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関西医科大学が付属男山病院を経営譲渡 深刻医師不足 (1/2ページ)

2009.2.13 00:47

 大阪府守口市の学校法人関西医科大学(塚原勇理事長)が、大阪、京都両府で経営する3病院のうち、京都府八幡市の付属男山病院を閉院し、医療法人に経営譲渡することを検討していることが12日、わかった。医師不足が深刻化していることが背景にあり、男山病院のスタッフを大阪府内の他の病院に振り向ける。文部科学省は「系列病院を経営譲渡して、医師不足を補うケースは珍しい」としている。

 男山病院は昭和50年に開業し、現在212床。市民病院がない八幡市で地域医療の中心を担っており、医師約40人が勤務している。

 同大学はこのほか、大阪府守口市に付属滝井病院、同府枚方市に付属枚方病院を経営。枚方病院を開設した平成18年後は、設備投資の面などから財政的に厳しい状況が続いていたほか、16年度に全国で導入された「新臨床研修制度」に伴い、医師不足が深刻になったという。

 同大学は昨年秋ごろから、経営譲渡に向け枚方市の医療法人「美杉会」と協議を始め、経営譲渡の条件として一定期間は現体制を維持することと、勤務している医師と看護師はこの期間、出向形式をとることで合意。先月19日に京都府の医療審議会へ経過を報告するとともに、男山病院の通院・入院患者に13日に説明するという。

 同大学は滝井、枚方病院とともに22年8月に大阪府寝屋川市に開設する香里病院に、医師らスタッフや設備投資を集中する。

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