【上海=渡辺園子、ロンドン=清水泰雅】中国の国有企業、中国アルミは12日、英豪資源大手のリオ・ティントに総額195億ドル(約1兆7500億円)を出資し、戦略提携を結ぶと発表した。中国企業の海外企業への出資としては過去最大。今回の追加出資で、出資比率は現在の9%から18%まで上昇する見込み。世界的な金融危機の余波で資金繰りに困っているリオを救済する色彩が強い。リオ側の株主の間では中国企業が大株主になることへの反発も広がっている。
「我々は、多くの提案の中から最も効果的な方策を選んだ」。リオのトム・アルバニーズ最高経営責任者(CEO)は12日、ロンドンでの記者会見で繰り返し強調した。公募増資や、他の資源大手との提携も選択肢としてあったのに、なぜ中国アルミとの提携拡大を選んだかに質問が集中したからだ。(12日 23:31)