2009年01月

2009年01月30日

絶叫マシンに乗せられて

勝谷氏の有料配信メール『勝谷誠彦の××な日々。』ですが、今年に入ってからの派遣村関連の日記を入手することができたので読んでみました。

まあ、いつものことですが、一旦嫌いとなるとクソもミソも区別なし。派遣村に関係するものは、失業者であろうが支援者であろうが野党であろうが政府であろうがマスコミであろうが、なんでもかんでも難癖付けて叩いておられます。
結局何が一番問題で、それをどうしろと言いたいのかよくわかりません。こういう支離滅裂なクソミソごった煮論を全体として批判するのはめっぽう骨が折れるんですよねぇ。

なので、そういう面倒臭いことは放棄して、ピンポイントでやっていきたいと思います。
どういうポイントかというと、勝谷氏のホームレス観です。


1月7日分にこうあります。


  生活保護費を集団申請し、就活費用と称して現金をせびり、そして恒久的
  な住まいをむしりとる。
  このヒトたち、最初から働く気なんて全くないんじゃないの?「派遣村」
  じゃなくてタダの「浮浪者村」だったんじゃないの?



続いて同月10日分から。


  なぜ、その私たちのカネをどこぞの河川敷やドヤから流れてきたのかもし
  れぬ奴も含む連中にごっそりと持っていかれねばならないのか。


  <特定地域で大量の人がほぼ同時に保護申請した>ということは要するに
  人数を頼んで押しかければ生活保護はすぐに出るということだ。全国の浮
  浪者諸君、団結せよ。それぞれの地区デ何百人か集まって、すぐに役場へ
  出かけよう。<大量の人数がほぼ同時に保護申請>すると生活保護はすぐ
  に出るらしいぞ。


  <通常は申請から決定まで2週間程度かかるが、千代田区は資産や親族の
  調査などは後回しにして支給を急いだという。>
  わああああ。再び全国の浮浪者のみなさ〜ん。千代田区に集団で行くと、
  何も調べずにその場で現金をくれますよ〜。



勝谷氏は日記の派遣村批判の中で、派遣村に集う人たちを「タカリ外道」と称しているんですが、ホームレスの人たちをその典型的存在と見なし、彼らを「働く気なんてまったくない」連中と規定しています。

そういえば、以前勝谷氏は産経新聞の取材に答えて、

  税金を払わないホームレスを図書館に入れること自体おかしいし

なんてことも言ってましたよね(「やったー! 15人も死んだ」参照)。
勝谷氏にとってホームレスは唾棄すべき存在以外の何者でもないようです(ここまでは)。


ところが1月16日分では、このホームレスへの評価が一変します。
こう書かれています。

  
  昨日発売の『週刊文春』は是非買って欲しい。
  http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/
  特集記事もさることながら、巻頭のグラビアを見て欲しいのだ。私がここ
  でずっと言ってきたことをやってくれている。
  厳しい状況にあって、自分に何ら恥じることがない失業者ならば、堂々と
  顔を出して自らを語れと私は言っていた。それをグラビアでやっているの
  である。
  「若年ホームレスの肖像」とういう企画だ。私はこれを地下鉄の中で読み
  始めて、不覚にも涙がこぼれてしまった。
  (中略)
  登場しているのは11人の青年たちだ。通して読むと確かに人生の設計に
  関して甘いとしか言いようがない部分もある。
  しかしながら本人の力ではどうしようもない不可抗力がその人生を襲った
  ということも読み取れるのである。大マスコミが垂れ流している貧乏物語
  はその「不可抗力」の部分ばかりを強調している。
  私たちが「不可抗力」に対して同情できるのはそれまでの着実な人生があ
  ると知ってこそだ。私たちの誰をも「不可抗力」は襲うのである。たとえ
  ば私の場合は連載やレギュラー番組の打ち切りとか(笑)。しかし「大変
  だったね。でも仕方がないよね」と言い合えるのは、その人のほかの人生
  の真っ当さを知っているからにほかならない。
  このグラビア記事はその点で秀逸である。「ああ、そんなことをしていた
  からなんだよ」と思いつつも「でも気の毒だなあ」と頷かせる記述が並ん
  でいる。私たち自身にも起こりうることだと思わせるものであって、よう
  やく失業者に関する当たり前な記事が出たという思いだ。やはりやってく
  れたのは大マスコミではなく週刊誌でしたね。  
  そして、再び言うが登場している人々が顔と名前をきちんと出しているの
  である。『週刊文春』は特集記事の中で派遣村のいかがわしさについても
  書いているが、百万言費やすよりもこのグラビア企画こそが、あの顔を映
  させない、怪しい連中への批判になっている。
  記事の末尾に編集部の「注」がある。
  <顔と名前の掲載を了解のうえ、取材に応じていただきました。名前は自
  ら記したものです。>
  これが当たり前の取材というものだ。私の古巣なので、敢えて褒めはしな
  い。他の大マスコミが腰抜けなのだ。



この豹変ぶりをどう理解したらいいんでしょう? 顔を出すか出さないか。まさかそれが本当にこの評価の雲泥を分ける原因なんでしょうか?
氏は「顔を出す出さない」ということが、そのままその人に「人生の真っ当さがあるかないか」を示していると、本気で思っているんでしょうか?
ホームレスの中には、勝谷氏言うところの「真っ当な人生」を送っていた人もいれば、そうでない人もいるでしょう。しかしそのことと「顔出し」との間にはなんの必然的関係もない。ホームレスであろうがなかろうが、真っ当に生きていてもメディアに顔を晒したくないという人は、世の中にゴマンといますよ。

結局勝谷氏は、ホームレスというものを何も知らなかったわけでしょ。がんばったけれどもどうにもならなかった、そういう人たちもいるということをまったく知らなかった。彼らの人生に対して今まで何の想像力も働かなくて、彼らをすべて「働く気なんてまったくない」「タカリ外道」だと思っていたわけでしょ。
この文章は、そういう勝谷氏の愚物ぶりを如実に示しているだけですよ。

なのに勝谷氏は自身の無知・無能を認めたくないために、顔を出さないのが悪いだの、ちゃんと伝えない大マスコミが悪いだの、言い訳して責任転嫁している。
この責任転嫁のための他者攻撃が、私は一番嫌いなんですよ。いい加減勝谷はこの最低の手口をやめろ!


そう思いつつ、その後の日記を読んでいると、こういうのが出てきました。


  2009年1月20日号。<浮浪者にも同じく「給付金」としてカネがば
  らまかれると知った時に不快になるのは私だけだろうか>。


  同様に乞食にもカネをばらまくのであれば、それは「給付金」ではないだ
  ろうという、本能的かつ反射的な考えが良民常民の中に生れるということ
  を、銀の匙をくわえてお生まれになった鳩山邦夫さんにはわからないらし
  い。もちろん麻生太郎首相にもだ。
  「くれてやるんだからいいだろう」という考えに溺れて「あんな連中も受
  け取るならむしろいらない」という、良民常民の「覚悟」を見誤っている
  のである。
  私たちを馬鹿にするな。腐っても大和武士、大和百姓、大和商人、大和職
  人の末裔なのだ。おまえらの薄汚い価値観を押しつけるものではない。
  浮浪者や乞食にカネをやるのはいいだろう。しかしそれは「福祉」として
  やるべきであって、まっとうな暮らしをしている良民常民と同じテーブル
  で行うものではない。



ジェットコースターじゃあるまいし、こんな急に上げたり下げたりされたんじゃあ、気分が悪くなるどころか、頭がおかしくなるよ。
あ、そうか。だから熱心に購読してる信者はバカになっちゃったんだね。

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manguhsai at 16:41|PermalinkComments(106)TrackBack(0)clip!

2009年01月27日

この程度のコメンテーター

一昨日、大相撲初場所で朝青龍が5場所ぶり23度目の優勝を決めちゃいましたねぇ。

http://www.asahi.com/sports/update/0125/TKY200901250112.html

昨日の『スッキリ!!』は冒頭でこの話題を取り上げていました。
朝青龍嫌いの勝谷氏が何を言うか気になるところでしたが、やはりやってくれました。司会の加藤浩次氏とのやり取りです。



 加藤:勝谷さんはいかがですか、これ? 見てましたか、今回?

 勝谷:いや、全然見てませんね。

 加藤:相撲、まったく見てない?

 勝谷:うん。なんか相撲じゃないよね、もうね。バカ騒ぎだよ、ただのね。

 加藤:どういうことですか、バカ騒ぎって?

 勝谷:土俵の上でやってたのは相撲かもしんないけど、その後の振るまいっ
    ていうのは何の品格もない。あの上でこう・・・
    だから格闘技、「Kー1」か何か格闘技だったらわかりますよ。今の
    (VTRに)出てるけど、手挙げてワーッと騒いで。
    それからボクあの、オープンカーでねぇ、相撲協会どう考えてんのか
    知らないけど、確かにモンゴル出身のかたで、モンゴルの名誉背負っ
    てんのはわかるけども、あそこでモンゴルの国旗をこうやる(両手で
    掲げる)っていうことが、ボクは国技としてはどうなのかなと、やっ
    ぱり思うね。

 加藤:ま、流れとして誰かに渡されたりして、自分の国の国旗を・・・

 勝谷:いや、だから本人に悪気は、悪気はないわけだけどもね、うん。ボク
    の中の相撲は違うということは言っとくね。

 加藤:あれ、だけどね勝谷さん、両手でワーッとやって何が悪いんですか?
    オレ、全然いいと思うんですけど。

 勝谷:いや、だからそれは加藤さんの考えかただから。別にそれでアナタが
    いいと思ったら、それでいいんだ。オレはヤだ!

 加藤:どうしたらいいんですか、じゃあ? あそこで。

 勝谷:や、あのね、ああいうときにワーワー騒がなかったんですよ、今まで
    の横綱っていうのは。じっと前を見てね、うーん。それがやっぱり何
    か1つの品格っていうもんだと思うね。
    だからいいんだよ、こういう人がいてもいいんだよ。こういう人がい
    て、この程度の国民だから、この程度の国技でいいんですよ、きっと。



なんですかねぇ、この幼稚なコメントは。
「いいと思うのはオマエの勝手。でもオレはヤだ!」って、理屈でもなんでもないよ。こんな自分の感情を吐き出しただけのコメント要りますか?
こんなの、それこそ子供でも、新橋や十三の酔っぱらいでも言えますよ。

で、挙げ句の果てにこの発言ですよ。



  あのね、(朝青龍は)相撲やっていくしかなくなったんですよ。
  あのー、サブプライムローンのショック以来、リーマンショック以来、モ
  ンゴルの通貨が異常に落ちて、モンゴルビジネスが非常に立ち行かなくなっ
  てるんですよ。だから彼はとにかく今からは相撲で食っていくんですよ。



あのなぁ、オマエ、朝青龍のモンゴルでの事業の状況を調べたんか、実際に? 本人に心境を訊いたんか?
私も朝青龍は嫌いですよ。でもこんな中傷じみた憶測は不愉快極まりない。

勝谷、オマエ高いカネもらってコメンテーターやってんだろ? ならもっと視聴者が感心するようなコメントしろよ! この程度のコメンテーターに「この程度の国民」呼ばわりされたくねーよ!

( ↓ 是非見てね)




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manguhsai at 00:35|PermalinkComments(29)TrackBack(0)clip!

2009年01月24日

なにがなんでも顔を出せ!

このところ勝谷氏は、東京日比谷公園にできた「派遣村」を批判することに勤しんでおられたようですが、その中で何度も繰り返され、耳にタコができてしまったのがこのフレーズではないでしょうか。

「なぜ派遣村の人間は顔を出さないのか!?」

各種メディアでの発言を並べてみます。


 ・地震台風の被災者は顔を隠さない。「政治災害」の被害者という「派遣村」
  の人々はなぜ顔を出さないのか 
               (1/6『勝谷誠彦の××な日々。』タイトル

 ・もっと言うんだったら、「政治難民」だって主張していますけれども、「政
  治難民」じゃない、ゴメンなさい「政治被害」だっつって「政治災害」だっ
  て言ってますよね。「政治災害」でしょ。だったらですね、ちゃんと「政治
  災害で自分には非がないんだ」と、「自分はこうやって働きたいんだ」とい
  うことをちゃんと顔出してカメラの前で、みなさんおっしゃってください。
  地震や台風の避難所で顔を隠してしゃべる人はいません。
                         (1/6『ムーブ!』

 ・どうしてあの派遣村の人たちって、新聞に出る写真も全部後ろからの写真だ
  し、テレビのアレ(カメラ)を向けられて顔を出さないんですか?
                       (1/7『コラムの花道』

 ・派遣村でカメラを向けられた人々は、まず顔を出さない。集団の写真も背
  後からのものばかりが流れている。最近ではそうした人々のことが政治災
  害の被害者だと言われ始めた。であれば本人にはなんら落ち度も恥じるこ
  ともないのだから、堂々とカメラに向かって思いのたけを告げればいいで
  はないか。台風や地震の時の避難所のように。
          (『ニュースバカ一代』VOL.317「年越し派遣村 の巻」)






あのねぇ、そりゃ、いろいろ個人的な理由だってあるでしょうよ。
それに「政治災害」なんて言い出したのは、これを政治利用しようとした野党であって、派遣切りに遭った人たちが心底そう思っているとは限らないでしょ。世間ではネットを中心に「自己責任論」の風も吹いているしね。
また、なんだかんだ言っても「失業者」なんて格好のいいものであるわけないんだから、彼らに「胸を張って顔を出せ」なんて言うのは、まったくデリカシーのない主張ですよ。


だいたい顔を出す出さないは本人の勝手でしょ。私は逆に勝谷氏に聞きたいですよ。なんで顔を出さないと「いけない」の? なんで顔を出さないことをそこまで非難されなければならないの?

そもそもマスコミの取材に対して彼らは応える義務さえないわけでしょ。しなくてもいいことに応じた上に「顔を出さなきゃダメだ!」と非難されるなんて、あまりに理不尽ですよ。
勝谷氏は「地震や台風の避難所で顔を隠してしゃべる人はいません」と言っていますが、取材そのものを拒否した人たちは当然いるでしょ。勝谷氏の論法で行けば、そういう人たちも「自分に非がないのに、なぜ取材を拒否するんだ!」と非難されて然るべき連中ということになってしまう。


かつて勝谷氏は、自分のマネージャー(女性)が島田紳助司会者に暴行を受けたとき、『ムーブ!』でこの件に関するコメントを拒否し、電話等で取材してきた人たちをアホ呼ばわりしています。
自分と島田氏の共通の所属事務所・吉本興業に気を使ってのことでしょうが、そのときの言い草がこうでした。

「なんでそのことについてしゃべらなあかんねん。オレにはそんな義務はない」

しかしこれも先の勝谷氏の論法でいけば、「自分にやましいところがなければ、堂々と訊かれたことに答えればいい。なんでしゃべれないんだ」ということになりませんかね?

(ちなみに。このマネージャー暴行事件当時、勝谷氏は日本テレビの朝のワイドショー『ザ!情報ツウ』にレギュラーコメンテーターとして出演していました。番組の司会者の一人は麻木久仁子氏でした。
彼女は番組降板後離婚したんですが、離婚に関する囲み取材に応じたことを後に『徹子の部屋』でこんなふうに語っていました。

「私もワイドショーの司会者をやっていて、他人の離婚についてあれこれ訊いたりしゃべったりする仕事をしてましたから、自分の離婚についても答えなければと思って受けました。」

勝谷氏は麻木氏よりももっと直截的に他人を取材することでメシを食ってきたわけでしょ。だったら当然自分の身の回りで起こった事件にはコメントするべきだと思うんですがね、派遣村の人たちと違って。)



それにしても勝谷氏はなぜここまで「顔出し」にこだわるんでしょうか? いささか病的な気がするんですが。
実はそれを理解する手掛かりが、昨年12月1日から配信されたネット番組にありました。
『ミランカ』『博士も知らないニッポンのウラ』第40回に勝谷氏が出演した際、司会の水道橋博士氏と共演者の宮崎哲弥氏との間で、冒頭こんなやり取りがあります。



  勝谷:日本で一番最初のエイズは、松本でのジャパユキサんだったんだよ。
     これ追っかけてマニラまで行って、引っ張り出してきてインタビュー
     に成功してヌードまで撮ったんだけど、今思えば絶対やれないような
     非人道的な取材をしたんだけど。
     その後、日本人で最初の(エイズの)かたが出たのが神戸だったんで
     すよ。神戸で「立ちんぼ」やってたという、当時、話だったのでこれ
     取材に行って、その人の葬儀の写真を各(雑誌)社撮ったわけ。葬儀
     で顔写真をそっから撮って。今思えば信じられない話だけど。

  宮崎:ちょっと待って。それは念のために申し上げますけど『週刊文春』時
     代ですか?

  勝谷:えっと、『エンマ』だと思いますね、写真雑誌の。

  水道橋:『文芸春秋』が出してた写真雑誌ですね。

  勝谷:そうそうそう。「『エンマ』だと思います」っていうか、『エンマ』
     であることが大事なわけだ。
     それでドーンと女性雑誌とか(その顔写真を)出したわけだ。で、み
     んな軒並み後で訴えられた。当たり前や、そりゃ。エイズだからつっ
     て別に悪いこと何もないわけで。「これが日本で初めてのエイズの女
     性だ」って、今では考えられない人権侵害なんだけど、ボクだけ訴え
     られなかった。

  宮崎:それは『エンマ』が潰れたから?

  勝谷:『エンマ』が潰れたから。

  宮崎:ハハハハハハ(笑)。

  (ここで見られます → http://higasitoyokazu.iza.ne.jp/blog/entry/823983



勝谷氏は悪事を働いた人間にも「顔を出せ!」と主張ますし、実際過去に少年犯の顔写真も雑誌に掲載していますよね。
結局、非があろうがなかろうが「顔を出せ!」という主張になってしまうわけですが、この病的で下司な執念は、どうやら週刊誌記者時代に培われたもののようです。

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2009年01月16日

クローンにおののく漫画彦

昨年4月に東京江東区のマンションで起きた女性会社員殺害事件の初公判が、今月13日に開かれました。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090113/trl0901131112003-n1.htm

そこで明らかにされた星島貴徳被告の犯行動機は「1人の女性に強姦し続けて快楽におぼれさせ、性奴隷にすることができると考えた」というものでした。
これを聞いた瞬間、私は「おいおい、エロ漫画の読み過ぎだろ」と思ってしまいました(寡聞ですがエロ漫画ってこういうネタが多いんですよね。ま、あくまで寡聞ですが)。
実際彼はエロ漫画やAVを見てそんなことを考えるようになったと言っています。ホント、フィクションと現実の区別がつかない人って怖いですよねー。

で、これで思い出したんですよ、いつもフィクションと現実を混同しているアホアホコラムニストのコメントを。それはエロ漫画じゃなくSF漫画でしたけどね。


神戸の理化学研究所発生・再生科学総合研究センターが16年間冷凍保存されたマウスの死骸からクローンマウスを作ることに成功したと、昨年11月4日に発表されました。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001553301.shtml

このニュースを伝えた同日の『ムーブ!』で勝谷氏はこういうコメントをしています。


  これ、人類史上画期的な実はできごとで、ネズミだとか冷凍だとかいうこ
  とじゃなくて、生命としてのですね、命、死んだものがよみがえったこと
  ですから、宗教家がこれどう言うのか? 要するに「よみがえり」なわけ
  ですよ。
  これは哲学者が論ずる段階に入っていて、これは世界的なちゃんとしたボ
  ード(?)を作って話していかないと、これもう暴走したらですね、極端
  な話、ヒトラーや毛沢東の遺伝子だって、いい形で残っていたら、作れて
  しまうわけですよね、論理的には。


「はぁ?」でしょ。勝谷氏はコピー(クローン)をオリジナルそのものだと思っているんでしょうか? 当たり前のことですが、コピーとオリジナルは遺伝的に同一であっても、別個体ですよ。別の生き物ですよ。死んだ個体は死んだまま。それで何が「よみがえり」なんでしょうか? 意味不明です。
当然ヒトラーや毛沢東のクローンだって、オリジナルとは別個体なんだから、死者を復活させたことになんかなりません。

また、仮にそういう人たちのクローンを誕生させたからといって、それらがオリジナルとまったく同じ性格や思想を持つことなんてあり得ません。
これまた当たり前ですが、生物は生まれてからの条件によって変化します。特に人間は育つ環境や教育によって全然違う人格になってしまう。
勝谷氏の言う「クローニングによるヒトラーや毛沢東の復活」なんて、所詮読者を楽しませるために面白おかしく描かれた漫画のアイデアに過ぎません。

さらにもう少し言わせてもらうなら、環境や教育を無視して、遺伝的特性が人間のすべてを決定してしまうかのような勝谷氏の発想は、まさに「血統主義・人種主義」に通じる、差別に極めて親和的な考えかただと思います。こっちのほうこそヒトラー的で危険じゃないですか。



同月10日の『ムーブ!』では、コメンテーターの竹内薫氏がさらにこの話題を詳しく解説するコーナーを設けていました。

竹内氏はその中で、このクローン技術によってシベリアで氷づけになって発見されたマンモスの死骸から生きたマンモスを誕生させる現実味に言及。しかしその際問題となりそうなのが、死骸から採取した核を移植する卵子と、それを育てる子宮だということでした。
つまりマウスの場合と違い、既に絶滅したマンモスの卵子や子宮を使うわけにはいかない。仕方なく今生きている近縁のゾウのそれらを代用するわけですが、そこに不安があるということです。

で、ここでコメントを求められた勝谷氏、こう言いました。


  逆にね、逆に、あの、竹内さん、人間はいるわけじゃないですか、今現に。
  だから過去の毛沢東だとかスターリンなんか遺体保存されてますよね。
  ああいうところからだと、あそこからフッとこう取ってきて人間の子宮に
  入れたら、同じものができちゃうってのはあり得るわけですか?


またかよ! どんだけ毛沢東の復活にビビってんだよ!
(それとも望んでんのか? それにこの前は「作れてしまうわけです」って断言してたのに、詳しい人の前では「あり得るわけですか?」かよ!)

ここで竹内氏には私のようにガツンと言ってほしかったんですが、氏は「クローン猫でも成育過程によって毛並みが違ってくるので、完全に同じものができるわけではない」と、やんわりと否定しただけでした。おやさしいのねー。


そして勝谷氏のさらにマンガチックで壮大な妄言が飛び出したのは、このコーナーの終わり。こう言ってました。


  今はどうしても「借り腹」をね、ゾウでも「借り腹」をしなきゃいけない。
  次は人工子宮みたいなものを、人工卵子みたいなものが、これが開発され
  るとですね、これはだから世界のパワーバランスが根本的に変わる。なぜ
  かというと、兵士をいくらでも人造的に作れることになったら、戦争とい
  う概念が変わっちゃいますよね。人海戦術で戦えるわけだから。
  これはもうだから、人類の未来にあらゆることに対して影響を与える技術。


勝谷氏の頭の中にあるのは、人工羊水だか培養液だかで満たされた水槽様の装置がいっぱいあって、その中に裸の人間が浮かんでる光景なんでしょうね。
で、その装置が開くと、羊水がザバーッと溢れて、中から筋骨隆々の人間が起き上がって出てくる。で、コイツらが軍服を着て銃を持って戦場に送り込まれて果敢に戦う。死んでも死んでも、次から次にクローン工場から兵士が供給されて、敵を圧倒していく、と。
・・・はぁ〜あ。アホか。

勝谷氏はクローン技術を生物の促成栽培技術と勘違いしてるんじゃないでしょうか?
クローン技術というのは、個体レベルで見ると生殖技術の一つですよ。言ってしまえば体外受精なんかと同じ。だから人工であろうが天然であろうが子宮の中では十月十日かけてゆっくりとクローン赤ちゃんは育っていくわけです。そして時期がくれば赤ちゃんとして産み落とされ、その後は普通の人間と同じように育てられ、成長していくんですよ。
勝谷氏の想像しているように、人工子宮の中で成人まで急激に成長させる技術はクローン技術とは別物です。

仮にそういう技術が開発されたとして、教育や訓練はどうするんでしょう? いきなり成長させられちゃったけど、なんにも教えてもらってない、運動もしたことないじゃ、使い物にならないですよ。

それとも勝谷氏は、クローンベイビーをわんさか作って、それらを国家が兵士にまで育て上げる、なんてこと考えてるんでしょうか?
勝谷さん、人間一人を赤ん坊から一人前の兵士にまで育て上げるのにどれくらいのカネと労力が必要かご存知ですか? しかもそれを「いくらでも作る」? そんな膨大な負担を国家が引き受けるんですか? まったく現実離れしている!

そもそもクローン人間といっても、人間として生まれてきた以上、人権だって認めなきゃいけないんですよ。職業選択の自由だってありますよ、そりゃ。

勝谷氏の言ってることは、技術そのものを理解していないだけじゃなく、今ある現実的・具体的な条件をまったく無視して「夢想」を語っているだけ。まさに子供騙しの安っちい漫画の読み過ぎですよ。


勝谷氏は麻生太郎首相をことあるごとに「マンガ太郎」「マンガ太郎」と言ってバカにしていますが、他人をそんなふうにバカにする資格ないんじゃないですかねぇ。
支持率20%を割ってしまった総理に肩入れするつもりなんかサラサラありませんが、こんなバカコラムニストに言われっぱなしじゃかわいそうなんで、私が変わりに言ってやりますよ。

オマエこそマンガ脳なんだよ、この勝谷漫画彦!





クローン勝谷


















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2009年01月08日

勝谷総理の日本経済回復策

いやー、しかし不景気ですな。
「100年に1度」とか「未曾有」とか言われる経済危機ですが、昨年末から派遣労働者を中心に雇用削減の波がドッと押し寄せ、今じゃテレビのワイドショーはそんな話題ばっかり。気持ちも落ち込む一方ですわ。

しかしそんな中、我らが勝谷氏は大胆にも日本がこの大不況から脱却するための具体的な政策を提示しておられます。
現在発売中の『週刊SPA!』09/1/13号に掲載の巻頭コラム『ニュースバカ一代』VOL.316。タイトルもそのものズバリ「日本経済回復策 の巻」です!

その政策に行く前に、別件ですが勝谷氏の過去の提言も見ておきましょう。

例えば勝谷氏は、彼の著書『偽装国家』の中でも、地方の下流化を「(愚民が)男と交わって、金を借りながら、クルマで転々としている」からだと、元凶がクルマ・サラ金・出会い系サイトの3つにあると決めつけた上で、その解決策をこう提示してみせました。


  どうしたらいいのか。
  簡単なことです。サラ金とパチンコの広告を規制する。

  (第1章 建前が綻び始めた日本「偽装国家日本」)


・・・。
ま、原因分析も解決策もシンプルでわかりやすいですわな。特に頭の弱い信者さんなんかにはウケがいいかも。えへへ(それにしてもなんで「男と交わ」る人間だけが問題なんだ?「女と交わる」人間はいいのか?)。


さて、心の準備ができたところで本題の「日本経済回復策 」に行きましょう。
勝谷氏のそれは「20兆円を使って日本の全世帯にソーラーパネル(太陽光発電装置)を設置する」というものです。


  たとえば、と私は夢想する。二兆円の金をバラまくくらいならばいっそ二
  十兆円を投じて日本国のあらゆる建物の屋根にソーラーパネルをつければ
  どうか。私が拙宅に取り付けた時は約四百万円かかった。二十兆円あれば
  五百万件の屋根につく。しかし、これだけ大量に生産すればコストは大幅
  に下がるだろうから、もし四十万円になれば日本中のほとんどの家屋の屋
  根に設置することができるのではないか。洪水のような太陽電池の発注は
  止められている製造業のラインを動かし、膨大な雇用を生むだろう。いっ
  たん電池を取り付けたならば、太陽の光はタダである。半永久的にエネル
  ギーの桎梏から解放されると思えば、二十兆円の投資など安いものだ。


「夢想」にとやかく言ってもしょうがないような気もしますが一応。

集合住宅の場合はどうするんでしょうか? ましてや借家の場合は? 所有権は家主にあるということになるんでしょうか? だったらマンション、アパートなんかの建物を所有している金持ちほど得をするわけですよね。借り手のものというなら、引っ越しの際にはいちいち取り外して持って行くんでしょうか? なんだか定額給付金よりややこしくなりそうですよね。

製造ラインにしても止まっているのはソーラーパネル用のラインじゃないでしょうから、それ用に変更しないといけませんよね。さらにそれだけでは足りないでしょうから、工場も増設しないといけない。莫大な設備投資ですよね。それで400万円だったものが40万円になるんでしょうか?

さらに全世帯が太陽発電を利用するようになったら、既存の電力会社の売り上げはどうなるんでしょうか? 電力会社にリストラされた労働者はソーラーパネル工場で働けと?

だいたい20兆円なんていうカネ、出せるのか?

きりがないほど突っ込めそうですから後は読者のみなさんに勝手に突っ込んでもらうとして、私のほうからはもう1点だけ言っておきたい。
それは「利権」です。


勝谷氏は政府がやること、やろうとすることに一々反対してきましたが、その理由の中に必ずと言っていいほど「利権を生む」というのがあります。
例えば昨年5月28日の『コラムの花道』では、教育再生懇談会が出した「遅くとも小学3年から英語教育を導入するべきだ」という提言をこう言って批判しています。


  完璧に狙いは語学利権。語学教育利権です。また絶対セカンドスクールが
  できますよ。塾がもう。
  まあ、見ててください。視聴覚機材をどれだけ何百億小学校に今から入れ
  るか。騙されたらいけませんよ、みなさん。

  http://podcast.tbsradio.jp/st/files/st20080528.mp3


さらに同年6月4日の同番組でも「シートベルトの着用義務化」「タバコ自動販売機のタスポ導入」「ネットの有害サイトのフィルタリング」を「利権が絡む」としてことごとく反対しています。

http://podcast.tbsradio.jp/st/files/st20080604.mp3


その他に道路やダムの工事はもとより、最近では環境政策でも「利権」「利権」「利権」。なんでも「利権」です。
そりゃあ何か新しいことやろうと思ったら、なんらかの利権が発生するでしょ。そういう利権をどうするかというのはまた別の論議ですよ。
笑ってしまったのが、昨年5月25日の『たかじんのそこまで言って委員会』で終身刑の是非を訊かれて「新たな利権が発生するから反対」と言っていた。そんなもん、問題の本質となんら関係ないじゃないの。

終身刑




















そこで勝谷氏の今回の「経済回復策」ですよ。
これは利権が発生しないのか? そんなことないでしょ。特定の業者に莫大な利益をもたらしますし、役人が喜びそうな新たな組織も作られるでしょ。
勝谷氏はなぜこれに限っては利権について一言も言わないのか? 自分の案では棚上げですか? アンフェアな人間だねー。


ついでと言ってはなんですが、勝谷氏が提案しているもう一つの政策にも触れておきます。
昨年12月17日の『コラムの花道』では、ソーラーパネル(このときはなぜか予算が30兆円になっている)の他に「休耕田を復活させる」という案も披露しています。


  今の日本の、埼玉県ぐらいの大きさのある休耕田を全部復活させようじゃ
  ないか。そこで作った農産物は全部国が買い取ろうじゃないか。
  で、若者よ、そこに行って働きなさい。

  http://podcast.tbsradio.jp/st/files/st20081217.mp3


もうこうなると、日本を社会主義国家にしたほうが速いんじゃないの?



ところで、読者のみなさんはもうこのニュースご存知ですよね。
まだ民主党系の候補者が決まっておらず、ひょっとしたら勝谷氏が立候補するのではないかと噂されていた兵庫8区。実は小沢一郎代表が打診していたのは田中康夫氏でした。

http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009010601000980.html

私はこのブログの「今回もお声はかからず」で「勝谷氏の出馬はない」と断言しましたが、これ少なくとも現時点までは当たってたってことでしょ。
田中氏は今のところ小沢氏からの要請を引き受けていないようですが、田中氏が完全に断ったとしても「代わりに勝谷氏」なんてことには絶対にならないと思いますよ。小沢氏も今さらあんなチンピラコラムニストを擁立するほどアホじゃないでしょ。

それでも勝谷氏のほうは声をかけてほしくてしょうがないようですがね。だってそうでしょ。自分にそんな話が回ってきてもいないのに「出馬するかしないか今言うのは有権者に失礼」なんてわざわざ含みを持たせた発言してるんですから。
  

そう考えると『コラムの花道』でソーラーパネル案と休耕田案を自画自賛する勝谷氏の言葉は、単なる自慢には聞こえませんよ。


  この両方とも実現した15年後には「ああ、麻生太郎という人は」あるい
  は「勝谷という首相は天才だった」と。
  だから名宰相っていうのは今何か言われるんじゃないんですよ。巻を追う
  て言われるんですよ。


「あるいは勝谷という首相は」だって。政治家になりたいねぇ。切ないねぇ。こんなに小沢さんにすり寄ってきたのに・・・小沢さんの意地悪ぅー!

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manguhsai at 21:15|PermalinkComments(24)TrackBack(1)clip!

2009年01月02日

この教祖にしてこの信者あり

あけましておめでとうございます。

早かったのか長かったのかよくわかりませんが、ブログを休止してから1か月が経ってしまいました。
1か月経ったものの、実は私が抱える諸般の事情というヤツはほんの一部を除いてはまったくと言っていいほど好転・進展していませんで、今も今後の見通しが全然立ちません。
それでもまあ、なんとか更新はして行けるような気もしないではありませんし、見通しの立たないままあれこれ思案するのもアホ臭くなったので、ここはとりあえず半ばヤケクソで再開することにしました。
更新が遅かったり滞ったり、また突然休止になったりするかもしれませんが悪しからずご了承くださいませ。


さて、前回休止をお伝えしたところ、読者のみなさんから暖かいコメントをたくさんいただきました。「ヤケクソ再開」とはいうものの、それらのご声援がなければどうなっていたかわかりません。本当にありがとうございました。

しかし、中には違う意味で奮起させられたコメントがいくつかありました。こういうヤツですね。


  27. Posted by 口癖は「がねぇ」 2008年12月14日 01:57
  まだやってんのかよw
  どんだけ粘着なんだよ。姑息に馴れ合ってないで永遠に休止しろよ。

  28. Posted by 勝男 2008年12月14日 14:17
  ハハハ、君もリストラ派遣社員か。
  家を追い出されたらネットもできないからね。
  逆風に負けずガンバレ。

  29. Posted by ちょん 2008年12月16日 01:52
  休止おめでとう!
  二度と戻ってくんじゃねーぞカス野郎!

  http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/928920.html


文面から察するに、よほどこのブログが気に入らない勝谷信者なんでしょうが、普段の記事ではまともな反論ができず、黙って地団駄踏んでたのが、休止中と知るや、ここぞとばかりに愚にもつかない雑言を書き込んでくる。なんとも卑怯姑息で情けない連中です。まさに勝谷信者と呼ぶにふさわしい人間のクズですな。


一方、こういうクズどもを「常民・良民」などと褒めそやしてカネを巻き上げている教祖様のほうはどうかというと、これまた同じようなことやってますよ。

休止直前の記事「前回のオマケ〈今度は大絶賛〉」でご紹介した「WiLL創刊4周年! 記念大講演会」ですが、12月20日に行われたこの講演会での勝谷氏の醜態が漏れ伝わっています。
「2ちゃんねる」のアンチ勝谷スレでも話題になっていましたが、そこにコピペされた講演会参加者の報告を読んでください。こんな感じだったそうです。


  648 :最低じゃね?:2008/12/22(月) 18:58:06 ID:eWPLoftQ0

    693 :文責・名無しさん:2008/12/22(月) 18:16:44 ID:kTv/7dAn0
    12月20日(土)勝谷誠彦氏の講演に行った。
    勝谷氏は公演中、安倍総理と麻生総理を罵り、解散総選挙しろ!と訴
    え、大阪の橋下知事と宮崎の東国原知事を批判し、日教組の支持母体
    は民主党であるのに自民党だと発言。パチンコ業と関係あるのは民主
    党であるのに自民党が悪いように話を運び、勝谷氏は民主党とどうい
    う繋がりがあるのか?自民党を批判し民主党を奉れば仕事がもらえる
    のか?と思った。

    質問時間があり、「主婦にしておくのが勿体ないくらいの聡明な女性」
    が勝谷 に質問した。
    自民党は教育改正に取り組んでいるが、民主党が政権取れば支持母体の
    日教組が力を増す。勝谷氏は、公務員批判するが、社保庁自治労のこと
    か?それとも優秀な高級官僚のことなのか?
    勝谷誠彦氏は「あなたみたいなバカがいるからダメなんだ!」「いつま
    でも 安倍支持してる奴がダメにするんだ。そういうのは保守とは言わな
    いんだ。」 「麻生は就任して100日の間に何をやったって言うんだ。
    言ってみろ。」 「安倍は、何もせずに体が悪いと言って辞めただけだ
    ろ」と怒鳴りました。
    そして、前方に座ってられた80歳以上のご老人が「安倍さんはちゃん
    と やってたじゃないか」と勝谷誠彦氏に反論した。
    勝谷氏は、女性とご老人に大声で「バカだ!」「バカだ!」と連発し、
    質問に対しての回答はしなかった。


もう一つ。


  826 :文責・名無しさん:2008/12/30(火) 20:49:00 ID:PXdG07iw0

    12月20日(土)田母神俊雄先生の講演があり行ってきた。
    なぜか?勝谷誠彦の講演もあり仕方なく、聴いてみる事にした。
    やはり、エセ保守?ただの左翼?勝谷誠彦は最低だった。
    一般の方からの質問で、正論を投げ掛けられると、一般人に対して
    『バカ!』発言。
    安倍・麻生を散々ののしり、民主党に政権交代しろ!と聴衆に呼びか
    けてた。
    勝谷誠彦の話に賛同する日本人がいることに驚いた。


「2ちゃんの書き込みなんか信用できない」というかたのためにこういうブログも紹介しておきます。


 『☆セレブな奥様は今日もつらつら考える☆』

  勝谷さんは「けつをまくって」いるようなけんか腰のしゃべり方。
  最後にはとうとう客席と怒鳴りあいの喧嘩?のようになりました。
  勝谷さんは、安倍元総理を甘やかしている「バカ」な保守は嫌いだ・・・
  といい、
  その安倍さんのことを、とっても大切に思っている人たちが怒った
  という構図。
  勝谷さんは民主党に一度政権を渡して、
  それからすぐに奪還した方が政界再編になるから面白い・・・
  という意見で、
  それには反対の人が会場には多いようでした。

  http://celebokusama.blog17.fc2.com/blog-date-20081221.html


どうやらホントにこういうことが起きたようですね。
実はこの件に関しては勝谷氏本人が自身の有料配信日記に書いています。12月21日のそれを入手しました。微妙に参加者からの報告とは違いますが、こういうことがあったということは間違いないですね。
自分ではこんなふうに言っています。


  結局、一般論として私たちひとりひとりの民度を上げていき、サラ金から
  金を引っ張ってパチンコに行き金豚に送金しているような下民、毛唐が作
  った模様つきの財布に何十万も払うような低能、といった鬼畜外道に隣人
  として正しい大和民族の矜持というものを教えるところから再構築しよう
  というような話をしたのだが、講演を終えて質疑応答になると、きれいご
  とではいかなかった。
  「今の民主党には日教組が潜り込んでいる。それについてはどう思います
  か」。
  キター!である。その通りですよ。だから何ですか?としか言いようがな
  い。

 (政権にしがみついて利権をむさぼっている連中を叩き出すのが先。日教組
  も朝鮮総連もそのために利用すればいい。それらをなんとかするのは、そ
  の後。:東田要約)

  私はそういう主旨のことを申し上げた。もっとずっと簡潔でしたけど。と
  いうのは「お勉強保守」や「心情保守」の方々にはこうしたことを言って
  もわからないのである。
  はたして、会場から反論があった。「安倍晋三さんの教育論はよかったじ
  ゃないか」などと。
  こういう論議には私は疲れ果てる。「ええ、よかったですね。よかったな
  ら、それを実現するための智力と体力を持って臨んでいただければ幸いだ
  ったのに」と言いたいのだがいいかげん疲れているし相手の言い方にも礼
  儀が欠けていたので「安倍がいったい何をした。そういう盲信者をアベイ
  ストというんだ。あんたのような人が、いわゆる保守をダメにしたんだよ」
  と言うと、その方は激昂した(笑)。
  もう講演会でも何でもない。その人はマイクを握って離さずに私を非難す
  る。そこで壇上でヘラヘラしては私ではない。
  「何だと貴様。ちゃんと立ってモノも言え」。我ながらキチガイである。
  舞台の袖から花田さんが出てきて「まあまあ」と言う風景はかつて『週刊
  文春』編集部などでくり返されたものだな、と懐かしくなった。
  結局は最後は、今回は避けようと思っていた、「保守と名乗るならそれな
  りの学習と矜持を持ちなさい」ということを、一瞬ではあったが話すこと
  になってしまった。
  まあ、結果として私としては良かった。『WiLL』の読者にこそ、それを知
  って欲しかったのである。もともと良質な智恵を持った方々だし、ここで
  ぐっと力をためることでこそ、本当の維新回転の原動力となるのだから。
  下品なアジテーターに乗って欲しくないのである。
  えっ?誰だ?おまえこそがいちばん下品なアジテーターだろうと言ってい
  るのは。どはははははは。


「どはははははは。」じゃねぇよ、情けない。

安倍氏の評価や政権交代についてはいろんな意見があるでしょう。しかし、私が問題にしているのは、もちろんそんなところじゃございません。
「前回のオマケ〈今度は大絶賛〉」でも触れましたが、勝谷氏は11月26日の『コラムの花道』で小西克哉氏とこんなやり取りをしています。


  小西「心情右翼って、例えばどんな人なんですか?
     勝谷さんの想定されてる。」

  勝谷「それは名前は言えないでしょ。」


同じ安倍氏を支持する人でも、著名な論者に対しては名前を出すことすらはばかるくせに、名もない一般人(主婦やお年寄り)に対しては「バカ」だの「貴様」だのと罵声を浴びせまくる。まさに強きに尻尾を巻き、弱きに噛み付く情けないワンちゃんのようじゃないですか。
勝谷氏はそんな自らを「キチガイ」と評していますが、その言葉は当たらない。そういうのは「卑怯で小ずるい小心者」と言うんですよ。

しかも、そういう自分を恥じることなく、むしろ「言ってやった」とばかりに胸を張って日記に書いて配っているんだから、もう救いようがない。

勝谷さん、お願〜い、信者引き連れてママチャリでサファリパーク見学して〜!(「ザ・パンチ」風に)






(そう言えばファッションセンスも同レベルか?
 もちろんザ・パンチは「芸」ですけど。
 それとキャスターになりたいっていうのも、
 勝谷さんのほうはマジみたいです。↓)


キャスターになりたい























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manguhsai at 16:30|PermalinkComments(35)TrackBack(0)clip!