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振り込め詐欺被害件数、被害額まとめ
昨年1年間の香川県内の振り込め詐欺による被害は前年比15%増の189件(未遂を含む)、被害額は同28%増の約1億6800万円で、被害額、件数ともに3年ぶりに増加したことが12日、県警のまとめで分かった。県警は「2月は振り込め詐欺の撲滅月間。特に13日の年金支給日は警戒を強め、被害防止に努めたい」としている。
2008年の被害状況をみると、現金自動預払機(ATM)での振り込みだけでなく、現金を送ることが禁じられている郵便小包「エクスパック」で郵送させるなど手口が巧妙化しているという。
犯行別では、有料サイトなどの料金請求を装う「架空請求詐欺」が約5500万円(前年比15%増)、融資を装って保証金をだまし取る「融資保証金詐欺」が約5200万円(同4%増)、「おれおれ詐欺」が約4900万円(同104%増)。医療費などの還付を装って現金を振り込ませる「還付金詐欺」が約1200万円(同33%増)だった。
撲滅月間中、県警はキャンペーンや高齢者宅への戸別訪問でエクスパックなど新たな手口への注意を促すほか、13日は制服警察官によるATM周辺の巡回を強化。今後は、定額給付金を装った詐欺への警告も進める。