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【埼玉】来月以降、一時空白に 深夜・早朝の初期小児救急医療 さいたま市内閉院病院の受け皿難航2009年2月13日 さいたま市内で深夜・早朝帯に軽症の初期小児救急患者を受け入れる医療機関が三月以降、一時的になくなる可能性が高まっている。市内で唯一、この時間帯に初期小児救急患者を受け入れている大宮医師会市民病院(北区)が二月末で閉院するが、受け皿整備が難航しているためだ。 市によると、同病院は年間約一万三千人の初期小児救急を受け入れてきた。市や市内の四医師会などでつくる「医師体制検討会」では、社会保険大宮総合病院(同)を受け皿に、各医師会などから医師、看護師らを派遣する方向で調整を進めている。 だが「医療スタッフがそろわず三月一日からの実施は難しい」(同市)といい、市では医師らへの委託手当ての増額を検討し確保を図る一方、応急策として土日など日数を限定した深夜・早朝帯の小児救急医療患者の受け入れを検討している。 十二日の市議会二月定例会の代表質問で、小宮義夫副市長は「全国的に深刻な小児科医不足や看護師などの確保が困難な状況だが、一日も早い医療スタッフの確保策を取りまとめたい」と述べた。 (鷲野史彦)
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