マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 656
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ニュース

田んぼと畑にかえりましょう!『BRUTUS』最新号は農業特集。

最新号(2月1日発売)は「みんなの農業」。今、農業がアツイのです。あの佐藤可士和さんが千葉で週末農業を始めました。クリエイティブのトップランナーたちが日本の農業に興味を持ちはじめているのです。いろんな人がいろんな思いで、田んぼと畑に帰っています。『ベランダから始める農業入門』『日本全国野菜直売所49』付きです。気になる内容、チラっと見たいときは「立ち読み」ボタンをクリック。(09/02/01)

『ランボルギーニって、もともとトラクターの会社。しかも北海道にあるらしいですぜ! 親分!』

とは「みんなの農業」特集担当・杉江の言葉。キャッチーな話題で、なんとか農業特集が採用されるよう、いろいろ策を講じました。今すぐベランダで農業できる念願のBOOK IN BOOKもできておいしく楽しかった取材編集後記はBRUTUS Web「FROM EDITORS」で。(09/02/01)

冬枯れの時期に農業って……。カイロで武装し臨んだ撮影。

「農」の今をちゃんとキャッチしてみたい! と農業特集の発起人になったのはよいけれど、季節は冬まっただ中。携帯カイロを全身に貼付け、小雨舞う中、建築家の藤森照信さんにご参加いただきベランダ農業企画の制作&取材&撮影。途中、奥様に出していただいた……。続きはBRUTUS Web「FROM EDITORS」で。(09/02/01)

鍬をペンに持ち替えて、大豊作! の農業特集。

なんだか「農業」が気になる。アンテナを張ってると「農業」の引き出しに、少しずつ話が集まって……。デザイナー、クリエイターが同時多発に農業の方を向いている、ナガオカケンメイさんが本格的に農業を始めてる、そんな企画の「種」を植え込んで迷わず熱心に「農作業」。鍬をペンに持ち替えて。西田編集長の編集後記は BRUTUS Web『FROM EDITORS』にて。(09/02/01)

人気連載『みやげもん』がBRUTUS Webに登場!

日本各地で出会える心憎いおみやげものを紹介する巻末の人気コーナー『みやげもん』がBRUTUS Webでも読めます。毎週金曜日更新&アーカイブ進行中! 本日upはとんがり頭にへの字口の新潟県・水原市の「起き上がり小法師」など。(09/02/01)

大好評『BRUTUS TRIP 04』いよいよ発売。
茂木健一郎もTRIPしてます。

『ブルータス』からスピンオフした話題の新スタイルマガジン『BRUTUS TRIP』。おかげさまでプレ創刊から1周年、04号がいよいよ発売です。今回の表紙を飾るのはご存知、脳科学者・茂木健一郎氏。湖にプカプカ浮かんでご満悦のセンセイ、舞台はなんとイスラエル! その他、今回も世界中のあらゆる場所で取材を敢行。詳しくは『BRUTUS TRIP』のページにて。(08/11/25)

定期購読で、『BRUTUS』オリジナルノートをプレゼント。

22冊分でもう1冊、年間23冊がお手もとに。特別定価の特大号との差額はサービス。もちろん、送料無料でお届けします。

お知らせ

お詫びと訂正

656号「みんなで農業」特集、P.081にて原稿の誤りがありました。
コラム「米もジャケ買い? パッケージのデザインは売り上げを伸ばすか?」内本文下段右から7行目『コシヒカリ』はではなく、『ひとめぼれ』が正しいブランド名になります。
お詫びして訂正いたします。

No.656 CONTENTS

features

026 みんなで農業。
028 佐藤可士和が提唱する「おいしいエンターテインメント農業」。
030 レストランのある野菜畑が、ナガオカケンメイの夢です。
032 国分太一が実践する、自宅でもできるDASH村。
034 イェンスのデンマーク式家庭菜園に、野村友里が弟子入りしました。
036 名シェフが作る、おいしい野菜スペシャリテ。
040 古いけど新鮮な味⁉ 伝統の在来野菜。
044 僕らが農業を選んだ理由。
048 「カタチ」から入る農業。
058 女子も農業。
059 BOOK in BOOK
How To NOGYO ベランダから始める農業入門
060 難易度別ベランダ農業カレンダー。
062 入門・ベランダ農業。
066 建築家のベランダ農業。
068 もっと農業! レベル別体験ガイド。
072 写真家が追いつづける、日本のおいしい風景。
074 叡智に満ちた篤農家は、日本の宝です。
078 残留農薬心配無用の最先端野菜工場。
080 農業の明日を知るための手がかり13。
086 行列の出来る直売所。
088 いつかはランボルギーニ。
付録 BRUTUS RECOMMEND!
日本全国野菜直売所49
 

regulars

017 EYE OF THE B
「ブラッド・ピット」ほか
051 Brutus Best Bets 新製品、ニューオープン情報
106 人間関係 375
写真/篠山紀信『晴れ姿』風神ライカ、山崎静代
109 Begin Your Journey 008 シチリア×Ferrari California
111 MIX & MASH
 「多部未華子」ほか
120 BRUT@STYLE 204 Gardener
124 グルマン温故知新 287 スペインバル 日本橋レオン/セルベセリア グランビア
126 みやげもん 061 木牛/次号予告
095 定期購読募集
103 BRUTUS BACK ISSUES
From Editors 1
 
今回のもうひとつの極私的意図。それは小さな頃から憧れのランボルギーニブランドのトラクターに乗ること。ガンダムのようなコクピットに機械萌えしてしまいました。

日本の農業の未来を考えたのは隠れ蓑。
ワガママに任せた本作りだったのです。

 今回の企画がスタートした当初、ほかにも候補の特集がある中、『あの、佐藤可士和さんが畑行っているらしいですぜ、親分!』とか、『ランボルギーニって、もともとトラクターの会社で……。しかも北海道にあるらしいですぜ! 夢がありますよね~』とか。キャッチーな話題で、なんとか農業特集が採用されるよう、いろいろ策を講じました。が、ここで告白します。今回、なぜ農業を題材にしたかったのか。それはベランダでおいしい野菜が作れないかな~、という極私的な理由からだったんです……。スーパーに行けば、どこ産なのか? 値段が安いということは、それなりに理由があるのかしらん? そもそも新鮮? 自分の口に入れる食べ物が信用できないって、小さいながらもけっこうストレス。それなら、自分の家の極小ベランダで、野菜って作れないかな~、と。で、思惑通り、僕自身がとても参考になるBOOK IN BOOKはできたわけです(手前味噌ですみません)が、いや本当に農業特集の取材はおいしく楽しかったです、はい。可士和さんの畑でもらった白菜は、今まで知らなかった深い味わいで、食卓の会話も弾みました。茨木の篤農家のコトバには、人生の教訓もあって、背筋がピンとしたり。日本人に生まれて本当によかった、そして日本人としての誇りを改めて思い出されました。食料自給率が約40%しかない、などの暗い話題が多い昨今ですが、『土に触れ、耕し、育てる』という“農業”に取材というカタチで体験するだけでも、こんなに明るいキモチになれる。みなさんもたった一日でも一時間でも、冷やかし程度でもいいから、土に触れてみてください。その喜びが、日本の農業の未来を明るくするはずです! というわけで、もう少し温かくなったら、さっそくうちのベランダで種まきを始めたいと思います。いいのが育ったら、編集部にて、“うちの子”を使ってみんなで鍋をしたいと思います。読者のみなさまも、ベランダで、近所の畑で、ぜひお楽しみください。

 

●杉江宣洋(本誌担当編集)

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From Editors 2

極寒&小雨の中、プランター作りに没頭する藤森さん。手伝ってくれた大学院生の白さんの、「藤森先生って自分で手を動かすから信頼できるんです」との言葉に、スタッフ一同うんうんとうなずく。

冬枯れの時期に農業って……。
カイロで武装し臨んだ撮影。

 日本の食料自給率低下に反比例するように、畑や田んぼに興味をもつ人がまわりに現れ始めた今日この頃。「農」の今をちゃんとキャッチしてみたい!と発起人になったものの、季節は冬まっただ中……。ベランダ農業企画にご参加いただいた建築家の藤森照信さんに「この時期に農業を特集するとは、変な人たちだね~」と大笑いされつつも、何とかカタチになりました。パチパチパチ。
 確かに撮影中、寒かった、まぢで。スタッフ一同、藤森さんにいただいた携帯カイロを全身に貼付け、小雨舞う庭で制作&取材&撮影。途中、奥様に出していただいたお茶のあたたかさに、涙(と鼻水)が出ました、はあ。それでもネギの生命力はさすが。藤森さんから先日「寒さの中でも、ネギ、元気に育ってます」とのお知らせをいただきましたよ。
 ちゃんと野菜を育てようとしたら、泥だらけになるし手にマメはできるし腰は痛くなるし、美しいことなど何もない!という気分になります。でも何だか楽しい、何だか続けたくなる。この「何だか」が案外大事な気がしています。

 

●大輪俊江(本誌担当編集)

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From Editor in Chief

ベランダからだって「農業」は始められます。建築家・城戸崎和佐さんたちが考がえてくれた「ベランダ用プランター」。小冊子「ベランダから始める農業入門」に詳しく出ています。

ブルータス初めての「農業特集」。
企画はいかにして育ったのか。

「いったいどうやって特集テーマを決めているのか」と、最近よく尋ねられます。映画、YouTube、本、大学ときて、今度は農業特集。これだけ特集の振れ幅が大きいと、皆さんもそりゃ聞きたくなりますよね(笑)。
「みんなで農業」。この特集の始まりはノートに書き付けた単なるキーワードでした。なんだか「農業」が気になる。そんな気分があるというか、なにか答えが見つかりそうな…。曖昧だし、おぼつかないのだけれど、アンテナを張ってると「農業」の引き出しに、少しずつ話が集まってくる。これが「種」です。
 ある日、広告会社の若手が退職して実家の林檎農園を継ぎます、という挨拶ハガキが舞い込む。ライターの女性が農業について熱く語り始める。そのうち、佐藤可士和さんが千葉で週末農業、ナガオカケンメイさんが本格的に農業始めてる、などなど確かで魅力的な情報が集まってきます。どうやら、デザイナー、クリエイターが同時多発に農業の方を向いているらしいぞ。ノートにいろいろ書き込んで、よし、企画の種はクリエイターのあたり、ここいらへんに植えよう! これが「田んぼ」。
 それからは迷わず熱心に「農作業」です。人がどんどん集まって、思いも寄らない花も咲き、企画がすくすく育っていきます。いろんな人に話を聞きながら、鍬をペンに持ち替えて(?)編集をつづけて、あとは収穫を待つだけ。
 みんなで農業。
 今年こそ、土に触れ、耕し、育てるニッポン。
 企画はやっぱり“気分”なんです。マーケティングじゃわからない、興味の行き先に鼻をきかすこと。「種」さえ間違わなければ、育てるのは得意です。
 この特集はよく実りました。豊作の特集です。

 

●西田善太(ブルータス編集長)

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NEXT ISSUE : No.657 | 2月16日 発売

ラジオ、聴き逃してませんか? 今のラジオ、すごく面白いのに。話し手との距離が近いラジオは、いつも何かが生まれる予感があるんです。爆笑問題、福山雅治、伊集院光、ジョン・カビラ、大沢悠里に大竹まことetc.、ラジオを支える旬のパーソナリティーに会ってきました。今聴くべきラジオ番組を推薦する「ラジオガイド」小冊子も付いて、次号はラジオ特集、「なにしろラジオ好きなもので」。
ブルータスは毎月1日・15日発売