アメリカとロシアの通信衛星が衝突とNASAが発表 衛星同市の衝突は初めて
NASA(アメリカ航空宇宙局)は11日、アメリカとロシアの通信衛星が衝突したことを明らかにした。衛星同士の衝突は初めてだという。
日本時間11日午前2時ごろ、シベリア上空およそ800kmの宇宙空間で、アメリカの衛星携帯電話会社「イリジウム」の通信衛星と、ロシアの通信衛星が衝突した。
NASAが作成した衝突のCG映像では、赤と緑の線がそれぞれの衛星の軌道となっており、2本が交わっている場所で衝突があった。
その後、軌道の線は太くなり、この範囲で、通信衛星の破片が「宇宙ごみ」となって多数散らばっていくとみられている。
イリジウム社によると、この衝突による衛星携帯電話回線への影響は、ほぼないという。
一方、アメリカ軍当局は、FNNの取材に対し、「宇宙は人工衛星で込み合ってきた。すべての衛星を監視すべきだ」と述べた。
なおNASAによると、2月に予定されているスペースシャトルの打ち上げや、国際宇宙ステーションの活動への影響は限りなく低いという。
(02/12 11:48)