ソーシャルワークの TOMORROW LAND ・・・白澤政和のブログ

ソーシャルワーカーや社会福祉士の今後を、期待をもって綴っていきます。夢のあるソーシャルワークの未来を考えましょう。

スケールメリットにどのように対応するのか(4)

2009年02月12日 | ケアや介護
 スケールメリットの問題は介護事業者だけの問題ではない。大学もしかりである。

 大学間での競争も熾烈である。大学にもほぼ全入の時代を迎え、定員割れを起こしている大学が増えてきている。子どもがさらに減っていく以上、今後一層、定員割れの現象は強くなっていくものと思われる。

 そこでも、名の通った総合大学は基本的に強い。これらの大学では、逆にこの時とばかりに、新学部を作って定員増をしていくところもある。予備校の分析では、学生はブランド志向が強く、専門志向よりも、大学の名前で受験する傾向が強いようである。特にこの傾向は、男性の高校生に多いという。

 このことは、社会福祉の大学にも当てはまる。社会福祉の単科大学なり、数学部しかない小さい大学は、学生集めで苦戦を強いられている。定員割れを起こしている大学もあると聞く。

 ただ、これらの単科大学では、教員が整っていたり、個別的な教育ができていたり、ユニークな教育ができていたり、伝統のある大学も結構多い。そのため、こうした単科大学が再生することを、心から願っているが、なかなかうまくいかない。単科大学が勝ち組になるためには、今まで以上に、高校生の心に届くような仕掛けが必要なのであろう。

 社会福祉養成校協会の立場としては、社会福祉に高校生の人気が集まるよう努力する責任を有している。これについて、側面的な支援しかできないと思うが、単科なり少数の学部の社会福祉系大学が高校生からの評価を高めてくれることに、特に力を入れていくべきであると思っている。名案があれば、誰か教えていただきたい。

 これら総合大学の状況をスケールメリットというのかどうか分からないが、総合大学は単科や少数の学部しかない大学の引き離しにかかっているように思える。世の中は厳しいものであり、容赦はしてくれない。
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コメント

また削除ですか (KY)
2009-02-13 16:56:12
養成校協会の会長として、東京福祉大や第一福祉大の代表者が起こした不祥事に何かコメントはないんでしょうか?このブログでは一度も触れられていないようでしたが。
臭いものには蓋でご立派な事言われても説得力がないです。

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