Wednesday, February 11, 2009
チャレンジャーの価値 - 秋田県大館市
大館市のAsterisk案件の記事。ひさしぶりに元気がでてくる記事を読ませていただいた。タイトルはおそらくは「釣り」なんだと思うが、この案件ですばらしいのは「2億の案件が820万で済んだ」というところではない。
当事者意識を持って技術検証し、熱意を失わずに進め、さらに障害対応までも自分たちで汗をかき、その結果もたらすシナジーという価値が、この案件においてはその差額、1億9180万円と評価できる、というひとつの数字をたたきだしたことだ。他の方法を出せる業者がいなかったんだ、とかいうところではない。これは現状のランニングコストの計算などを元にしたTCOの差で金額見積する計算方法ではまた異なるだろうが、「変化させてやるぜ」というチャレンジするエネルギーとそれをささえる暗黙の世界にある「確信」こそが「革新」すなわちこういうプロジェクトの成功のキモなのに、TCO比較やDCFではそこは計算できない。
技術的には、運用のこのTIPSを明確にしたことにはものすごい価値がある。
障害は1度だけ発生している。稼働後約1カ月ほど経過したころ,メンテナンスのAsteriskサーバーを停止したところ,各IP電話機からのARP(Address Resolution Protocol,IPアドレスからMACアドレスを問い合わせるプロトコル)が大量に送信され「ネットワークが落ちた」(中村氏)。ARPパケットが1秒間に1度流れる仕様になっていたため,設定を変更しARPパケットの間隔を長くすることで再発を防止した。
稼働から約1年を経た現在,大館市のIP電話網は安定して稼働している。
見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること:ITpro
そして、3ページ目にある取材した記者の思い。
可用性,見栄え,担当者の手間,何を“捨てる”ことができるのか。・・・そして,代替手段を探し当て,自分の手を動かしてそれを検証できるスキルはかけがえのない武器になる。それが大館市の挑戦と成功から学べることではないか,と記者は考えている。
ここ。「かけがえのない武器」。いいね。でも、もうちょっと大きめに表現してやってもいいはずだ。「プライスレス」とでも。
Thursday, February 05, 2009
ブログ炎上の後始末
男性のブログは中傷を消しても消しても、後から書き込まれる状態が続き、昨年4月、男性はブログを書き込み禁止にするとともに、「タレントとしての名誉が著しく傷つき、芸能活動に重大な支障が生じた」として、中野署に被害届を提出した。
警視庁で通信記録を調べたところ、数十人が書き込みをしており、その中から執拗(しつよう)に悪質な書き込みを繰り返していた18人を特定した。
芸能人ブログを集中攻撃、「炎上」させる…18人立件へ(読売新聞) - Yahoo!ニュース
この件の教訓:
- パブリックに母体組織から「全否定」というプレスを出しても効果がない
- 炎上書き込みを削除するだけでは炎上は収まらない
- 「執拗に悪質な書き込み行為を繰り返していた」人間は18人(多いのか少ないのか、どうやって特定したのかは不明)
- インフルエンサーのモチベーションと行動特性を解明してもらいたい。
- 警視庁が動き、犯人を特定して逮捕、というシナリオが使える最低条件は被害届ありき。
- この逮捕ニュースそのものによってこの芸能人の名前がさらに知られる。調べたら一発。
- おそらく仕事が増える要素にはならないだろう。
Wednesday, February 04, 2009
facebook user層の変化
学生中心であったFacebook,中高年ユーザーが急増
学生向けSNSであったFacebookも,中高年ユーザーの割合が急速に高まっているようだ。iStrategyLabsが公表した米Facebookユーザーのデモグラフィックスデータによると,34〜54歳の中高年層が,1年2ヶ月の間に約10倍もユーザー数が増えていた。
メディア・パブ: 学生中心であったFacebook,中高年ユーザーが急増
- これをとっくに肌で感じていたか、そうでないかにはネット関連で仕事をする人として絶大な違いがあると思う。
Tuesday, February 03, 2009
頭痛対策を片っ端からやってみるとだんだん仕事が乗ってきた
- 頭痛薬を飲む
- 水を大量に飲む
- コーヒーを飲む
- LDRとかtwitterとかmixiとかやめる
- 携帯を切る
- GMailも見ないことにする
- 結局ブラウザを閉じる
- すかさず作らないといけない資料を実際に開く
- おにぎりを少々食べる
- 手の頭痛のツボを押さえてみる
- ポカリスエットを飲む
- 人と少し話す(ちょっかいかけられたスタッフのみなさんすいません)
- ノラジョーンズとか聴こうかな
で、仕事が乗ってきたところ書き留めようとこのブログを書いてる。
ブラウザを急いで閉じなきゃ!
Sunday, February 01, 2009
TOKYO CROWDS
- ここで宣伝しても仕方ないかもですが、ガイジン向けに殴り書き英語で書いていこうと思います。なんかネタあればください。
- TOKYO CROWDS http://tokyocrowds.blogspot.com/
- 見られてるとがんばるのでFollowerになってください。
"/"を凸ったGoogle
この日は朝にリストのアップデートを行ったが、“/”が誤ってリストとされ、世界中のURLが悪意のあるサイトと認識されてしまったという。
米Google、ウイルス騒ぎで謝罪:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2009/02/01
Saturday, January 31, 2009
isolator - おれを集中させろ!かしこまり〜
Isolator is a small menu bar application that helps you concentrate. When you're working on a document, and don't want to be distracted, turn on Isolator.
Isolator
Isolatorは、仕事に集中するため、アクティブなアプリケーションだけを、デスクトップのバックグラウンドをがつんと落して表示させる、いわばlifehackサポートアプリケーション。以前から入れていたが、集中系ソフトウェアとしては、メモを書くときにWriteRoomを使っていたくらいで、こいつは使っていなかった。1.0をインストールしていたのだが、3.3にまでアップデートしていたのに気がついて使い始めた。
これ、やばい。相当集中できる。アプリケーションの切り替えはCmd+tabも使えるし、Finderは複数開いてもちゃんと機能する。Dockを隠させることもできる。1.0のときより格段に良くなってる。
注意をひとこと。ブラウザに集中すると生産性はゼロに限りなく近づく罠。
セルリアンタワーでの衝撃
昨日の日記d:id:okdt:20090130:1233305325の番外編。
- Google Chromeのレンダリングテストについて昨日も触れたが、その映像的な衝撃はこちらの日記に書かれているとおり。YouTubeにupしてくれてる!ありがとうございます。
- Operaの開発者の一人に「Why Opera?」と尋ねる機会があった。日本語の上手なベルギー人。キーワードは、B2B model、embedded(Wii, DS, etc)、secure architecture、ブラウザシェア。日本はともかく、EU圏でのシェアは大きいということは、グローバル展開を見たときの日本は確かに手を抜けない。十分growingだそうだ。なぜかとても元気がでた。
- 奥さんのライトニングトークコーナーのスピーチで、”information wants to be free”という有名な言葉を引き合いに、だからブラウザは、情報を見せるツールじゃなく、情報を利用するためのツールなのだ、と。なるほど、深いね。*1 面白く見せる、なんてナンセンスだ。面白く利用するのはユーザなんだものね。忘れないようにしよう。*2
- id:koyhogeさんの"FA宣言"を聞いた。驚かなかったわけじゃないけど、自然なことだと思った。*3
- ドリンクカウンターにHoegaardenとかCHIMAYとかのビールを提供していて、正直テンション上がった。やるなあ。
- ただ、食べ物も飲み物も早いタイミングで無くなった。その後は放置。正しい。やるなあ。
- 年に一度くらいしか会わない方や、お名前だけ存じ上げてる方に大勢出会った。名刺が切れてせつなかったが、せっかくなので"別の名刺"に手書きで書いて渡すことにした。そしたら、ただGMailのアドレスを書けば済むんだということに気がついた。*5
- Google Japan Blogからリンクされてる。「早速リンクさせていただくことがございます」という言葉はこうやって使うのね。勉強になった。*6
Friday, January 30, 2009
Google Chrome Out of Beta Partyに行ってきた
Googleオフィスにて開催された、Google Chromeお披露目会(?)。かねてよりnobiさんからの刺激で一度行ってみたいと思っていたところ*1、ついに実現した。
サイボウズラボの奥さんを含む、合計10ほどのライトニングトーク、そして合間の歓談タイムは熱気であふれていて、Googleの開発者も広報も、モバイルの人もブラウザの人も、そういえばOperaの人も入り混じり、とてもエントロピーの高い空間となっていた。
Chrome開発者のスピーチでは、「オトナの事情でボツになった機能」がいくつか紹介された、爆笑。なにより、ごく細かいところまでクリエイティブで、しかもクールな実装ができる人たちだと思った。そのスピーチで、コードをコミットするたびにテストされるレンダリングパフォーマンステストの話はとても示唆に富んでいた。なんにせよあとでまとめてやるから、品質の低いコードになるんだよね。そうだそうだ。Secure Development Lifecycleのコンセプトになじむね。
「Googleの人」は、ほとんど前職を知ってる人だったりしたので、はじめましてーな方々でもそれなりに盛り上がる。「昨日も一緒に吞んでてさあ」とか、「わたし、またブラウザーやってんですよ〜」とか。(匿名になってないか)手前味噌だけど、おおよそ、「群衆の叡智サミット」を知ってて、次回ネタに前のめりなところにちょっと感動したり。
帰りに、いいおみやげもいただいた。以下のアルバム参照。Chrome開発マンガとか、GMailのキーボードショートカットを書いた、キーボードに貼れるステッカーとかがついてた。ぶんぶん振り回しながら渋谷を歩いて帰った。
あのさあ、このシール貼るのはいいんだけど、早くMac OS版Chromeが欲しいよ。
Google Chrome Out of Beta Party |
*1:アカデミーヒルズでお見かけするたびに、あれ?いまからセルリアンタワー行かないの?とかそういうw
Wednesday, January 28, 2009
顧客満足サービスの基礎トレーニングを無料で受ける方法
JUAS発行の企業ITサービス動向調査によると、顧客満足を最も強く意識している業界は、明らかに金融サービス業界だそうだ。ITを含むサービス産業におけるその指標の低さには驚かされるばかりだが。いずれにしても金融サービス業界からは、顧客リレーションのなんたるかを学びたいものだが、それを教えてくれと言っても競争力の源泉なのだから教えてくれるわけがない。
しかし、学べるシンプルな方法がひとつある。
もう使わないクレジットカードを決め、解約する。
1枚でもいいが、2枚くらいあるとしっかり学べる。
カード会員向けのWEBで?いやいや、いかんせん解約はわかりにくくしてあるものだ。いくらセキュリティにナーバスだろうと思われるカード会社のWEBサイトでも、そんなものからは意味のあることはほとんど学べない。
むしろ、カードの裏面に記載されている番号にすぱっと電話する。電話だよ、電話。
すると、とにかく顧客用件別に振り分けるため、自動応答につきあっていくつかの番号をプッシュ。「解約」一直線に選択していくと、やがてオペレータの女性(op)につながる。
そこで、すぱっと、さらっと、いやみなく言う。
「カードを解約したいんですが。」
opからの、個人を特定するためのいくつかの質問に答えると、解約手続きモードに入るんだが、opはたいてい、最終リベンジマッチを仕掛けてくる。これが、とても勉強になるわけだ。勉強なのだから、口調、タイミングも学びの姿勢で対応するように。ノートをとるなんてのもすばらしい。
一般的には、
「お客様の会員期限は○月までとなっております。そこまで年会費はかかりません。」
「大変残念なのですが、私どもに何か不手際がございましたでしょうか」
「お客様に何かご不便な点などございましたでしょうか」
「お客様のポイントは現在○○ポイントたまっておりますが、カードのご解約と同時に、こちらもお使いになれなくなりますが。」
と尋ねられる。普通は、いやみもなく「いえいえ」とか「はいはい」とか言って終わり。
ただ、ここで、なにがしかの変更だとか、WEBでめんどくさい手続きを、ここで解約理由として言えば、たいていの面倒な仕事は先方がある程度やってくれたりする。
そこで、「カードを持ってるメリットがあまりないような気がして」と言ってみる。
「最近無効になったポイントが多くて心が折れた」とかあれば、交渉カードとして使える。そこで、もっと具体的なオファーを自発的にしてくるカード会社もいる。
「今月、キャンペーンを行っておりまして、○○ポイントお受け取りになれますので、お持ちのポイントとあわせまして翌々月には商品券がお受け取りになれます。」
驚きのわかりやすいオファー。
なぜ「ポイントがもらえるキャンペーン」が急遽発生したのか意味がわからないけど、とにかくもらえるキャンペーンに理由を尋ねる客などいないのだろうね。もっとも、こちらには、それはそれでありがたく受け取るもよし。それにしても、解約したいと言う客の多くがここで延長し、しかも解約したかったことすら忘れる可能性があるわけだから、大したものだ。
ここで、たいていは新規入会キャンペーンでもらえるポイントより多かったりはしない、というところにサービスのヒントがある。
サービスには「新規顧客獲得コスト」と、「顧客維持コスト」がある。この場合、後者から拠出されているわけだ。実際には、新規顧客獲得コストのほうが高い。だから、カードをその場で無情にすぱっと解約し、別途新たに同じカードに入会すれば、年会費は発生しないし、さらに入会特典としてまっさらのポイントがゲットできたりする。
まあ、そこで、もうしばらくカードを持っておこうと思うのなら、opの勝ちだ。気持ちよく負けを認めよう。ただし、会員費用の更新月を確認しておく。たいていカードに記載されている「月」の前月末だろうと思われる。その場でPCでリマインダをしかけておけばいい。TODOリストとか、カレンダーソフトとか。そうすると、次回また解約の電話ができ、opは「前回は思いとどまってくださったのですが、今回はなぜ」とか言ってくるわけだが、そこでとりあえずおおよそカード会社op先生の授業は終わりだ。
マジな話、使わないカードをただ持ってるなんてリスクでしかない。単に解約する行動だけで、そのリスクを下げる。さらに、わかりやすい実利がある場合もある。先方から「顧客」と認められるような利用実態があれば、学びは大きくなる可能性は高い。かくして、良いサービスを選択し、その良い顧客になるのはwin-winである。
こういう、「複数の問題をいっぺんに解決する方法」は効果的だ。
一度試してみられては。学びの記録はぜひブログでお願い。
Monday, January 26, 2009
地方自治体におけるIT戦略調査
2.第2回地方自治体における情報システム基盤の現状と方向性の調査
情報処理推進機構:オープンソフトウェア: 2008年度 事業成果一覧
- ようやく公開された。見えにくい自治体のEA戦略が見える、なかなかの力作よ。2回目の調査なので前回との比較もできる。
Sunday, January 25, 2009
年賀はがき、はずれ番号はすぐわかるTIPS
本日1月25日に年賀はがきの当選番号が発表されました。
(1) 下一桁目が 1 か 3 か 5 だと、はずれです!
(2) 下二桁目が 1 か 3 か 5 か 8 だと、はずれです!
1, 3, 5 はダメダメナンバーですね。
下一桁、二桁目に 1, 3, 5 があったら即アウト!
それ以外の場合は当たっている可能性が若干あります。
・・・
- 平成21年用お年玉付郵便葉書及び寄附金付お年玉付年賀切手当せん番号
http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2009/0125_01.html
たつをのChangelog - 年賀はがきの当選番号 2009
- 追記すると、下二桁でゾロ目のものも数字に関わらずアウト。
- これのおかげで、約45%のはがきがそもそも対象外であることを識別するのに5分とかからなかった。
教訓:情報過多の時代の「見ない技術」には「はずれパターン」をわかりやすく定義することが含まれる。
Scratch/MIT + digital-native kids
年始に訪問したNEC関西研究所内、C&Cイノベーション研究所で聴いた話を書いたRHODIAメモより。
この研究所にたくさん小学生の書き物があったので尋ねてみると、なんでもMITが開発したScratchというアニメーションプログラミング言語で、Paperoを動かそう、というような遊びを地元の小学生と一緒にやったんだそうな。
いまどきの小学生と一緒にいろいろ考えられるなんて、超うらやましい。
このScratch、今更知ったけど、なかなかどうして面白そう。きっと絵が大好きな右脳直観型の人(誰とは言いませんが)にもできそうだよ。Scratchのサイトはこちらから。
弊社の近くにも小学校がある。小学生にアプローチできるプロジェクトをやりたいな。
twitterで、自分宛のreplyを見逃さないTIPS
- http://search.twitter.com/ では、検索結果をfeedしている。だから、"@自分のID"、たとえば”@okdt”の検索結果のfeedをRSSリーダーなどにぶちこんじゃえば、まったりとreplyを見逃さずに済むというTIPS。とてもシンプル。
- 追記。http://search.twitter.com/ で検索するキーワードを、"@自分のID"の代わりに、"自分のID"にすると、自分の投稿とrepliesの関係が時系列に並んで見やすい。*1
- このTIPSの必然性:HOMEにある@Repliesでは、文頭ならともかく、文中に"@自分のID"があっても一覧に表示されていない。だから、たとえば友達複数に呼びかけると、1番目の相手以外には格段に伝わりにくくなる。*2
- 効能に関する但し書き:常時見ていなくても良くなったかもしれないが、だからといってtwitterholicの治療に役立つかどうかは知る由もない。
生協の白石さん、ついに!
広報大使に任命された「生協の白石さん」(左)。隣は東京農工大の小畑学長(22日、東京・丸の内の東京商工会議所で)
ついに素顔を披露!「生協の白石さん」大学の広報大使に : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
うわー、これまたずるいほど好青年だ。