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衛星衝突、世界で初めて

Iridium satellite
Image credit: Iridium

via Space.com

アメリカ東部標準時間2月11日11時55分(日本時間2月12日1時55分)、イリジウム社の通信衛星「イリジウム33(IRIDIUM 33)」と、ロシアの通信衛星「コスモス2251(COSMOS 2251)」が軌道上で衝突した。衛星破壊兵器のような意図的な衝突を除けば、人工衛星同士の衝突はこれが初めて。

ジョンソン宇宙センターの科学者であるニコラス・ジョンソン(Nicholas Johnson)氏によると、衝突は北シベリア上空、高度約790kmの軌道で起こったという。今のところ、国際宇宙ステーション(ISS)への影響は無いが、衝突によって、軌道上で多数のスペースデブリが生じ、他の衛星に影響を与える可能性がある。

「衝突から12時間が経過したが、軌道上のデブリ数は600個以上だと思う。デブリがどのように見えるかの証拠写真を得るのに、2日間程度かかるだろう」

今回の衝突で生じたスペースデブリについて、アメリカ空軍のマイケル・ケアリー(Michael Carey)司令官はこのように述べた。

「イリジウム33」は1997年に打ち上げられ、現在も稼動していたが、「コスモス2251」は1993年に打ち上げられ、稼動していなかった。イリジウム社は今回の衝突を受け、「イリジウム社の商業衛星が1基失われた。サービスにわずかな影響が出ているが、最小限に食い止めるため、我々は既に行動を始めている」と発表した。

■U.S. Satellite Destroyed in Space Collision
http://www.space.com/news/090211-satellite-collision.html



Written by sorae.jp編集部宇宙班

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