社会保険庁改革により活動の存続が危ぶまれていた丸亀市大手町3の丸亀社会保険健康センター「ペアーレ丸亀」の講座について、市内のNPO法人が3日、講師や受講生らの受け皿として、新たに講座を開講する準備を進めていると発表した。
運営するのは若者の自立支援事業などを行っているNPO法人「さぬき自立支援ネットワーク」(同市浜町、塚本修理事長)。同NPOの説明によると、同市新浜町1の藤井学園が所有する空き校舎を使い、「ペアーレ」で実施していたパソコン講座などを開く。
今月末までに講師を決定し、来月から受講生を募集、4月から開講する。塚本理事長は「丸亀市民だけでなく、多くの人が集う場にしたい」と話している。
「ペアーレ」は91年に社保庁が設置。文化教室など100講座があり延べ約2000人が利用している。社保庁改革の一環で土地と建物の譲渡が決定し、昨年末の一般入札で個人が落札したが、市民から講座の存続などを求める声が出ていた。【矢島弓枝】
毎日新聞 2009年2月4日 地方版