【エルサレム＝安部健太郎】中東情勢に影響を与えるイスラエルの総選挙（国会定数120）が10日、投開票された。対パレスチナで強硬姿勢をとる右派・宗教勢力が過半数を得るのが確実な情勢で、中東和平交渉は一段と難航する可能性が高まってきた。

　選挙は比例代表制。10日投票分の開票率99％超の時点で右派勢力は65議席を獲得。中道・左派の55議席をしのぐ。第1党争いは11日時点の最新議席予測で与党の中道政党カディマが28議席、右派野党リクードが27議席と大接戦になっている。(11日　21:01)