脚光浴びる17歳の新星 アルペンスキー世界選手権女子
アルペンスキーの世界選手権で、女子滑降とスーパー複合で獲得した2つの銀メダルを見せるララ・グート=バルディゼール(AP=共同)
フランスのバルディゼールで開催されているアルペンスキーの世界選手権女子で、17歳の新星が脚光を浴びている。王国スイス期待のララ・グートは9日の滑降で2位に入り、6日のスーパー複合と合わせて2個の銀メダルを獲得。「すごい。最高に楽しい」と、大きな目を輝かせた。
160センチと身長は高くないが、スピード系種目に強い。昨年12月にワールドカップ(W杯)スーパー大回転で初優勝し、同種目の史上最年少優勝記録を塗り替えた。会場は母国スイスのサンモリッツ。愛らしい容姿と相まって、一躍国民的アイドルとなった。
コーチは「才能は(今大会2冠の)ボン(米国)に匹敵する」と手放しで褒める。9日の滑降は「原因は分からないけど、ずっとおなかが痛かった」そうだが、急カーブの多い難コースを果敢に攻めた。「完ぺきだった」と自賛したボンに金メダルはさらわれたが「わたしの滑りは優勝に値するほどではなかった」と潔かった。
英、仏、独、伊とスペイン語が堪能だという。さわやかな笑顔も魅力的で、世界的なスターになる素質十分。W杯種目別9位につける12日の大回転にも注目だ。