率 4.26

と云う数字です。気になるのは、やはり四死球の多さ。球に威力がない割に、この制球力の悪さでは、現状出番が少ないのも頷けます。ただ奪三振の多さは際だっており、やはりこの体型から繰り出される球は、その球質以上に打ち難いのかもしれません。

素材としては「強さ」・「怖さ」・「速さ」などに劣る部分が目立ちますが、身のこなし・腕の振りなどの「柔らかさ」などには、非凡なものがあります。けして「センス」・「将来性」がない選手ではないので、体幹を中心に鍛え、力強さを増して欲しいと思います。彼当たりが、伸びて来ると、益々ドラフト戦線が面白くないそうなだけに、密かに期待したいところです。

○楠田 裕介(早稲田大 3年)投手 191/85 右/左 (岡山理大附出身)

高校時代は「ダルビッシュ2世」として、大変注目された大型右腕です。ビシッとしていなかった身体が、だいぶしっかりしてきたところには、確かな成長を感じます。特に長身から繰り出す角度のある速球が魅力があります。

球速は、常時140キロ前後〜MAXで140キロ台中盤ぐらいまで叩き出せます。ビシッとミットに突き刺さる速球の球質はかなりもので、速球だけみたらドラフト指名級の迫力があります。しかし実際のところは、3年間で0勝。大前同様に、来季の登板が何処まであるのか微妙な立場にあります。

変化球は、スライダー・フォークなどがありますが、まだ絶対的な武器にはなっていないようです。特にセットポジションになると、制球が乱れるようで、まだまだ、自分の能力をマウンドで充分発揮出来ていない印象です。牽制もイマイチで、クィックも1.3〜1.4秒と遅く、まだまだ素材型の域を脱しておりません。昨秋の成績は

4試合 5イニング 8安打 3四死球 4奪三振 防御率 5.40

やはり四球連発と云うよりは、ストライクゾーンの中の投げ分けなどが甘く、痛打されているのではないのでしょうか。

素材としては、少しずつ身体にも「強さ」が出てきましたし、長身を生かした「威圧感」があります。身のこなしにも「硬さ」をあまり感じませんし、速球にも水準以上の「速さ」を感じます。あとは、投球やフォームに「イヤらしさ」「鋭さ」「厳しさ」などが出てくると好いですね。

ただまだ成長途中の印象が強く、一冬超えてもうワンランク伸びているようだと、リリーフなどでの活躍も期待出来る余地があると思います。プロ入りは、最終学年でのアピール次第ですが、まだその可能性が残されている投手ではないのでしょうか。ぜひ春季リーグでの登板を、期待して見守りたいと思います。

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群馬の逸材11!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月30日(金)04時22分32秒   返信・引用
  皆様今晩は。ここ数日忙しく、毎日朝方の書き込みになっております。こういった生活は、身体によくないので、修正して行きたいのですが・・・。今日も群馬の続きを行って行きたいと思います。

○浜名 大輔(群馬・榛名 3年)投手 177/71 右投げ

右のサイドハンドで、MAX135キロを記録したと云われる投手です。両サイドに投げ分けるコーナーワークが身上です。

投球の殆どは、130キロ強のキレのあるストレートで押すピッチングスタイル。打者のアウトコースでしっかりカウントを稼ぎつつ、時には内角を厳しく突いたり致します。球速・球威はそれほどでもないのですが、球にキレがあり、制球・気持ち共々中々好いものがあると思います。変化球は、右打者のアウトコースで小さく横滑りするスライダー。この球のコントロールもストライクゾーン〜ボールゾーンに切れ込み、中々威力を発揮しておりました。

球種が少ないので、やや単調な印象はありますが、制球力・テンポ・球質などに優れているので、悪くありません。またフィールディングなども悪くなく、野球センス自体は高いと思います。

素材としては、身体の「強さ」・相手に対する「怖さ」・球の「速さ」などには欠けるのですが、精神的な「鋭さ」・投球に「厳しさ」など内面に特徴がある選手です。上のレベルで野球を続けるならば、リリーフの方が持ち味が発揮出来そうです。もう少し球威・球速を増して来ると、将来実戦的なサイドとしての期待を持たせてくれる選手でした。

○中村 勇樹(群馬・館林商工3年)投手 183/79 右投げ

MAX140キロを記録すると云われた、剛球投手です。ただこの夏の大会では、調子が悪く、一回戦で姿を消しました。恵まれた体格から繰り出す、ボリューム感溢れる速球が、魅力の投手です。

ただ私の観た試合では、テイクバックもあまりしっかり取れず、恵まれた体格を生かし切れないフォームでした。そのため制球力も定まらず、自慢のストレートも常時135キロ級ぐらい出せると思いますが、伸びに欠ける印象を受けました。

カーブも一度フワッと浮き上がって沈むような、独特のブレーキがあって好いのですが、かなり投球のバラツキが顕著だった印象です。完全に、肉体のポテンシャルに頼った素材型でした。ただ元来の力がどの程度かわからないので、なんともいえない部分も多いです。

素材としては、なんといっても、身体にパワーがあり「強さ」は感じます。ただ肉体や投球自身に「鋭さ」がない、だるいタイプの選手です。まあ身体が硬いと云うよりは、身体を使えていないといった印象で、せっかくの素材を生かし切れておりません。体格・球威から来る威圧感のある「怖さ」はあるのですが、実戦的な術に欠けるので「イヤらしさ」に欠けます。またその投球からは、「センス」・「知的」さが、あまり感じられませんでした。

今後状態を立て直すことが、第一だと思います。志しを高く持って、好い環境・指導者に恵まれれば、145キロ級以上の剛球投手になっても、おかしくないと思います。今後の投球を密かに期待して、そのときを待ちたいと思います。

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群馬の逸材10!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月29日(木)03時11分49秒   返信・引用
  皆様今晩は。いやあ、全然余裕ないです。なんとか、少しだけ書き込むのがやっとです(笑)。眠いんで、少し書き込んで明日の朝にでも、また更新を。今日も群馬の続きを行って行きたいと思います。

◎加藤 誉(群馬・前橋商 3年)投手 180/73 右/右

昨年までは、ちょっと体幹が弱そうな投手だったのですが、だいぶ身体が強くなった印象です。MAX143キロを誇る速球に鋭い変化球で、08年度の群馬を代表する投手だと思います。

少々球威に欠ける部分はあるのですが、キレのある常時135〜140キロ強の速球には、勢いを感じさせます。変化球は、低めで小さく曲がるスライダー、ブレーキの効いたカーブ、縦に鋭く落ちる縦スラ(フォーク)?などがあります。特に変化球が低めに集まり、キレがあるのが特徴で、速球もさることながら、変化球レベルが高いところが評価出来ます。試合をまとめるセンス・制球もまずまずで、総合力の高い投手だと言えそうです。

素材としては、球速的に「速さ」があり、動作やピッチングにも「鋭さ」を感じさせます。マウンド捌き・変化球レベルからも投球に「センス」も感じられます。

その一方で、まだまだ身体に「強さ」みたいなものが足りないですし、マウンドでの「怖さ」みたいな迫力・威圧感に欠ける部分があります。

ただ先発型の総合力タイプとして、このまま精進して行くと、3,4年後は大変楽しみな投手だと思います。今後の活躍も大いに期待、非常に楽しみな投手でした。

○田中 元気(群馬・常磐 3年)投手 175/75 右/右

元ソフトバンクの若田部投手のような、ちょっと腹筋に欠けるようなフォームの持ち主です。投げ降ろす球に角度があるのと、変化球の曲がりに鋭さがあるのが、この投手の持ち味だと言えそうです。

球速は、常時130〜135キロぐらいでしょうか(MAXは、137キロだとか)。その速球の球威に欠けるところが気になります。ただブレーキの好いカーブ・縦・横2種類のスライダーなど、非常に手元で切れており、中々並の高校生で打つのは厳しそうです。制球力もアウトコース中心に、集められます。ただ観戦日の登板では、速球が中々決まらずに苦しんでおりました。

素材としては、身体に「強さ」速球の「速さ、相手に対する「怖さ」に欠ける面があり、現状図抜けた良さがないなど、優れた資質が欲しいところ。今後は、鋭い変化球があるだけに、速球に磨きがかかって来ると面白そうです。身体を鍛え志しを高く持てば、上への扉も開いて来るかもしれません。今後の成長に期待してみたい一人でした。

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六大学の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月28日(水)03時00分17秒   返信・引用
  皆様今晩は。中々忙しくて、選手紹介のペースが上がらないのが今の悩みです。今日は、六大学の続きを行って行きたいと思います。週末には、明大・慶大・早大の選手達をご紹介して行ければと思っております。

○石川 修平(法政大 3年)捕手 178/83 右/右 (小山西出身)

投打にバランスの取れた捕手で、特に捕手としては打力があるのと、精神的にも結構強いものを持った選手だと思います。今年の六大学では、最も目指す捕手になります。

テンポの好い返球でリズムを作ります。ミットビシッと構える程ではないのですが、ミットを下げたりしないので、次の動作への移行が早く、ワンバウンド処理ににも優れます。グラブ捌きも上手いのですが、少々キャッチングが雑に捕る時があるのが気になるところでしょうか。

リード面は、あんまり細かく見ていないのですが、少々?な部分があり個人的には好いとは思いません。ただスローイングに無駄がなく、塁間を1.9秒台前半ぐらいで到達する基準レベル以上のものは持っております。捕手としては、よくまとまった選手だと言えるのではないのでしょうか。

元々フットワークも好いので、塁間4.5秒ぐらい(左打者換算で4.2秒に相当)で、プロの基準レベルの走力がある、動ける選手です。ただ構えた時に、やや身体の線の細さがあり、その辺が体力・身体の強さと言う意味で、どうなのかな?と言う気は致します。

スクエアスタンスで構えるのですが、少し前傾になってしまっているのと、自分のリズムを刻めていないのが、気になるところでしょうか。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用し、ある程度の対応力と長打力を兼ね備えます。これは、昨秋のリーグ戦で、打率.298厘・本塁打2本と言うパンチ力に、打点7の勝負強さからも裏付けられております。

地面をなぞるような感じで、打撃の幅が結構広いです。かなりレフト方向に巻き込む打撃が目立ちます。実際には、外角の厳しいコースや右方向への打撃が、どうなのか今年は注目してみてみたいと思います。高校時代は、センター中心に幅広い打撃をしていたので、それほど問題はないと思いますが。

トップは早く作って準備が出来ておりますが、それほどしっかり深く取れているわけではありません。バットを上からコンパクトに振り切り、スイング軌道に無駄がないです。頭のブレも小さいのですが、やや軸足が崩れ気味なので、不調時に身体が突っ込まないように注意したいです。

素材としては、やや線の細さから来る「強さ」に物足りなさを感じます。特に捕手と言う当たりの強いポジションだけに、しっかりとした身体を作りたいところです。後の部門は、本当に突出はしておりませんが破綻もないです。しいて言えば、甘い球を逃さない集中力があるので「鋭さ」などの精神面に優れたものを感じます。

一瞬の集中力には優れたものがあるので、あとは普段でもプレーが雑にならない、細かいところまで行き届くような視野の広さ・配慮が欲しいですね。スケール感はありませんが、アピール次第ではドラフト下位指名、社会人など上のレベルの野球を意識して行ける期待の選手です。

○和泉 将太(法政大)三塁 177/77 右/左 (横浜高校出身)

三拍子バランスの取れた選手です。ただ横浜高校時代から、あまり注目して観たことのない選手でした。また六大学でも2割台前半程度の打率が多く、まだ数字的には物足りません。ただ2年春に、ベストナインに輝いた実績が光ります。

守・走の能力がある好打者タイプをイメージ致しますが、むしろ小笠原(巨人)のような構えの強打者タイプの打者です。塁間は、4.0秒前後と俊足です。

構えは、スクエアスタンスでグリップを高めに添えた強打者スタイル。腰の据わり・前の見据え・全体のバランスが良く強打者としての雰囲気がプンプンしてきます。よ〜く観ると、バットを軽く揺らぎ、自分のリズムで打席に立てております。

仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用。このことからも、この選手は狙い球を絞り、その球を逃さず叩く強打者タイプの打撃をしていることがわかります。足を軽く上げ、真っ直ぐから少しベース側にインステップしつつ、足下のブレないバランスの良いスイングが出来ております。

トップを作るのも遅れておりませんし、実に深く取れて打球に勢いを与えます。それでいてグリップの位置も入り込むことなく、ヘッドの滑り出しも悪くありません。バットも上から強く振り抜けていて、スイング軌道に破綻はありません。ただフォローの段階で、グリップが引き上がって来るタイプではないので、打球は野手の間を鋭く抜けるタイプの強打者になります。

頭のブレ・身体の開き・軸足の安定感など、もっと数字を残してもと思ってしまいます。ただ感じるのは、打てるポイントが結構限られていて、また左打者にしては踏み込んで強い打球が打てる半分、少々内角なんかは窮屈なのかな?と言う感じはしてきます。もう少し打撃に幅が出てくると好いのかなと思います。

素材としては、身体には「強さ」を感じますし、プレーにはスピード感を感じます。課題は、やはり身のこなし「柔らかさ」に欠ける点があるところでしょうか。甘い球を逃さない「鋭さ」を磨き、より強打者としての特性を磨いて欲しいと思います。才能が開花すると、中々楽しみな素材だと思います。個人的には、かなり好きなタイプの打者です。

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群馬の逸材9!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月26日(月)08時49分35秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今朝は、少々出かけるまで時間があるので、積極的な更新でも。今回は、08年度組の群馬を代表する二人の強打者について触れて行きたいと思います。

○大古 拓郎(群馬・前橋商 3年)一塁 185/87 右/右 進路:創価大

北関東屈指の強打者として、昨年から注目されてきた選手です。高校通算50本塁打以上まで数字を延ばしておりましたが、少々力みからか、脆いところを魅せておりました。

この選手の良さは、目にあると思います。結構難しい球でも振らずに我慢出来る選手です。ただその反面、甘い球を簡単に見逃したり、打ち損じたりする部分があるなど、かなりもったいない選手です。

昨年までは、三塁手だったような記憶がありますが、最終学年ではファーストでした。ただ守備に関してはよくわからず。塁間は、4.75秒前後(左打者換算で4.35秒前後)と、あまり速くありません。ただ最後まで一生懸命走る意欲は買える選手で、むしろ打てないのは、責任感の強さから来る力みだと考えます。

その打撃の方ですが、右オープンスタンスで、グリップを高めに添えながら、バットを倒して構えます。腰の据わり・両目で前を見据える姿勢は良いのですが、少し全体のバランスが悪い気がします。それでも自分のリズムを打席で刻めるなど、けして力みで硬くなっている印象はありませんでした。

仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用。本質的には、中距離・ポイントゲッタータイプで、スラッガーではないのかもしれません。足を回し込むなど、着地までの「間」もあり、打撃の幅もあります。真っ直ぐ踏み込んだ足下もブレませんし、下半身の動きに大きな欠点はありません。

むしろ問題があるとすれば上半身です。まず打撃の準備段階であるトップを作るのが、少し遅れ気味です。ただトップ自体は深く、それでいてグリップも奥に入らないなど、その形自体は悪くないです。最大の欠点は、打ちに行く先に肘が下がってしまい、腰の逃げを早く誘発してしまう点です。もう少し上から叩く意識を持ち、球を打ち抜くスイングをしてもらいたいものです。それでもヘッドを下げないようにスイングしているので、スイング軌道に大きなロスは感じられません。またフォロースルーを大きく取り、少しグリップを最後引き上がり気味なので、打球を運ぶセンスを感じます。将来的には、中長距離タイプになれる可能性を感じます。

もう一つの課題は、頭のブレ・身体の開き・軸足の安定と言う体軸が乱れ気味で、かなり夏の大会では、状態が悪かったのではないかと思います。

素材としては、プレー全体のスピード感などに欠ける「速さ」がない点と甘い球を逃さないような「鋭さ」に欠ける点が気になります。何か現時点では、圧倒的な部分は感じないのですが、ボールを飛ばすセンスとボールを観る目の良さには、素材としての可能性を感じます。

けして野球への意識は低くないのでと言うよりも、むしろ責任感が強すぎる方が心配なぐらいの選手です。守・走のアピール度には欠けますが、可能性を秘めた素材ですね。4年後何処までの選手に育っているのか、注目し続けたい一人でした。

○町田 拓人(群馬・高崎健康福祉大高崎 3年)右翼 176/87 右/右

かなり太めの選手なのですが、とにかく思いっきりの好いスイングが魅力です。意外にミートセンスもあり、強打者でありながら、対応力もありそうな柔らかいスイングが出来ます。

正直、塁間4.8秒ぐらい(左打者換算で4.5秒)の走力なので、足は遅いです。今回も右翼手としての守備・地肩はよくわかりませんでしたが、上のレベルで守備・走力でアピールするのは厳しそうな印象です。ただ地肩の強いと言う話を聞いております。

とにかく思いっきり好く、打撃はパワフルです。それも来た球は、思いっきり引っ張るプルヒッターで、打球はみんなレフト方向に集中致します。そのためボールを捉えるセンスはあるので、もう少し右方向への意識もあると、打率も残る強打者との期待が高まります。

スクエアスタンスで、グリップを少し下げ気味に構えます。気になるのは、背筋が丸まってしまい、前への目線もあまり好くありません。ボールを呼び込んで打つタイプに多いのですが、ちょっと全体のバランスと言う意味では気になりました。

仕掛けは「やや早めの仕掛け」です。アベレージヒッターと中距離打者の中間ぐらいに位置し、ある程度対応力が高いのも、この仕掛けと打撃の柔らかさにあると思います。

足を早めに浮かし回し込むなど、打てるポイントに幅のあるタイプです。真っ直ぐ踏み込んだ足下は、ボールを思いっきり引っ張っても、殆どブレないなど下半身には安定感があります。

打撃の準備段階であるトップも比較的早く作れており、グリップも奥に入り込んでいないので、ヘッドの滑り出しも悪くないです。肘が下がって出てくるのは気になりますが、ヘッドも下がらないで振り抜けておりますし、ヘッドスピードも速いので、大きなロスは感じません。最後までバットを強く振り抜いており、少しフォーローの段階でグリップが引き上がるなど、ボールを運ぶ形もある程度出来ております。基本的には、強烈な打球で野手の間を抜けて行くタイプだと思いますが、甘く入ればスタンドインのパンチ力も期待出来そうです。

頭のブレも小さく、身体の開きも遅く、軸足にも安定感を感じます。打撃に大きな波のない安定感のあるタイプだと思います。センターから右方向への意識も持てるようになると、かなり打率も期待出来そうです。

素材としては、身体のパワーから来る「強さ」・リストワークの「柔らかさ」・重量級の体格から醸し出す「怖さ」などが感じられます。最大の課題は、プレー全体にスピード感に欠ける「速さ」です。甘い球を逃さない「鋭さ」やボールを捉える「センス」なども悪くないので、センターから右方向にも状況に応じて打ち返すような「イヤらしさ」を身につけられるようだと、将来的に楽しみです。打つことに関しては、上のレベルでも比較的早い段階で頭角を現すかもしれませんね。今後もその強打に、注目してみたい一人でした。

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Re: 六大学の逸材1!  投稿者:t. k  投稿日:2009年 1月26日(月)00時33分21秒   返信・引用
  > No.9136[元記事へ]

>蔵建て男様
大変御無沙汰しております。

> ○亀谷 信吾(法政大 3年)右翼 174/78 右/左(中京大中京出身)
>
> 1番打者でも、強烈な打球で野手の間を抜くのが魅力の核弾頭。中京大中京時代は、投手として活躍も、高校通算30本塁打以上を記録し、打撃での評価が高かった。ただこの選手、一見強いスイングばかりが目に行くが、意外に内角の難しい球を上手く捌くなど、球の捌きの良さも兼ね備えている点は見逃せない。昨春までの通算打率は一割だったが、秋のシーズンに、打率.319厘でリーグ2位の成績を残し、初のベストナインにも選出された。
>
> 一塁までの塁間を4秒前後で走り抜けられる俊足。ただ秋のシーズンは、盗塁2個とさほど多くない。
>
> ほんの少しだけ足を引き、グリップを高く添え、あらかじめ捕手側にグリップを引く強打者スタイル。腰の据わり・全体のバランスも好く、何よりアゴをグッと引いて投手を睨みつける姿勢がいい。それでいてグリップ付近を揺らいで、自分のリズムで打席に立てている。
>
> 気になるのは、いったんベース側に足を持って行きつま先立ち。本格的な始動は、リリース後という「遅すぎる仕掛け」を採用。この辺が、上のレベルの投手相手に通用するのか疑問が残る。
>
> 足のカカトを上げ降ろすだけの踏み込みなので、いろいろな球を捌くと言うよりは、狙い球が来たら、その球を逃さず叩くタイプの打者だろう。それだけ打席での集中力が求められ、打ち損じをしない「鋭さ」が求められる。足はベース側にインステップに置き、足下もブレないでスイングは出来ている。
>
> あらかじめ捕手側にグリップを引いているので、始動が遅くてもトップを早く作れているのは好い。ただグリップが少し奥に入り気味で、更にスイングの際に肘が下がるので、トップ〜インパクトまでにはロスが感じられる。大きな弧を描きつつ、フォローまでしっかりバットを振り切ることが出来、鋭いヘッドスピードが持ち味だ。
>
> 頭のブレも小さく、身体の開き・軸足の強さも好く体軸には良さがある。少々内角が窮屈にも感じられるが、意外に内角の捌きは悪くない。始動の問題が解決出来ると、もう少し幅のある打撃が期待出来るかもしれない。
>
> 一番タイプにしては、ひ弱さがなく「強さ」がある点がいい。また甘い球を逃さない「鋭さ」などのプレーへの意識が高く、全体にスピード感があるのも好いだろう。少々核弾頭としての「イヤらしさ」に欠ける部分はあるが、ボールに食らいつく「しぶとさ」みたいなものはあるので、大きく悲観することはない。大きな欠点はなく、素材としては、かなりバランスの取れたプレーヤーだ。
>
> タイプ的には気持ちに強さもあり、野本 圭(日本通運−中日入団)外野手に似たタイプだが、最終学年でどんな成績を残してくれるのか注目したい。

亀谷選手ですが、高校(中京大中京)時代、投手はやっていなかったのでは?
もしかしたら片手間程度にはやっていたのかもしれませんが、主力投手では無かったと記憶してます。
*細かいツッコミになってしまいすみません。

亀谷選手、高校2年夏の甲子園では体調不良で試合に出られず、その卓越した打撃センスを
全国に披露することが出来ずに残念でしたが、大学で、ようやく台頭してきたのですか。
最終学年でのプレーに注目してみたいですね。
 
    (蔵建て男) そうでしたか。高校の時のリストで、投手の方に名前があったので・・・。失礼致しました。

タイプ的には、昨年の野本 圭(日通−中日)タイプだけに、今後のアピール次第では、中々面白い存在になろうかと思います。期待して見守りたい一人ですね。
 

群馬の逸材8!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月25日(日)23時59分17秒   返信・引用
  皆様今晩は。現在・全国の逸材は、群馬の選手を取り上げている最中です。先日、センバツの出場校が発表されたわけですが、観てみたいと思っていた高崎商が選ばれて個人的には非常に嬉しかったです。まだまだ全国的にどんな選手がいるのか調べていないのですが、中々人材が豊富なようなので、楽しみにしたいと思います。

さて今晩も群馬の続きを行って行きたいと思います。

○菊池 飛雄馬(群馬・高崎健大高崎 3年)投手 180/82 右/右 進路:八戸大

1年秋に、関東大会出場の原動力になり、一躍注目された投手です。しかし2年春に故障し、その後は最後の夏まで公式戦の出場なし。名前こそあがっておりましたが、地元群馬でも「幻の投手」と言われていた選手です。最後の夏の大会三日前にウイルス性の病気を発症するなど、中々万全の体制で挑むことの出来なかった3年間だったようです。

MAX142キロの速球が武器だと聞いておりましたが、私が観た試合では、常時130〜135キロぐらいかなと言う感じで、際だって球威・球速があるようなタイプには見えませんでした。勿論体調が充分でなかったかもしれませんが、本質的に力で押すタイプではないように思えます。

変化球は、ブレーキの好いカーブや縦に割れるスライダーみたいな球を多く投げ込んで来ます。特にアウトロー徹底的に球を集める投球スタイルで、地面にワンバウンドする球も多いのですが、球が浮かない制球力と集中力には観るべきものがありました。

また1年秋に、すでに頭角を現しているように、マウンド捌きや投手として試合をまとめるセンスに秀でた選手です。恐らく中学時代から、かなり揉まれてきた選手だと思います。

ゆったりとしたモーションなのですが、やや身体が突っ込むところが気になりました。牽制も鋭く、クィックも1.1秒台後半と、投球以外の部分にも優れます。

素材としては「速さ」・「強さ」・「怖さ」などの迫力に欠ける部分はありますが、「イヤらしさ」・「鋭さ」「センス」などの上手さ・技術の面では、中々高いものがありそうです。ですから上のレベルでも、肉体の強さを磨き、球威・球速などが増せば、持ち前の上手さが生きる投手になろうかと思います。まずは、故障しない身体をつくりあげ、4年後を目指して欲しいですね。

○小野 翔太(群馬・沼田 3年)投手 179/76 右/右

私が観に行って中止になった、前橋工との試合のダィジェストで少しだけ、その勇姿を確認出来ました。県下最速級のMAX143キロの球威溢れる速球を武器に、グイグイ力で押す剛球タイプと言う印象を受けました。広島カープなど、プロ側の注目も高かったようですが、最後の夏の調子はイマイチだったようで、この試合でも先発ではなくリリーフの登板でした。

元来球威の他に、キレのあるスライダーを武器にする投手のようですが、詳細はよくわかりませんでした。ただ投げ終わった後のバランスが悪く、かなり投手としては粗い力投派タイプなのかなと思います。

素材としては「速さ」・「強さ」などに特に秀でており、投げ込まれる球からも「怖さ」も感じられるタイプかもしれません。その反面「柔らかさ」・「イヤらしさ」と言う部分に課題がありそうな投手で、根本的な「センス」が、何処まであるかは疑問です。

進路はよくわかりませんが、素材としてはかなりのものがありそうです。あとは実戦力を磨いて精進すれば、将来プロへの可能性もありそうです。今後の活躍に期待したい一人です。

○金子 悟史(群馬・桐生工 2年)投手 189/78 右/右

ちょっとこの選手もダイジェストで観たのみですが、すでに名前のあがっている選手なので注目してみました。とにかく長身から投げ降ろして来る速球の角度と威力に面白いものがありそうです。

球速は、MAX135キロぐらいと言うことですが、一冬超えると140キロ台を記録して来そうな大型右腕です。ただ試合ではリリーフで登板し、一気に集中打を浴びていたように、速球以外の球種、実戦的なフォームなど課題も多そうな印象を受けました。

ただ大型の割に、身体を持て余している印象もないですし、角度のある球には観るべきものがあります。一冬超えて、どんな投手に育っているのか気になる一人ですね。化ければ北関東を代表する速球派になりそうなので、その成長を期待したいと思います。

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六大学の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月25日(日)12時32分10秒   返信・引用
  皆様こんにちは。全国の逸材シリーズの高校生ばかりだと、情報が偏ってしまいますので、そろそろシーズン開幕に備えて、大学や社会人の候補達を中心に、取り上げて行きたいと思います。そこで今週は、東京六大学の秋の模様を観ながら、09年度組の選手達をご紹介して行きたいと思います。

○五十嵐 大典(立教大 3年)中堅 172/72 右/左 (新潟明訓出身)

新潟明訓高校時代から、柔らかいリストワークを生かした打撃センスが自慢の好打者。立教大進学後も、そのセンスを生かしレギュラーに定着。しかし通算打率も2割台半ばと、高校時代の勇姿を知るものからすると、まだまだ物足りない。

彼の最大の良さは、柔らかいリストワークを生かした対応力としぶとさにある。一塁までを4.05秒前後で走り抜けられる脚力があり、プロの基準である4.2秒を上回る俊足選手だ。ただ秋のシーズンは、盗塁2個。それほど走力でのアピール多くない。また中堅手としても広い守備範囲を誇り、地肩もまずまずで守・走に関しては、中の上レベルはあるものと観て好いだろう。

ほぼスクエアスタンスで構え、前足のカカトを浮かして構えている。気になるのは、かなり好打者タイプにしては、グリップを高めに添えて強打者タイプの構えになっている。また自分のリズムを打席で刻めないなど、意外にフォームに脆さみたいなものが感じられる。柔らかいリストワークを生かすには、構えた時からの脱力を意識すべきではないのだろうか。

仕掛けも、投手の重心が沈みきって前に移動する段階で始動する「遅めの仕掛け」を採用。これは、完全に長距離タイプの打者が採用するスタイルで、彼のような好打者が扱う代物ではない。幾分打撃に余裕を持つ意味でも、始動を少し早めることを意識してみてはどうだろうか?

始動が遅い割に、足をゆっくり回し込んで打撃の幅を広げている。ややベース側にインステップして踏み込んで来る割に、足下が地面から離れるのが早く、カベを長くキープ出来ないのが気になる。これは、高校時代から同様の傾向にある。

あらかじめグリップを捕手側に添えているので、グリップの移動は殆ど観られない。そのため打撃の準備段階であるトップは早く作れているのは好いし、トップ自体も深くグリップも奥に入り込んでいない。ヘッドも上から出ており、トップ〜インパクトまでのスイング軌道にロスは感じられないが、もう少しフォローまでバットをしっかり振り抜きたい。

やはり下半身の盤石さに欠けるので、開きの我慢出来ないのが最大の課題。高校時代から、打撃の課題を殆ど改善出来ていないのが、伸び悩んでいる要因だろう。

素材としては、リストワークの「柔らかさ」などには天性のものがあるのだが、打撃フォームで、あえて力む動作を多く採用し、その持ち味を壊してしまっている。元々持っている打撃「センス」は、非常に素晴らしいものがあるだけに残念だ。

打者としての「イヤらしさ」・プレーのスピード感はソコソコあるが、肉体の「強さ」相手への「怖さ」などは、好打者タイプだけにそれほどでもない。

どうしても完璧主義者なのか?すべてをソツなくこなしたいようで、割り切りが出来ていない気がする。むしろそのことが、特徴に欠ける中途半端なプレーにつながっているのではないのだろうか。打撃センスだけなら、4割以上を記録してもおかしくない選手。そろそろ根本的な意識改革が、必要な時期ではないのだろうか。

○亀谷 信吾(法政大 3年)右翼 174/78 右/左(中京大中京出身)

1番打者でも、強烈な打球で野手の間を抜くのが魅力の核弾頭。中京大中京時代は、投手として活躍も、高校通算30本塁打以上を記録し、打撃での評価が高かった。ただこの選手、一見強いスイングばかりが目に行くが、意外に内角の難しい球を上手く捌くなど、球の捌きの良さも兼ね備えている点は見逃せない。昨春までの通算打率は一割だったが、秋のシーズンに、打率.319厘でリーグ2位の成績を残し、初のベストナインにも選出された。

一塁までの塁間を4秒前後で走り抜けられる俊足。ただ秋のシーズンは、盗塁2個とさほど多くない。

ほんの少しだけ足を引き、グリップを高く添え、あらかじめ捕手側にグリップを引く強打者スタイル。腰の据わり・全体のバランスも好く、何よりアゴをグッと引いて投手を睨みつける姿勢がいい。それでいてグリップ付近を揺らいで、自分のリズムで打席に立てている。

気になるのは、いったんベース側に足を持って行きつま先立ち。本格的な始動は、リリース後という「遅すぎる仕掛け」を採用。この辺が、上のレベルの投手相手に通用するのか疑問が残る。

足のカカトを上げ降ろすだけの踏み込みなので、いろいろな球を捌くと言うよりは、狙い球が来たら、その球を逃さず叩くタイプの打者だろう。それだけ打席での集中力が求められ、打ち損じをしない「鋭さ」が求められる。足はベース側にインステップに置き、足下もブレないでスイングは出来ている。

あらかじめ捕手側にグリップを引いているので、始動が遅くてもトップを早く作れているのは好い。ただグリップが少し奥に入り気味で、更にスイングの際に肘が下がるので、トップ〜インパクトまでにはロスが感じられる。大きな弧を描きつつ、フォローまでしっかりバットを振り切ることが出来、鋭いヘッドスピードが持ち味だ。

頭のブレも小さく、身体の開き・軸足の強さも好く体軸には良さがある。少々内角が窮屈にも感じられるが、意外に内角の捌きは悪くない。始動の問題が解決出来ると、もう少し幅のある打撃が期待出来るかもしれない。

一番タイプにしては、ひ弱さがなく「強さ」がある点がいい。また甘い球を逃さない「鋭さ」などのプレーへの意識が高く、全体にスピード感があるのも好いだろう。少々核弾頭としての「イヤらしさ」に欠ける部分はあるが、ボールに食らいつく「しぶとさ」みたいなものはあるので、大きく悲観することはない。大きな欠点はなく、素材としては、かなりバランスの取れたプレーヤーだ。

タイプ的には気持ちに強さもあり、野本 圭(日本通運−中日入団)外野手に似たタイプだが、最終学年でどんな成績を残してくれるのか注目したい。

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(無題)  投稿者:ひかり  投稿日:2009年 1月24日(土)13時54分53秒   返信・引用
  今期、長崎セインツに入団する吉川捕手はどうでしょうか!?
フットワークも良かったし、なかなかいい肩してました。
 
    (蔵建て男) 高校時代にリストに掲載した選手ですね。残念ながらしっかり確認出来ていないんので、ぜひ出来たらと思っております。  

群馬の逸材7!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月24日(土)10時50分17秒   返信・引用  編集済
  皆様おはようございます。今日は、朝から更新作業などが出来ますので、午前中を中心に積極的な更新を行って行きたいと思います。一人個別寸評も予定しております。

今朝は、まず群馬の逸材の続きから。

○岡野 勝利(群馬・前橋育英3年)二塁 162/67 右/左 (BCリーグ群馬入団)

チームの核弾頭で、俊足・巧打の揺さぶり型の選手です。ボールを上から被せられる打撃にも、中々観るべきものがありました。

一塁までの塁間を、4.0秒前後で走り抜けられる確かな脚力があります。塁に出れば積極的に盗塁を仕掛けるなど走力のあるところを魅せてくれました。守ってボールを丁寧に捕球する意識があり、それでいて捕ってから無駄のない素早いスローイングが出来る走・守のレベルの高い選手です。

打撃では、完全にイヤらしい揺さぶりを重視した巧打を売りにする選手です。左オープンスタンスで、グリップを下げて力みのない構えは好いです。下半身もどっしりしているのですが、自分のリズムを刻めないところが、少し受け身な印象を受けます。

仕掛けも、投手の重心が下がりきったあたりでベース側につま先立ちし、本格的な始動は、リリース後と「遅すぎる仕掛け」を採用。これだと一定レベル以上の投手に対峙するのは、かなり厳しいと考えます。

カカトの上げ下げだけの踏み込みなので、打撃の幅が狭そうなところを、手元でタイミングの合わせ方を持っている選手で、そこで補っている印象です。ただバランスは取れており、下半身のブレないしっかりしたスイングは出来ます。

また始動が遅くても、比較的打撃の準備段階であるトップを作るのは遅くないです。巧打者らしくバットを寝かせて出してきますが、バットの先端であるヘッドを立ててスイングして来るので、スイング軌道もコンパクトかつシャープで無駄がありません。巧打者でも、最後までバットを振り切れているのにも好感が持てます。

頭の動きも小さく目線もブレませんし、身体の開き・軸足の粘りも好いなど、体軸もしっかりしております。こと打撃に関しては、始動の遅さの問題を改善出来れば、技術・センス共に好いモノを持っていると思います。

素材としては、やはり小柄な巧打者タイプだけに、多少のひ弱さから来る「強さ」・身体の小ささから来る「怖さ」に欠ける部分があります。ただプレーにはスピード感が感じられる「速さ」がありますし、怖さがない分プレーに「イヤらしさ」、高い集中力を感じさせる「鋭さ」も感じられます。プレーの端々から高い意識と「センス」を感じさせる好選手でした。

上のレベルの投手のスピードとパワーに多少苦しむ可能性はありますが、高い「センス」と技術を兼ね備えているので、対応して行けると思います。身体は小さいですが、上のレベルでも活躍出来る好選手ですね。今後も大学・社会人と活躍が期待出来る好選手ではないのでしょうか。

◎小板橋 直弥(群馬・前橋育英3年)三塁 173/76 右/左

上背はないのですが、ガッチリした体格で、鋭い打球を連発する強打者です。特に鈴木尚典(ベイスターズ)のような打席での「間」がある打撃と、それでいて思いっきり振り切ることが出来るスイングが魅力です。

一塁までの塁間は、4.2秒強と基準レベルぐらい。ただ最後まで一所懸命走り抜けようと言う貪欲さがあるのが、この選手の買える部分です。三塁手としても打球への反応が好く、地肩も強いです。強打者タイプですが、走・守にも破綻のない好選手でした。

軽く前足を引いて、グリップはやや高めに自然体で構えます。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢も良く、グリップを付近を揺らいで構えられ、悪くないです。

仕掛けは、投手の重心が沈み込んだ時に始動する「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の対応力と長打力を兼ね備えた、中距離・ポイントゲッタータイプです。

足をしっかり引き上げ、空中でタイミングを計るスタイルです。しっかり真っ直ぐ踏み込み、インパクトの際にも足下のブレないバランスの良さがあります。

ただ残念なのは、少々打撃の準備段階であるトップが作るのが遅れるところです。この点が改善出来ると、随分と余裕のあるスイングが出来そうです。ボールを上から振り抜く意識があり、スイング軌道にロスがなく、それでいてヘッドスピードは強烈です。フォロースルーまでしっかり振り切れて、それでいて最後グリップも高い位置まで引き上がっており、ボールを運べる技術もあります。

頭のブレは並ですが、身体の開き・軸足の粘り・強さなども好く、好感が持てる選手です。トップの形成意外には、大きな課題が見あたらないなど、かなり打撃技術は高そうです。

素材としては、肉体に「強さ」、プレーに「鋭さ」、三拍子見た目以上にまとまった「センス」も感じられます。心技体三つのバランスの取れた好選手です。志しを高く持って、今後も野球に取り組めば、上のレベルでの活躍も期待出来る好選手です。今後の活躍にも注目したいナイスガイでした。

○町田 卓也(群馬・東農大2年)捕手 183/75 右/右

大型でありながら、冷静な状況判断の出来る選手で、プレーの緩慢さがないのも魅力の大型捕手です。強肩・強打の捕手として、2009年度でも全国レベルの捕手になり得る楽しみな選手でした。

あまり捕手としてのプレーを観られなかったのですが、バント処理などの送球が的確で、とっさの判断力と冷静さを感じさせる選手です。また上級生にも指示が出せるなど、司令塔としての存在感を感じます。地肩もまずまず強く、身体も大きいので、捕手としての資質を、いろいろ兼ね備えた選手であるように思えます。

スクエアスタンスで、グリップを下げ、深く腰を落として構えます。少々バランス的には、もう少し背筋を伸ばして欲しいかなとも思います。また全体的に、自分のリズムを刻めていないなど「固さ」や「脆さ」みたいなものを、構えから感じられます。

ただ仕掛けは、投手の重心が下がる途中という「早めの仕掛け」を採用。見た目の体格とは違い、かなりアベレージ打者の要素が大きな選手のようです。その足を空中で長く浮かせ、タイミングを計ります。ただ残念なのは、真っ直ぐ踏み出した足が、少々インパクトの際に
ブレるなど、まだ下半身の盤石さに欠ける部分があります。

また打撃の準備段階であるトップを作るのが、少し遅れ気味かなと思うのが始動が早いだけに残念です。バットを上から振り下ろす意識はあるので、トップ〜インパクトまでのスイングのロスは少ないと思います。ヘッドスピードも鋭いですし、肉体的なポテンシャルも高いのか打球も強烈ですね。当たりさえすれば、かなりの打球が期待出来るタイプです。

またフォーム後半のスイングの弧が大きく、フォロースルーも大きめに取ることが出来ています。ただグリップをあまり高い位置まで引き上がってこないので、強烈な打球が、野手の間を抜けて行くタイプかと思います。

足下の盤石さがまだ不十分なので、身体の開きを充分抑え込めません。頭のブレも並で、軸足にもあまり粘りを感じません。体軸の安定と強さが、今後の課題かもしれません。

肉体に特別「強さ」みたいなものは感じないのですが、元々恵まれた体格の持つポテンシャルが高いので、そこで強烈な打球などを生み出す要因があるようです。プレーには集中力・判断力があり「鋭さ」があるのも特徴です。また体格の割には動作も機敏ですが、足は塁間4.75秒前後(左打者換算で4.45秒前後)と遅いです。

プレーに「イヤらしさ」などは感じませんが、体格には恵まれているので、筋力が付いてくると「怖さ」などの威圧感が出てくると思います。ただ全体的に身体に「硬さ」が感じられる点が、将来的にどう出るのかが気になります。

完全にプレーヤーとしては、センスや肉体の成長よりも、持って生まれたポテンシャルの高さが、現時点では目立ちます。まだそこに頼っている部分は大きいのですが、それだけ才能があると言うことでしょう。またプレーへの意識は高そうなので、その辺を中心に、捕手としての才能を磨けば、面白いかもしれません。一冬超えて成長が見込めれば、ドラフト候補としてマーク出来る強肩・強打の大型捕手だと思います。

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群馬の逸材6!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月24日(土)02時47分2秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日は、大事な用があったので、中々自分のことが出来ませんでした。そのため更新も中途半端ですが、明日は朝から頑張って、いろいろ更新して行きたいと思います。

群馬の逸材も、まだ沢山残っているので、明日からは更新ペースをあげて、どんどんご紹介して行けたらと考えております。では今日も、群馬の続きでも。

○石田 卓(群馬・前橋育英 3年)投手 178/68 左/左 (日体大進学予定)

下級生の時から、主戦投手として投げてきた、08年度の群馬を代表する左腕投手です。キレのある常時130〜MAX135キロの速球を武器に、カーブ・スライダー・シュートなど多彩な球種を併せ持ちます。昨年までは、カーブとのコンビネーション投手との印象が強かったのですが、かなり投球の幅、ストレートの球速もワンランク増した印象です。

ただマウンド捌きが好い割に、投げ込まれる球には、結構バラツキを感じます。また球質がキレ型なのでやや球威に欠けるところがあり、甘く入ると少々怖いかなと思います。

素材としては、内角クロスにズバッと決められる、攻めの「厳しさ」と身体や球に「鋭さ」があるのが魅力です。その一方で、投球やフォームに「イヤらしさ」みたなものが、まだまだ物足りないと思います。どちらかと言うとスケール型ではないので、より実戦的なものを磨いて伸びて行って欲しい選手です。4年後は、首都リーグを代表する左腕として、ぜひプロを目指して欲しい選手です。

◎水野 耕大(群馬・桐生南 2年)捕手 180/83 右/左

少し太めの体型が気になりますが、意外に反応好く動けるフットワークと、高校通算20本塁打以上のパワーが魅力の強肩・強打の捕手です。また彼の良さは、なんと言っても圧倒的なスピードを誇る打球の速さにあると思います。

捕手としては、じっくり観られずによくわからない部分も多いのですが、意外に反応などのフットワークは、太めの体型にしては好いかなと思いました。また地肩もまずまず強く、塁間を2.0秒台でスローイング出来る能力は、高校生としてもまずまずです。

売りの打撃の方は、左オープンスタンスで、自然体でかつバランス好く構えられているのが好いです。全体的にフォームに力みがなく、柔らかさを感じられる好い構えだと思います。

投手の重心の沈みに合わせてシンクロし、タイミングの一致を図ります。本格的な始動は「平均的な仕掛け」ぐらい。ある程度の長打力と対応力をバランス好く兼ね備えた中距離タイプと言うのが、彼の本質だと考えられます。

足を回し込み、真っ直ぐ踏み込んで来ます。「間」があるために、打てるポイントは広そうです。またややスタンスが狭いのは気になるのですが、踏み込んだ足下もブレず、なんとか我慢してスイング出来ております。

また打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)もそれなりに深く、それでいてグリップが奥に入り込んでおりません。バットを上から出し、ヘッドを上手く立ててコンパクトに振り抜きます。強打者でありながらスイング軌道に無駄がなく、それでていてヘッドスピードと打球の速さは超高校級です。フォロースルーまでしっかりバットが振り切られているのも好いところです。ただグリップが引き上がって行かないタイプなので、打球はあまり上がらず、野手の間を鋭く抜けるタイプの強打者だと考えられます。

頭の位置・身体の開き・軸足の粘りも好く、打撃に関しては、かなり技量が高い選手です。ディフェンス力の詳細はわからない部分は多いのですが、その辺がしっかりしているとなると、ドラフト候補に名前があがってきても不思議ではありません。

素材としては、肉体の「強さ」などのパワー・投手に与える威圧感などの「怖さ」が感じられる選手です。またリストワーク・身のこなしの「柔らかさ」があるのも魅力ですね。問題は、プレーに「イヤらしさ」・高い「センス」などが感じられるかが、一つ今後のポイントになりそうです。

一冬超えて、もう少し絞れて来るようだと面白いと思います。打撃に関しては、A級の素材。あとは、肉体のポテンシャル・ディフェンス力の能力がどの程度なのか気になります。それ次第では、全国的にも注目される資質がありそうな2009年度の群馬を代表する選手になろうかと思います。

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群馬の逸材5!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月21日(水)23時01分37秒   返信・引用
  皆様今晩は。あまり体調がよくないので、今晩の更新はソコソコにして眠りにつきたいと思います。そのため今日は、簡単に群馬の逸材の続きでも。

○境野 秀昭(群馬・前橋 3年)投手 179/68 右/右

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込んで来る投手。テイクバックが小さめで、それほどスケール感はないのですが、適度に伸びのある速球を投げ込んでくる好投手でした。

事前に名前があがっていた投手ではないので、どうなのかな?と思って観てみました。常時130〜135キロぐらいですかね?結構伸びのある球を投げ込んで来ます。変化球は、小さく横滑りするスライダー・カーブ・左打者にはチェンジアップなどもあるようです。フィールディングなども鋭く、試合をまとめる能力もあるなど、適度に野球センスを感じさせる好投手でした。

投球は、右打者にはアウトコースに速球といスライダーを安定して集めることが出来ます。しかし左打者には、的が絞れないのか球がバラツク傾向があるようで、甘く入った球を痛打される場面が目立ちます。

素材的には、あまりスケールがあるタイプではないですし、ピッチングスタイルも力で押すタイプではありません。ただ持ち得る野球センスを生かし、実戦で力を発揮するタイプのように思えます。更に総合力を引き上げて常時135キロ級〜MAXで140キロ強ぐらい投げられるようになると、地方大学レベルでは頭角を現して来る可能性も感じます。資質はある投手なので、志し次第では今後の活躍も期待出来そうです。

○高柳 尚宗(群馬・桐生 3年)投手 179/74 右/左

テンポが早すぎるぐらいの投球リズムで投げ込むのが、この投手の大きな特徴。また球威のある球も投げ込める選手です。この投手も事前に名前があがっておりませんでしたが、それなりに力のある投手でした。

球速は、常時130〜135キロぐらいでしょうか。球に球威があるので、打者を詰まらせる球質があります。変化球は、縦・横2種類のスライダーに、ツーシーム的なシュート回転する球もあるようです。あまり細かい制球力はないようで、アバウトで、球も見やすいタイプではないかと思います。

気になるのは、早く投げようと言う意識が強すぎて、体重が乗り切る前に、軸足を折ってしまう点ではないのでしょうか。テンポが心地よいと言うよりは、投げ急いでいるようにしか見えませんでした。

素材的には、特に図抜けた資質は感じませんでした。ただ身体の「強さ」など馬力はありそうなので、環境と本人の志し次第では、まだ球速を伸ばすことが期待出来そうです。将来的に常時140キロ級〜MAX145キロ級ぐらいに育つキャパはありそうですので、密かに期待したいと思います。ただ実戦面に欠ける部分もあるので、肉体的なパワーアップと共に実戦的な術も貪欲に吸収して行って欲しいですね。やはり地方大学レベルの投手ですが、秘めたる才能を開花出来るのか、密かに注目したいと思います。

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群馬の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月20日(火)07時57分29秒   返信・引用
  皆様おはようございます。ちょっとしない間に、また私用が貯まってきてしまいました。今日あたりは、いろいろ片付けないと行けないので、帰宅後は何処まで更新出来ることか・・・。とりあえず、出かけるまでに時間がないのですが、少し書き込んで行きたいと思います。

○堤 雅貴(群馬・高崎商 3年)投手 右/左

小柄なのですが、ガッチリした体格の選手で、MAX141キロのストレート、強打を併せ持った選手と評判でした。馬力のある選手で、力で押してくるタイプです。

投げては、高めに球が抜けたりと荒れてる部分はあるのですが、適度にストライクゾーンの外側に球が散っている印象です。球速は、常時135〜140キロぐらい出ていそうで、それなりに勢いと球威を感じます。変化球も縦・横2種類のスライダーに、カーブなど織り交ぜます。マウンド捌きにも優れ、フィールディングなども上手く、野球センスの高い選手だと思います。

打者としてはポテンシャルは悪くないのでしょうが、二つ気になるポイントが。一つは、始動が遅すぎる点。そしてもう一つは、意外にヘッドスピードに、キレ・速さがない点です。この点からも、打者としては少々時間がかかるタイプかなと思います。

素材としては、高校生としては、まずまずの「速さ」もありますが、それ以上に身体に「強さ」があるのが好いです。投球にもソコソコ「鋭さ」・「厳しさ」はあるので、あとはフォームなどに「イヤらしさ」などが出てくると好いですね。全体的に「センス」があるので、総合力は高い投手です。

大学などに進んでも基礎体力もありますし、投手としての基本的なことは出来ているので、比較的早い段階から実戦で活躍出来るかもしれません。常時140キロ級〜MAX145キロぐらいまでには球速を伸ばすことも期待出来るのではないのでしょうか。今後の活躍も注目してみたい選手です。

○寺岡 壮太(群馬・西邑楽 3年)投手 176/69 左/左

1年の頃から観ている気が致します。あまり下半身が使えず、球を置きに来るような感じの左腕で、打ち難さを売りにした技巧派です。

球速は、常時125キロ前後ぐらいだと思います。左腕らしいカーブと、右打者の内角を突く投球が身上。基本的には、打たせてとる投球が身上です。昨年から、そんなに変わっていないかなあと言うのが率直な感想ですが、今回はあまりじっくり観られなかったので簡単な感想のみで。

少々今のピッチングだと、上のレベルでは辛いかなあと言う印象です。ただ左の技巧派としては貴重な存在なので、打ち難さ・イヤらしさを追求すれば、活路が開かれるかもしれません。今後、何処まで本人が、投球を追求して行くのかに、かかっているのではないのでしょうか。

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群馬の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月19日(月)22時35分17秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日は、数日かけて、ようやく「2009年度・大学生投手リスト」の骨組みの作成が終わりました。
http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/2009%20daigakusei.html

大学生の有力候補は、高校時代にも個別のファイルで作成している選手が多いので、大学・社会人リストの骨組みが完成致しましたら、随時そちらに、大学入学後の寸評も移そうと思います。そうしたら「12球団指名候補」や「一目瞭然」のリストからも、直接フォルダにリンクさせたいと思います。また情報の薄い選手に関しては、オフシーズン中に寸評を一度作成したいと思います。目標と致しましては、シーズン開幕前までに「12球団指名候補」の選手は、殆ど個別寸評を作成したいかなと思っております。

さて今晩は、群馬の逸材の続きを。今回は、甲子園にも出場した桐生一に、楽しみな下級生がいたので、彼等を取り上げてみたいと思います。

○田部井 雄基(群馬・桐生一 2年)遊撃 178/70 右/左

旧チームから3番・遊撃手として出場し、攻守の中心的な役割を果たしていた選手。夏の群馬大会でも、攻守に安定した活躍を見せていた。この選手の素晴らしいのは、視野の広いよく考えられたプレーではないのだろうか。

一塁までの塁間は、4.2秒前後。際だって速いわけでないが、プロの基準を満たすだけの走力はあるようだ。また遊撃手としても、それほどキャッチング・フットワークに華があるわけではないが、広い守備範囲を誇り、スローイングも中々安定している。地肩も基準レベル以上だし、将来的にも二塁あたりなら、上のレベルでも担って行けそうなディフェンス緑力がある。走・守のバランスの取れたプレーヤーだと言えそうだ。

構えも、グリップを少し下げ気味に構え、リラックスして構えられているのが好い。自分のリズムで打席に立てているなど、それほどバランスの良い構えではないが、悪くはないだろう。

ただ残念なのが、投手の重心が下がった時につま先立ちして、本格的に始動するのは、リリース後と言う「遅すぎる仕掛け」を採用しており、これだと上のレベル投手には苦労するだろう。足をあげるタイミングを、全体的に早める必要性がありそうだ。

また小さくステップした後、踏み込んだ足下が、地面から離れるのが速い。引っ張りにかかる巻き込むスイングはこれでも好いが、アウトコースの球をセンターから右方向に流すような、しっかりカベを作って叩くスイングが出来ていないのが残念。それでも金属バットならば、シュアにレフト方向にはじき返せるのだが、木製では中々厳しいものがある。彼の打撃で好いのは、トップを早く作れる点でしょうか。ただスイングが、少々しゃくりあげるようなアッパー気味になっているのが気になります。

素材としては、資質的に特別図抜けた部分、逆に劣っている部分も少なく、好く言えば適度にバランスが取れている。悪く言えば特徴に欠けるタイプであるように思える。ただ、結構いろいろ状況に応じてプレーをしている印象で、更に気合いを全面に出すなど、野球頭脳・「センス」みたいなものには、中々好感の持てるプレーヤーだ。

更に全体レベルを引き上げることが出来ると、強豪大学などへの道も開けて来るかもしれない。ドラフト候補と言う圧倒的なポテンシャルは感じないが、中々の好選手ではないのだろうか。始動の遅さと下半身の盤石さを身につけて来ると、打撃にも特徴が出てきそうだ。

○穂坂 豪(群馬・桐生一 2年)左翼 179/70 左/左

チームの7番打者ながら、徹底的に揺さぶりをかける「イヤらしい」プレーに徹する、大型の外野手です。またリストワークも柔らかく、ミートセンスに優れた将来楽しみな選手でした。

最大の売りは、塁間を4.0秒前後で走り抜けられる俊足にあります。特にセーフティバントなども上手く、相手投手を揺さぶるプレーに特徴があります。更に一塁まで、けして勢いを緩めない貪欲さも、この選手の売りです。残念ながら、守備に関してはよくわからなかったのですが、左翼手をやっているところを観ると、あまり肩は強くないのかもしれません。きっと新チーム以後は、センターなど、もう少し守備的負担の大きなポジションを任されそうです。

左オープンスタンスで、腰の据わったバランスの良い構えが印象的です。投手の重心が下がりきったところで始動する「平均的な仕掛け」を採用。ある程度の長打力と対応力を兼ね備えた中距離・ポイントゲッターが多く採用するスタイルです。

足をしっかり引き上げ、それでいて回し込み、真っ直ぐからアウトステップに踏み込みます。踏み込んだ足下もブレですし、しっかり「間」も持てているので、幅広い打撃が期待出来ます。

ただ残念なのは、始動は早くても、打撃の準備段階であるトップを作るのが遅いところです。スイングは、ヘッドを上手く残して、実に上手くレフト方向に流す打撃を得意にします。ボールに合わせるのが上手く、天性のリストワークの良さがあります。その分、強く振り切ることが出来ないので、その辺が上のレベルを意識した時に、物足りなさは感じます。

ただ頭のブレ・身体の開き・軸足の粘りなどもあり、体軸も非常に安定したものがあります。アベレージ打者としての資質は、中々優れたものがあります。

素材としては、プレーに「速さ」などのスピード感があり、身のこなしに「柔らかさ」を感じさせ、プレースタイルに「イヤらしさ」があり、高い「野球センス」を感じさせる好素材です。体格にも恵まれておりますし、走力もありますから、これで肩などの守備力に魅力があれば、ドラフト候補としてマーク出来るかもしれません。ただまだ、スイングや身体付きに凄みがありませんから、よほど志しを高く持って、上のレベルを貪欲に意識しないと、高卒即プロといったまでの成長は難しいでしょう。ただ一冬超えて、どんな成長をしてくれるのかなあと言う期待は抱かせてくれます。覚えていて損のない、選手ではないのでしょうか。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

慶応  投稿者:神奈川二  投稿日:2009年 1月19日(月)09時46分53秒   返信・引用
  神奈川慶応高校はこれから更に強豪の道を歩むかもしれません。湘南ボーイズ出の三宮が入ります。彼もオールジャパンに選ばれた素晴らしい選手。昨年桐光学園に入った森と同じく注目すべき選手かも知れません。いずれもドラフト戦線に名乗りを上げるでしょう。  
    (蔵建て男) 地元・神奈川にそういった楽しみな選手が入って来ることは、非常に有り難いことです。今後の活躍、大いに期待したいして見守りたいと思います。  

群馬の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月18日(日)11時03分44秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今日は、午後から用があるので、出かけるまでにいろいろ更新して行きたいと思います。さて今回は、群馬の続きに入って行きたいと思います。

○田面 巧二郎(群馬・桐生市商 3年)投手 175/73 右/右(日産自動車)

MAX145キロを記録し、08年度の群馬NO.1右腕と評された投手です。中背ですが、馬力のある投球が魅力です。

立ち上がりこそ制球を乱しておりましたが、イニングが進むにつれてテンポ・制球力も回復。常時135キロ前後の球威のある速球を見せ球に、カーブ・スライダー・シュート・縦スラ・ツーシームみたいな球など、変化球も実に多彩です。またクィックなども1.15秒前後と高速で、マウンド捌き、投手以外の総合力もあり、野球センスは悪くありません。縦スラの落差はあるので、この球が、更に磨きがかかるようだと、将来楽しみです。

基本は、両サイドを速球と変化球で突きつつ、追い込むと高めのストレートで吊ったり、低めに切れ込む縦スラで空振りを誘うパターンが目立ちます。この両サイド・高低・多彩な変化球で、相手に的を絞らせませんし、制球力にも破綻はありません。

素材としては、身体に「強さ」がある馬力が自慢です。球速も基準レベルはありますので「強さ」以外の「速さ」攻めの「厳しさ」・投球の多彩さ来る「イヤらしさ」・総合力の高さから来る「センス」などバランス良く兼ね備える総合力タイプです。

少し肥えやすい体質のようなので、身体にキレみたいな「鋭さ」が出てくると良いですね。基礎体力もありますし、馬力もあるので、まだまだ伸びる要素はあると思います。名門・日産自動車に進むようなので、3年後が楽しみな投手ではないのでしょうか。期待して見守りたい一人です。

○宮澤 翔平(群馬・樹徳 2年)三塁 177/81 右/右

1年生の頃から期待されている選手で、昨夏も3番・三塁手として出場しておりました。この選手の良さは、甘い球を逃さない「鋭さ」にあるように思えます。

ただ三塁手としては、あまり守備・地肩が強くないなど、打撃以外のアピール度が低い印象があります。また打撃も、長距離打者でもなければ、アベレージタイプでもなく、勝負強い打撃が身上なのだと思われます。

構えは、スクエアスタンスで構え、リラックスして構えられているのが良いです。少々自分のリズムを刻めないところが残念ですが、始動も2段階に動作を行う割に、大きく仕掛けが遅くなることもありません。

小さく踏み込んだ足下もブレません。スイング軌道に多少のロスは感じますが、ヘッドが下がらないように意識しながら、しっかりと振り切ることが出来ております。特に内角高めのあたりが好みのようで、ここに来た甘い球は、鋭いスイングではじき返します。

この選手の良さは、頭のブレが小さく、身体の開き、軸足の崩れが少ないなど、体軸がしっかりしており、綺麗に回転出来るところではないのでしょうか。

素材としては、特に図抜けたものは感じない一方、先にも述べたように、打席での集中力が高く、甘い球を逃さない「鋭さ」があります。全体的な総合力を引き上げて、ぜひ大学などの上のレベルへの扉をこじあけて欲しいと思います。09年度の群馬を代表する野手に、育って欲しいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

茨城&群馬の逸材!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月17日(土)21時19分46秒   返信・引用
  皆様今晩は。さて茨城の情報が薄くなって申し訳ないのですが、その分群馬の逸材は充実しているので期待してみてください。今回は、茨城の逸材のラストと群馬に入って行きたいと思います。

○益子 亘(茨城・常磐大高 3年)一塁 182/76 右/右

残念ながら、彼のプレーを確認したのは、2007年の彼が2年生の時のものです。08年度には、茨城を代表するスラッガーとして名前があがっていたようなので、再度一昨年の模様から見つけ出してきました。

線が細くひょろっとした選手です。右のオープンスタンスで構え、グリップを下げつつバットは立てて添えます。またグリップと身体の位置を離し、かなり独特のスタイルです。

仕掛けも、投手の重心が上がりきったところで始動し、重心が沈み込んで前に移動する段階で打ちに行く2段階ステップが観られます。ただ本格的な始動が遅すぎないので、大きな問題にはなりません。

気になるのは、真っ直ぐ踏み出した足のつま先が開いてしまい、更にインパクトの際にブレます。そのためどうしても、腰の逃げが早くなってしまいます。上手くツボにはまって巻き込めれば良いのですが、外の逃げて行くスライダーなどの対応には苦労しそうなタイプです。

またスイングの際にも、肘が下がってトップ〜インパクトまでのロスが非常に大きなスイングをします。スイングの弧は大きいのですが、バットが波打ってしまっています。もう少し下半身を安定させて、ブレのないスイングを身につけて欲しいですね。最終学年で、何処までその辺が改善されていたのか気になるところです。

素材としては、強打者としての雰囲気はあり「怖さ」などはあると思います。ただその割に筋力がまだ未熟で「強さ」なども物足りないものがありました。そして打者としては粗いので、投手としては怖さはあるものの、脆く「イヤらしさ」に欠ける傾向があり、対応力に欠け「野球センス」に課題のあるタイプかと思います。結局のところ、よほどの成長がないと上のレベルで通用するのは厳しそうな選手で、一体何処までその脆さを改善出来たのかが気になります。高校生レベルの強打者で終わったのか、更に上のレベルにつながるような進化を魅せたのか、今度何処かの会場で、そのプレーを確認してみたい選手でした。

◎岡 貴之(群馬・樹徳 2年)投手 175/74 左/左

北関東屈指の左腕として、09年度のドラフト戦線での活躍が期待される存在です。フォーム・投球センスなどの完成度も高く、スケールよりも実戦派として期待タイプでした。

2年生ながら、すでに投手としてのまとまりがあり、投球フォームもスムーズで、大きくいじるところはなさそうな、完成度の高い左腕です。ストレートは、常時130キロ前後・MAXで135キロまで記録していると云います。球威・球速はないのですが、球質がキレ型で、球速以上のものを感じさせます。

球種は、主に左腕らしいカーブとのコンビネーション。他にスライダーやフォークやシュート系の球もありそうですが、現状カーブが目立ちます。右打者にも左打者にも、適度にコースを投げ分け、それほど四球で自滅するタイプではなさそうです。左腕らしく牽制は上手く、高い野球センスを感じさせてくれます。ただベースカバーが遅かったり、クィックが1.3秒台ぐらいで、あまり早くないなど、まだまだ課題も少なくありません。

素材としては、身のこなしの「柔らかさ」・マウンド捌きやフォームから来る「センス」の高さが秀でております。その一方で、身体の「強さ」、球の「速さ」・綺麗なフォームの裏返しとして「怖さ」などの威圧感に欠ける部分があります。それだけに肉体のパワーアップを図る一方で、隙なしの「鋭さ」を磨いたり、フォームや投球に「イヤらしさ」を追求することが求められそうです。

現時点では、良い投手といった印象。それだけに、一冬超えて、明らかなパワーアップ・球速面のアップがあった場合は、ドラフト候補としてマーク出来る選手になろうかと思います。けして馬力のあるタイプではないので、このまま「センス」のみが優先して、大学・社会人に進む可能性も充分あると思います。志しを高く持てスケールアップ出来れば、高卒プロの可能性を秘めた素材ではないのでしょうか。期待半分、不安半分で春の訪れを待ちたいと思います。

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九州国際大附属 榎本選手  投稿者:セルベージャ  投稿日:2009年 1月17日(土)16時47分59秒   返信・引用
  ご無沙汰してます。榎本選手ですが、昨年の夏の大会から4番を任されていて、若生監督からは相当期待されているみたいです。チーム事情までは、分かりませんがそれまで4番だった荒木選手が1番に回った位ですから。  
    (蔵建て男) もう少し先になりそうですが、全国の逸材・福岡編の時は、大いに注目してみたい選手ですね。  

茨城の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月17日(土)08時51分11秒   返信・引用
  皆様おはようございます。少々予定よりもかなり遅れておりますが、今日から北関東の逸材達をご紹介して行きたいと思います。

最近は、この掲示板で書き込む短評から、出来るだけ技術論の比重を少なくし、もう少し選手の本質を皆様に伝えられないかと考えております。そういった微妙な変化にも、注目して読んでいただけると幸いです。

○大塚 貴彦(茨城・霞ヶ浦 3年)投手 180/70 右/左

2008年度の茨城を代表する投手の一人で、春季関東大会でも観戦し、夏までの成長を期待していた剛球タイプの投手です。

少々背中を後ろに反り投げ降ろして来るタイプで、球速は常時130〜135キロぐらい。MAX140キロまで記録したと云われている選手です。球にボリューム感があり、球速表示以上の威力に感じさせる馬力型です。

速球の他には、縦に割れるカーブを中心に、スライダーなども織り交ぜます。立ち上がりこそ制球にバラツキが目立ちましたが、イニングが進むにつれ、徐々に両サイドに球が散り、想像以上に制球力は安定しておりました。

一見荒削りなタイプに見えるのですが、背番号9を付けている野手なので、フィールディングも素早く、クィックも1.1秒前後と高速。牽制は軽くしか投げませんが、動作に鋭さがある選手です。意外に試合をまとめる能力もあり、野球センスは高いのかもしれません。

この選手の良さは、肉体の「強さ」、フォーム・体格から来る威圧感から来る「怖さ」などを感じさせるところにあります。その反面、身体全体に「柔らかさ」に欠け、投球に「イヤらしさ」などに欠ける部分があります。

将来的には、もう少し絞れて身体を鍛えれば、常時140キロ以上の速球で押せるパワーピッチも期待出来そうな素材ですし、その割にはまとまっていると云う良さもあります。大学・社会人でも本格的な指導と志し次第では、まだまだ化ける可能性もあるのではないかと期待しております。馬力・余力のある選手なので、意外に3,4年後面白い存在になるのではないかと期待してみたい選手でした。

○木内 翔太(茨城・霞ヶ浦 3年)遊撃 173/62 右/右

春季関東大会まで知らない選手でしたが、実際に観てみて、非常に良い選手だったので、継続して観てみました。高校生としては、三拍子バランス取れたセンスのあるプレーヤーです。

春に引き続き、夏も正確なタイムは計測出来ませんでしたが、中の上レベルの脚力はありそうです。キャッチング・フットワークなども基準以上で、将来的にも二遊間を担える素材であり、特にスナップの強さに特徴があるスローイングが魅力です。

打者としても、非常に高速スイングが特徴で、コンパクトな打撃をします。特に「平均的な仕掛け」を採用して、打撃に幅があるのが良いです。ミートポイントが多岐に渡る上に、その球を逃さない鋭さがあります。肘を下げてバットを寝せて出すのですが、ドアスイングを防ぐためにバットの先端が下がらないようにスイングします。このことにより、スイング軌道の悪化を防いでいるので、コンパクトかつ高速スイングを実現出来ております。ただし、横の変化には対応しやすいですが、縦の変化に対してはどうなのかな?と云う疑問はあります。彼のもう一つ優れた点は、頭の動きが小さく、身体の開き・軸足の崩れの少ない体軸の安定感にあります。安定した打撃が期待出来そうな選手です。

素材としては、肉体の「強さ」・「怖さ」などには少々まだ物足りないものは感じさせるものの、甘い球を逃さない「鋭さ」高い「センス」を感じさせる選手です。すなわち意識の高さ+天性のセンスで魅了するタイプで、肉体の資質で圧倒するタイプではない実戦型です。

今後も大学・そして社会人への可能性もまで秘めた選手で、活躍が期待される好選手です。ぜひ今後も、その成長を見守って行きたい好選手でした。

○岡本 力耶(茨城・霞ヶ浦 3年)投手 177/72 右/左

チームメイトの大塚 貴彦のような剛球・馬力型ではなく、よくまとまった好投手タイプの投手です。MAX136キロと云われる選手で、むしろ総合力で勝負したい選手でした。

関東大会で観た時は、この岡本が先発・大塚がリリーフと、夏観戦した時とは逆パターン。ただ観た印象は、双方ともあまり変わりませんでした。常時球速は、130キロ前後ぐらい。それほど際だつ速球ではありませんが、どちらかと云うとキレ型の球質です。

変化球は、カーブ・スライダー・チェンジアップなどがあるようで、右打者に対しては低めにスライダーが行きますが、左打者には球全体の制球力が甘くなり、スライダーが高めに浮く傾向は春と同じでした。

この選手は、投手としてのまとまりがある「センス」に優れたタイプで、肉体に「強さ」・球に「速さ」などが物足りないのが今後の課題です。またフォームに「イヤらしさ」肉体に「怖さ」や攻めの「厳しさ」など、より後天的に身につけられる資質を磨くことで、資質を伸ばすことが期待されます。

逆に言えば、今のレベルのままだと、大学など上のレベルでの活躍は厳しいだけに、更にワンランク・ツーランクの上積みが欲しいです。元々持っている投手としてのセンスはあるので、パワーアップが望めれば、比較的早い時期から活躍出来るかもしれません。今後の成長に期待したい一人でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

Re: 優しく愛して  投稿者:まうまう  投稿日:2009年 1月16日(金)23時49分58秒   返信・引用
  > No.9123[元記事へ]

あのー

失礼ですが自分でブログでも立ち上げて
応援をしたらどうでしょうか?

一個人に対してそこまで気を遣ってコメントする
サイトではないような気がしますが・・・

当該選手の印象もよくないかと思いますし。

すいません、この記事は削除していただいても結構ですが
ちょっと気になったもので。

失礼しました。
 
    (蔵建て男) 残念ながら、まうまうさんの云うとおり、一個人に焦点をあてているサイトではないので、限界があると私も思います。

また先ほどの続きですが、環境に恵まれない選手達・学校関係者には、プロや多くの有力大学・社会人チームの関係者を振り向かせる活躍・実績を地道に作って行くしかない。その積み重ねが、やがてそこのステータスや信頼につながって行くのだと思います。

ですから本村選手が、大学で実績を残すことで、より野球環境に恵まれた大学なり社会人の関係者に注目される。そういったことが後に続く後輩に礎になる。それがやがてプロにつながる。そういったことの積み重ねだと思うですよね、野球環境を変えて行くと云うことは。
 

優しく愛して  投稿者:やぶへび  投稿日:2009年 1月16日(金)20時22分25秒   返信・引用
  蔵さんこんばんは!

久しぶりですな!
正直この↓
蔵さんらしからぬ心無いコメントにはわが目を疑いました。
http://534.teacup.com/caq79450/bbs/8903

 はい。確かに「今後の本村選手の活躍を期待します」とありはしたものの。
なんと返事したものかずいぶん困り果てました、、。

 しかし、あれから数ヶ月も経った現在は
沖縄出身選手の日本全体での置かれた立ち場ってものの現実を
振り返ってた時、その現実を知って、
未来の若者らのためにも、何とかしなければならないなどと、ひとり益々燃え盛っております。

さて、蔵さん報告ですが本村眞理選手は去る11月の推薦入試で既に
沖縄国際大学硬式野球部進学が決まっているようです。

 ところで蔵さん、これは希望ですが
本村眞理選手の高梁日新高校時代のようなそのように
プロへの道に対して無知な地域や学校だから仕方がないなどと言わんばかりのコメントを、、、
未だ純粋な面が多く残る18歳の青年が同世代の他の地域や学校の生徒への劣等感を醸すような、、、。

ーそのようなコメントは今後の
本村眞理選手の大学入学後では決して降りかかる事がなきよう
何とかならないものでしょうか。

 例えば
多くのプロ球団が積極的にその様な劣等的な立場におかれている学校や地域を訪れるなどして。
「プロへの道」ーなどとレクチャーしてはいかがでしょうか。
それを世論が引っ張るなどして。

いくら日本プロ野球との歴史が割りと遅かった沖縄の選手でも対大リーグとの対戦歴史・実力までも
日本のプロ野球よりも遅かったわけでは決してないですから。お願いします。

以上 やぶへび
 
    (蔵建て男) ご子息の大学進学おめでとうございます。ぜひ九州予選を勝ち抜き、全国大会でお会い出来ることを楽しみにしております。

私は、すべてグランドの上で選手を平等に観ることに心がけております。

そのため選手の環境等が如何なるものかは、私の問題ではありません。ですから選手の置かれている環境・立場・有名無名に関わらず、選手を平等な目で見る、良い選手は良いと評価する、そのことが私の役割であり、それ以上でもそれ以下でもないと云うのが私の本音です。

ですから私は、世の中を扇動したり、プロに必要以上の行動を起こすように促すのは、逆に特定の地域・選手を贔屓することになり、それは私の目指すべき方向性とは違います。

ですから環境に恵まれない選手がいたとしても、それを同等に観ることに心がけることが私の出来ることであると思っております。

選手を輩出することで、所属する学校の意識も変わって来る。そういった物事の順序があるのではないのでしょうか。野球環境を変えて行くには、地道な実績の積み重ねを続けて行くことだと私は考えます。
 

(無題)  投稿者:SB  投稿日:2009年 1月16日(金)11時23分3秒   返信・引用
  荒木貴裕 遊撃手        【身長】178 【体重】76 【投打】右右           【出身地】富山県       津沢中(高岡シニア)→帝京三高(山梨)→近畿大学 (09年主将)       【大学通算成績】      【試合】49【打数】174  【安打】47【本塁打】0  【打点】14【打率】270                         2008世界大学野球選手大会代表                 【試合】8【打数】25    【安打】8【打率】320                          関西の大学の強豪近畿大学の今季の主将!       守備力は、以前から大学生トップクラスと評価 !課題だった打撃も、昨夏の世界選手権での経験が生きたのか、秋のリーグでは、打率3割台記録し 好走守三拍子揃った選手です!  
    (蔵建て男) 昨年あたりから、徐々に力を付けて目立ってきましたね。今年もきっと確認する選手だと思うので、じっくり彼のことをチェックしてみたいと思います。西日本を代表する内野手ですから、期待している一人です。  

石川の逸材6!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月15日(木)07時20分44秒   返信・引用
  皆様おはようございます。中々ページ更新に時間が割けないのが悩みですが、明日ぐらいから、また頑張って行きたいと思います。上手く行けば、今日の夜あたりから、積極更新が復活出来るかもしれません。今日も仕事を一杯残しているので、そちらが優先となりそうですが・・・。

今日で、石川・北信越の逸材シリーズもラスト。明日ぐらいからは、北関東に入って行けたらと考えております。残念ながら、東京・神奈川・千葉は、私自身が録画した地域なので、それは最後に後回しをして、その後は、東海地区に移って行きたいと考えております。

○谷口 貴之(石川・遊学館 3年)遊撃手 右/左

右に左打ち返す幅広い打撃に、ボールに合わせるのが上手い天性のリストワークが自慢好打者です。2008年度組では、石川を代表する好打者でした。

フットワーク・ハンドリングなど遊撃手としては中々上手いものがあります。ただ残念なのは、地肩が強くない点。この点が、上のレベルで遊撃を続ける上で、一つネックになりそうです。走力に関しては、全力で一塁まで走り抜けたものがなく、正確なタイムはわかりません。しかしチームの一番打者を務めるように、本気で走ればソコソコ速いのでしょう。ただより出塁が求められるタイプだけに、特に一塁までには貪欲に駆け抜けて欲しいと思います。

打撃に関しては、構えた時から線の細さが気になります。スクエアスタンスでグリップを下げて構えるのですが、この手のタイプにしては両目で前を見据える姿勢が良くありません。それだけに、幾分オープンに前足を引いて構えた方が、良いのではないかと思います。

始動がリリースの直前と極めて「遅すぎる仕掛け」なので、どうでしてもスイング動作に余裕がありません。上のレベルを意識するのであれば、早めに始動することをお勧めします(特に好打者タイプなので)。ただボールを上から叩く、スイング軌道に無駄がないのと、踏み込んだ足下がブレないなど、上半身・下半身バランスの取れたスイングが出来るのが魅力です。

肉体の「強さ」に欠け、そこから来る「怖さ」などの威圧感の無さが気になります。ただリストワークなどの身のこなしの「柔らかさ」を感じ、高い野球「センス」も感じられます。このセンスを磨く意味でも、隙なしのプレーを意識した「鋭さ」、好打者としての「イヤらしさ」などが出てくると、中々素晴らしい打者になると思います。大学などに進んでもやって行ける選手だと思いますので、志しを高く持って頑張って頂きたいと思う選手でした。

○山本 大樹(石川・金沢 2年)遊撃手 175/76 右/右

「野球小僧」のリストに掲載されていたので、再度映像を見直してチェックを入れて観ました。私自身生で、北信越大会でも観たことがある選手です。この選手は、遊撃が守れる上に、積極的な走塁が目に付くプレーヤーです。

一塁までの塁間は、4.35秒前後(左打者換算で4.05秒前後)とプロの基準である4.2秒を上回る俊足が、彼の持ち味です。塁に出ると、すかさず盗塁を試みるなど、高校レベルでは足を売りに出来るレベルです。ただこれがイコール、上のレベルで足を売りに出来るかは別問題。ましてプロレベルで足を売りにするとなると、相当技術を磨く必要がありそうです。

また遊撃手としては、キャッチング・フットワーク・打球への反応など並以下で、地肩もドラフト候補としては中の下ぐらいと、際だつものはありません。大学などに進むにしても、将来的にはよほどこの冬の成長がない限り、遊撃手としては厳しそうです。

打撃も、右に左へと打ち返す打撃が出来ますし、パンチのあるところは魅せてくれます。スクエアスタンスで構えているのですが、少しクローズ気味になっており、両目で前を見据える姿勢はよくありません。気になるのは、腰の逃げが早く開きが抑えられない下半身。その影響か?上半身も非常にロスのあるスイングを軌道をしております。しっかりカベをキープ出来るスイングを身につけないと、巻き込む打撃しか期待出来なくなります。

足が速いので、プレーにスピード感があるのは魅力です。ただ肉体の「強さ」・相手を威圧する「怖さ」などが出てこないと、物足りない印象は否めません。現状、今のレベルだと大学など上のレベルでも活躍は厳しいかなと思います。三拍子の総合力を引き上げて、2009年度の石川を代表する遊撃手に育って頂きたいと思います。

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石川の逸材5!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月14日(水)08時03分49秒   返信・引用
  皆様おはようございます。昨日は、TVを観ていたら眠りについてしまい、気がついたら朝でした(笑)。まあ、それだけ疲れが貯まったいたと言うことでしょうが、徐々にペースを取り戻して行ければと考えております。

さて今回は、石川の逸材の第五弾!今年、来年組の選手をご紹介したいと思います。あまり雑誌などには取り上げられていないようですが、共になかなかの好選手でした。

○安井 祐太(石川・小松工 2年)遊撃手 右/左

球に逆らわない打撃が持ち味で、昨夏の時点でも1番・遊撃手を務めておりました。レフト前に綺麗に流す打撃などを観ると、石井琢郎(ベイスターズ−広島)を彷彿させるような選手です。また一番打者ながら、ボールを転がす意識もあり、中々野球センスの高さを好選手です。

ちょっとアウトだとわかると、塁間を緩めてしまう部分があり、性格な一塁までのタイムが計測出来ませんでした。ただ少し緩めても4.4秒ぐらいで走っているところをみると、本気で走れば4.2〜4.1秒ぐらいの基準以上の脚力はありそうです。もう少し一番打者なのですから、貪欲にプレーする姿勢が欲しいです。

また遊撃手としては、中々安定しており、キャッチング・フットワーク・スローイング・地肩共に、基準以上の能力のある遊撃手です。更に一冬超えて磨きがかかると、上のレベルでも二遊間を続けて行ける素材になれるかと思います。

打撃に関しては、構えた時にグリップを身体の近くに固める感じの構えです。残念なのは、一度ベース側に足を持って行き、リリース後に始動する「遅すぎる仕掛け」になってしまっている点です。この辺を幾分早く始動して、打撃動作全体に余裕が持てる用になると、水準以上の速さにも充分対応して行けるようになるのではないのでしょうか。ボールを捉えるセンスには良いものがあるので。

良いのは、大きく最後まで振り切れていながら、美しい弧を描くスイング軌道です。無駄のないスイングが出来るので、無駄なくセンターからレフト方向にはじき返します。

身体に「強さ」プレーに「怖さ」などの威圧感はないタイプですが、「柔らかさ」・「センス」に秀でて、これに更に「鋭さ」や「イヤらしさ」に磨きがかかるようだと、面白い存在になろうかと思います。走力の意識を高めつつ、レベルアップして行ければ、上のレベルでも活躍して行ける選手だと思います。センスがある選手なので、志しを高く持って野球に取り組んで欲しい選手でした。

○山岸 祐介(石川・遊学館 1年)捕手 右/右

1年夏から正捕手を任されている将来楽しみな捕手です。先輩にも遠慮することなく、野手に指示が出せるところが魅力です。もう少しミットのドテを向けて、しっかり存在を示して欲しい部分はあるのですが、キャッチング自体は悪くありません。ただ時々キャッチングが雑になる傾向があるのが気になります。また投げ終わった後、ミットを降ろす癖などもあり、その辺も気になりますね。どちからと言うと、現時点では打撃の方が目立つ印象です。

打撃も少々構え時に固いかなあと言う印象はあるのですが、腰の据わった打撃が出来ますし、身体に強さを感じます。ただ彼も始動がリリース直前と遅すぎる傾向があり、もう少し動作全体を早めて、スイングに余裕のある動作を望みたいです。

スイングは、上からボールを叩けるのは良いのですが、意識がライト方向のプルヒッターで、ボールをセンターから右方向に合わせようと意識がありません。これは、ようやく3年ぐらいになるとわかって来る部分なのですが、上のレベルの野球を意識するのであれば、もう少しプレーに幅を持ったり、貪欲にいろいろ吸収する意識が必要です。

今は持っている肉体のポテンシャル・力任せなプレーに頼った素材型です。もう少しプレーに柔軟さ・思考が大人になって来ると、いろいろ変わって来そうです。徐々にチームの中心選手としての自覚が出てきて、その辺に変化が出てくると、2年後には全国レベルの打者になれると思います。その成長を期待してみたい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

九州の  投稿者:神奈川二  投稿日:2009年 1月13日(火)17時08分42秒   返信・引用
  九州国際高校ですか、榎本という選手が良いとのことを聞いてます。もう一年で4番を任されていますよ。神奈川緑東シニアから本来は東北高校に行くのをやめて九州に移った若生さんを頼り行ったとこと。かなりいいみたいですが知っているかたいますか。将来のドラフト間違いなしとのこと。まだ先の話でもホットだと思いますよ。  
    (蔵建て男) 一人九州国際大附には、気になる1年生野手がいたんですよね。それが、榎本だったですかね、非常に2年後楽しみな大器でした。

もし彼が榎本だったとすると、2年後はドラフト戦線を賑わす強打者に育つと期待しております。
 

お詫び  投稿者:ホームラン  投稿日:2009年 1月13日(火)06時07分17秒   返信・引用
  西武担当のホームランです。昨日は仕事の都合で
オークションドラフトに無断欠席してしまい大変ご迷惑をお掛けいたしました。

蔵建て男さんはじめ参加者の皆様には深くお詫びいたします。
本当にすみませんでした
 
    (蔵建て男) わざわざご連絡有り難うございます。出来れば開始前までに、出来れば一言掲示板なり・メールを頂けたら幸いです。  

石川の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月12日(月)11時18分29秒   返信・引用
  皆様こんにちは。昨日からオークションドラフトも本戦に突入。前半の部を終えたので、結果を掲載致しました。
http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/2009%20oukusyon%20zenhan.html

石川の逸材は、第6弾までを予定しております。次なる県は、いよいよ北関東に入って行きたいと考えております。

○藤本 誠也(石川・小松工 3年)投手 180/77 右/右

オーソドックスな右の本格派で、MAX138キロを記録したと云われる投手です。内角を突くことが出来る投球が持ち味ですが、良い球と悪い球のバラツキが、まだあるように感じました。

常時130〜135キロぐらいの速球に、カーブ・スライダー・チェンジアップらしき球を織り交ぜてきます。右打者に対しては、両サイドに速球を散らせつつ、カーブなどで緩急・カウントを稼ぎます。また左打者に対しては、速球とチェンジアップで外に球を集めつつ、内角にスライダーやカーブで突く投球を行います。

牽制など投球以外の部分や投球センスなど並かなといった印象。もう少し身体が出来てきて、球筋が安定して来ると面白いと思います。まずは、大学などに進んで、投手としての総合力を引き上げて欲しいですね。今後の活躍を期待しております。

○三木 亮(石川・遊学館 2年)遊撃 175/72 右/右

元々はチェックするつもりはなかったのですが、「野球小僧」に掲載されていた選手なので、チェックし直してみた選手です。昨夏の大会では、2番・遊撃手として出場しておりました。

最大の売りは、一歩目の判断力に優れた遊撃守備にあります。ただそれ以外のキャッチング・フットワーク・スローイング・地肩などは、A級の素材には見えませんでした。また一塁までの塁間を、送りバント時に4.2秒弱(左打者換算で3.9秒ぐらいに相当)で走りますが、これはあらかじめ走りだしているので、0.3秒ぐらい速いものとして、左打者換算でも4.2秒前後と云うのが、彼の脚力だと思われます。これは、プロの基準レベルぐらいの脚力はありますが、けして足を売りに出来る程ではありません。また普段は、塁間を緩めてしまう傾向もあり、それほどプレーに貪欲さを感じませんでした。

打撃の方は、スクエアスタンスでグリップの高さは平均的。あらかじめ捕手方向に、グリップを引きすぎていて、構えに力みが感じられます。腰の据わり・全体のバランスなどは良いですが、両目で前を見据える姿勢は並ぐらいでしょうか。全体的に、少し脆そうな印象を受けました。

始動は、投手の重心が下がりきって前に移動する段階、すなわち「遅めの仕掛け」を採用しております。これは、典型的なスラッガータイプが採用する仕掛けですが、ボールをギリギリまで見定めてから、あらゆる状況に対処する2番タイプにも適した仕掛けです。そういった意味では、彼のプレースタイルに合致しているものと思われます。

足を小さく浮かし、真っ直ぐからややベース側にインステップします。そのため真ん中〜外角側の球を捌きたいと云う、彼の意志が感じられます。そのため少々内角の捌きは、窮屈になりがちです。インパクトの際にも、なんとか足下がブレないように踏ん張れておりますが、打てるポイントも限られていて、あまり幅の広い打撃は、期待出来ないようです。

あらかじめ捕手方向にグリップを引いているので、構え〜打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)までのグリップの移動は観られません。ただロスがないのですが、打撃全体に固さを残すと共に、グリップも内側に入りすぎて、ヘッドの出もイマイチです。

ただバットを上から降ろす意識があるので、意外にトップ〜インパクトまでのスイング軌道にロスは感じません。ただスイングの弧が大きすぎて、スイングが波打ってしまっているので、インパクトが安定しない印象があります。

頭の位置・身体の開き・軸足などは安定しており、体軸は悪くありません。上半身の動きをシャープにし、下半身が耐えられるようなバランスの良いスイングを期待したいです。

遊撃守備に磨きをかけ、センスのあるプレーを期待したいです。ただもう少し打力をつけないと、大学などに進んでも、活躍は厳しいかなと思います。今後の成長に期待してみたいと思います。

○宮永 慎也(石川・遊学館 3年)投手 右投げ

MAXは135キロ程度ですが、柔らかい腕の振りに、将来性を感じさせてくれる投手でした。

遊学館らしいキレのある常時130〜135キロぐらいの速球に加え、ブレーキの効いたカーブ・スライダーなどを織り交ぜて来る正当派右腕です。牽制・クィック・フィールディングにも優れ、筋の良さを感じさせてくれます。

右打者に対しては、アウトコース低めのストライクゾーン〜ボールゾーンに逃げて行く速球と、アウトコース低めに沈むブレーキの効いたカーブなど変化球の割合が多いです。しかし制球力も中々安定しており、特に変化球が低めに集まるのは良いところです。

左打者に対しては、やや的が絞りにくいのか、投球・制球共に苦労している印象があります。チェンジアップなどを覚えて投球の幅を広げたいですね。

まだまだ発展途上の投手なので、これからの成長に期待したい投手です。じっくり育成してくれる環境ならば、まだまだ伸びる余地のある投手だと思います。ぜひ大学などに進んでも、野球を続けて欲しい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

石川の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月11日(日)12時59分28秒   返信・引用
  皆様こんにちは。今日は、オークションドラフト本戦の前半の部を21時から予定しております。年始を飾る「迷スカウト」の一大イベントして定着している企画です。どうか皆様も観戦して頂けたらと思います。詳細は、ちなみに育成枠ドラフトの結果は、こちらから。
http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/2009%20oukusyon%20ikusei.html

さてこちらでは、今日も石川の逸材の続きを行って行きたいと思います。

○荒木 雅仁(石川・金沢辰巳丘 3年)投手 181/68 右/右

MAX140キロを投げると云われている右の本格派で、多彩な変化球も併せ持つ、好投手でした。

ランナーがいなくても、セットポジションで投げ込んで来る投手で、常時130〜135キロぐらいの速球に、カーブ・スライダー・シュート・チェンジアップなど球種は多彩です。ただ絶対的な球がないのので、右打者に速球、スライダー・カーブなどを外角に集め、特に変化球が低めに来るところが、良いところです。また時たま、内角を突くなど両サイドを使った投球が身上です。

左打者にも、両サイドに投げ分ける投球が身上で、1.05〜1.15秒以内クィックも中々速いです。試合をまとめるセンスなどは悪くないのですが、何か売りに出来るものが欲しい気がいたします。平均的に何処も揃っているので、何か武器が出来てくると、上のレベルでも安定した投球が期待出来そうです。

○庭林 元也(石川・金沢学院東 3年)中堅 178/80 右/右

3番・中堅手として、昨夏は出場していた選手です。三拍子バランスの取れた選手で、それでいて、セーフティバントで揺さぶるなど、イヤらしい側面もあります。

守備に関しては、その打球への反応等観ていると、まずまず上手そうな印象を受けます。実際確認出来ませんでしたが、肩も強く、中々俊足の持ち主でもあるようです。

打撃では、前足を引いてグリップを高めに添え、あらかじめ捕手側にグリップを引きます。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢はイマイチで、足を引いている割に、前の見据えが悪いことからも、身体が固いのかもしれません。故障には充分注意したいものです。ただグリップ付近を揺らぎ、自分のリズムで打席に立てているところは良いです。

投手の重心が下がる時に、開いていた足をベース側に持って行き、つま先立ちします。そのため本格的な始動は、リリース後になってしまって、これでは始動が遅すぎます。

小さくステップして、真っ直ぐ踏み出した足下は、インパクト際にブレてしまうのは残念。

トップの位置に、あらかじめグリップを引いているので、ロスは少ない。ただグリップに遊びがなくなり、力みが生じやすい。

またを上から振り下ろす意識があり、トップ〜インパクトまでのロスは小さい。フォロースルーまでしっかり振ることは出来ているが、前が小さく後ろは大きくなスイング軌道でも、何かスイング後半が物足りない。

頭の位置は動かないが、軸足の形はそれなり。足下が踏ん張れないので、身体の開きが早いのが残念だ。

足下の盤石・始動の遅さに大きな問題を抱えている。しかし相手の隙を突くプレースタイルと、相手を揺さぶるイヤらしさを兼ね備えており、その高い野球センスを生かしたい。三拍子バランスが取れている上に、野球センスも高い選手。これからも、注目して行きたい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

石川の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月10日(土)13時01分44秒   返信・引用
  皆様こんにちは。まさに今週の「迷スカウト」は、オークションドラフトウイークとなります。そのため他の更新等は、あまり進まないかもしれませんが、皆様もご一緒に堪能してみてください。詳しくは、http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/2009%20oukusyon%20draft.html で。

○清瀬 拓(石川・金沢西 3年)投手 176/68 右/右

MAX144キロを誇る投手として、北信越で注目された投手です。ただ私が観に行った北信越大会では、すでに故障しており結局登板がなく終わりました。しかし、最後の夏で、病み上がりながら、その片鱗を確認することが出来ました。

中背の投手で、常時135キロ前後(MAX139)キロの速球を投げ込んでおりました。序盤は、久々の先発と云うこともあり手探り状態でしたが、徐々にリズムが出てきました。特に体重がしっかり乗った時のストレートには、観るべきモノがある投手です。

球種は、縦・横二種類のスライダーに、カーブ・チェンジアップなどがあるようで、多彩な球種を誇ります。右打者には、アウトコースに速球とスライダーのコンビネーション。左打者には、胸元を速球とスライダーで突きつつ、外に小さく沈む球があるようです。

クィックも1.15秒前後と基準以上で、フィールディング・ベースカバーなども中々上手いです。ただ牽制を入れて「間」を取ることが出来ないので、やや投球が一辺倒になることが怖いです。ただ肉体のポテンシャルに優れると云うよりは、野球センスに優れたタイプの選手だと思います。

順調に回復し、大学などで成長すれば、常時140キロ台〜中盤ぐらいは、先発で出せそうな素材です。これから進む環境と本人の志し次第では、大学での活躍、更に社会人と、その上のステップも見えて来ると思います。故障がなければ、まさに全国レベルの投手だっただけに、チームもタレント揃いだったので甲子園にこられず残念でしたね。来年以降も、引き続き注目して行きたい、実力の持ち主でした。

○田中 勇馬(石川・寺井 3年)右翼 180/81 右/右

私の観た中継では、6番・右翼手として出場。しかしながら、持ち得るポテンシャルは、やはりチームで一番の素材だと感じました。はっきりいって、守備、走塁に関しては詳しくわかりませんでしたが、それほど強振しなくても、右翼手の頭の上を抜けて行く、リストの強さには才能の片鱗を感じました。またベースランニングも速く、走力もソコソコのものがあることが予想されます。

打撃では、構えた時に少々前の足と腰を引いて構えます。グリップを高めに添え、あらかじめ捕手方向に添えます。腰の据わり・両目で前を見据える姿勢は良いのですが、全体のバランスが腰が引けてよくありません。ただ自分のリズムは打席で刻めているので、癖のある構えではありますが、それほど理に適っていないわけではありません。

投手の重心が沈みきって前に移動する段階で始動する「遅めの仕掛け」を採用。ボールを惹きつけて、打つポイントが少々後ろの打者なのかもしれません。足を軽く上げて、真っ直ぐ踏み込んで来ます。真っ直ぐ踏み込むと云うことは、内角でも外角の球でも捌きたいと云う彼の意志の現れです。インパクトの際にも、足はブレることなくスイングすることが出来ておりますので、右方向への打撃も可能にします。

打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)を作るのが遅れることなく、それでいて深く取れて打球に勢いを与えます。またグリップが身体の奥にまで入り込んでいないので、ヘッドの滑りだしも悪くありません。

ただ肘が下がって行く上に、バットの先端まで下げてスイングしてしまうので、スイング軌道にロスがあるのは確かです。真ん中〜内角の捌きはどうなのかな?と云う疑問は残ります。ただフォロースルーまで、しっかりバットを振り切ることが出来ております。リストは強そうですが、それほど長打を売りにするタイプではないと思います。

頭のブレ・身体の開き・軸足の強さなどもあり、体軸にも安定感があります。際だつ特徴・技術はありませんが、破綻のないプレーヤーだと思います。上のレベルで野球をい続けるのならば、まず何か自分の色・特徴を見出して欲しいと思います。そうすれば、技術・バランスの取れている選手なので、出場機会にも恵まれそうです。今後の成長に期待したい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

石川の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月 9日(金)21時24分13秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日から全国の逸材は、石川県に入って行きたいと思います。この地は、春季北信越大会にも赴いた地です。また今日ご紹介する二人は、この大会で気になった選手として、過去取り上げました。最後の夏の模様でも気になったので、今回も再度取り上げてみたいと思います。

◎谷内 亮太(石川・金沢西 3年)投手&遊撃 178/70 右/右

春季北信越大会では、県大会で故障した清瀬拓に代わり、マウンドに上がっていた選手です。しかしこの大会で気になったのは、非凡な内角の捌きをする打撃にありました。春見られなかった、遊撃手としての彼のプレーを見られたので、今回改めて取り上げてみたいと思います。

私の見た寺井戦では、三番・遊撃手として出場しておりました。春は、非常に優れた内角の捌きが目を惹きましたが、この試合では、きっちり右方向にはじき返す打撃も魅せてくれておりました。またヘッドスピードも鋭く、野手のいないところに打ち返す打撃に魅力があります。

残念ながら走力はわかりませんでしたが、遊撃手としては中々の選手でした。フットワーク・地肩も良く、守備範囲の広さを感じます。上のレベルでも二遊間を意識出来る選手ではないのでしょうか。

打撃に関しては、少しクローズ気味に構え、グリップは平均的な高さながら、最初から捕手側に添えます。腰の据わり自体は悪くないのですが、全体のバランス・両目で前を見据える姿勢が、イマイチだったのが残念です。まだ打席でも、自分のリズムを刻めていないのも、惜しかったです。

投手の重心が下がっている途中で始動する「早めの仕掛け」を採用。典型的なアベレージタイプの打者が、採用する仕掛けです。足を大きく引き上げ降ろすタイプなのですが、足を回し込むような幅のあるタイプではなく、大きく上げ下げするのが、彼の一定のリズムのようです。少し内角の捌きを促すように軽くアウトステップをしてきますが、踏み込んだ足下も我慢出来、甘めの外角の球ならば、しっかり右方向にはじける下半身の踏ん張りはあります。

最初から捕手側にグリップを添えており、打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)から、そのまま振り出してきます。ややトップが浅いのが気になりますが、コンパクトに振り抜くことを重視しているタイプなので、それほど問題にはなりません。バットを寝せながら、それでいてヘッドは下げないでスイングするので、横に切るようなスイング軌道です。横の変化には強いタイプの選手だと思います。

けして強打者タイプではないのですが、フォローまでしっかりバットが振り切れることは好感です。スイング軌道からも長打よりも単打を得意とするタイプであることが伺われます。

頭のブレも小さく、軸足も安定しているので、安定した打撃が望めそうです。腰が早めに逃げるのですが、足下が踏ん張れているので、ある程度のところで止まります。構えの悪さを解消出来れば、打撃のポテンシャルも高いので、上のレベルでの活躍が期待されます。

現時点では、やや線が細く、肉体の強さが求められます。それでもヘッドスピードは速いですし、甘い球を逃さない「鋭さ」・野球センスの高さが感じられます。

大学・社会人といった高いレベルでの野球も意識出来、非常に将来楽しみな選手です。守備力も悪くないですし、走力もソコソコあるようだと、ひょっとすると、将来プロを意識出来る内野手になるかもしれません。今後も期待して見守りたいナイスな選手でした。ぜひ志しを高く持って、野球を続けて頂きたいと思います。

○門田 哲弥(石川・金沢西 3年)左翼 185/77 右/左

恵まれた体格を生かした、4打者らしい強打者です。この選手の売りは、完全に打撃にあります。一塁までの塁間は、4.4秒ぐらいと左打者の基準である4.2秒よりは大きく劣ります。

またその走力の無さから、守備範囲も狭く、地肩も強くありません。ただ北信越大会のレポートに書いたように、球際には強い傾向があるようです。

肝心の打撃ですが、左オープンスタンスで、グリップの高さも平均的で、あらかじめグリップを捕手側に引くようなことはありません。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢も良いです。特に打席でリズムを刻むような揺らぎは見られないのですが、力みがなく良い構えだと思います。

強打者でありながら、投手の引き上げた足が、降り始める時に始動します。これは「かなり早い仕掛け」であり、通常アベレージタイプの打者が多く採用する仕掛けです。確かに当たった時の打球は強力ですが、本質的にはオーバーフェンスタイプと言うよりは、野手の間を抜けて行くタイプなのかもしれません。

早めに足を引き上げ、ゆっくり回し込んで、真っ直ぐ踏み込みます。こういった足の引き上げから着地までの「間」を稼げる選手は、いろいろな変化に対応しうる幅の広い打撃が出来ます。またややステップが狭いのは気になるのですが、それでもカカトを地面にめり込ませ、インパクトの際の足下のブレを最小限に抑えております。

打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)を作るのが遅れ気味で、急いでバットをトップの位置に引き込もうとしているのが気になります。ただトップ自体は深いので、打球に勢いを与えるのと、それほど奥に入り込んでいないので、ヘッドの滑りだしは悪くありません。

ただスイングの際に肘が落ちてしまうので、どうしてもトップ〜インパクトまでのスイング軌道が外周りになり、ロスを感じさせます。大きな弧を描いてスイングしているので、当たれば強烈なのですが、その割にフォローまでは、それほどしっかり振り切れていないのは残念です。

ただ頭のブレは少ないし、身体の開きもある程度我慢出来ております。また軸足にも強さを感じるなど、体軸の安定感は悪くありません。トップを早く作るのと、ロスの大きなスイング軌道の改善が、今後の課題でしょうね。少々粗く・脆い印象があるのですが、打撃のポテンシャルは悪くありません。と言うよりも、打ってなんぼの選手です。

最大の売りは、肉体の「強さ」にあります。また課題は、プレー全体にスピード感がないのと、野球センスに劣る部分がある点です。この点が、将来に改善出来るのかが、上のレベルでの野球で、活躍出来る一つポイントになるのではないのでしょうか。ただ地方大学レベルであれば、その強打を全面に出して押せる打撃の良さはあると思います。三拍子の総合力を引き上げ、大学などでも活躍して欲しい一人です。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

東大・鈴木投手について  投稿者:プライセス  投稿日:2009年 1月 8日(木)20時52分40秒   返信・引用
  明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
千葉県の高校野球の有力選手、関東圏の選手を紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

ところで中日が東大の鈴木投手をリストアップしましたね。これには驚きましたが、たとえ速くなくても、実戦力を長けた投球術があるか、実戦力のあるフォームをしているのでしょうか?
しかし蔵さんは「制球力のある左腕を買い!」といっているように、まだ鈴木投手は83回三分の一を投げて43四死球と2イニングで1個を四死球を出すペースであり、絶対的な制球力がある左腕投手といえません。しかし年々成績が向上しており、探究心・学習能力が高い投手だと評価しています。なので、一冬越すと課題の制球力アップを克服している可能性が高いと思っているのです。蔵さんも暇があればぜひ彼をチェックしてください。

果たして蔵さんの眼鏡にかなう投手になっているか楽しみですね。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/01/07/01.html

http://yellow.ap.teacup.com/puraisesu/

 
    (蔵建て男) 今年もどうかよろしくお願い致します。

六大学の試合は、春・秋・相当録画しているので、きっと鈴木投手の映像もあると思います。近いうちにチェックしてみたいですね。

今年は、東大にも候補がいると言うことで、六大学も盛り上がることを期待しております。鈴木投手の今後の活躍に期待しております。
 

(無題)  投稿者:小虎  投稿日:2009年 1月 8日(木)06時07分39秒   返信・引用
  やはりオークションドラフトのスレッドに書き込めませんでした・・・
できれば巨人を担当させて頂きたいのですが・・・
 
    (蔵建て男) 現在、アクセス禁止処置は解除しております。そのため考えられる幾つかの禁止事項があるのですが、

端末固有番号を送信しない携帯からの書込禁止やProxy経由の投稿禁止など、何かしらの条件に引っかかっているのだと思われます。それが一体何かは、残念ながら私の方からもわかりません。

もしそちら様で、設定を変えて頂き、書き込める場合は、ぜひスレッドでお知らせくださいませ。巨人担当のSC様との話し合いをして頂き、役割分担などを行ってもらいたいと思います。
 

長野逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月 8日(木)05時16分9秒   返信・引用
  皆様今晩は、あるいはもう朝ですか・・・。今日は、長野逸材のラストを行いたいと思います。次回からは、北信越最後の県・石川に入って行きたいと思います。

◎井領 翔馬(長野・松商学園 2年)中堅 183/75 右/左

恵まれた体格でありながら、構えから緊張感のある「鋭さ」を感じさせてくれる選手で、非常に鋭いヘッドスピードを持つ中距離ヒッターです。2009年度の北信越の中では、最もドラフト候補として浮上してきそうな楽しみな選手です。

もう少し多くの試合をチェックすればわかると思うのですが、守備・走塁に関しては、私のチェックした試合ではよくわかりませんでした。しかし2年生で中堅を任されるだけに、その身体能力は低くないと考えます。ただ昨夏の長野大会5試合では、盗塁0と言うところは、なんとも気になる数字です。

今回取り上げたいのは、打撃の潜在能力。前足を軽く引いて、グリップの高さは平均的。腰の据わり・全体のバランス・アゴをグッと引いて、ボールを見据える姿勢も良いです。微妙にグリップ付近も揺らぎ、自分のリズムで打席に立てているのも良いです。少し力が入り気味なので、力まない程度で構えられると理想的です。

ただ残念なのは、その始動。投手の重心が沈みきったあたりで、開いていた足をベース側に持って行き、つま先立ち。本格的な始動は、リリース直前と「遅すぎる仕掛け」を採用。これだと、日本人の筋力・ヘッドスピードでは、一定レベル以上の投手には対応出来ません。このリズムを重視したいのであれば、始動全体をもう少し早める必要性があります。

始動が遅すぎるために、無駄をなくすためにステップは極小さめ。足の引き上げから着地までの時間が極めて短いので、打てる球のポイントは極めて限られます。彼が生粋のスラッガータイプならば、それもありだと思いますが、中距離〜アベレージタイプなのを考えると、これは気になります。ただ真っ直ぐ踏み込んだ足下はブレないでスイング出来るなど、バランスの良いのは魅力です。

トップは、ベース側につま先立ちした時に、捕手側に引いて早めに作ります。そして深いトップを作りながら、それでいてグリップは奥に入り込んでいないので、ヘッドの出はスムーズです。ボールを上から叩くスイングで、その軌道のロスは少ないです。それでいてスイングの弧は大きく、フォローまでしっかりバットを振り切ることが出来ます。

グリップが最後高い位置まで引き上がってこないので、野手の間を抜けるタイプの強打者で、それほどオーバーフェンスタイプではありません。ただヘッドスピードの速さは素晴らしく、高い将来性を感じさせます。

頭の位置も安定しておりますし、軸足も悪くありません。あとは、踏み込んだ足下のつま先をもう少し閉じられると、もっとエネルギーを内に閉じこめられて、左方向への打球にも伸びが出てきそうです。

守備・走力でのアピールがどの程度かにもよりますが、打撃の始動の遅さを改善出来てくると非常に楽しみな選手です。打撃の潜在能力としては、ドラフト候補としてマークしてみたい選手ですね。2009年度の大きな飛躍を期待したい選手です。

○山宮 彗(長野・東海大三 2年)捕手 右/右

旧チームでは、唯一レギュラーとして出場していた選手です。強引なまでに巻き込む強打が、この選手の持ち味です。2009年度の長野を代表する捕手になるのではないのでしょうか。

捕手としても、ミットを動かさないで、どっしり構えます。ただ残念なのは、その際にミットのドテを、あまり示さないでグラブが下を向いているところです。これだと投手は、的を絞り難いです。

グラブ捌き・キャッチング・打球への反応も良いですし、リードも中々考えられております。また正確なスローイングタイムは計測出来ませんでしたが、送球を見る限り、地肩も悪くなさそうです。そういった意味では、ディフェンス力もある程度兼ね備えた選手だと言えそうです。

打撃の方ですが、スクエアスタンスで構え、グリップを下げバットを立てて構えます。腰の据わり・両目で前を見据える姿勢は悪くないのですが、背中が丸まり気味で背筋が伸ばしておらず、全体のバランスとしてはイマイチです。ただ軽くグリップを揺らぎ、自分のリズムで打席に立てているのは悪くありません。

始動は「遅めの仕掛け」を採用。生粋のスラッガー・強打者タイプの始動です。足を真っ直ぐ踏み出して来るのですが、足がつま先のみ地面について回転するほど、ステップが狭いのが気になります。これだと現状、引っ張って巻き込むスイングしか期待出来ません。外に逃げて行くスライダーなどの捌きは心配になります。

また非常に打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)が深く、それでいてグリップは奥に入り込んでいないので悪くはありません。ただトップを作るのが遅れているのと、グリップを後ろに引き込むのが気になります。早めにトップを作る意識を持ちたいです。

またスイングの際にも肘を落としてしまい、それでいてバットの先端は下げないよう意識しているので、スイング軌道が真横に切るような感じです。大きなロスを感じさせる一方、それでいてフォローまでは、あまりきっちり振り切れておりません。ボールに向かって、バットをブチ当てるような強引なバッティングに、ひたすら引っ張る癖のあるスイングです。

頭と軸足の支点はしっかりしておりますが、いち早く腰が逃げて行くので、右方向への打撃は期待しづらいものがあります。そういった意味では、打てるコース・打球の方向が偏った打者だと思います。ただ高校レベルでは、結構打力のある捕手だと思います。

とにかく打撃に癖があります。この点が、上のレベルを意識した時に気になります。ただ打撃のポテンシャル自体は悪くありません。そういった意味では、高校生レベルの強打の捕手です。

またそれでいてディフェンス力も悪くないです。打撃のイメージが強く、ディフェンス力が目立ちませんが、一定レベル以上の捕手です。身体も強いですし、北信越を代表する捕手として、覚えていて損はなさそうです。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

長野の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月 7日(水)03時23分31秒   返信・引用  編集済
  皆様今晩は。年明けの勤務に身体が対応しておらず、まだまだ調子の上がらない管理人。更新ペースも落ちてきておりますが、なんとか持ち直して頑張りたいと思います。今日は、長野続きから。

○池田 望(長野・佐久長聖 3年)投手 178/68 右/右

オーソドックスな右投手で、MAX136キロを記録すると言われていた投手です。実際に試合を見てみても、常時130〜135キロぐらい出ていそうで、カーブ・縦スラなどを武器に、中々力のある投手でした。

牽制も鋭く、クィックも1.15秒強ぐらいと基準以上。野球センスは悪くない選手です。ただ制球力には多少のバラツキもあり、少し開きが早いのか、甘くない球でも痛打を浴びるなど、フォームにそれほどイヤらしさはありません。

大学などでも野球を続けて行ける力はあると思います。更にそこで活躍するためには、制球力・開きの早いフォームなどの修正が出来て来ると面白いと思います。もう少し身体ががビシッとしてくると、140キロ台の大台も見えてきそうです。今後も何処かで出会えることを楽しみにしたいと思います。

○中村 勇紀(長野・松商学園)左翼 174/80 右/左

とにかく腕っぷりが強い選手で、非常に鋭いヘッドスピードをしているのが特徴です。甲子園も経験し、2009年度の長野を代表する強打者に数えられそうです。

守備・走力に関してはよくわかりませんでしたが、昨夏の長野予選では、6試合で2盗塁と全く動けないわけではないようです。しかしフルスイングが際だつ、打撃の方にその持ち味がありそうです。

前足を軽く引いた構えで、グリップの高さは平均的で、自然体。腰の据わり・全体のバランスも良く、前の見据えはあまり良くないが、脇を開けたり閉じたりして自分のリズムで打席に立てているなど、比較的リラックスした中にも緊張感のある構えです。

ただ投手の重心をあげきったあたりで、開いていた足を真っ直ぐに戻し、つま先立ちします。しかし本格的な始動は、リリース前後と極めて遅く、これは「遅すぎる仕掛け」に属します。ここまで遅いと、打撃に必要な動作が省かれてしまい消化不良のスイングになってしまいます。上のレベルを意識するのであれば、幾分始動(足の上げ)を早める必要があるでしょう。

ただいち早くトップ(打撃の準備段階)を作っており、始動の遅さを補うとしております。トップ自体も深く、それでいてグリップは奥入り込んでおりません。バットを上から振り下ろし、大きな弧を描きつつ、少しアッパー気味にしゃくりあげてきます。そのためグリップは最後高い位置まで引き上がって行きますが、ロスを感じさせるスイングです。ただヘッドスピードの鋭さ・スイングの豪快さは、全国でもトップランクの選手だと思います。

ただ始動が遅いのを、非常に小さなステップで補うとして、打てるポイントが限られてしまっております。またステップ幅も狭く、スイング大きくバランスを崩してしまいます。もう少し上半身と下半身のバランスが取れたスイング望まれます。

足は、真っ直ぐ踏み出すことからも、内角でも外角の球でも捌きたいと言う意志が感じられます。気になるのは、素材としての粗さよりも、肉体に硬さを感じさせる点。この辺が、将来的にどうでるのか?が、一つ大きなポイントかと思います。

ただ豪快なスイング・ヘッドスピードの鋭さには目を見張るものがあるので、ぜひ北信越では、覚えておきたい選手の一人です。

○春原 直登(長野・佐久長聖 2年)三塁手 右/左

昨夏の時点から、佐久長聖で一番を務めている選手です。早めに始動し、足で地面をなぞるように回し込む、幅の広い対応力が、個人的に気になりました。私の見た試合では、あまり結果を残せておりませんでしたが、良い物を持っている選手だと思います。

一塁までの塁間が4.3秒台とやや物足りないのと、三塁手としての地肩・スローイングも、それほど光ものはありませんでした。ただ2009年度の長野を代表する強打者の一人として、気に留めてみたいと思わせてくれる選手でした。ぜひ今度は、もう少しじっくり見てみたい一人でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

(無題)  投稿者:goro  投稿日:2009年 1月 6日(火)23時51分7秒   返信・引用
  昨日は希望球団を書き込んでなかったんですが出来れば楽天で参加したいです。  
    (蔵建て男) 楽天ですね、かしこまりました。  

(無題)  投稿者:ニコル  投稿日:2009年 1月 6日(火)10時16分23秒   返信・引用
  同じくオークションドラフト参加希望です(スレッド掲示板に書き込めないのでこっちに…)
希望球団は空いているのであればソフトバンク希望です。ダメならどの球団でもいいのでお願いします
 
    (蔵建て男) スレッドの方に、もう一度書き込んで頂けたら幸いです。  

長野逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月 6日(火)07時19分9秒   返信・引用
  皆様おはようございます。仕事始めで、かなり心身ともに疲れたのか?昨日は早々爆睡。起きたら、朝でした(大概は夜中に目を覚ますのだが・・・)。これから週末まで、中々思い通りにはならないと思いますが、少しずつ更新を進めて行きたいと思います。今朝は、長野注目選手の続きから。

○伊東 啓貴(長野・松商学園 2年)投手 171/70 右/右

甲子園でも登板した投手で、適度なまとまりがある投手です。2009年度の名門・松商学園のエース候補ですね。

昨夏の時点では、常時125〜130キロぐらいの速球を投げ込んでおりましたが、MAX137キロまで記録していると言われております。変化球は、カーブとのコンビネーションと、非常にオーソドックス投球です。

制球・速球・フォームなど、特に際だつ特徴はないのですが、総合力で勝負する投手なので、一冬超えて更に全体のレベルUPが出来てくると、長野を代表する好投手として注目されるのではないのでしょうか。そうすれば、更に次のステップが、広がってきそうです。

○山田 和也(長野・諏訪清陵 2年)投手 176/69 右/右

ワインドアップから振りかぶって投げる本格派で、中背ながら常時130〜135キロ級の球を投げ込む速球派です。噂では、MAX145キロまで到達したとも言われますが、それほどスケールを感じさせるタイプではありません。

少しシュート回転する球筋に加え、カーブ・縦横2種類のストレートに、ツーシームなどもあるそうです。シュート回転する球を意識的に投げているのか、そうでないのかの見分けは難しいのですが、縦に切れ込むスライダーには、中々の威力があります。フィールディング・牽制などもまずまずで、野球センスもあるのだと思います。

課題は、やや甘いところに入って来る球が多いのと、甘くない球でも痛打される球の見やすさにあるようです。球威・球速を更に増すこともさることながら、制球力・縦系の変化にも磨きをかけたいですね。

タイプ的には、昨年の甲斐(東海大三)と言うよりは、林(松商学園)投手に近いタイプだと思います。北信越を代表する右腕に育つ可能性もあり、2009年度注目の一人だと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

(無題)  投稿者:goro  投稿日:2009年 1月 6日(火)00時44分15秒   返信・引用
  僕もどうしてもスレッド掲示板の方へ書き込めないので、この場での参加表明がしたいのですが…

あと、パソコンからだとどちらの掲示板にも書き込めないです。(前はスレッド掲示板にちょくちょく書き込んでたんですが)
 
    (蔵建て男) パソコンの方からスレッドに、もう一度書き込んでみて頂けませんか。恐らく大丈夫になったと思いますので。  

(無題)  投稿者:小虎  投稿日:2009年 1月 5日(月)22時17分39秒   返信・引用
  オークションドラフトに参加希望ですが、PCと携帯から両方試しましたがどちらも規制のエラーで投稿できません。

この場をお借り致しまして参加希望させて頂ければと思います
 
    (蔵建て男) もう一度、パソコンから書き込んでもらっても宜しいでしょうか?
もし大丈夫だったら、オークションドラフトのスレッドに、希望球団含めて書き込んで頂けたら幸いです。
 

Re: 福井・長野逸材!  投稿者:シシカバブー  投稿日:2009年 1月 5日(月)21時25分40秒   返信・引用
  > No.9101[元記事へ]

蔵建て男さんへのお返事です。

> 皆様こんにちは。中々ビデオ観戦の方も進まないのですが、時間を見つけて行っております。今日は、やや情報が不足している福井の選手。そして長野選手をプラスしてお送りしたいと思います。福井では、甲子園でもコメントした竹沢 恭平(福井・福井商)投手の個別寸評を作成したいと思っております。

はじめまして、福井出身で今は千葉に住んでいます。福井商業の竹沢投手にはすごく期待しています。カープへ入団した斉藤投手のように高卒でのプロ入りも期待しております。また福井商業は去年の夏の甲子園の仙台育英戦で1年生投手が2人登板してますからその二人にも期待しています。甲子園という舞台で、福井商業と仙台育英という名のある高校同士で1年生投手が投げ合っていたというのは自分のなかではかなりの衝撃でした(しかも試合は接戦)。選抜は無理でしょうが夏の大会は期待しています。
 
    (蔵建て男) 福井商の1年は、長谷川投手でしたっけ?夏の甲子園の録画が、途中で切れており彼の投球が収まっていなかったのは残念でした。

ぜひ、この夏はチェックしてみたい一人ですね。出来れば北信越大会に、今年も足を運びたいと思いますので、福井勢の選手達もチェック出来たらと思います。また福井情報などがありましたら、いろいろ教えて頂けたら幸いです。
 

福井・長野逸材!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月 4日(日)14時05分49秒   返信・引用
  皆様こんにちは。中々ビデオ観戦の方も進まないのですが、時間を見つけて行っております。今日は、やや情報が不足している福井の選手。そして長野選手をプラスしてお送りしたいと思います。福井では、甲子園でもコメントした竹沢 恭平(福井・福井商)投手の個別寸評を作成したいと思っております。

○吉本 峻大(福井・北陸 2年)投手 右投げ

MAX139キロと言われる速球を投げ込む投手で、私の観た試合でもリリーフでの登板。そのため速球しか投げ込みませんでした。確かに135キロは出ていそうな、球威のある速球が魅力です。

ただ素材としての身のこなしの「柔らかさ」・上体を振る「鋭さ」・攻めの「厳しさ」・投球の「イヤらしさ」・投球「センス」などの要素に欠け、肉体の強さに頼った素材型であるように思えます。来年度には、140キロ台の大台も見えて来るでしょうが、実戦的な術も身につけて行かないと、上のレベルで活躍するのは厳しいかもしれません。一冬超えた、投手としての総合力UPに期待したいですね。

○内記 拓也(長野・創造学園大附)投手 183/71 左/右

長身のスラッとした体型の左腕で、MAX135キロまで出たと言われている左腕です。ただ私が観た試合では、常時120〜125キロぐらいと、一年前と比べても、それほど球威・球速が増していない印象を受けました。

その球威・球速に欠ける速球とカーブとのコンビネーション。両サイドに球を散らせるのが、この投手の持ち味です。ただ球が見やすいのか?それほど甘くない球も痛打されるなど少々上のレベルでは、苦しいかなと言う印象は受けました。

素材としての体幹の「強さ」球の「速さ」などに欠け、素材の持つ「柔らかさ」・投手としての「センス」などが、まだまだ生かせていないのが残念です。もう少しビシッとして来ると変わって来ると思いますが、今後も野球を続けるのでしょうか?もし続けるのならば、やはり体幹(特に背筋)などを鍛えて、地に根のはいたピッチングにも期待したいと思います。

○山本 駿(長野・松商学園 2年)投手 178/70 左/左

均整の取れた体格の持ち主で、結構球威と角度のある速球派左腕です。ただ投げ終わった後のバランスを崩すことがあり、球がバラバラなのが最大の欠点。その辺のバランスが修正されてくると、北信越でも注目される素材だと思います。

球速は、常時130〜135キロぐらいと、2年夏としては、かなりの球威・球速がありそうです。ただ先にも書いたようにリリースがバラツキ、じっくりボールが観られると苦しいです。変化球は、カーブ。もう少しこの緩い球で、確実にカウントが取れるようになると、投球に余裕と幅が生まれそうです。

肉体の「強さ」球の「速さ」などに優れ、やや身のこなし「柔らかさ」に課題があります。投球は、まだ力に頼っているだけなので攻めの「厳しさ」フォームの「イヤらしさ」などは皆無です。またクィックなども1.4秒前後とまだまだで、まだストライクゾーンにボールを投げ込んでいるだけといった印象です。

ただ左腕で、2年夏の時点でこれだけの球を投げられると言う「素材」としての魅力はあります。一冬の間に、名門の指導で何処まで変わることが出来るのか、密かに期待したい速球派左腕でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

東京大学  投稿者:抹茶男  投稿日:2009年 1月 4日(日)12時40分32秒   返信・引用
  蔵さんにお願いがあります。

六大学の選手の短評などおこなう場合、是非東大の二人の一年生、岩崎くんと内海くんに注目してみて下さい。



二人とも一年生ながらチームの中心として機能し、六大学の好投手にも対応していた気がします。よろしくお願いいたします。
 
    (蔵建て男) そうですか、ぜひ観る機会がありましたら注目したいと思いますね。東大に良い選手がいると、六大学も盛り上がりますからね。  

新潟の逸材!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2009年 1月 1日(木)17時50分49秒   返信・引用
  皆様こんにちは、新年あけましておめでとうございます。今日から「迷スカウト」の選手紹介も北信越に入ります。少々この地区は、TV中継なども不足しており情報が薄いのですが、選手達をご紹介していけたらと思います。2009年度では、東北と共に春季大会から遠征した地域です。

○伊藤 直輝(新潟・日本文理 2年)投手 176/72 右/右

ワインドアップで振りかぶり、気持ちの良いテンポの良さが魅力の好投手です。秋の北信越大会を制し、神宮大会にも出場してきました。選抜の出場が、濃厚な選手です。

中背の体格から、常時130キロ前後(MAX137キロ)の速球に、カーブ・スライダー・チェンジアップなどを投げ込んできます。特にスライダーは、日本文理伝統の縦に割れるスライダーの担い手です。

ストライクを取ることは苦にしませんが、結構球にバラツキがあり制球はアバウトです。特に球威のない変化球が、甘く入るところが課題です。ただ近年、日本文理の投手の活躍は、全国的にも目を見張るものがあります。きっと確かな育成ノウハウを確立しつつあるのでしょう。それだけに彼も、一冬超えて、もう一回り、二回り身体が大きくなり、総合力が引き上がって来ると面白そうです。

現状は、まだまだ秋季タイプチームだから活躍するタイプの好投手でしたが、一冬超えて確実に成長して来ると、大学など次のステップが見えて来るのではないのでしょうか。

○古村 祐也(新潟・新潟県央工 2年)投手 178/72 右/右

この投手は、昨夏・甲子園でリリーフ登板いたしました。ただこの試合の内容よりも、新潟大会決勝戦での、見事な奪三振ショーが印象的な投手です。MAX136キロの速球よりも、大きく曲がりながら落ちるスライダーに、最大の特徴があります。

速球だけ観ると、常時130キロ前後ぐらいの普通の投手です。しかし大きく曲がりながら落ちるスライダーは、新潟県内では中々打ち崩すのが難しい程の威力を誇ります。またこの選手の素晴らしいのは、球全体が殆ど真ん中〜低めに集まる点。また左右の打者に対し、両コーナーにしっかりコントロール出来るなど、2年生離れした制球力を誇っておりました。

制球力+魔球スライダーと言う二つの大きな武器があります。あとは、一冬超えてどのぐらいストレートに磨きがかかって来るのか、この点が大いに気になります。この二つの武器が健在な限り、新潟県内では攻略困難な投手として、県内学校にとっては驚異の存在として立ちはだかりそうです。今後の更なるスケールアップがあるのか、個人的には気になる存在の一人です。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

福島の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月31日(水)13時57分44秒   返信・引用
  皆様こんにちは。いよいよ2008年度も佳境を迎えて参りました。私の方では、2008年度最後の個別寸評・横山 貴明(福島・聖光学院)投手の個別寸評が、完成致しました。
http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/09kp-5.html

また今回は、北海道・東北地区の寸評最後を飾る、福島の逸材4!を書き込んで行きたいと思います。

○四家 祐雅(福島・聖光学院 2年)右翼手 181/78 右/左

甲子園でも、強烈なスイングでヒットを放った強打者です。すぐに代打を出されてしまったので詳細はわかりませんが、すでに新チームでの活躍で、名前のあがっている選手です。

残念ながら、守備・走塁に関してはよくわかりませんでした。ただその動きを見ていると、あまり守備・走塁を売りにするタイプではなく、恵まれた体格を生かした打撃が売りに選手と言う印象を受けます。

その打撃なのですが、スクエアスタンスで構える選手です。少々気になるのは、構え時に少し前に傾き気味で、全体のバランスが悪いような気がいたします。

始動は「遅めの仕掛け」を採用。天性の強打者・スラッガータイプと言うのが、この選手の本質なのかもしれません。始動が遅い割に、足を回し込んで、真っ直ぐ踏み込んできます。インパクトの際にも足下がブレず、バランスの取れたスイングは出来ております。

始動が遅い分、ややトップを作るのが遅いのが気になります。スイング軌道には大きなロスは感じさせず、大きな弧を描いたスイングが出来てます。またフォローの段階でも、少しグリップを引き上げられており、ある程度ボールを運べるスイングです。

頭の動きも小さめで開きも我慢出来、軸足にも強さが感じられました。強打者としての片鱗も感じさせます。

少々スイングの「柔らかさ」・「イヤらしさ」に欠ける淡泊さはありそうですが、スイング・身体にも「強さ」が感じられ、初球の甘い球を逃さない「鋭さ」も兼ね備えます。長距離打者としての資質も兼ね備え、脆さが解消出来てくると将来楽しみな強打者です。2009年度の福島を代表する強打者として、これからの飛躍が期待されます。

◎斉藤 晃平(福島・聖光学院 2年)二塁 168/60 右/左

甲子園では、代打ながら非凡な打撃センスを示した選手です。残念ながら守備や走力に関してはよくわかりませんでしたが、左右に打ち分けるシュアな打撃と俊足の好選手のようです。

この選手の素晴らしいのは、変化球に上手く合わせる柔らかいリストワークがありながら、甘い球を逃さない鋭いスイングが出来るのも魅力です。非常に打撃センスに優れた好素材でした。

前足を軽く引いて構え、理想的な構えになっております。それでいて、自分のリズムを刻めており、構えに関しては、ほぼ言うことはありません。

始動は投手の足が引き上がりきったあたりから、開いていた足をベース側につま先立ち。「遅めの仕掛け」の段階で、本格的な始動に入ります。こういった二段階の打撃動作を行う選手の特徴は、最初の動き始めでスタイルが決定致します。そのため極めてアベレージ色の強い打者だと考えられます。

小さくベース側に踏み込むインステップを採用しております。そのため狙い球を定めて、その球を逃さないスタイルが求められます。ただ踏み込んだ足下は、しっかりブレないでスイングすることが出来ます。

トップも深く、それでいてトップを作るのは遅れておりません。上から無駄のないスイングが出来るのも魅力です。頭の動きも小さめで、開きも我慢出来、軸足にも粘りを感じます。打撃技術は、非常に優れた好選手です。

プレーヤーとしても、リストワークや身のこなしに「柔らかさ」を感じさせる素材。それでいて甘い球を逃さないなど隙なしの「鋭さ」・スイングの素早さがあります。その動きには、非常に高い野球センスを感じさせます。

少々からだが小さく、力強さには欠けますが、「鋭さ」はあるので、けして非力なプレーヤーではありません。2009年度でも、北海道・東北地区を代表する好打者だと思います。ただ体格にあまり恵まれていない上に、守備・走力がどの程度なのかは、正直わかりませんでした。いずれにしても大学・社会人に進んで行ける素材だと思います。今後の活躍が、非常に楽しみなナイスなプレーヤーでした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

ありがとうございました&おめでとうございます  投稿者:DINAMO-JIN  投稿日:2008年12月31日(水)13時41分18秒   返信・引用
   今年も1年ありがとうございました。

 そして、遅ればせではありますが、迷スカウト開設10周年☆おめでとうございます。

 初めてこのサイトを発見したのが99年の秋ぐらいでした。そして、初めて掲示板に書き込んだのが2000年だったと記憶しています。そう考えると、時が経つのは本当に早いモノで…。。。
 当時、数々の貴重な情報でここを盛り上げてくださった皆様は元気かなぁ…なんて、ふと、思いを巡らせてしまいます。

 アマ野球雑誌やドラフト本が書店に多々並ぶようになった現在と違い、当時はここで得る情報が本当に貴重でした。タダで情報を得るだけでは申し訳ないので、自分も少しでも何か発信できれば…と思ったのが、書き込みを始めたキッカケでした。そして、それがサイトにUPされるのも嬉しかったモンです。そして気が付けば、アッ!っという間に2008年。

 今年に関していうと、例年以上に観戦PACEが鈍った年でした。
 初夏のEURO2000に没頭したこと、歳とともに無茶な観戦が利かなくなってきたことがその理由ですが、来年はもう少し球場に足を運べたら…と思っています。

 というわけで、来年もまた宜しくお願い致します。
 
    (蔵建て男) ページ開設から、長きに渡り、熱心なレポートには、いつも頭が下がります。

ページ開設して、数年の常連さんは、それぞれが自分のページを持ったりとか、忙しくなって野球から離れてしまったりとか、書き込みはあまりしなくても、球場でお会いしてお話したりとか様々です。

これからも、どうかお時間のある時は、貴重なレポートを書き込んで頂けたら幸いです。最近は、動画などもあり、益々球場に足を運ばないで選手のことを語る人も増えてしまいました。それだけに、しっかり観戦される方のレポートは、益々その付加価値が増していると私は考えております。

2009年度も、どうかよろしくお願いいたします。
 

福島の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月31日(水)02時31分6秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日は、仕事納めをしてきましたので、明日から本格的に五日間の年末年始休みに入ります。ただいろいろと忙しないので、何処まで更新が出来るかわかりませんが、時間を見つけて積極的な更新を行って行きたいと思います。

さて福島の逸材シリーズですが、当初は第三弾までの予定でしたが、明日の朝に更新予定の第四弾に変更致しました。今日は、その第三弾を書き込んで行きたいと思います。

○高橋 真人(福島・双葉 2年)一塁 右打ち

思いっきりの良いスイングから繰り出す、強打が魅力の選手です。守備・走塁は、あまり良くわからなかったのですが、一塁と言うポジション柄、そこをアピールするタイプではないようで、打撃に注目して頂きたい選手です。

スクエアスタンスで構え、全体的にバランスの取れた強打者スタイルです。ただ打席での威圧感は良いのですが、少々力が入りすぎかなと思います。

あと一度つま先立ちしてから、本格的にその後始動するので、どうしても始動が遅れ気味です。ここまで遅い仕掛けだと、一定レベル以上の投手には苦労しそうです。

ただ始動全体が遅いので、小さくステップして無駄をなくし、インパクトの際にも足下がブレないのは魅力です。ただこういった選手は、打てるポイントが限られる傾向にあります。

トップも深く、スイングの弧も大きいのは、強打者らしく良いです。ただトップを作った時に、グリップが内に入ってしまいヘッドの出がスムーズではありません。おまけに肘を下げてスイングするので、腰の逃げも早いのが気になります。足下がブレないので、ある程度はカベをキープ出来ますが、外に逃げて行く球は辛そうです。フォローまでしっかりスイング出来るところは、強打者としても魅力です。

もう少し、頭の動き、身体の開きの我慢・軸足の安定感など、体軸をしっかりさせてスイングが出来るようになると良いと思います。

打撃には非常に良いものがあるので、あとは対応力を高めてもらいたいと思います。2009年度の福島を代表する強打者として期待したいですね。

○田村 勝歩(福島・聖光学院 2年)遊撃 168/67 右/左

旧チームから中軸を担い、甲子園でも活躍した攻守の中心選手です。遊撃手としてもスピード感があり、甲子園では暴投もしましたが、守備はまずまずです。気になるのは、地肩が並レベルなので、踏ん張った場面からスローイングに不安を感じさせるところでしょうか。また一塁までの塁間も4.1秒強と基準である4.2秒を上回るものがあります。足を売りにする程ではないのですが、破綻のない走力は期待出来そうです。

この選手の良さは、上背はないのですが身体・気持ちに「強さ」がある点です。大舞台でも動じないで自分のプレーが出来る精神的なタフさを感じます。それでいて打撃センスも悪くありません。打てる内野手として、一定の評価が出来そうです。

打撃では、前足を軽く引いてバランスの良い構えです。ただ打席で自分のリズムが刻めないので、少し固い印象を受けます。また始動が遅すぎるので、トップを作るのが遅いなど、ワンテンポ動作が遅れがちなのが気になります。もう少し始動を早める意識が出来ると、スイング動作に余裕が出来てくるので、理にかなったスイングも期待出来そうです。

足下がブレない安定感と、体軸がしっかりしたスイングが出来るのが魅力です。フォローまでしっかりバットを振り切れますし、それでいてボールに合わせることも下手ではありません。強弱ついた打撃が出来る貴重な選手です。

スローイングに不安があるのですが、スピード感があるプレーが出来るので、二塁手あたりが向いているのではないのでしょうか。また打撃に関しては、強打者でありながら、上手さもあるので、良いものを持っていると思います。ハートも強そうですし、まだまだ伸びて行く選手だと思います。大学など上のレベルでの活躍も期待出来る、なかなかの好選手でした。2009年度の福島を代表する好選手だと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

福島の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月30日(火)07時44分22秒   返信・引用  編集済
  皆様おはようございます。今日は、年内最後の出勤となります。いろいろと忙しいので、実際のところ何処まで更新出来るかわかりませんが、更新など勧められたらと思います。

○西川 和美(福島・小高工 3年)投手 右投げ

MAX140キロと言われる右の本格派右腕です。フォームは、少し前に倒れ込むような感じで、常時125〜130キロ程度といった感じでした。変化球は、カーブ・スライダーなどオーソドックス。牽制は鋭く、クィックも1.15秒強とまずまずです。ただフィールディングは、並と言う印象を受けました。それほど投手としてのセンスは感じませんでしたが、破綻のない投球が出来るタイプです。

両サイドをアバウトに突いてきます。速球は、真ん中〜高めに浮く傾向がありますが、球威に欠ける変化球が低めに集まるところは好感が持てます。現状、それほど際だつ武器はないようです。

上のレベルでも野球を続けて行くことかと思います。ただそこで通用するためには、まだまだ球威・球速・制球・フォーム・決めてなど、総合力を引き上げなければなりません。高い志しを持って、全体レベルを引き上げて欲しいと思います。

○稻荷田 悠歩(福島・小高工 2年)右翼 173/74  右/左

この夏の予選でも3番に座り、ボールが意外に伸びる長打力と変化球にも上手く合わせることが出来る打撃が魅力です。

走力に関しては、正確なタイムは計測出来ず。また右翼手としての肩も、はっきりとはわかりませんでしたが、返球を見る限りそれほど強肩には見えませんでした。そのため攻守でアピールするタイプではなく、打撃が売りの選手です。

左オープンスタンスで構え、グリップを下げて構えます。腰の据わりは良く、全体のバランス・両目で前を見据える姿勢は並です。構えた時に脱力出来ており、自然体なのは良いです。

投手の重心が沈みきったあたりで動きだし、いったんベース側に足を持って行き、本格的に始動するのは、リリース直前です。これでは始動が遅すぎて、一定レベル以上の投手相手には辛いでしょう。

小さくステップして、真っ直ぐ踏み込みます。ただ踏み込んだ際には足下がブレのですが、あらかじめ開き気味に着地します。打てるポイントは、かなり限られた選手もしれません。

トップを深く取り、バットを寝せて出すのですが、ヘッドが下がらないようにスイングします。そのためスイング軌道は、横に切るような感じになり、それでいてスイングの弧は大きいものがあります。ただフォロースルーの段階で、グリップが引き上がって来るタイプではないので、ボールを遠くに運ぶと言うよりは、野手の間を強烈に抜けて行くタイプだと思います。しかし飛んだ打球は、よく伸びます。

結構スイングの際に頭は動きます。身体の開きは、始動が遅いので早くありません。軸足にも力強さを感じるのですが、最後からだが伸び上がってしまうようなスイングは気になります。

いずれにしても、2009年度の福島を代表する強打者になると思います。今後の活躍にも、ぜひ注目してみたい一人でした。

○橋本 大(福島・郡山商 3年)投手 右/右

MAX135キロと言われる、柔らかい腕の振りが魅力のサイドハンドです。ストレートには、それほどひかる球威・球速はなく、常時125〜130キロぐらいの投手。

強烈なシンカーとスライダーが武器の投手です。ただあまりにシンカーなどを多投するので、もう少し速球にも磨きがかかると、変化球の威力も生きると思います。

上のレベルでも野球を続けていって欲しい選手で、投手としてのまとまりは適度にありますので、パワーアップを望みたいと思います。今後も何処かの試合で、出会ってみたい一人でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

山根直輝  投稿者:広島人  投稿日:2008年12月30日(火)01時53分29秒   返信・引用
  初めまして。私的な質問なんですがよろしいでしょうか?非常に気になる選手がいます。山根直輝という捕手でソウ徳(漢字が出ませんでした)から上武大、ミキハウスを経て現在は東海理化に所属しているはずなんですが、彼は現在どんなレベルのどんな選手でしょうか?
実は彼が小学生の時少しですが指導したことがありその後も新聞やスコア、雑誌などで名前を見るたび自分のことのように嬉しく思っていました。某有名アマチュア雑誌にも有力選手として名前が出たり、都市対抗の補強選手になったりとある程度のレベルの選手なのはわかるんですがいかんせん生のプレーを見る機会がなく…小学生当時の彼は非常にセンスがよく(特に守備)球際に強く、グラブさばきなどはひょっとしたら天才なんじゃないかと思わせるものがありました。ただ体格的に大きくなく、上を意識すると脚力も打力も中の上、そんな中スローイングには天性を感じたので、十分に遊撃をこなせるレベルのグラブワークにもったいなさを感じつつも捕手転向を勧めたのが自分です。そんな彼が今も捕手をやっている…当時指導者として自分の説いた道、自分の目は果たして正しかったのかと…。人間的にもとてもまじめで性格もよく、そして野球の虫でした。ただ一生懸命すぎるうえ体が弱くヒジ、腰を当時すでに痛めていましたのでそちらも心配です。もし機会がありましたら彼の今を専門家の目で寸評していただけたら光栄です。突然の長文失礼しました。
 
    (蔵建て男) 「迷スカウト」では、上武大時代の彼は、非常に素晴らしいと、何度も絶賛した選手です。恐らくトップページの検索窓から彼の名前を入力して頂くと、当時のコメント等も出てくると思います。

さて現在は、あまり観戦出来る機会が少ないのですが、東海地区を代表する社会人捕手だと思います。その証拠に補強選手としても、都市対抗出場などにも選出されていかと思います。ご指摘の通り、スローイングの一連の流れ、捕手としての野球センスは素晴らしく、個人的には大変好みの捕手でした。ただやはり身体の大きさ・強さと言う観点、また打撃が、ソコソコと言う特徴から、プロが求めるタイプではなかったのかもしれません。しかし私は、彼がプロに進んでいれば、一軍の控え捕手レベルまでは、充分いったと考えております。

機会があれば、またじっくり観てみたいと思いますが、個人的には、過去20数年の迷スカウト活動の中でも、非常に思い出深い捕手の一人です。

捕手として指導され、その道を進められたのは、けして間違いではなかったと私は思います。あと「崇徳」のそうは「すうはい」すうとして変換すると、字が出せると思います。
 

160km投手  投稿者:ジャッジ  投稿日:2008年12月29日(月)23時18分29秒   返信・引用
  高校生でも150kmを超える投手が、珍しく無くなってきた今日、
プロで160kmを超える日本人投手が出てきてもよいと思いますが、
如何でしょう。
プロアマ問わず、近い将来160kmを超えそうな投手がいれば、紹介お願いします。
 
    (蔵建て男) 残念なのが、底辺層の球速UPはめざましい反面、アマのトップクラス・プロの一流選手の計測は、伸び悩み傾向にあるように感じます。

昨年もコンスタントに150キロ台を記録出来るアマは、田澤ぐらい。今年も武内(法大)ぐらいかもしれません。そう考えると将来的に155キロを出す選手が、何人いることか?日本人の160キロ記録には、私はもう少し時間がかかる気がいたします。
 

福島の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月29日(月)23時17分26秒   返信・引用
  皆様今晩は。せっかく休日があっても、年末と言うことで、のんびりビデオを観る時間は殆どありませんでした。中々当初の予定通りことが進みませんが、なんとか年内に東北地区に関しては終えたいと思っております。

今日から東北地区最後の県・福島に入りたいと思います。福島では、短評8人・個別寸評1人を考えております。

○橋本 健(福島・学法石川3年)投手 175/77 左/左

綺麗なフォームの左腕で、上体をピュッと鋭く振れるのでキレのある球を投げる好投手です。常時130〜135キロぐらい、MAXで137キロまで記録したと言われております。

この投手の良さは、キレのある速球が比較的低めに決まるところが多い点です。球種は、カーブ・スライダー・スクリューなど、一通りものがあります。右打者には、インコースに速球・アウトコースにスクリューを決め、両サイドの投げ分けが出来ております。ただ左打者に対しては、かなり制球はアバウトで、速球は低めに集まることが多いのですが、スライダーが高めに浮くことが多いようです。特に両サイドの投げ分けに関しては、アバウトです。

左腕らしく牽制はまずまずですが、クィックは1.25〜1.35秒ぐらいと、あまり上手くありません。また球威・球速・フォームのイヤらしさなどにも欠けており、マウンド捌きなどは洗練されておりますが、特徴を見出して欲しいところです。まあ実戦的な左腕なので、上のレベルでも比較的早い段階での頭角も期待出来そうです。あとは、更に上のレベルとなると、もう一回り・二回り、投手としての総合力を引き上げてもらいたいと思います。

○佐藤 大吾(福島・学法石川 3年)遊撃 177/77 右/右

2008年度の福島を代表する内野手だと思います。少々強引なバッティングの持ち主ですが、走攻守スケールの大きなプレーをする選手です。

一塁までの塁間を4.55秒強(左打者ならば4.25秒強)ぐらいと、プロの基準である4.2秒に近いタイムで走り抜けます。ただこのタイムだと足を引っ張ることはありませんが、足を売りに出来る程ではありません。

遊撃手としても、結構ダイナミックに動ける選手ですが、スローイングの際に腕が横から出るので、どうしても球筋が変な回転をして乱れがちです。ただ地肩に関しては、中の上レベルはあり、将来的には三塁・外野など身体能力を生かせるポジションが出来る可能性があります。ただ二遊間のような繊細なポジションを担うようなタイプには見えませんでした。

打撃に関しては、ほぼ両足を揃えたスクエアスタンス。グリップの高さは平均的で、あらかじめ捕手側には引いておりません。腰の据わり・全体のバランスは並ぐらいですが、少しだけクローズ気味に構えるので、あまり両目で前を見据える姿勢はよくありません。ただ打席ではグリップ付近揺らぎ、自分のリズムで打席に立てております。比較的リラックスして構えられているのには、好感が持てます。

非常に早めに動き出し、いったんベース側に足を持って行き、本格的に動き出すのは、投手の重心が前に移動する段階で動き出します。すなわち「遅めの仕掛け」を採用しているようです。この仕掛けは、長距離打者などのスラッガーが多く採用する仕掛けです。

足を軽く浮かし真っ直ぐ踏み込みます。踏み込みは強いのは良いのですが、少々踏み込んだ足がインパクトの際にブレるのが気になります。そのため身体の開きやパワーロスが、抑えられません。

トップを早めに作れるのは良いのですが、浅めなのが強打者にしては気になります。上からバットを振り下ろし、先端は下がらないスイング出来ており、大きな弧を描きながら、最後まで振り抜けております。インパクトの瞬間に力を集約出来るのが、この選手の最大の良さです。ただフォロースルーの段階で、グリップは引き上がって行かないので、ボールを遠くに運ぶタイプではないように思えます。

頭の動き平均的。身体の開きは、もう少し我慢したいところです。軸足には強さは感じられ、強打者としての片鱗を伺わします。

よく言えば、走攻守スケールがあるのですが、悪く言えば、かなり粗い素材であります。上手くそのスケールを伸ばしてくれる環境に進まれるようだと、意識次第では将来ドラフト候補になれるかもしれません。今後も期待しつつ見守ってみたいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

仙台育英・穂積  投稿者:ジャンヌダルク  投稿日:2008年12月29日(月)18時32分26秒   返信・引用
  寸評を読ませていただきました。動画でも確認しましたが、どうやら少し3塁側へステップしているように見えますね。このインステップ?によって力のある独特のストレートが投げられるのかもしれません。逆にこれが原因で開きの早さやひざの割れが見られるのでは?とも思いました。腕の振りがかなり低い位置なので、いっそのことサイドスローにしてみても面白いんじゃないでしょうか。  
    (蔵建て男) 確かにインステップによる割れが、力をロスしてしまっている印象が強いですね。佐藤由規も比較的似たフォームだったので、一冬超えて下半身が出来てくると、このインステップが修正されて来るようになるのではないのでしょうか。

ただ本質的には、オーバースローではなく、スリークオーター・サイドタイプの回転であるように私も感じます。
 

宮城の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月28日(日)08時47分35秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今日で宮城の逸材はラスト。現在、個別寸評で 穂積 優輝(宮城・仙台育英)投手を作成中。http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/09kp-4.html 夜には、フォーム編も完成させたいと思っております。出来れば、夜から東北最後の県・福島に入って行きたいと考えております。

○佐藤 朔弥(宮城・東北 2年)投手 173/68 右/右

それほど上背はありませんが、オーソドックスなフォームから投げ込んで来る、まとまったタイプの好投手です。

フォームに癖がなく、それでいて2年夏の時点で135キロ近い球速を連発していたように、最終学年では、MAXで140キロ近い球速も期待出来そうな速さもある選手です。カーブ・スライダーなどを織り交ぜるオーソドックスな配球で、コーナーにもしっかり球を集めることが出来ます。名門・東北の主戦投手として、2009年度の活躍が期待される投手です。

○清原 雄貴(宮城・東北2年)投手 175/74 左投げ

中背でガッチリした体格から、球威のある速球を投げ込みます。左腕からすでに、常時130〜135キロを記録するなど、2009年度の宮城を代表する左腕になりそうです。

変化球は、左腕らしい大きなカーブ・スライダーを投げ込みます。ただリリーフで少し観ただけなので、詳しいことはありません。ただマウンド捌き・制球にも破綻はなく、力がある投手であることは間違いなさそうです。

馬力もありそうな選手なので、一冬超えてどのぐらいの投手に育っているのか注目したいです。東北高校の左腕の先輩と言えば、嶋重宣(広島)や加藤将斗(元横浜)などの系統を引き継ぐタイプだと思います。どのぐらいの投手に育つのか、密かに期待したい存在でした。

○山口 歩(宮城・聖和学院 3年)投手 182/72 右/右

背番号3を付け、チームの4番を担っている選手です。しかし延長15試合引き分け再試合となった仙台二高戦で、先発登板致しました。スラッとした投手体型で、非常にバランスの取れた綺麗なフォームをしていたのが印象的でした。

球速は、常時135キロ弱ぐらい(MAXは140キロと言われております)。角度のある速球を投げ込みます。変化球は、カーブあたりでしょうか。普段は、アウトコースに、しっかりボールを集めることが出来ます。

ただマウンド経験が不足しているのが、勝負どころでの制球力の甘さなど、不用意なところが感じられました。また大型で角度はあるのですが、フォームは癖がなく、イヤらしさは感じられません。

将来的には、投手だと思います。本格的に投手に専念し、良い指導者に恵まれれば、コンスタントに145キロぐらいの速球を投げ込める速球派投手として、才能が開花しそうです。ぜひ今後も野球を続けて、その才能を伸ばしていって欲しいですね。非常に将来性豊な素材でした。

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(無題)  投稿者:ニコル  投稿日:2008年12月28日(日)07時15分40秒   返信・引用
  蔵さんおはようございます。聖和学園の伊藤は
東北学院大に進学するらしいです!今年の
日本シリーズで大活躍した西武・岸を育てた
大学ですし4年後が楽しみな投手ですねー。
寸評読んで更にこの投手の事が気になりだしました。
 
    (蔵建て男) 伊藤は、想像以上の好投手でした。東北学院大に進まれるですね、ぜひ打倒福祉を目指し精進して欲しいと思います。

今日コメントした、チームメイトの山口歩も中々の素材でした。
 

宮城の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月27日(土)18時04分20秒   返信・引用
  皆様今晩は。今日から、本格的に年末年始休みに入られた方も少ないと思います。私の方でも、少しずつ時間が取れると思いますので、更新頻度を増やして行けたらと考えております。今日は、まず宮城の続きから。

◎伊藤 祐介(宮城・聖和学園 3年)投手 左/左

ノーワインドアップからゆったり投げ込んで来る左腕で、コンスタントに135キロ前後を刻む、中々の好投手でした。この夏の宮城大会準決勝では、延長15回を一人で投げ抜いたタフネスさも兼ね備えます。

速球は、常時130〜MAX136キロ。キレのある速球が武器で、常に135キロぐらいの速球を投げられる力がある左腕です。変化球は、カーブ・スライダー。両サイドをアバウトに投げ分けるタイプで、それほど縦の変化のない配球です。マウンド捌きが洗練されており、如何に好投手といった感じです。現状クィックは出来ませんが、牽制は左腕らしく上手く、試合をまとめるセンスがあります。

現状凄みはありませんが、更にワンランク・ツーランンク力強くなると、更に上のステップが見えてきそうです。無名ですが、大学などでも比較的早く活躍出来そうな選手で、そこで実績を積めば3,4年後はドラフト候補として注目される可能性を秘めております。かなり実戦的なタイプなので、社会人あたりまで進んで即戦力候補としてと言うパターンをたどれるかもしれません。モチベーションを高く持って、野球で飯を食うんだと言う意識を持ち続けて行ければ将来楽しみな存在です。

○熊谷 健太郎(宮城・一追商 3年)二塁 167/72 右/右

独特の雰囲気を漂わす選手で、相手にとっては厄介な曲者タイプです。チームの3番・二塁手を担い、個性的なプレーが目立つ異色な存在です。

一塁までのタイムなど、走力に関しては正直よくわかりませんでした。ただ二塁手としては、派手さはありませんが堅実で、地肩も基準以上のものがあるように感じます。守備に関しては、破綻のないプレーヤーだと思われます。

肝心の打撃なのですが、グリップを下げ、身体の近くで添えます。そしてベース側にクローズ気味に向き、かなり独特の構えです。ちょっと斜め下から睨みつけるボールの見据えは、投手に不気味さを感じさせます。相手投手にとっては、組難しを印象づけるタイプです。

ただ個性的なのは良いのですが、かなり課題の多い打撃です。まず極端に仕掛けが遅く、リリースぐらいで始動するので、どうしても速い球に遅れ気味です。上のレベルのスピードには苦労しそうです。ただボールをじっくり選び、甘い球を逃さない高い集中力があるのは、評価出来るポイントです。

また始動の遅さから、足の引き上げを小さくします。そのため打てる球の幅は狭く、狙った球を逃さず叩く鋭さが求めます。またベース側にインステップするので、外角の球を強く意識したスタイルです。センターからライト方向にはじき返すのが、この選手の持ち味です。ただその割に、踏み込んだ足下が早く地面から離れてしまい、カベを長くキープ出来ないのが残念です。

バットの先端を下げないように、身体の横で切るようなスイング軌道です。それでいてスイング後半の弧が大きく、最後にはバットをしゃくりあげるようなアッパースイングになります。とても引き手が強いのが特徴なのですが、かなり粗い印象は否めません。

また足の上げ下げが小さいので、頭の動きは小さいです。それに、インステップして踏み込むので、身体の開きも遅めです。ただその割に、身体が前に突っ込むように、軸足の安定感がないところが気になります。現状、確実性の高い打撃は、キビシイかなと思います。

かなり個性的で癖のあるフォームです。この個性を認めて伸ばしてくれるのには、本人が独特の打撃技術を持っていて修正出来る術を持っているか、物凄い打撃技術のしっかりした指導のいる環境でないと、彼の個性は伸ばせないような気がいたします。それだけに上のレベルでモノになるかは、かなり微妙だと言わざるえません。ただこういった個性的なタイプが活躍出来ることを、個人的には大いに期待しております。

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退院できました。  投稿者:千葉のおじさん  投稿日:2008年12月26日(金)20時11分24秒   返信・引用
  お久しぶりです。やっと退院できました。(嬉)またいろいろと投稿したいと思います!
この入院中にたくさんの情報が入りました。
私は松戸市内に住んでいるので松戸の中学校や高校の情報が入りましたので後に投稿したいと思っています、またよろしくお願いします!
 
    (蔵建て男) 退院おめでとうございます。ぜひご無理をなさらない程度に、書き込んでくださいませ。  

宮城の逸材1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月26日(金)03時48分33秒   返信・引用
  皆様今晩は。更新ペースが落ちてしまい申し訳ないです。今日から宮城に入って行きたいと思います。今年の宮城大会のDVDは、少々ファイナライズに時間を取られてしまい、昨年の模様から下級生を掘り出す作業から行いました。

○浅野 貴彦(宮城・古川学園 3年)投手 172/74 右/左

2008年度の宮城県を代表する好投手で、MAX140キロを記録したと言われる投手です。私がチェックしたのは、彼が2年生当時のもの。ただすでに当時から、古川学園の主戦として活躍し、宮城大会でも目立った存在でした。小柄ですが、躍動感のあるフォームの持ち主です。

ワインドアップから振りかぶり、投手らしいフォームで投げ込むセンスの高い投手です。当時の球速は(宮城大会はスピードガン表示あり)、常時130キロ前後。しかし手元までしっかり伸びる球質がありました。また縦・横2種類のスライダーがあるのか?特に落ちながら曲がるスライダーには、威力を感じます。

クィックは1.2秒前後と基準レベルで、牽制もそれほど鋭く投げませんが、上手く「間」を取れるタイミングで入れることが出来ます。左右両打者の外角高め近辺に球を集めて投球を組み立てます。気になるのは、それほど甘くない球でも痛打されるなど、意外に球は見やすいのかな?と思える部分もありました。

高校生レベルとしては、非常に高い野球センスと勢いを感じさせる好投手で、もし最終学年で常時135〜MAX140キロ級の球をコンスタントに投げ込んでいたとなると、大学などでも、早い段階から活躍出来るのかなと思います。その成長を確認することは出来ませんでしたが、何処の大学で、ぜひその勇姿を確認してみたい投手でした。

◎荻野 裕輔(宮城・東北 3年)投手 178/80 左/左

この投手は、2年生の頃からずっと見続けてきた投手で、ゆったりと着実な成長曲線を描いている正当派の左腕投手です。ゆったりとした投球フォームには、典型的な先発投手といった印象があり、更に成長して行くようだと、将来プロからの指名も意識出来る素材だと思います。

特に2年秋〜3年春ぐらいの間に、角のあった投球フォームに無駄ががなくなりつつあり、更に夏に向けて、球筋が大人の球に変わってきました。投手としての総合力がある投手で、総合力全体を引き上げられるようだと、プロでもローテーションを期待出来る投手になれるなあと言う手応えみたいなものを感じ始められるようになってきております。

ゆったりとしたテイクバックを行い、ピュッと上体を鋭く振るギャップで、キレのある球を投げる投手です。夏ぐらいには、コンスタントに130キロ台後半をたたき出せるようになり、MAX143キロまで記録。少し大人びた投球は、大学生投手を観ているような印象でした。

変化球は、左腕らしい大きなカーブと、低めで切れ込むスライダーにあります。私が確認した試合では、右打者が殆どいなかったので、外角に逃げるスクリュー系の球があったかはよくわかりませんでした。左打者には、アウトコースに逃げて行くスライダーを多投し、むしろ速球よりも多く投げ込みます。インコースにも速球や内スラを魅せることが出来、更にアウトコース低めにスライダーが逃げて行くと、左打者には相当厄介で遠くに感じられる球です。基本は、両サイドに球を散らすスタイルの投手で、その制球力も安定しております。

ややまったりしている部分があるので、それほど投球リズムが良いタイプではありません。また牽制・クィックレベルも破綻がないといった程度で(中の上ぐらいか)、クィックに関しては、現在1.4秒前後かかるなど出来ないといって良いです。落ち着いたマウンド捌きの中にも、まだまだ課題が見え隠れする部分があります。

正直淡々と投げ込んで来る投手で、あまり訴えかけて来るものがない投手なので、あまり観ていて惹かれるものが乏しい投手です。ただその実力は着実に伸びており、スカウトが注目して観てみる価値のある投手になってきました。元々秋は、この時期だから話題になる話題先行のドラフト候補との感も強かったのですが、徐々にその実力が成長に伴い、ドラフト候補に相応しいものになってきました。上のレベルでも期待出来る投手で、更に実績を積んで総合力を引き上げられるようだと、近い将来は上位候補でプロを意識出来る素材だと思います。今後の更なる成長を見守って行きたい投手でした。

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山形の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月24日(水)07時46分22秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今日で山形の逸材はラスト。今日は、将来楽しみな下級生達をご紹介して参りたいと思います。明日から、宮城県に入って行く予定です。

○佐藤 雄介(山形・日大山形 2年)投手 右投げ

角度を生かした速球とスライダーが武器の投手で、2009年度山形期待の速球派です。試合の模様は、ちょっとダイジェストで観ただけなので、簡単にフォーム分析から考察したいと思います。

引き上げた足をピンと伸ばす時に、地面に向けて伸びているので、どうしてもお尻は一塁側に落ちない典型的なスライダー投手のフォーム。それでも足を前に逃がす意識があるので、更に粘れるようになると良いだろう。

グラブは、最後まで身体の近くで抱えられているので、左右の軸のブレは小さく、基本は両サイドを突く投球が身上ではないのだろうか。足の甲の押しつけが不十分なのが残念で、球が高めに浮きやすいのではないかと気になるところ。

フォームが直線的で、打者から球が隠せていない印象を受ける。しかしその割には、リリーフ時にはボールが頭の後ろにあり、球の出所は隠せている。気になるのは、腕を無理に高い位置から引き上げようとしており、身体への負担が大きいこと。そして球離れも早く、微妙な制球力や球質に影響している印象を受ける。

フィニッシュの段階で腕は身体に絡んでいるが、踏み込んだ足が前への体重移動をブロックしてしまい、投げ終わった後も身体が流れるバランスの悪さが気になる。

投球フォームの4大動作に当てはめると、着地・開きは及第点だが、球持ちと体重移動に課題を抱えている。一冬超えて、更に実戦的なフォームになっているようだと、まだまだ楽しみな投手。どんな成長を遂げて行くのか注目したい!

○平川 雄隆(山形・酒田南 1年)一塁 169/60 右/左

1年生ながら、非凡な打撃センスを魅せたスーパー1年生です。ミートセンスの高さを生かした強打が自慢の選手です。

前足を引き、バットを倒して構える選手。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢などは並で、特に構えた時に、自分のリズムで打席に立っていない。

「早めの仕掛け」を採用する天性のアベレージヒッター。足を早めに引き上げ、空中で長い間浮かしている、幅の広いスイングが魅力。ベースの反対側に踏み出すアウトステップを採用し、インパクトの際に足下がブレないバランスの良さがある。

あらかじめグリップをトップの位置に持って行き、そこから一気に無駄なく振り抜くロスのないスイングが特徴。少々トップが浅いのが気になるが、強く振ることよりも無駄なく振り抜くことを重視したスイングだ。

頭の位置・身体の開き・軸足の粘りなども良く、体軸に安定感があるのも、この選手の非凡な打撃を支えている。

将来的なことを考えると、一塁などのポジション・盗塁などのアピールなど、守備・走塁のアピール度に欠ける点。そして身体がやや小さいのが気がかり。そのため総合力の引き上げと身体をあと一回り、二回り大きくなって来ると、上のレベルの野球も見えて来るだろう。非凡なセンスの持ち主だけに、2年後に向けて大きく育って欲しい!

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山形の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月23日(火)07時34分8秒   返信・引用  編集済
  皆様おはようございます。いよいよ今年も残り僅かと押し迫って参りました。年内中に、東北・北信越地区の寸評発表と言う私の目標も、大いに難しくなって参りました。山形に関しては、本当は今日の朝で終える予定でしたが、あともう一回分あるので、それをラストにしようと考えております。早く年末年始休みになって、集中的に更新したいものです。

○小山 貴史(山形・酒田南 3年)投手 170/75 右/右

上背はないのですが、ガッチリした体格から力強いストレートを投げ込んで来る投手です。酒田南のエースナンバーを付けて、甲子園でも登板致しました。

ストレートは、球威のある常時130〜135キロぐらい(MAX141キロ)の速球に、カーブ・スライダー・シュート・縦スラ?など非常に多彩な変化球を合わせ持つ。両サイドを丹念に突く投球が身上で、けして球威・球速でねじ伏せたり、物凄い変化球があるわけではない。投球フォーム・投球スタイル共に、至ってオーソドックスな投手だ。

けして凄みのある投手ではないが、馬力があり基礎体力はありそう。クィック・牽制などもそれなりで、投手としてのまとまりもある。大学レベルでも、比較的早い段階での登板に恵まれるかもしれません。今後更にワンランク球威・球速を増して来るようだと、上のレベルでも活躍出来るかもしれません。今後の更なる成長を期待したい投手でした。

○豊田 翔(山形・羽黒 3年)投手&二塁 右/左

最後の夏は、背番号6を付けてセカンドを守り、山形大会決勝戦では、先発のマウンドにも上がった選手です。キャプテンとしてチームをまとめ、一年生の時から試合に出場する経験豊富な選手です。

けして上背はないのですが、常時135キロ前後は出ていそうで、MAXで140キロ以上叩き出しそうな地肩の強さがあります。速球が、ナチュラルに変化する投手で、カーブ・スライダー・チェンジアップ・ツーシームかシュート系の球などがあります。

ランナーがいない時でもセットポジションから投げ込むなど、少々球にバラツキがあります。さすがに内野手だけあって、牽制・フィールディングなどは鋭いのですが、クィックなどは出来ないようです。少々上体に頼るところがあり、投げ終わったあと身体が流れる感じのフォームでした。ただ素材としては、バネがあって楽しみな選手です。

制球にはバラツキがあるのですが、真ん中近辺の甘いゾーンに球がこないので、適度に球の散った荒れ球・癖球投手として、打者としては的が絞り難そうです。

今後投手としてやって行くのならば、将来的に常時140〜145キロ級の投手に育つ可能性はあると思います。球自体はイヤらしいので、あとはフォームなどにも実戦的なものが出てくると楽しみです。本格的に投手に専念した時に、どのような投球を披露してくれるのか密かに楽しみにしたい投手でした。

○佐藤 陽次朗(山形・日大山形 3年)投手 174/74 左/左

MAX136キロと言われる左腕で、恐らく常時130キロ前後の球速だと思われます。むしろ球威・球速で抑えるのではなく、投球術や上手さで試合を組み立てるタイプではないかと思います。ただ試合の模様は、ダイジェストだったので、フォームを簡単に分析して感想を。

足をゆっくり引き上げるところからも、自分の「間」を大切にした先発タイプの投手だと感じられます。ゆっくりと高い位置まで足を引き上げ、じっくりとエネルギーを捻出します。

軸足の膝には余裕があり、フォームに力みは感じません。バランスを取るために、かなり二塁側に足を送る傾向があります。極端に足をピンと伸ばす時に二塁側に送るのが気になります。こうなるとお尻はバッテリーライン上に残り、カーブやフォークなどの球種を投げるためのスペースが確保し難くなります。ただ足を逃がすことは出来ており、着地までの粘りはソコソコです。ただそれでもインステップになっており、まだまだ下半身の未熟さを感じさせます。

グラブは胸元でなんとか抱え込めており、両サイドの制球は悪くなさそうです。足の甲の押しつけは並ぐらいでしょうか。球の出所自体は、それ程開きは早くないので悪くないです。腕の角度も並ぐらいですが、少々球離れが早いのが気になります。

腕の巻き付き、全体のバランスなどは並ぐらい。もう少し前に体重が乗って欲しいかなと思います。全体的にフォームに躍動感がないせいか、もっさりした印象を受けます。

投球の4大動作に当てはめますと、着地・開きは悪くないのですが、球持ち・体重移動に課題があるようです。この辺を改善して行かないと、手元で生きた球が行きにくいと思います。投手としてのまとまりはありそうなので、あとは実戦的なフォーム・球質を身につけられれば、左腕投手として面白い存在になるのではないのでしょうか。今後の成長を期待してみたい左腕でした。

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山形の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月22日(月)08時00分54秒   返信・引用
  皆様おはようございます。正直ここ数日殆どビデオチェックなども進んでおらず、更新ペースも上がっていないのですが、山形の逸材の続きを行って行きたいと思います。山形に関しては、今日の夜か明日の朝には終了予定。その後は、宮城・福島と今週は、行って行けたらと考えております。今日二人ご紹介する投手は、ダイジェストのみで軽く観ただけなので、投球内容よりも、フォーム分析からの考察を行いたいと思います。

○石井 翔平(山形・羽黒 3年)捕手 右/右

事前に知らない選手でしたが、ヘッドスピードが鋭く・インパクトの強い強打には目を見張るものがあったので注目して観ました。強豪・羽黒の4番・捕手を務め、攻守の中心的な素材でした。

捕手としては、ミットを示した後、結構動かしてしまうので、あまり投手に的を絞りやすいタイプではないかなと思います。しかしミットを一度地面の方に降ろさないので、キャッチングタイミングが遅れず、非常にグラブ捌きには安定感がありました。地肩等はよくわからなかったのですが、けして打撃の選手と言う印象はありません。

打撃はパワフルで、強烈です。スクエアスタンスでバランス良く構え、それでいて自分のリズムで打席に立てているので、強打者の割に脆さ・硬さみたいなものが感じられないところが良かったです。

仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用する中距離・ポイントゲッタータイプと言うのが、本質的なようです。そのためセンターを中心にはじき返し、ある程度の対応力とパンチ力を兼ね備えます。

足を引き上げて回し込みます。そのため足を浮かしてからおろすまでの「間」があり、打てるポイントは広そうです。ただ残念なのは、強烈なインステップを魅せて外の球に対し踏み込んで来るのですが、その際に足下がブレてしまうところです。この上半身と下半身のバランスが悪いスイングを改善するのが、今後の一番の課題かと思います。

打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)を早めに作れるのは良いですし、その際にトップを深く取ることで打撃の反発力が期待出来ます。またその際にグリップが奥にまで入り込んでいないので、ヘッドの滑り出しは悪くないです。

少々肘が下がって出てしまうのですが、インステップすることで腰の開きを抑えることは出来ております。多少インパクトまでのロスは感じますが、スイングの弧が大きく、フォローまでしっかり大きくバットを振り切ることが出来ております。少しフォロースルーの段階でグリップも引き上がっているので、ボールを運ぶことが出来、想像以上に打球が伸びる特徴があるようです。

頭のブレも少ないのが良いのですが、足下がブレるので身体の開きを抑えきれないのと、軸足が少し前に崩れるので、その辺で安定した打撃が出来るのかな?と言う不安は残ります。

攻守に資質を感じさせる選手です。大学など上のレベルでも野球を続けられる資質がある選手だと思います。今後も強打の捕手として、どんどんその存在感を高めて欲しいですね。また何処かで会えるのを、楽しみにしたい選手でした。

○山崎 拓也(山形・山形城北 3年)投手 173/75 左/左

中背でごろんとした体型の左腕です。常時130〜135キロ級の印象で、それほど際だつ球威・球速は感じませんでしたが、MAX139キロと言われる山形を代表する左腕でした。

試合の模様は、ダイジェストのみなので詳しい投球内容はわかりませんでした。ただフォーム分析から、その投球スタイルを考えてみたいと思います。足を引き上げて伸ばす時に、地面に向かって伸びて行くタイプなので、お尻を三塁側(左投手の場合は)に落とせないタイプなので、恐らく見分けの難しいカーブや縦に鋭く切れ込むフォークなどの球種は、キビシイかなと思います。もし投げられていたとしても、かなり身体への負担が生じていることが考えられます。また前への足の逃がしはソコソコで、着地までの時間は稼げております。

グラブはしっかり最後まで内に抱えられているので、左右のコーナーワークを身上としているのではないかと推測されます。ただ足の甲の抑える時間が短いので、球は真ん中〜高めに浮くことが多いのではないのでしょうか。

投球フォームに角度が付けられているので、ある程度球の出所を隠すことが出来ております。更に着地の瞬間でもボールを持っている腕は頭の後ろにあり、球の出所は隠せております。腕の角度を必要以上に付けている印象はありますが、角度があるのは確かです。ただ球持ち自体は浅いので、球質に優れるとか微妙な指先の感覚があるかは疑問で、それほど繊細な制球力があるかは微妙な印象を受けました。

振り下ろした腕は身体に絡んでいて悪くないのですが、前へしっかり体重が乗らず、投げ終わった後も上体が流れるなどバランスの悪さが目立ちました。

投球の4大動作である着地・球持ち・開き・体重移動では、球持ちと体重移動に課題があるように感じます。実際その映像を見る限り、あまり速球には魅力は感じないかなと思いました。

いずれにしても好投手タイプなので、大学など上のレベルで、いかに実戦的な術と全体的なスケールアップが出来るのかが重要だと思います。今度は、じっくりその投球を拝見してみたいものです。

○梅津 寛樹(山形・山形中央 3年)投手 181/74 右/右

MAX144キロと言われる選手ですが、実際に130〜136キロぐらいで、制球力が身上の好投手といった印象を受けます。特に上体の鋭さを生かし、あまり下半身が使えないフォームになっております。

足をピンと伸ばすことなく推進するフォームで、地面に着きそうな高さから、前にステップして着地のタイミングを遅らせることが出来ております。

気になるのは、グラブが最後後ろに抜けてしまい抱え切れていない点です。ただ足の甲の押しつけ、粘りは悪くありません。左右のコーナーワークには不安があるものの、低めに球を集めるのが身上の投手なのでしょうか?

少し前に身体を傾けるフォームなので、ボールを隠すことは出来ております。また着地の時点でも、ボールを持った腕は隠れており、球の出所は遅そうです。肘をテイクバックの際にしっかり引き上げつつ、腕に無理な角度をつけないのが良いです。ただもう少し球を長く持っていられるようになると、もっと実戦的な投球が出来るような気がいたします。

投げ終わった後の腕の絡み、バランスなどは悪くないのですが、前への体重の乗りが悪いです。そうするとどうしても、速球の勢いが物足りないものになっていそうです。

投球の4大動作である着地・球持ち・開き・体重移動の観点では、球持ちと体重移動に課題があることがわかりました。この変が改善出来てくると、もっと生きた球が手元まで来る気がいたします。腕の振りも良く、実戦派としての魅力はありそうですが、もう少し球威・球速を増して迫力を付けたいですね。今後のパワーアップに期待したい投手です。何処かで、生の投球を観れればと思っております。

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山形の逸材!1  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月21日(日)08時45分14秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今日から全国の逸材は、山形に入る予定です。山形では、個別寸評予定の赤間(東海大山形)投手含めて6人を寸評予定です。また準々決勝の模様は、スポーツニュースのダイジェストでしたので、それらでチェック出来た選手も何人かおり、彼等に関しては、簡単なコメントをリストに追加する形にしたいと考えております。

○ファニョニ・アラン(山形・羽黒 2年)左翼 195センチ 左打ち

大型の外人打者で、パワフルな打撃が目立つ選手です。旧チームから3番を担うなど、甘い球を逃さない強打が自慢の選手です。新チームでも打線の核になる存在だと思われます。

走塁に関しては、はっきりとしたものは計測出来なかったものの、その動きを見ていると、正直動ける選手には見えません。左翼の守備も、守備範囲は狭く、将来的には一塁オンリーのタイプかと思われます。守備・走塁面でのアピール低く、打撃で勝負といったタイプなのだと思います。

左のオープンスタンスで、懐の深さが目立ちます。ただ少し腰を引きすぎているかなと言うバランスの悪さと、構えた時に自分のリズムを刻めないので、どうしても脆い印象は否めません。

仕掛けも、遅めに始動しつつ一度ベース側に足を持って行き、本格的な始動は、投手がリリースを迎えるあたりです。日本人にはないヘッドスピードや強靱なパワーを誇る欧米人ですから、このタイミングでの始動でも、けして打てないとは言いません。ただ速い球に差し込まれやすい傾向は否めないです。

小さくステップして、ベースと反対方向に踏み出すアウトステップを採用しております。踏み込んだ足下は、なんとかブレず我慢出来ております。足を上げて降ろすまでの「間」が殆どないタイプなので、打てるポイントは極限られております。そのためボールの絞り込みと甘い球を逃さない「鋭さ」が求められます。

トップを非常に深くとって、打球に勢いを与えようとするのはわかります。ただグリップが奥に入りすぎていて、けしてヘッドの出がスムーズではありません。また打撃の準備段階であるトップ(バットを振り出す位置)を作るのが遅れ気味です。バットも素直にバットが出る、真ん中〜外角高めのコースの球に対しては良いですが、肘を下げて押し出すようなスイング軌道であり、打てる球は限られているかなと思われます。

それでもバットの先端を下げないで、大きなスイングの弧を描きます。ただフォロースルーの段階でグリップは引き上がってこないので、ボールを運ぶと言うよりは、強烈な打球で野手の間を抜けて行くタイプの強打者だと考えられます。

頭の動きはボールを呼び込むまで多少動き、目線がブレます。また身体の開きが我慢出来ており、軸足にも非常に強さを感じられるので、強い打球は期待出来そうです。

2009年度の山形を代表する強打者になると思います。またその存在感・強打で、上のレベルでの野球も見えて来ると思います。ただ守備・走力との総合力は高くないので、よほど打力でアピールしないと、更に上のレベルでの野球は、キビシイかもしれません。今後の更なる成長を期待したいです。

○伊藤 貴大(山形・鶴岡東 3年)右翼 170/71 右/左

2008年度の山形を代表する好打者です。甘い球を逃さない鋭い打撃が身上で、高校通算20本塁打以上のパンチ力も秘めております。

チームの3番打者を担う選手で、塁間4.1秒弱(プロの基準は4.2秒)を上回る、まずまずの俊足選手です。右翼手としての地肩は並程度ですが、キャッチングなどの守備力は、まずまずのものがありそうです。

打撃では、左オープンスタンスで構え、グリップは高めに添える強打者スタイル。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢なども良く、良い構えだと思います。ただ打席では、自分のリズムで立てておらず、少し硬さみたいなものが感じられるのが残念です。

「平均的な仕掛け」を採用する中距離・ポイントゲッタータイプ。足をまわし込んで、ボールが到達するまでの「間」を持つことが出来、打てるポイントの広さを感じさせます。ただ残念なのは、真っ直ぐ踏み込んだ足下が、インパクトの際に多少ブレるところでしょうか。この辺の上半身と下半身のバランスの取れたスイングを身につけられることが、今後の課題でしょうか。

トップもそれなりに深く、それでいてグリップが奥に入り込んでいないので、ヘッドの滑りだしは良いです。バットが上から出ており、スイング軌道にも無駄がありません。ただスイングの弧・フォロースルーなどを観ると、かなりアベレージタイプの傾向が強く、今後はより、そのタイプの特徴が強くなってくる気がいたします。

軸足自体には粘りが感じられるので、あとは開きを我慢出来る下半身の習得が、最大の課題となりそうです。ただ全体的な打撃技術は、まずまず良いものがあります。

大学などに進んでも、活躍出来る下地はあると思います。ぜひ今後も野球を続けて欲しい好選手ですね。守備・走力・打力と一定のレベルがありますので、更に総合力を引き上げて行けると、更にその先の野球が見えて来ると思います。今後の活躍も期待して見守りたい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

秋田の逸材5!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月20日(土)08時47分8秒   返信・引用
  皆様おはようございます。昨日の夜は、個別寸評を完成させて寝てしまったので(録画したTVやニコ動の動画を見たりしておりまして)、秋田のラストを書き込めませんでした。と言うことで、今朝は、秋田の逸材ラストを行い、夜には次なる県・山形に入って行きたいと思います。

◎夏井 健吉(秋田・明桜 3年)遊撃 167/60 右/右

俊足・好守・巧打の三拍子揃った好選手です。この夏観た秋田の野手の中でも、この選手は、中々印象的でした。

塁間のタイムは、4.3秒弱ぐらいとあまり早くなかったのですが、ベースランニングは早く、上のレベルでも俊足としてアピール出来そうですし、遊撃手も中々バウンドに合わせるのが上手いキャッチングに、深いところから刺せる地肩もあり、上のレベルでも二遊間を意識出来る小回りの効いた内野手です。

前足を引いたスタイルで、あらかじめ捕手側にグリップを引いて立っております。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢なども良く、自分のリズムで打席に立てており、グリップを強く引いて構える割には、構えに硬さみたいなものは、あまり感じません。

ただ残念なのは、いったんベース側に足を持って行き、リリース直前にステップするスタイルで、これだと一定レベル以上の投手に対応するのはキビシイタイプです。

小さくステップして、真っ直ぐ踏み出すタイプ。踏み込んだ足下は、ブレないです。ただトップ(バットを振り出す位置)を早く作り打撃の準備段階を作れるのは良いのですが、グリップが奥に入り気味でヘッドの滑り出しが悪くない。ボールを上から叩く意識があり、綺麗な回転で振り切ることが出来ております。体軸のブレも少ない印象を受けます。

守備・走力に関しては、上のレベルも意識出来ると思います。後は、始動のタイミングを改善し、レベルの高い投手との対戦をどんどん経験して行ければ、大学での活躍更に、社会人なども見えて来るかもしれません。今後も末永く見守ってみたい一人でした。

○二木 健(秋田・明桜 2年)投手 173/62 左/左

小柄ながら、キレのある速球と変化球を織り交ぜる、まとまったタイプの左腕投手です。2009年度の秋田を代表する好投手の一人に数えられそうな選手です。

投球は、常時130〜135キロ(MAX136キロ)のストレート。ただキレ型の球質なので、あまり球威がないのが気になります。変化球は、カーブ・スライダーとオーソドックス。牽制・フィールディングはまずまずですが、クィックは1.3秒ぐらいと、あまり速くありません。

制球力も、四球で自滅するタイプではありませんが、それほどピンポイントで決まる精度はなく、ややバラツキがあります。またフォームに威圧感・イヤらしさはないので、それほど甘くない球でも痛打されるケースも目立ちます。あと、結構カッカとしやすい部分があり、意外にクレバーではないなと感じました。

まとまった左腕との印象はありますが、まだまだ技術的にも、肉体的にも・精神的にも発展途上の投手かなと思います。この一年での成長次第では、上のレベルでの活躍も決まってきそうです。けしてスケール型ではないので、大学・社会人とステップ踏んで行くタイプかと考えます。

○高橋 一平(秋田・明桜 3年)投手 176/72 左/左

明桜左腕トリオの一人で、中背から常時130キロ前後(MAX136キロ)の速球を投げ込みます。主な変化球はカーブのようで、あとは速球中心の配球です。左腕らしく、牽制は中々上手いです。

適度に球が散っており、真ん中近辺に甘く入る球はありませんでした。ただチームメイトの和田あたりと比べると、球威・球速・変化球などでは、現時点で結構差があるように感じます。適度にまとまっているので、上のレベルでも早い段階から使えると思いますが、大学などで活躍するには、まだまだ球威・球速・変化球など、総合力で物足りないものがあります。更に力を付けて、将来何処かの会場で出会いたいものです。

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秋田の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月19日(金)11時20分5秒   返信・引用  編集済
  皆様おはようございます。今朝は、出かけるまで時間があるので、今のうちに更新を!秋田では、和田 幸穀(秋田・明桜)投手を個別寸評中。今日の夜か明日の朝には、すべて完成させたいと考えております。http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/08kp-39.html

秋田の逸材は、第5弾までを予定。今日は、その第四弾をお送りしたいと思います。

○渡辺 鐘太(秋田・明桜)右翼 187/80 右/右

逸材揃いの明桜打線の中でも、5番を担う選手です。まだまだヘッドスピードの鋭さに物足りものがありますが、将来的には最もスラッガーとして長打力を売りに出来る資質のある選手だと思います。

一塁までの塁間を4.4秒前後(左打者換算で4.1秒前後に相当)で走り抜けるなど、基準以上の脚力があるようです。何より明桜全体に言えることですが、最後まで一所懸命ベースを駆け抜ける意識が徹底されております。その中でも、この選手のプレースタイルには好感が持てました。右翼手としての地肩・キャッチング等は、あまり良くわかりませんでしたが・・・。

スクエアスタンスで、バットを立てて構えます。少し前の肩が内に入った構えで、背番号の数字が、センターカメラからも読み取れます。自分のリズムで打席に立てていないので、少々硬い印象を受けるところが残念です。

特に打撃に影響しているのが、始動がリリース直前になってしまっていること。これだと一定レベル以上の投手相手には、そのスピードに対応仕切れません。今後は、若干始動を早めることが求められます。

始動の遅さを補うために、小さくステップするので、打てる球も限られますし、体重移動も充分とは言えません。ただインパクトの際に、足下がブレないのは救いです。

トップを早めに作ることは出来ており、バットの先端が下がらないようにして、ドアスイングにならないように心がけている。最大の特徴は、非常にフォロースルーを大きく取って、ボールを運ぶことが可能なスイングをしていると言うこと。また軸足にも強さが感じられ、将来的に長打を売りに出来る資質があると考えます。

ただ、まだまだ肉体の鋭さ・キレに欠け、技術的にも粗いので、何処まで対応力が増せるかがポイントでしょう。対応力さえつけば、ボールを飛ばす才能はあるはずなので、必然的に本塁打も増えて来ると思われます。素材としては面白いので、上手くその才能を開花させられる指導者がいる環境に進んで欲しいですね。密かに期待したいスラッガー候補でした。

○加賀 竜太(秋田・明桜 2年)遊撃 右/左

2年生ながら、レギュラーの夏井健吾に変わってスタメンで出場していた選手です。均整の取れた体格で、ボールを捉えるセンスに優れた09年度期待の大型内野手です。

一塁までの塁間を4.05秒弱で走り抜けられるなど、中々の俊足選手です。残念ながら遊撃手としては良くわかりませんでしたが、中々身体能力に優れている印象を受けました。

打撃では、少し前足を引いてグリップを下げ気味添えた、リラックスした構えをします。あまりどっしり感はないのですが、自分のリズムで打席に立てており、打撃に柔軟さを感じさせます。

残念なのは、いったんベース側に足を持って行き、本格的な始動にはいるのが、リリース直前と遅すぎるところです。これだと一定レベル以上の投手に対応出来ません。この始動を、全体的に早める必要性を感じます。特に彼のようなアベレージタイプの打者は、なおさらです。

足をほんの少しだけ浮かせる程度なので、打てる球が限られている印象です。ベース側に少しインステップして踏み込み、インパクトの際に足下がブレないのが救いです。トップを早く作れるのは良いのですが、スイングの弧が大きめで、ロスを感じさせるのが残念です。

頭の位置・身体の開き・軸足の形も悪くないのに、上下に体重移動が激しいのが気になります。あとは、もう少しインパクトに強い打球を、生み出して欲しいと思います。

身体能力・センス的には、上のレベルの野球を意識出来る素材です。この冬の間に、欠点が改善されてくると、東北を代表する内野手として、09年度は注目されるかもしれません。その成長を期待してみたい一人でした。

○池田 恭介(秋田・本荘 3年)投手 169/62 左/左

この夏の秋田大会を制し、甲子園にも出場したまとまったタイプの左腕投手です。球速は、常時130キロ前後ぐらいで、MAX136キロまで記録したと言われているおります。

ピュッとキレるある速球を投げ込みますが、球威・球速に欠けるので、甘く入ると怖い一面があります。変化球は、カーブ・スライダー・スクリューと一通りあり、洗練されたマウンド捌きと制球力にまとまりがあります。また牽制などは、左腕らしく悪くないのですが、クィックが出来ない欠点があります。

右打者に対しては、両サイドに投げ分けることが出来ますが、左打者にはアウトコース中心の組み立ても、甘い球を痛打されるケースが目立ちました。左投手ですが、左打者が苦にするタイプではないようです。

1にも2にも、パワーアップを望みたいです。元々持っている投手としてのまとまりがあるだけに、球威・球速を増すと、かなり実戦的な左腕として注目されると思います。あとは、フォームにイヤらしさなどが出てくると良いですね。大学などに進んでも、比較的早い段階から実戦投入出来るタイプだけに、どんどん経験を積んで育っていって欲しい投手でした。

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秋田の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月19日(金)01時44分29秒   返信・引用
  皆様今晩は。少々余裕がなく更新作業が出来ませんでしたが、復活して行きたいと思います。さて今晩は、秋田の続きから。

○大塚 涌輔(秋田・明桜 2年)中堅 171/68 左/左

旧チームから逸材揃いの同チームの中でも、三番・中堅手を担うなど、中心的な役割を果たしてきた選手です。この選手の良さは、高めの球を、上から上手く被せることが出来る捌きにあります。

一塁までの塁間を4.4秒強で駆け抜けるなど、プロの基準である4.2秒に比べると、かなり劣る印象があります。そのため上のレベルで足を売りにして行くのはキビシイのではないかと考えます。また中堅手としての打球への判断力などはまずまずで、地肩もそれなりに強そうな印象は受けました。守備に関しては、中の上レベルは期待出来そうです。

前足を軽く引いて、グリップは平均的な高さに添えられ、自然体です。腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢なども良いのですが、自分のリズムは、あまり刻めないようです。

「遅めの仕掛け」を採用するなど強打者スタイルなのですが、実際のプレーを観ると、アベレージ〜中距離タイプといった感じで仕掛けが遅い印象はあります。外角の球に絞って叩くと言うスタイルを取っているのであれば、この仕掛けもありだとは思いますが。

始動が遅いので、軽く足を地面から浮かす程度です。そのため狙い球を絞って叩くタイプで、打撃の幅は広くありません。ただしインステップでベース側に踏み込み、足下もブレないので、外の球を逃さず叩く姿勢出来ております。

トップは深く、きっちり取れているのは良いのですが、少々トップを作るのが遅いのが残念です。肘を下げてバットを寝せて出して来るのですが、なんとかバットの先端を下げないでスイングし、ドアスイングを防ごうとしております。膝を伸縮させることで、ミート出来るタイプだと思いますが、まだまだヘッドスピードが物足りなく、しっかり振り切れないのが残念です。

来年に向けて、秋田を代表する好打者の一人として注目されそうですが、上のレベルでの野球を意識すると、まだまだ身につけないと行けないものは沢山あるようです。三拍子の総合力を引き上げ、力を付けて欲しいと思います。

○鈴木 雄大(秋田・明桜 3年)左翼 180/75 右/右

明桜の4番を担っていた選手で、少々脆い部分はありますが、思いっきりの良いスイング・インパクトの強さに特徴のある強打者です。

一塁までの塁間を4.4秒弱で走り抜け(左打者換算で4.1秒弱に相当)、結構脚力があることがわかります。また左翼手ですが、打球への反応・キャッチングは、思ったよりも良かったです。上のレベルでも左翼手ならば、問題のない身体能力だと思われます。

スクエアスタンスで構え、グリップの高さは平均的。残念なのは、腰の据わり・全体のバランス・両目で前を見据える姿勢はもう一つ。また少々打撃では力みを感じ、硬い印象を受けました。

投手の重心が沈みきった時に始動する「平均的な仕掛け」を採用。中距離・ポイントゲッターが多く採用するスタイルです。実際にプレーを観ると、そういったタイプであるように思えます。

大きく足を回し込んできます。足の引き上げから降ろすまでの時間があるので、打てるポイントは、広いタイプかと思われます。ベース側にインステップして、足下がブレないのも、外の球を叩くには適したスイングです。

早めにトップを作り、そこから一気にバットを振り下ろしてきます。大きな弧を描いたスイング軌道で、バットを素早く最後まで振り切ることが出来ます。ただフォロースルーの形からみても、そんなに打球を運ぶタイプではないようで、強烈な打球で野手の間を抜けて行くスタイルです。

頭の位置も安定し、身体の開きも我慢出来ております。綺麗に軸回転出来ているところも良いです。

見かけよりも身体能力も高く、打撃技術も低くないと思いました。ただ実際のプレーを観ると、少々硬い・粗い印象は残り、上のレベルでの対応に若干の不安があります。その辺が改善出来てくると、大学などでも楽しみだと思うので、今後の成長に期待したいと思います。

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(無題)  投稿者:伯太  投稿日:2008年12月18日(木)00時51分32秒   返信・引用
  蔵さんはじめまして。アイランドリーグのホームページで試合動画を見れるのですがご存知ですか?
是非高知ファイティングドッグスの山中投手と西川投手の寸評をして頂きたいのですが。
 
    (蔵建て男) ご返事遅れて申し訳ございません。一応ドラフトの回顧も終わり、ちょっとアイランドリーグの映像を覗く機会がないのですが、機会があればぜひ山中・西川投手の投球も注目してみたいと思います。

ただ掲示板の上記にも記載しているように、寸評の依頼に関しては個人的にお受けしておりません。そのためあくまでも、機会があればと言うことでご容赦くださいませ。

高知は、個人的に日本でも足を運びたい県ベスト2に入っている地域なので、ぜひ09年度は行ってみたいと思います。
 

秋田の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月17日(水)07時51分14秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今朝はあんまり時間がないのですが、簡単に二人ほどご紹介させて頂きます。

○金田 光司(秋田・大館鳳鳴 1年)投手 左/左

スラッとした投手体型と試合をまとめるセンスに、2年後までの成長期待したい左腕投手です。ワインドアップから振りかぶって常時120〜125キロぐらいの速球には、まだまだ改善の余地がありそうです。しかしながら、時々指にかかった時の速球には観るべきものがあり、将来性があるのではないかと期待しております。

変化球は、カーブ・スライダー。しかし投球の多くは、速球で組み立てられておりました。制球力も1年生にしては安定しておりますし、球威・球速・威圧感などが、今後2年の間に出てくると、来年あたりは楽しみです。牽制も上手く、中々野球センスを感じさせてくれる選手でした。

◎佐々木 浩晃(秋田・大曲工 3年)捕手 右/右

事前に情報はなかったのですが、試合を観て素晴らしいと思いご紹介したいと思います。とにかく4番を打つ打撃のインパクトが素晴らしいです。そのため火の出るような強烈な打球が飛んで行きます。

また捕手としても、フットワークも良く、ミットも的が絞りやすいように示され、キャッチングも安定した選手です。また打球への反応も素早く、プレーへの集中力を感じさせます。

打撃は、スクエアスタンスで、グリップを高めに添えた強打者スタイル。ただあらかじめ背番号が見えるように、やや肩が内に入った立ち方をします。カカトをトントンして揺らぎ、自分のリズムを刻めているので、硬さ余り感じません。

早めに始動し、足を軽く浮かしながら、ベース側に踏み込むインステップ。足をあげてから降ろすまで時間があるので、打撃の幅は広そうです。インパクト際にも足下がブレないので、パワーロスも身体の開きも抑えることが出来ております。

トップを深く取り、それでいてグリップは奥に入りません。大きな弧を描きながら、力強くバットを振り抜きます。フォロースルーの段階で、グリップは引き上がって行かないので、ボールを運ぶと言うよりは、強烈な打球で野手の間を抜けるタイプですね。

ヘッドスピードも素晴らしいですし、頭の動きも小さく開きも我慢出来、綺麗に回転出来ております。打撃技術も中々高いものがあるようです。

攻守にレベルの高い選手です。ぜひ大学などにも進んでも注目してみたい一人です。あまり全国的に名前が出ることはありませんでしたが、素晴らしい選手でした。

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秋田の逸材 1!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月17日(水)03時48分30秒   返信・引用
  皆様今晩は。朝の予告通り、今日から秋田の逸材に入って行きたいと思います。今朝ご紹介した 中村智哉(岩手・久慈東)投手は、法政大に進むことが決まったようですね。ぜひ3年時は確認出来なかったので、その成長した姿を、神宮で見てみたいものです。

○中村 洋平(秋田・秋田南 2年)投手 175/70 右/右

中背の力投派右腕で、すでにMAX140キロに到達したと言われている選手です。元来は、低めを丹念に突く投球で、マウンド度胸・洗練されたマウンド捌きも兼ね備えた好投手です。

私か確認した試合では、常時135〜MAX139キロ。少々ナチュラルシュートする速球に、カーブ・スライダー・そして意図的にシュートを食い込ませて来ることもあります。右打者には、外角に速球・スライダー・カーブを、内角でシュートをと、横の変化が中心です。左打者にも内外角を突く投球をしますが、開きが早いのか、高めに浮くストレートを狙い打たれる傾向が見られます。またフィールディングは上手いのですが、クィックは1.3秒台と、あまり上手くありません。

投手としてはソコソコ制球力はあるのですが、やや開きが早いのか、それほど甘くない球でも打たれる傾向があります。ただ2年夏の時点でも、かなり非凡な球速は出しております。体格的に、一冬超えて爆発的に資質を伸ばすタイプには見えませんが、更にワンランク上の球威・球速は期待出来るかもしれません。09年度の秋田を代表する投手に、成長してきそうです。

○伊藤 将太郎(秋田・大曲工 3年)投手 右投げ

右のサイドハンドで、テンポ良く投げ込んで来るマウンド捌きに優れた好投手です。球速こそ、常時125〜130キロぐらい、MAXで135キロを記録したと言われております。

やや速球がシュート回転する傾向が見られ、カーブ・スライダー・シンカーと一通りの球種はあるようです。右打者には、アウトコースに速球・スライダー中心に組み立て、時々カーブを織り交ぜる配球・左打者には、殆ど速球で攻めるパターンです。気になるのは、意外にこの手の好投手タイプにしては、制球に甘さを残す点。また開きの速さからか、それほど甘くない球でも、簡単に痛打される点です。

牽制も非常に鋭く、クィック1.0秒台と高速、更にマウンド捌きからも、高い野球センスは感じられます。それだけに、もう少し本格的な指導を受ければ、もっと実戦的な部分を売りに出来る可能性はありそうです。現状、球威・球速・制球力・フォームのイヤらしさなどに課題を残します。大学などに進んで、もう一歩レベルを引き上げて総合力を高めて欲しい選手です。今後も、何処かで出会えることを楽しみにしております。

○山内 悠大(秋田・大館鳳鳴 3年)左翼 181/85 右/右

今時珍しいぐらい、バットが下から出てくるようなプルヒッターです。相当荒削りなのですが、打球の速さには目を見張るものがあります。

チームの4番を担うバリバリの強打者なのですが、左翼守備の動きは、正直あまり上手くないように感じますし、守備範囲も狭そうです。肩に関しては正直よくわかりませんでしたが、高校レベルで左翼なだけに、あまり期待出来ないのでは?また走力も正確なラップは計れませんでしたが、その動きを見ていると、動ける選手には見えません。少なくても守備・走塁でアピール出来るタイプではないようです。

グリップを高めに添えた強打者スタイルです。ただグリップは自然体に添え、けして構えに固さは感じられません。仕掛けも、強打者らしく「遅めの仕掛け」を採用する、バリバリの強打者タイプ。

残念なのは、始動が遅い分、足の引き上げが小さく着地も早くなりがち。そのため体重移動が不十分で、上半身に頼ったスイングをしております。故にインパクトの際に足下がブレて、パワーロスと身体の開きを誘発いたします。

スイングもヘッドが下がり開きが早く、更に下からしゃくり上げるような極端なスイングです。相当荒削りなタイプで、恐らく今まで本格的な指導を受けてこなかったのではないかとさえ思えます。

完全に打ってなんぼの選手です。そのため、よほど打力でアピールしないと、評価されないタイプでしょう。ただそれでいて、かなり技術的に粗いので、上のレベルで通用するかは微妙です。今後野球を続けるとは思いますが、しっかりした指導をしてくれる指導者の下、三拍子の総合力を引き上げて欲しいですね。こういったタイプの強打者は、今や随分貴重になってきました。小さくまとまることなく、それでいて技術を高めていって欲しいと願うばかりです。

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(無題)  投稿者:ゆう  投稿日:2008年12月16日(火)21時48分15秒   返信・引用
  鹿児島工業の内村君は中央大学に進学するようです。。先輩の鮫島とのバッテリーが楽しみです。。

鹿児島実業の岩下君は駒沢大。。。どこまで伸びるかが楽しみな存在です。。。

松窪君は社会人でプロを目指すそうなので今年の鹿児島を代表する3人の投手の今後が楽しみです。。
 
    (蔵建て男) 内村投手は、まとまりがありますし、力もあるので、比較的早い段階から活躍出来るのではないのでしょうか。松窪選手は、身体の芯に力が出てくると、スジは良いので楽しみです。

岩下投手は、剛球タイプ。駒大でその素質を開花させて欲しいですね。鹿児島勢の活躍、大いに期待しております。
 

岩手の逸材5!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月16日(火)07時18分59秒   返信・引用
  皆様おはようございます。今朝は、岩手の逸材紹介ラストを。帰宅後余裕があれば、秋田の逸材などにも入って行けたらと考えております。

○飯田 翔(岩手・一関学院 2年)投手 176/76 右/右

菊地 翔太・阿部 航と共に、チームを支える実力派右腕。私が観たのは、一年夏の映像だったので、当時と比べると、今はもっと成長しているものと思われます。すでに、この頃から他の二人以上に、積極的に起用されていたようです。中背の投手で、それほど球威・球速は図抜けておりませんでしたが、安定したマウンド捌き・制球力で、よくまとまっている印象です。

当時は、常時125〜130キロぐらい(MAXは136キロ)で、やや球威に欠ける速球に、カーブ・スライダーを織り交ぜるオーソドックス投手でした。特に右打者には、アウトコース一杯のところにボールを決めるコントロール・左打者には、両サイドに投げ分けるなど、非常に安心して観ていられる投手でした。また牽制・フィールディングなども、そこそこ出来る、まとまりがあります。

ただ如何せんフォームにイヤらしさもないですし、球威・球速が1年生だけに並だったので、これを何処まで改善出来ているのかが気になるところです。秋は、ドラフト候補にもあがる菊地 翔太を押しのけ、主戦として活躍。チームを東北大会ベスト4まで引き上げる活躍でした。もし甲子園に来るような時は、ぜひその成長に注目したい投手です。

○中村 智哉(岩手・久慈東 3年)投手 180/68 右/右

均整の取れた体格から投げ込む、MAX141キロの速球が武器の投手です。私が確認出来たのは、当時2年生だった昨夏のもの。

少々制球力に不安がある投手で、当時は常時125〜130キロ弱程度の球速で、それほど球威・球速・制球力共に図抜けたものはありませんでした。クィックこそ1.05秒前後と高速なのが目立っておりましたが。

甘くなった球を痛打されたりと、フォームのイヤらしさ・制球力にも欠けており、結構素材型だった記憶があります。MAXで140キロ台をたたき出せるようになったと言うことで、この一年間で結構成長したのかなと思います。ぜひ大学などで、その成長した姿を確認出来たならと思います。

○阿部 航(岩手・一関学院 2年)投手 175/70 右/右

昨年のセンバツでは、菊地 翔太の後を受けて、好投した投手です。オーソドックス右右腕で、ノーワインドアップから投げ込みます。この投手の最大の特徴は、内角を厳しく突く投球にあります。

球種は、125〜130キロ程度の速球と、カーブ・スライダー・ツーシームなど球を持ち、非常にピンチでも落ち着いたマウンド捌きが印象的です。右打者に左打者にも、内角を厳しく突き、特に左打者の内角には、カーブやスライダーを食い込ませて来るのが面白い配球です。またいち早く一塁ベースに入るベースカバーの速さやフィールディングの上手さからも高い野球センスを感じさせてくれる選手です。

とにかく制球・マウンド捌きなどが安定しているので、安心して観ていられる投手です。秋は、飯田と共にチームを支え、チームを東北大会ベスト4に押し上げる活躍を致しました。一冬超えて、何処まで成長して来ているのか、ちょっと気になる一人です。

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岩手の逸材4!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月16日(火)00時38分59秒   返信・引用
  皆様今晩は。いろいろなところから、10周年についての祝いの言葉、有り難うございます。このことにつきましては、下記にリンクしてあるエロブログで触れておりますので、そちらをご覧頂けると幸いです。またページ開設当初から、こちらの掲示板は存在するのですが、今まで10年間本当に有り難うございました。またこれからも、ぜひ皆様の書き込み、お待ち申し上げております。

さて今日は、岩手の逸材・第四弾!明日の朝、更新予定の第5弾までを岩手は予定しております。今日、山形大会の模様を見終わりましたが、寸評予定選手は3試合のチェックだったので、6人程となります(甲子園で寸評した選手を除く)。ただ準々決勝のダイジェストの模様も収録して頂いているので、これで今年・来年の候補が多く含まれており、寸評とは行きませんが、リストに簡単な印象などは補充してみたいと思います。大方のイメージは、これで掴めた印象があります。

今週末には、福島・宮城を終えて東北地区を完了。また大学・社会人リストの骨組みも、次の週末で作成したいと考えております。

○石田 雅裕(岩手・専大北上 2年)投手 右投げ

均整の取れた体格の持ち主で、ノーワインドアップからゆったりとしたフォームで投げ込んできます。この選手は、それほどフォームや球に威圧感はありませんが、球速以上に感じさせるキレのある球質と安定した制球力が自慢です。

球速は、常時130キロ前後〜MAX134キロだと言われております。キレのある速球を外角に集めつつ、カーブ・フォークなどを織り交ぜてきます。牽制・フィールディングの動きもまずまずで、クィックも1.15秒前後と基準である1.2秒を満たしております。制球・マウンド捌きもソコソコで、野球センスも悪くありません。恐らく09年度の専大北上のエースとなる選手ではないのでしょうか。

右打者にも左打者にも、アウトコース真ん中〜高めではあるのですが、きっちり速球も変化球も集めることが出来ます。内角にはあまり投げませんが、コントロール出来るものがありそうです。フォークなどもあるので、一冬超えて縦の変化が身につけられているようだと、かなりピッチングの幅は、広がりそうです。

それほど球・フォームに凄みはないので、両サイドの制球力・縦の変化などで、相手を翻弄して欲しいと思います。それが可能になれば、岩手を代表する投手の一人として注目されそうです。

○金沢 龍佑(岩手・盛岡大附 2年)投手 174/67 右/右

中背のスリークオーターで、MAX143キロを記録すると言われている投手です。この投手の良さは、テンポが良いこととピンチでも冷静に対処出来る、堂々としたマウンド捌きにありそうです。

夏の時点では、常時130〜135キロぐらいに感じました。中背の投手なので、球に勢いが感じられても、角度に欠けまた少しシュート回転するのが気になります。彼の良さは、むしろ思わずタイミングが狂わされるスライダーにあるように思えます。その他、緩急を効かせるためにカーブなどもありますが、これと言って決め球になる球はありません。

確かにテンポの良さなどから来るマウンド捌きの上手さ・フィールディングの素早さから感じられる野球センスの高さはあります。ただ右打者にも、左打者にも制球がアバウトで、ストライクゾーンの枠の中では、結構甘い球も多くバラツキを感じさせる投手です。

来年、岩手を代表する好投手の一人に数えられる可能性はありますが、かなり一冬の間に成長しないと、更に上のレベルで活躍を意識するのはキビシイかもしれません。すべての総合力を、この冬の間に引き上げて欲しいと期待しております。

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お祝い  投稿者:リュウドー  投稿日:2008年12月15日(月)19時56分58秒   返信・引用
  十周年おめでとうございます!

僕がドラフトやアマチュア野球に興味を持つようになったのも、この迷スカウトのお陰です

学生であまり深く調べられない自分にとって、たくさんの的確な寸評をしてくださるこのサイトは今では僕の生活の一部です

今後とも是非身体には気を付けて、どんどん迷スカウトを発展させていって下さい
 
    (蔵建て男) 10周年のお祝いの言葉有り難うございます。

私のページが、ドラフトやアマチュア野球に興味を持って頂ける きっかけとなれたと言うことで、管理人としては最高の褒め言葉です。

今後も、ぜひ参考になり続けられるよう精進したいと思います。
 

岩手の逸材3!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月15日(月)07時57分45秒   返信・引用
  皆様おはようございます。毎度お馴染み、全国の逸材紹介です。全く私ごとですが、この「迷スカウト」も今日で、開設10年を迎えました。本当は、いつ作成したかはっきり覚えていないのですが、この「迷スカウト掲示板」が開設した日が、後で調べたら12月15日になっていたので、この日を開設の日としております。この掲示板を設定したのは、ページ公開した日のうちだったのか?翌日だったのかかが、私の記憶では定かではありません(笑)。なんやかんやで、今後もこんな感じで続くと思いますので、皆様今後もよろしくお願い致します。詳しいお話は、下記にリンクしてある「エロブログ」の方で行いたいと思います。

さて今朝も岩手大会の模様から。昨日、秋田大会の模様を見終わりました。秋田は、総勢14名を取り上げる予定です。岩手の特集は、今回を含めてあと3回分を予定。昨日途中まで作成した菊地 翔太(岩手・一関学院)投手の個別寸評を、朝完成させたいと考えております。http://members2.jcom.home.ne.jp/kuratateo/09kp-3.html

○中井 隆盛(岩手・専大北上 3年)一塁 183/83 左/左

1年夏からチームの主軸として活躍してきた選手で、08年度の岩手NO.1の強打者です。この選手は、なんと言っても肉体のパワーが素晴らしく、試合の実況でも高校通算41本塁打を誇ると言っておりました。

ただ残念なのは、打撃オンリーの選手で、守備・走塁でのアピール度に欠ける点です。塁間4.65秒前後と左打者としては、破格な遅さなのですが実際本気で走り抜ければ、もう少し速いかもしれません。ただ足を売りにするようなタイプでは、まずありません。

一年生の頃は危なっかしかった一塁守備でしたが、かなり一塁手としては素早い反応を見せるようになり、この点では成長を感じました。ただ地肩などが、どのレベルなのかわからないものもありますが、他のポジションへの融通が聞くかは微妙です。

売りの打撃では、ヘッドスピード・身体のキレの無さが気になります。ただ肉体のパワーは素晴らしいので、高校生レベルだと甘く入ると、簡単に長打を食らうことになります。

前足を引いた左オープンスタンス。背筋を伸ばした構えには、強打者としての風格が感じられます。そのため非常に存在感のある選手です。「平均的な仕掛け」のタイミングで始動して来るので、本質的には中距離・ポイントゲッタータイプに属する打者だと思います。

足を軽く地面から浮かし、地面をなぞるように回し込み、ベースから離れた方向に踏み出すアウトステップを採用します。足を引き上げてから降ろすまでの「間」がある選手で、打てるポイントは、想像以上に広そうです。また足下がブレないのも良いですし、左打者としtれはオーソドックスなアウトステップを採用することで身体の回転を促し、巻き込んだ打球は、強烈な長打を生み出します。

トップを早めに作り、スイング軌道にも無駄なものは感じません。それでいて大きな弧を描ける点は、中々非凡です。フォロースルーまでバットはしっかり振り切れておりますが、それほど最後グリップが引き上がるタイプではないので、打球を遠くに運ぶタイプと言うよりは、強烈なライナー性の打球で抜けて行くことが多いようです。

頭の動きも小さく、身体の開きも我慢出来、軸足の形も大きく崩れません。波の少ない安定した打撃が期待出来そうです。

こと打撃の技術に関しては、中々良いものを持っていると思います。また肉体のパワーにも非凡なものを感じます。良い中距離打者としての資質を感じます。後は、ヘッドスピードの向上と身体のキレを重点的に鍛えれば良いのではないかと思います。守備・走力との総合力がないので、よほど打撃でアピール出来ないと、プロ云々まで行けるかはわかりませんが、社会人までは行けそうなぐらいの才能の持ち主。今後何処まで資質を高めて行けるのか追い続けたい選手でした。

○橋本 優雅(盛岡中央 3年)投手 右/右

この夏は、品川幸也投手と並ぶチームの2枚看板として活躍。MAX140キロを記録する、右のスリークオーターです。

実際の投球では、常時135キロ前後ぐらいの速球に、カーブ・スライダー・シュート・シンカーなど、横の変化が中心です。スリークオーターですが、スライダーの曲がりは小さくスッと小さく曲がるカット気味な感じです。

牽制も鋭く、フィールディングまずまず。クィックも1.1秒台と素早いです。普段は、他のポジションを守っているだけに、野手的センスを感じさせる投手です。逆に、物凄く投手らしいタイプではありません。

特に右打者のアウトコースには、圧倒的にこの小さく曲がるスライダーを多投します。速球の制球にバラツキがあり、むしろカウント稼ぐには、このスライダーの方が安心して観ていられます。たまにインコースを尽きますが、9割方外といった印象です。

ただ左打者に対しては、内角へ食い込むスライダーこそ魅せますが、制球に不安を感じさせます。特に甘く入ったシンカーを、ねらい打ちされるケースが目立ちました。

それほど投手としてのセンス・才能は図抜けているようには見えません。大学レベルでは、打者として専念するかもしれません。ただあまり、打者としての記憶も残っておりません。やはり投手として、更に上を目指すことになるのでしょうか?

○品川 幸也(岩手・盛岡中央 3年)投手 174/67 右投げ

08年度の岩手を代表する投手の一人で、ポンポンとテンポ良く投げ込む、中背の力投派右腕です。けして制球力に優れているわけではないのですが、小気味の良いリズムが、この選手の最大の持ち味ではないのでしょうか。

MAX144キロと言われる投手だけあって、球に威圧感こそありませんが、常時135〜140キロぐらいの速球には勢いを感じさせます。カット・ツーシームなどの速球に微妙な変化を加えているのか、元々の癖球なのかはわかりませんが、素直な真っ直ぐではありません。また変化球は、スライダー・シンカーなどを兼ね備えます。

制球力は、真ん中近辺は少ないのですが、左右両打者に対しても球のバラツキは感じます。それほど甘くない球を痛打されるケースも目立つので、フォームとしてのイヤらしさ・迫力はなく、身体の開きも早いのではないのでしょうか。

あまり肉体的なポテンシャルに恵まれていないので、全身を生かした力投で、短いイニングを中心に活躍するタイプではないかと予想されます。当然大学などにも進で野球を続けて行ける素材だけに、今後の飛躍が期待されます。野球センス高いので、近いうちにまたその名前を聞くことになりそうです。今後の更なる成長を期待しております。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

(無題)  投稿者:takke  投稿日:2008年12月15日(月)00時37分52秒   返信・引用
  こんばんは。蔵さんの東北地方の選手の寸評を楽しみにしていたので、とてもうれしいです。岩手勢の猿川、外田楽しみですね。今年の中井(専大北上)や伊藤(盛岡大附)ほどの期待を持たせてくれるような選手は見つかりませんが、野手にも大いに注目していきたいと思います。どうしても菊池雄星ばかりに注目が集まりますが、彼らのように旧チームから主力だった選手たちが結構いますし、来年も岩手の高校野球を引っ張っていくはずです。来年は岩手の球場に足を運ぶ人も多くなる?かと思いますが、思わぬ好選手を続々発見できると思いますよ。

ところで、中井は日本大、伊藤は東北福祉大に決まったようですが彼らの今後にも期待したいですね。(東北福祉大は球場が近場だしリーグ戦すぐ見に行けるんで、そのうちの楽しみの一つにしときます 笑)
 
    (蔵建て男) ぜひ09年度は、岩手の年となって欲しいと思います。春季東北大会あたりには、ぜひ足を運んでみたいと思っております。

楽しみな選手は来年も多いので、期待して見守りたいです。
 

(無題)  投稿者:小虎  投稿日:2008年12月14日(日)14時19分30秒   返信・引用
  サイト開設10周年おめでとうございます

今後とも素晴らしい企画や寸評等期待しております

お体には気を付けて下さいませ
 
    (蔵建て男) 10周年のお祝いの言葉、有り難うございます。

また何か面白い企画があったら、積極的にトライしてみたいと思っております。これからも、どうかよろしくお願いいたします。
 

岩手の逸材2!  投稿者:蔵建て男  投稿日:2008年12月14日(日)08時23分32秒   返信・引用
  皆様おはようございます。現在、秋田大会の模様を半分程度見終わりました。今日中に、秋田の残りと山形を見終わり、来週の週末までで、宮城・福島まで終えて東北地区の選手紹介を終わりにしたいと思います。その翌週は、北信越地区。正月休みを利用して、関東地区を一挙に勧めて行きたいですね。

秋田は、現在5名取り上げる予定です。それに今日あたり、明桜の試合をみたりするので、そこで結構多くの選手を取り上げることになると思いますので、最終的には10人程度になろうかと思います。岩手の方では、今日一人個別寸評を作成する予定です。

○中村 直哉(岩手・花巻東 3年)捕手 170/74 右/左

レフト方向に、逆らわない打ち返す打撃に光ものがある捕手です。小柄な捕手なので、フットワークが軽く、動ける捕手です。またキャッチング自体もそれなりで、一つ一つの動作に捕手センスを感じさせる選手。残念ながらスローイングに関してはよくわかりませんでした。

この選手、逆らわない打撃が身上なのですが、その割にヘッドスピードも鋭く、思いっきりの良いスイングをします。当てに行くと言うよりは、綺麗に振り抜く印象です。

どっしりと腰の据わった左打席から、投手の重心の沈みきった底のあたりで始動する「平均的な仕掛け」を採用する中距離タイプ。ベース側にしっかりインステップして踏み込み、足下もブレないので、外の球を強く打ち返すことが出来ます。

気になるのは、ボールを呼び込む際に、グリップをかなり内側に引き込む動作が観られるところにロスを感じます。肘が下がってスイングして来るのですが、バットの先端が下がらないようにスイングしてくるので、バットを横に切るようなスイング軌道になります。ただスイング軌道から打てる高さは限定されそうですが、頭のブレ・身体の開き・軸足の安定感からも、体軸が安定しているのが良いところです。

捕手としてのセンスも感じますし、打力も水準以上のものがあるので、この先も打てる捕手を目指して、野球を続けていって欲しい選手でした。今後も何処かで会えることを楽しみにしております。

○猿川 拓朗(岩手・花巻東 2年)一塁 左打ち

はっきりしたサイズはわからないのですが、大型打者です。2年生でチームの4番を任されており、構えや打撃スタイルが、元ベイスターズの鈴木尚典に良く似ております。この選手も、レフト方向へ打ち返す技術を有し、スラッガーと言うよりは、アベレージ傾向の強いタイプかと思われます。

残念なのは、左打者ながら塁間4.5秒台(基準は4.2秒)と言う走力の無さ・一塁と言うアピール度の薄いポジション。守備・走での魅力に欠けるところでしょうか。

打撃に関しては、背筋を伸ばした構えで、グリップを下げ気味に添え、非常にリラックスして打席に立てているのが良いです。始動も平均的な中距離タイプ。足をまわし込んで着地するタイプなので、打てるポイントが広い選手だと言えるでしょう。

スイング軌道も良いのですが、気になるのはトップを作るのが少し遅いこと。打撃の準備段階のトップ(バットを振り出す位置)が遅れると、どうしてもスイングが後手後手になり、速い球に対応仕切れなくなります。軸足にも強さを感じ、粘りのある下半身が魅力です。

こと打撃技術に関しては、かなりレベルが高いことがわかります。安定した強打で、09年度の岩手大会を盛り上げてくれる選手だと思います。打撃でガンガンアピールして、次への扉をこじ開けていって欲しいと思います。

○大和田 翔平(岩手・専大北上 3年)投手 185/74 右/右

スラッとした投手体型の選手で、まだ線の細さを感じます。ただフォームは、少々ぎっこんばっこんしておりまして、昔のデニー友利のような感じを受けます。

MAX144キロと言われる投手で、大体常時135〜140キロぐらいの球速に見えました。長身を生かしてボールには角度がありますし、球の伸びも中々のものがあります。変化球は、カーブ・スライダーとオーソドックス。

右打者には、アウトコースに徹底的に球を集め、左打者には、両サイドを突くピッチングスタイルで、制球にも多少のバラツキは感じますが、破綻はありません。大型の割に、牽制などは、それなりに鋭いです。ただクィックは、1.3秒前後と基準である1.2秒に比べると、まだ改善の余地がありそうです。

まだまだ肉体の成長過程にある印象で、まだまだこれからの投手だと思います。それほど投球センス・マウンド捌きにセンスは感じませんが、そうかといって荒れ荒れなタイプでもありません。総合力を引き上げて、決めてを身につけられれば、将来プロへの可能性もある思われます。いずれにしても今後も注目の素材であり、ぜひ全国の舞台で、アピール出来る存在に成長して欲しいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

お久しぶりです  投稿者:広島人  投稿日:2008年12月13日(土)22時48分42秒   返信・引用
  カープのルーキーの寸評興味深く読ませていただきました。自分的には小窪は予想以上に活躍しました。カープにはこういうチーム打撃が出来るタイプの選手がいそうでいないので、今後も重要な選手になりそうです。守備力と走力は大いに問題ありますが。
篠田はOP戦で1回しか見られませんでしたが、その頃には1軍は厳しいと思っていました。その後映像で少しだけ見た印象では、フォームから力が抜けて、ある程度ストライクが取れるようになった、逆に球威はなくなったと思いました。秋にはフォームを変えたみたいですし、本人的にはプロで生き残るには技巧派という考えでもあるのでしょうか。個人的には秋のキャンプ(オフを含め)で体力の強化に努めて欲しかったですが。
松山はやはり守備が(笑)打撃面でも好不調の波が非常に激しかったです。プロとしての体力がかなり不足していた印象です。一時期2割5分くらいまで落ちた打率を少しでも戻したのは好印象ですが。また、由宇という日本でもトップクラスに本塁打の出にくい球場をホームにしながらの5本塁打はもっと評価してもいいと思います。来年は栗原の肘の状態次第では栗原サードコンバートという事も考えられますから、1軍レギュラー争いに加わってほしいです。
安部はおもったより声の出るプレーヤーでした。丸ともども元気のいいプレーが光りました。ただ、なんとなく身体の芯の力がない印象があり、打撃は手打ちで長打は望めそうになかったのが残念です。守備面はカープ2軍の内野陣の中では上のレベルでしょう。まぁ、カープの2軍は異常なまでの守乱なので。これからは体力の向上と打撃技術の強化を重点において欲しいです。
丸は馬力だけは即戦力でした。比較的元気さにかける由宇の面々の中では存在感がありました。ただ攻守にクセが強く、荒削りなところがあります。今シーズンは4・9番を除く全打順に入ったり色々と野球を学んだと思います。岩本も入ってきて左の外野手の競争は厳しくなりますが、もっと技術力をつけて対抗していって欲しいです。
中村は見たことはないのですがシーズン序盤は2軍で好投しました。ただ、夏過ぎくらいから大炎上して防御率が一気に跳ね上がりました。夏バテと打者の目が慣れたということが一気に重なったのでしょうか。カープのHPを見ても球速は140km/h弱くらいですし投手としての特徴に欠ける部分はあると思います。まずは体力強化でしょう。
今年は「小窪がいなければ…」と思うとぞっとするシーズンでした。まさか梵があそこまで何をやってもだめになるとは思ってもいませんでしたし。その他の新人も自分が思っていた以上に活躍したと感じます。ただ、ここ最近の傾向として、カープの新人は2年目に大きく崩れてしまいます。たとえば齋藤は2年目はまったくストライクが入らなくなってしまいましたし。佐藤や河内なんてずっと迷走したままです。今年の新人選手こそは順調に言って欲しいです。

後は今年は多分投稿する機会がないのではと思うので、広島(とちょっと中国地区)のアマ球界の来年に向けての展望でも。
高校では今年も広島勢はセンバツは絶望っぽいです。まぁ、広陵がダメな年は仕方ないでしょう。選手の素材的には投手では六信、野手では中下でしょう。六信はほぼ直球だけで広島の秋を制しました。ただ、中国大会の開星戦では自慢の直球が走らずに滅多打ちを食らいました。マウンド上でいらだってしまった態度も残念です。直球もスリークォーターで角度に乏しく、MAX144km/hというほどの威力は感じません。無駄に身体をひねりすぎるのも減点材料です。まぁ、これまでちょくちょくフォームをいじっている投手ですし、春にはまた違った彼が見られるかもしれません。個人的には東芝の磯村を思い出させた今年春のサイドスローからの伸び上がる直球をもう1度見てみたいのですが。
中下は非常に器用な選手です。打者としては同時期の岩本を越える存在でしょう。ただ、岩本は大学に入って一気に伸びた印象ですが。ミートポイントが広く多少タイミングを外されても上手く合わせてしまう柔らかさは出色です。個人的にはもう少し勝ち上がってくれる(つーか余裕で中国大会に出られる)と予想していたので2回戦で投手として大炎上して広島工に負けてしまったのは凄く残念でした。まぁ、野手の場合多くの試合を見ないと長所も短所も分かりづらいというのがありますので。投手としても三振の取れるスライダーを持っていますし、今度は「勝てる選手」になって欲しいです。
大学では中国地区リーグの岡山商科大学の大立恭平が11月の全日本候補合宿のメンバーに選ばれました。ただ、左の速球投手という彼の長所を生かすことなく、練習試合で大炎上(3回で5失点)してしまいましたが。これを励みに制球力UPに力を注げば、フォームの素材はいいだけに、プロ注目に化ける可能性は有ります。
後は福山大の岸本でしょう。以前「MAX145km/h」と紹介しましたが、最速は148km/hまで上がったみたいです。典型的なアーム投げで球速ほどの球威は感じませんが、闘争心旺盛な投手なので来年の伸びに期待します。
一方広島六大学では、広島経済大の柳田悠岐が目玉です。186cmの長身外野手で、なぜこの選手が広島に残っていたのか謎なくらいです。長身ですがスピード感があり(リーグ戦平均5盗塁は決めているのでは)肩も十分に強いです。当てるのは上手ですがフルスイングするととたんにスイングがぶれる打撃がしっかり決まってくれば、十分に全国レベルの選手になれると思います。
中国地区野球リーグでは、元神村学園の監督の長沢宏行氏が率いる環太平洋大学が1部に上がるので、個人的にはその戦いぶりに注目しています。ここのところ東亜対徳山という構図が続いていますので、それを打破するチームが現れるか期待です。
社会人はなかなか見れる機会が少なく(スミマセン、努力不足です)、よく選手が分からないのが問題なのですが、JFEの陶山、藤井が中心になるでしょう。陶山は高卒1年目の時ほどのスピードではないのでしょうが(今年は結局見れませんでした)、実戦力はついてきたのでは、と勝手に予想します。ただ、プロというとことになると今のままでは難しいでしょう。来年あたりがドラフトのラストチャンスになると思うので、周囲を納得させるだけの結果(勿論球速などの目に見える部分を含めて)が欲しいですね。
藤井は東農大時代から地味ながら東都の2部で好投していた左投手です。球威はないのですがスライダーやスクリューを器用に操っていつの間にか好投している投手です。日本選手権の予選では調子の上がらない陶山に代わってエース級の働きをしました。ただ、球速が140km/hまで乗るわけでなく、体重が前に乗らないうちにリリースしてしまう欠点(これゆえにスクリューを武器に出来るのですががある為に、現状プロでは厳しいと思います。ただ、実戦力では陶山以上のものがあり、来年以降の活躍次第では、左腕不足の球団なら手を上げるのではと思います。ただ、特別左打者が嫌がるような球があるわけではないので、評価は難しいところですが。
その他ではMSHの鮫島でしょうか。まだ寒い広島大会で144km/hの速球を投げたのは忘れません。ただ、都市対抗の予選まではよかったのですが、それ以降は球速も頭打ちになり結果も残せませんでした。ただ、「企業チーム登録の専門学校」に所属する選手ですし、2〜3年後という長いスパンで見るべき選手なのかもしれません。まだまだ色々なデータが不足して、個人的に未知の存在のままなので、来年ももっと見極めに時間を費やしたいと思います。
もう1人三菱三原の前田も忘れられない存在です。ただ、今年は「2年目のジンクス」というか、まったく登板機会すら与えられないまま1年が過ぎました。昨年(特に夏まで)は勢いだけで好成績を残せていましたが、もともと実戦力に欠ける投手ですし、「化けの皮がはがれた」というところでしょうか。昔マリナーズにいたジェフ・ネルソンみたいな独特のスリークォーターのフォームでストライクを取るのに苦労する部分があるのし、そのフォームを維持するだけの体力は大いに不足しています。また肩の故障暦のある投手ですし、肩関節がグニャグニャ曲がり、いわゆる「背中に残る」フォームでは、成長より故障が心配です。3年目に向けて自分を見直す時期に来ているのではないでしょうか。
現状の広島の景気は自動車不況をもろに受けてかなり厳しいものがあります。三菱系のクラブチームはともかくJFEも、鋼材の出荷量が大いに減っていますでしょうし、もしかしたらチームのクラブ化という事態が待っているかもしれません。自分も端くれとして広島の企業で働いている立場として、現状は厳しい以上のものがあります。こんな中では社会人野球が受け皿として機能するとは思えません。現状で企業チームとして機能しているのは伯和ぐらいでしょう。まぁ、あそこだって選手はパチ屋の接客やらスポーツジムのインストラクターなどでフルに野球に集中する状況にはないのですが。
広島の選手(特に高校生)は後々になって伸びる特質を持っています。それだけに、地元の企業は、いつまでも元気でいて貰いたいのですが。
広島県の選手は、最後の夏にかけてガラリと表情を変えてくる傾向があります。それだけに最後の最後まで追いきる粘り強さが必要と感じています。来年も色々な選手を通じて、もっと色々な視点から選手を見極められるような能力をつけたいですね。それでは、また来年の春にお世話になります。蔵さんも健康にはお気をつけて。長文失礼しました。
 
    (蔵建て男) 広島の野球情報、本当に素晴らしいですね。特にカープの選手達には、同様の印象を受けます。

それだけに、観たことのない選手も、きっとそうなんだなと思いつつコメントを拝見させていただいております。ひょっとしたら、今年も春に社会人選抜とカープの試合があったら観に行きたいですね。中々大学生も面白そうですし、条件が揃ったら、ぜひ遠征したいものです。

来年も、貴重なレポート楽しみにしております。
 

花巻東  投稿者:イギ―  投稿日:2008年12月13日(土)20時17分37秒   返信・引用
  菊地雄星がいる花巻東ですが、選抜は厳しいかもしれません。
一冬超えた成長を確認できるのは、春季大会でしょうか。

いずれにしても、来年のドラフトの目玉と成り得る選手ですから、
その成長に期待したいですね。
 
    (蔵建て男) 恐らく、一関学院か花巻東の争いになると思いますが、両方ともぜひ観たいチームですね。ただ菊地が来るようだと、選抜は大いに盛り上がりそうな気がいたします。  

BCリーグドラフト  投稿者:花菱パチェコ  投稿日:2008年12月13日(土)15時24分23秒   返信・引用
  昨日、BCリーグドラフトが行われました。
我が地元ペガサスではいずれも高校生指名です。
【群馬ダイヤモンドペガサス指名選手】
《投手》
堤 雅貴  173.80/右左/高崎商高
…打力もあるが、ホームベース一塁側スラとマウンド捌き好い142キロ腕。トライアウト実戦形式の場で無安打ピッチ
市川翔太  182.82/右右/埼玉・羽生実高
…観てないので不明m(__)m
《内野手》
岡野勝利  165.70/右左/前橋育英高
…積極的なスイングの短打と足が光る二塁手候補。部活引退後も後輩と練習持続


地区王者・ペガサスは指名順位が6番目となり即戦力は指名出来なかったが、後半戦エース級の活躍をした大木拓朗(利根商高)、捕手二枚看板の一角となった広神聖哉(前橋育英高)も高卒ルーキー。
監督からの抜擢もあるけど伸びる時期に使われるのが如何に大切なことか。
今年指名された高校生も同じく飛躍してもらいたいと思ってます。
 
    (蔵建て男) この夏、群馬大会を沸かせた選手達が沢山指名されましたね。ぜひ来年は、群馬にも足を運びたいと思います。彼等の活躍大いに期待しております。  

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