事故米不正転売事件 三笠フーズ社長、入札会場に農水省職員が車で送り迎え
三笠フーズと農水省のさらなる癒着が明らかになった。三笠フーズによる事故米の不正転売事件で、輸入米などの入札に参加した三笠フーズの社長が、農林水産省の職員に車で送迎してもらっていたことがわかった。
大阪のコメ加工販売会社「三笠フーズ」の社長・冬木三男容疑者(73)ら5人は、基準値を超える農薬が検出された輸入米を「食用」と偽って酒造会社に売りつけた疑いが持たれている。
三笠フーズによる輸入米の入札をめぐっては、大阪農政事務所の当時の担当課長が、非公開のはずの予定価格を三笠フーズ側に漏らしていたと元幹部が証言している。
この元幹部によると、これらの入札に三笠フーズの冬木容疑者が参加した際、入札会場から最寄り駅まで、農林水産省の職員が車で送り迎えをしていたケースもあったという。
三笠フーズの元幹部は「最寄り駅までとか、時間がぎりぎりなんでということで。タクシーとかでもいいんでしょうけどもね。まあ、送ってくれてたケースはあると思いますけれどね。たぶん2〜3回はあったように聞いてますけどね」と語った。
警察では、事件の全容を解明するため、予定価格が漏れた経緯についてもくわしく調べている。
(02/12 13:01 関西テレビ)