釜山から見える対馬は蜃気楼!?
釜山から見える対馬は実際の姿なのか、蜃気楼なのか。
数年前から続いていたこの論争が最近、釜山で再燃した。釜山市海雲台区が「対馬観察」を新たな観光名物にすると乗り出したのがそのきっかけとなった。
海雲台区は最近、海雲台海水浴場に「対馬蜃気楼展望台」を設置する計画を発表した。これは、「釜山から見える対馬の姿は本物ではなく蜃気楼」というピョン・ヒリョン釜慶大教授(大気環境学)の主張に基づいた計画だ。
海雲台区のチェ・ヨンジョン観光施設事業所長は「観光客にさまざまな観光名所を提供し、海雲台の観光名物を開発するため、今年の海雲台海水浴場の海開き前までに展望台を設置する」と述べた。
釜山では影島区の太宗台、南区の二妓台、荒嶺山、竜頭山公園、海雲台など至る所で対馬が見られるとされている。釜山から撮影した対馬の写真も多く、また対馬から撮影した釜山の夜景が日本の新聞に掲載されることもある。
しかしピョン教授は2004年から、「釜山から見える対馬は、地域間の温度差によって生じた光の屈折現象による蜃気楼の可能性が高い」との主張を展開している。砂漠の蜃気楼のように、光の屈折によって対馬の姿が実際よりも近く映るというわけだ。
ピョン教授は「球形という地球の特性上、対馬の姿は山の頂上だけしか見えないはずなのにもかかわらず、海岸線全体まで見えるという点」「映し出された姿の水平線が直線ではなく、でこぼこなところが多い点」「釜山の二妓台の北端と対馬の御岳までの距離は65キロだが、肉眼で見るにはあまりにも遠いという点」「対馬の姿が見えたり見えなかったり、大きく見えたり小さく見えたりする点」などを、蜃気楼であることを示す根拠として挙げている。
しかしこの主張が証明されたわけではない。ピョン教授も「対馬蜃気楼説を証明するためには、映し出される姿を1年間、比較しなければならない。ピョン教授は、随時対馬の姿を撮影してきたが、見える日が不規則で証明には至っていないと話している。
ピョン教授は「海雲台区が展望台を設置した後、対馬が見える日を公示すると言っていることから、わたしの主張を裏づけるデータを容易に作成することができるはず」と語った。
海雲台区は今後、対馬が見える日は臨海行政奉仕センターに旗をかざしたり放送したりする「対馬が見える日公示サービス」を行う予定だ。
釜山=パク・チュヨン記者
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