イスラエル総選挙でカディマとリクードがともに勝利宣言、政局不透明に

2009年 02月 11日 18:52 JST
 
記事を印刷する |

 [エルサレム 11日 ロイター] 10日に実施されたイスラエル総選挙(国会、定数120)は、中道カディマのリブニ外相と右派リクードのネタニヤフ元首相がそれぞれ勝利宣言する事態となり、政局が不透明になった。

 ほぼ最終的な開票結果によると、120の総議席のうち、獲得議席はリブニ氏率いるカディマが28議席、ネタニヤフ氏率いるリクードは27議席。

 しかし、どの政党が政権をとるにしても、他党との連立が必要なため、ペレス大統領がカギを握ることになる。ペレス大統領は、各党派の意見を聞いたうえで、リブニ氏、ネタニヤフ氏のどちらに組閣を要請するか決定する権利があるためだ。

 イスラエルのメディアは、議会の過半数を占める右派政党が勧告すれば、ネタニヤフ氏に組閣を要請するしか選択肢はない、と伝えている。

 しかし、そうなると選挙で最多議席を獲得した政党が政権の座につけないという、イスラエル建国史上初めての事態となる。

 カディマのリブニ氏は、首相に就任してネタニヤフ氏に「連立政権」参加を呼びかける考えを示した。

 これに対しネタニヤフ氏は、右派政党で構成する連立政権を結成する方針を示している。

 

原文参照番号[nLB505486](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nLB505486]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)

 
 

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ

株価検索

会社名銘柄コード
 

Photo

ガイトナー米財務長官が発表した金融安定化策は、米株式市場に失望感をもって受け止められた。米金融システムの闇はどこまで深いのか。