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全国初の医師会立産科診療所

公明新聞:2009年2月12日

産科診療所の説明を受ける党鎌倉市議団のメンバーら

安心出産めざし“誕生”
今月17日から診療スタート
市が全面支援、公明が後押し
神奈川・鎌倉市

産科診療所の説明を受ける党鎌倉市議団のメンバーら

 産科不足を解消しようと、神奈川県鎌倉市で今月(2月)17日から、市医師会立産科診療所「ティアラかまくら」が診療を開始する。医師会が産科診療所を市の支援を受けて運営するのは全国初の試み。産科不足が全国各地で深刻化する中、「市医師会立」の産科診療所は一つのモデルケースとして注目される。公明党鎌倉市議団(大石和久団長)のメンバーと西岡幸子党副支部長は、このほど同診療所を訪れ、関係者から説明を受けた。

 「ティアラかまくら」は、市内の旧デイケア施設を改修し、3人部屋1室と個室5室の計8床を配置。医師3人と助産師9人、看護師3人が常勤し、分娩をはじめ、妊婦健診、両親教室などを実施する。

 2月中は外来診療や妊婦健診のみ受け付け、3月から分娩を開始。診療所関係者によれば、すでに約70件もの出産予約が入っている。市医師会の細谷明美会長は、「安心して出産ができる環境を望む市民の切実な声に押され、医師会として協力に踏み切った。成功するよう、うまく運営していきたい」と話している。

 「ティアラかまくら」は、市医師会が事業主体者となり、医師・医療スタッフの人員確保と運営全般を担う。市が既存施設の改修費負担、設備投資などの運営費を全面的に助成し、診療所の運営を滞りなく遂行できるように支援。また、運営上で生じた紛争や訴訟問題にも積極的にサポートしていく。

 鎌倉市は近年、出産ができる市内の医療機関がわずか1施設まで激減。このため、毎年誕生している12001300人の子どものうち、7割は市外の医療機関で産声を上げているのが実情。地元での出産を望む声が高まっていた。

 党市議団は昨年(2008年)1月、市長に対し、市内に産婦人科医院を開設することなどを求める要望書を提出。同年の2月定例会代表質問でも、大石議員が医師会立の産科診療所開設へ支援するよう求め、後押ししていた。

 これを受ける形で、市は2008年度予算案に約3億円を計上。昨年5月には、市と市医師会との間で運営に関する協定が交わされた。

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